僕はこんな事を考えている ~curezの日記~

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デモンズ

デモンズ(字幕版)

DEMONS

原題:Dèmoni
監督・脚本:ランベルト・バーヴァ
製作総指揮・脚本:ダリオ・アルジェント
脚本:ランベルト・バーヴァ、フランコフェリーニ、ダルダノ・サッケッティ
イタリア映画 1985年
☆☆

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アマプラで無料配信終了まであとわずか、ってので上がってたのでつい見てしまいました。

ダリオ・アルジェント製作でゾンビ物の枠で語られる事の多い本作。でもまあタイトル通り、設定上は悪魔が憑依みたいなものなんだとは思うけど、傷で感染拡大とかしていき、悪魔単体とかと戦う訳でも無く、大量の感染者に追いかけまわされるというゾンビフォーマットなので、そっちの文脈で語っても問題無いのでしょう。

 

wikiとか見ると、本来はクトゥルー物という意図で作られた作品のようですけども。

 

私は映画ファンになりたての頃、ロメロゾンビにすっかり魅了され、もっとゾンビを、ゾンビをくれよぉ!ってなった時、当時としては比較的その界隈では評価の高かった「デモンズ」に流れ着いてそこで初めて見た感じだったはず。それ以来です。VHSのレンタルビデオとかがまだあった時代の話。

 

それこそロメロのゾンビとか、ダリオ・アルジェント系の血みどろスプラッタ系が一気に流入してきて以降は、ゾンビ物は斜陽ジャンルになっていたはず。少なくとも日本では。そんな中で見ておくべきもの、見て損はしない作品群がピックアップされ、その中に「デモンズ」は入ってたと思う。

 

で、その少し後くらいにゲーム&映画の「バイオハザード」がヒットしてそこからまた「ランオドオブザデッド」「ショーンオブザデッド」「ドーンオブザデッド」「28日後」「ゾンビーノ」「アイアムレジェンド」とかで流れが吹き返してきて、同時にまたB級も量産されるようになった、みたいな流れはなんとなくリアルタイムで体験してきてます。

 

「デモンズ」でよく言われてたのは、劇場に落ちてくるヘリコプターが「ゾンビ」で最後に飛び立ったヘリがここに落ちたみたいな事が当時から言われてて、ネットも黎明期な時でしたので、それホントなのかな?とか思った記憶がありますが、今の目で見たらそんなのあるわけないじゃん!設定も国も違うでしょ?きっと、ダリオ・アルジェント繋がりでネタ的に言われてたのが本当に信じちゃってそれが噂として違う形で広まってしまったんだろうなと。

 

内容的には1ミリも憶えて無かったので、スクリーンから悪魔が飛び出すってこういう事だったか、とか今更思ったのと、映画館に閉じこめられてそこからの脱出劇というのはバイオの洋館からの脱出劇みたいでゲーム的な面白さだよな、と思ったのと、バリバリのギターのヘビーメタルサウンド(歌詞付き)みたいなのが襲われるシーンで流れて、ぶっちゃけ凄い陳腐だなと感じてしまいました。ハードロック・ヘビーメタルのCD(レコード)ジャケット絵の、あの本人たちはイキってるつもりなのかもしれないけど、いい歳した大人の視点で見ると超絶だせぇ、みたいな感覚でした。まあああいうのはダサカッコいいみたいなのも狙いなのかもしれませんが。

 

でもボーカルが入ってなければ、かつての2Dシューティング、特にテクノソフト系辺りのロックサウンドのBGMがかかるシューティングの音楽っぽくて、ゲームサウンド的なカッコ良さに似た印象はあったかも。

 

メイン観客の古臭いベタなキャラクター造形は時代だなと思いつつ、仮面の男は謎のまま終わってそこは悪くないセンス。からのエンドロールでのひと悶着とか、意外と楽しめる部分もあった。

 

ただ、私的には名作古典ホラーの1本とかには、無理矢理入れなくても良いかなっていうぐらいの作品でした。

 

まあでも昔観た物を今の視点でこうやって供養出来るのは時間の無駄では無かったかなとは思います。

ああそう言えば「ノストラダムスの大予言」を信じたのは日本人だけ、みたいな事も聞いた事があるのですが、本作は劇中劇でそんなノストラダムスの墓が登場して、そこにデモンズの書みたいなのが封印されていたみたいなシーンもあり、浸透したかどうかは別としてもこうしてそこそこ有名なイタリア映画でも馴染みのあるノストラダムスさんとお会いできてちょっと嬉しかったです。

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