僕はこんな事を考えている ~curezの日記~

見たもの読んだものなどの簡単な記録と感想のチラシ裏系ブログ

ハピネスチャージプリキュア! 10thファンミーティング

2024年12月12日(木)
練馬文化センター 大ホール(こぶしホール)
イベント
☆☆☆☆☆

集え、
勇気が生まれる場所――


という事で!プリキュアシリーズ初の10thファンミーティングイベント開催。
ありがたい事にオンライン配信もありましたので、私はそっちで参加。

いわゆる今のシリーズでやってる「感謝祭」の過去シリーズ分、的な感じのイベントですが、開催された経緯みたいなのは特には触れられず。

 

多分ですけど、20周年アニバーサリーを経て、今後はプリキュアを親子コンテンツに育てていく(以前「仮面ライダー」を例にしていずれはそうしたいとは言ってたので)という段階に入ったので、大人向け戦略の試行錯誤の一つ、かとは思われます。オトナプリキュアとか、2.5次元ミュージカルのダンシングスタープリキュアとか、20周年で派手な仕掛けを仕込みましたよ、の更に次なのかなと。

 

ここでまず人気の「ハートキャッチ」から、と安パイをとらずに、当時は10周年記念作品だった「ハピネスチャージ」というのが挑戦的でプリキュアらしく面白い。

 

先日のドキプリ配信番組だって、小説の発売に合わせての企画でしたが、普通はやってもちょっとしたプロモーション程度のコメントくらいかなという所なのに、メインキャスト全員集めて2時間くらいの番組を作っちゃうんですよ?ドキプリもハピチャの一つ前のシリーズなので、あっちも大体10年越し。

 

映画でのゲスト過去キュアとかを出す時も、インタビューとかの言葉を信じるなら、このシリーズを出して下さいっていう上からのお達しがあるわけじゃなく、過去シリーズをゲストに出すとしたらどれがいいですか?っていう形で決めてるらしいので、おそらく東映的には、どのシリーズもそれぞれの世代への需要があるっていう判断をしてるのかなと。この辺はやっぱりずっと途切れずに継続してる強みなのかなという気はします。


まあそれはともかく今回のイベント。
当然OPのハピネスチャージプリキュア!WOW!」から入る。

 

20周年全プリライブの時も、キメゼリフ部分はラブリー役のまめぐさんがちゃんと叫んでくれてました。今回は2番もちゃんとプリンセスの生ゼリフ。ってことはもしかして3番の「この世界の幸せは無限なんだから」をハニーとフォーチュンでやってくれたりするのかなぁ?と思ってた所!

 

「このお腹にご飯がぽんぽんな限り このキュアハニーは幸せいっぱいなんだから」
「この心に優しさが宿る限り このキュアフォーチュンはみんなが大好きなんだから」

と!ハニー&フォーチュンも入る、2024年の新バージョンにしてくれました。元のラブリーとプリンセスのもそうでしたが、今回も長峰監督がセリフ考えてくれたそうです。

何これ超嬉しい。10年前のコンテンツに対して、オリジナルのスタッフ・キャスト・歌手が新しい物をちゃんと今考えてくれる。なんかそれだけで泣きそう。

 

勿論、過去の振り返りコーナーもあるし、基本的にそういうイベントではあるんだけど、ただ懐かしいねって懐古で終わるんじゃ無く、こうしたらもっと良いんじゃないか、とか考えて新しい物を出してくれるんですよ?それが嬉しい。

 

吉田仁美さんが最後の挨拶の時に言ってたけど、プリキュアメモリの歌詞の「いつか大人になった時も忘れないでね愛と勇気」10年経った今でもハピネスチャージプリキュアを大切に思ってくれる人達に届けられて良かった、っていうのがね、演者だけでなくスタッフも含めて作り手の総意じゃないかなと思えるのが本当に良かった。

 

朗読劇も脚本は成田良美さんです。今はわんぷりのシリーズ構成やってますが(時期的には脚本は全部終わってるだろうけど)そんな忙しい中でも同じくシリーズ構成やってたハピチャの為にこうして新しい物語を届けてくれる。

 

TVシリーズからおそらく3年かな?経った後の話で、高校2年生になったみんなの姿が描かれ、まだ将来の進路を決めかねるめぐみっていうのが、なんかとてもらしくて良かった。

 

劇場版の印象も強いからだろうけど、私の中ではめぐみ/ラブリーの「よくわかんないや。でも!」っていう部分がすごくめぐみらしいなって思う部分で、主人公、センターでありながら精神年齢的にはまだちょっと他より幼い。それもあってか誠司との恋愛関係も全く進展はして無い様子。

作品やスタッフは違うけど「スマイル」の時に大塚監督は等身大の中学2年生を描きたい。プリキュアだからと言って色々と悟った事を語らせたくないし、大人から見たらまだ稚拙だなと思わせるような言葉や考え方でも、彼女らなりに自分で考えた答えを出す事を重視したいっていう演出スタイルだったんですよね。

 

中学2年、あるいは高校2年くらい、幼いながらも少し大人への階段をのぼりはじめたぐらいの成長はあったりするとは思うけれど、意外とそうでない部分だってあったりするし、そこは人によって様々。20になろうが30になろうが、40になろうが、意外と精神年齢は当時自分達が思ってた程に大人になって無いな、なんて感じるケースもあったりするじゃないですか。

