原題:殭屍小子
英題:Hello Dracula
監督:趙中興(チャオ・ツォンシン)
台湾映画 1986年
☆☆★
「霊幻道士」ついでにこちらも。
TVドラマ版の「来来キョンシーズ」の方とごっちゃになって、これはどこまで見たかとかも憶えて無いなぁ。
経緯としては正規のライセンスを取得した台湾リメイク版とかいうわけでは無く、あくまで亜流コピー作品って事なのかな?
ブラム・ストーカーの原作にそった話をやるのでなければ別に吸血鬼に権利があるわけじゃないとか、そんな感じでしょうか?キョンシーも別に霊幻道士の創作じゃなく、民間伝承みたいなやつですし。
ヒロインのテンテンちゃんと、4人の少年たちをメインに置いてるので、そこはオリジナルですし、きっとそういうとこが当時のキッズ達に受けた要因なのでしょう。コメディ色もより強くなってますし。
ただデブでメガネの警察署長とかは、そのまま持ってきてるしその辺はどうなのか。調べてみたら流石に本人とかじゃ無く別の演者でしたが。
あまり深い所までは調べて無いですが、日本では劇場公開では無く、初出がTV放送だったようです。流石に元からTV映画ってわけではないのかな?台湾のパクリ映画みたいなものを日本で買い付けて放送したら大ヒット。元からあった続編数本の他にも、ビジネスチャンスだからもっと作ってよって出資して作らせたのがTV版っていう感じでしょうか。
子供達が旅芸人の曲芸師だからアクションもこなせるというのは上手く出来た設定。ただ、普通の打撃でキョンシーを倒せるかと言えば流石に無理なので、特殊霊魂の術という、生きたままキョンシー化(?)する術が決め手になる。
いや特殊霊魂の術の時の衣装がね、昔から何でこれだけこんなビニールの安い素材なんだろう?みたいに不思議に思ってました。幽体の表現とか出なく、術の前に普通に着替えシーンもありますよね?子供心に、時代設定的にこういう服の素材は無いんじゃないかな~?と、当時思ってました。
今見ると、動きとかの異質さも含めて、これはこれで逆にその違和感が良いのかな?とか思ったりもしなくはない。
あとはやっぱりテンテンちゃんの可愛さです。「霊幻」は道士のカッコ良さに惚れましたが、こっちの幽幻の方の金おじいさんは、カッコいいというよりやっぱり優しいおじいちゃん味が強い。そんな中でのテンテンのキリっとした表情で、幼いながらも堂々と法術とかを駆使する姿はカッコいい。そしてお茶目なのがやはり可愛い。
でも今回の話、親方じゃ無い方の最初の方のキョンシー結局放置して無い?私見逃したかな?そっちは結局倒さずに終わってしまったような。
私も子供の頃はこっちも好きでしたし、子供受けするのも頷けるな、という内容ではありますし、この世界観とかは好きですが、あんまりコメディーコメディーしたものは好まないので、私の中でのフェバリットはやっぱり「霊幻道士」の1限定かなとは思います。とは言え他のはちゃんと憶えてるわけではないので、見ていけば何か思う所もあるのかもしれませんが、とりあえず今回はここまでにしておきます。
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