僕はこんな事を考えている ~curezの日記~

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霊幻道士

霊幻道士 デジタル・リマスター版 〈日本語吹替収録版〉 [DVD]

原題:殭屍先生 Mr.Vampire
監督:リッキー・ラウ
脚本:シートゥ・チャホン
香港映画 1985年
☆☆☆☆

マイフェバリット映画の1本。
一応、今も後継作品とかは出続けてはいるっぽいですが、40代以上でないと多分知らないであろう、キョンシーという存在。

 

昔ね、社会現象レベルでそういうブームがあったんですよ。
こちらの「霊幻道士」以降のシリーズと、台湾版の「幽幻道士」というシリーズが人気で、子供向けだった後者は日本のTV局が出資してTVドラマ版の「来来キョンシーズ」という作品を作らせるくらい日本ではブームでした。

 

ただ、その時のブーム以降は特にリバイバルブームみたいなのは無いはずなので、若い人はキョンシーを知らない人も多いはず。

 

元々ホラーコメディ的なものなので、仕方ないとは思うのですが、2以降のシリーズはコメディや子供向けに特化しすぎて、個人的には1だけで十分。
ベビーキョンシーとか出てくるので、「ゴジラ」がシリーズ化してミニラとか出し始めたみたいな感じなのでしょう。知らんけど。

 

怖さだけでなく、コメディ要素が強めだからこそ自分の子供の時にも響いたのかなという気はしなくもないですが、カンフー要素とVFX要素もあったのが私的には多分好きだった要因で、あとは法術とかガジェットとかそういうのも大きかったように思う。キョンシー見たさというより、ラム・チェンイン演じる道士様がカッコ良くてあこがれました。

 

カンフーとかのアクションのカッコ良さも勿論好きですが、私は子供の頃から運動神経がゼロの人でしたので、念とか術法の方に特にあこがれたみたいなのも、今思えばあるのかもしれない。「孔雀王」とかそういうのも好きでしたし、肉体を駆使するやつは無理でもこっちなら自分も出来るかもしれないぞ、みたいな(出来ねーよ)
今だと、頭を使って何とかするみたいなのが自分の嗜好としてありますし、そういうのに近いのかも。

 

あと今回、そういえばアマプラにあるのかなと思ったのですが、あるにはあるけど、1に関しては吹き替え版がアマプラには無さそう。いや~、道士様は青野武ボイスなのが最高なんだよ!って事で結局は手持ちのDVDの方で見ました。確かDVDでも日本語吹き替え版が無いバージョンもあって、それは嫌だったので、吹き替えある奴を見かけたときに確保したものが手元に今もある。古川登志夫、塩谷翼、屋良有作佐々木るん小山茉美と豪華な声優さんなんですよ


久々に見返すと、序盤が割とダルいかなという印象もありましたが、後半はやっぱり面白い。キョンシーだけでなく、女幽霊の話も絡んだりと、変な部分もありつつ、あっちはキョンシーこっちは幽霊、みたいなシーンはそれはそれで面白かったりするから困る。

 

そして最初と最後に出てくる別の道士様。こっちは普通にキョンシーを使役してたりするのもまた面白い所。キョンシー=ただの怪物あるいはゾンビではなく、使い方によっては強力な戦力、味方にも出来るっていうのは何気に面白い特徴ですよね。

カプコンの「ヴァンパイアハンター」でも私、キョンシーキャラのレイレイ好んで使ってましたし。

 

あとはファンタジックな要素もありつつ、中国文化という歴史物の目新しさみたいな部分もあったのかもしれない。多分、ブームになるくらいヒットしたのは、そういう当時の感覚としての目新しさ、今まで見た事のない物を体験するフレッシュさみたいな所が要因だったのかなと。

 

当時は知るよしも無く、というか今回初めてwiki読んで知ったけど、サモ・ハン・キンポーのホラーシリーズの4作目という位置付けで、そこで爆発的にヒットして、こっから霊幻道士シリーズとして独立したものになっていったんですね。多分私は4くらいまでしか見て無いけど、正規のシリーズとして今は10いくつとかまで続いてるのか。

 

そしてDVD版のジャケット。こちらも改めて見ると、道士の背中にバズーカやロケット弾、ライフルみたいなものを背負ってる。何だこれ?こんなランボーみたいな武装してないし!
そういえばシリーズ何本目かで、現代劇設定でバズーカでキョンシーを吹っ飛ばすシーンとかあったっけ?記憶違い?少なくとも今回はこんな武装出て来ません。でもこの黄色の法衣とかカッコいいんですよねぇ、おっさんでも問題無いキャラなので、いつかコスプレしてみたい。

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