 

高校2年で自分の進路を決めかねる子なんて、むしろそっちの方が多いのでは?ひめちゃんは将来は国に戻るつもりだけど、今はまだピカリが丘でやれる事があると思って残って、学校では生徒会副会長とかをやってる。ゆうゆうは農業高校に入って、将来はブルーやレッドらの為に未開の地でも育つお米を作りたいという夢に向かって進んでる。いおなは世界を旅して、色んな国や世界を見て今回戻ってきた。

 

周りのみんなが結構しっかりしてる。そこでめぐみもちょっと焦りはある。でも、そういう彼女だからこそ、特別な出自も特別な特技も持ってない普通の女の子だからこそ、自分を重ねられるって思う人もいるんじゃないかと思うし、チームハピネスチャージの良いとこですよね。
そんな自分=めぐみであり、その周りのプリキュア達が友達として接してくれる感じが、キュアエコーであったりキュアプリズムであったり、これはあなただよって思わせてくれる系譜の一人でもあり、世界中にプリキュアが居るっていうハピチャの世界観ともリンクしてくる部分じゃないでしょうか。

 

で、そんな関係性という部分ではキャストトークでも、チームの関係性や立ち位置が凄く見てとれて、微笑ましかったです。ハピチャはキャストとキャラがそっくりなパターンだなと思います。


そして歌手トークも面白くって、仲谷さんは当時は仁美さんと同じ事務所だったので、その縁でオーディションを受ける機会があったのだそうで、そこでの合格という奇跡みたいな流れがあった半面、吉田さんの方は「スマイル」「ドキドキ」とEDを担当してプリキュア3年目。これが最後かなと思って、EDは受けません。OPだけオーディションに挑戦させて下さい!という申し出をしたのだそう。
これ、今回初の情報ですよね。でも、EDの方をやってほしいと言われ、本人の中では納得できない部分もあったそうですが(そりゃあ悔しかったでしょうね)、「プリキュア・メモリ」の曲が凄く良かったし、OP中谷さん・ED吉田さんの形が今の時点の最高の切り札だから是非お願いしたいと言う事でそこは素直に引きうけたと。

 

私は「スマイル」から本格的にプリキュア沼にハマった人なので、基本スタッフが入れ替えになるシリーズの中で、吉田さんのエンディングだけがシリーズとして繋がってるものだったんですよ。初心者の私にとってはね。だから実はすっごく思い入れがあったし、大好きでした。だから心から感謝してます。

 

TVシリーズ振り返り、劇場版振り返り、新作朗読劇の流れの中で、3幹部とかつむぎちゃんのその後も触れられたりしつつ、待ってましたのアローハプリキュア登場からの!

「ふたりでアロ~ハ!」歌ってくれました。
いやこれは凄く嬉しかった。


歌は各コーナーを挟みながらという形ですが、セットリスト的には

1.ハピネスチャージプリキュア!WOW!
2.パーティ・ハズカム
3.しあわせごはん愛のうた
4.ふたりでアロ~ハ!
5.イノセントハモーニー
6.勇気が生まれる場所
7.プリキュア・メモリ

という流れ。ハピチャを代表する曲の中に「ふたりでアロ~ハ!」だけちょっと別枠な感じですが、事前の「ボーカルベスト」の記事でも書いてた通り、私は大好きな曲なので本当に嬉しい。


感謝祭なんかにある着ぐるみショーや、各自のキャラソンみんなの分というわけにはいきませんでしたが、代表曲はやってくれたので満足。

 

「イノセントハーモニー」「勇気が生まれる場所」はレコーディング以来ですって!ファンなら何百回と聴いたあの思い入れのある曲も、やっぱり歌手が歌うOPEDと違って、実際に歌う機会はプリキュアライブが定例になる以前は全く無かった。
これ、披露する側歌う側も嬉しいだろうし、聴く方もついに実際の歌ってる所を見る&聴く事が出来た!って、まさしくハピネス注入しあわせチャージな瞬間でした。

10年越しの想い、ここで遂に成就されたのかと。

 

まめぐさん、ハピネスチャージのテーマの「幸せ」って、どこか曖昧でぽわっとしてるものだから、演じてた当時も幸せって何だろう?と色々考えたそう。でもあれから10年経って、コロナとか大変な時代の変化もあった中で、今思うのは、本当に日常がこうして続いて、今生きてられる事こそが幸せなんだって思う。というのがね、多分当時だったらまだその答えが出ずに、今回の10年後のイベントだから出た言葉だなと思えば、なんかね、本当に良かったなと思います。


初のイベントとなった今回の「ハピネスチャージプリキュア! 10thファンミーティング」最初の一歩を踏み出す、この勇気が生まれる場所からまた新しい道が開けてくれればと思う。

ここで生まれる輝きを胸に。

関連記事

curez.hatenablog.com

curez.hatenablog.com

curez.hatenablog.com

curez.hatenablog.com

curez.hatenablog.com

 

curez.hatenablog.com

curez.hatenablog.com

curez.hatenablog.com

 

curez.hatenablog.com

curez.hatenablog.com