脚本:黒田洋介
監修:水島精二
メーカー:JVCエンタテインメント
レーベル:フライングドッグ
ドラマCD 2009年
☆☆☆
機動戦士ガンダム00セカンドシーズンTV放送本編でも描かれなかったアフリカンタワー倒壊後の空白の4ヶ月間をソレスタルビーイングの視点で描く待望のドラマCD。
アニューとライル、それぞれの想いが交錯し、そして…
「ガンダム00」ドラマCD4枚目。
TVシリーズ17話で18話の間で4ヶ月時間が飛びましたが、その間の中に入る話で、今回はギャグ物じゃ無くシリアス路線。
マイスターそれぞれが描かれるものの、状況的にちょっと可哀相なのはアレルヤ。セルゲイの死によって、マリーから再びソーマ・ピーリスの人格に戻ってしまった事により、戸惑うしかないアレルヤ。セルゲイにももう戦わせない事を誓ったはずだと伝えても、そのセルゲイの仇を自らの意思で討つのだとピーリスの決意。
で、そこに対して復讐は何も生まないと語るのがサジ君なんだけど、まだこの時点では言葉に説得力を持たせられないのがちと悲しい。自分の意志で戦う事を選んだのなら、戦わない奴がどうこう言うべきではないと。
ライルとアニューの関係もありつつ、刹那とティエリアのファーストシーズンと比べて周りにも気を使える大人になった感はここでも健在。スメラギさん、フェルト、ミレイナらへの気配りが嬉しい。勿論、ラッセやイアンさんも含め、このトレミー内の仲間感がメチャメチャ良いんだよねぇ
いわゆるモブクルーの存在しない少人数での運営艦なので、他のシリーズの母艦ともまた違う感覚なのが00のトレミー=プトレマイオスっていう感じがして私は好きです。リアリティを考えたらもう少しクルーが居ても良さそうですが、作劇的には描き切れる範囲の方が良いって判断なのか、そこは面白い所です。
重大な事件が起きて、それを解決するみたいな話では無いですが、トレミークルーの日常感が垣間見えて、ファンには嬉しい1枚です。
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