僕はこんな事を考えている ~curezの日記~

見たもの読んだものなどの簡単な記録と感想のチラシ裏系ブログ

爆上戦隊ブンブンジャー

スーパー戦隊シリーズ 爆上戦隊ブンブンジャー Blu-ray COLLECTION 4 <完> [Blu-ray]

BOONBOOMGER
監督:中澤祥次郎 他
脚本:冨岡淳広
日本 特撮テレビドラマ 2024-25 全47話
☆☆☆☆★

 

スーパー戦隊シリーズ48作目。
前作「王様戦隊キングオージャー」がドラマメインの構成と、CG背景で異世界ファンタジー風世界観を貫いたことでこれまでの戦隊とはまた別の異色な作品になってましたが、今回のブンブンジャーは、昔ながらの割とオーソドックスな戦隊スタイルに戻した印象。

 

44作目「キラメイジャー」が割とオーソドックスで、45「ゼンカイジャー」46「ドンブラザーズ」47「キングオージャー」辺りは異色というか、戦隊を新たな形にする為の脱構築みたいな感じ。

キラメイの前の43「リュウソウジャー」はともかく、その前の42「ルパンレンジャーVSパトレンジャー」41「キュウレンジャー」辺りも戦隊に新しい風を吹き込もうみたいな作風でしたし、ここ10年とかは、そういうのがメインでたまにオーソドックススタイルに戻る、みたいなのを繰り返してる印象。

 

その辺に関しては、どんな内容で例え作品の質として低評価であろうと爆売れしまくる「仮面ライダー」シリーズと違って、戦隊は評価は高くても商業的には苦戦し続けているというのとも関係してるはず。かといって、将来的にはそうなる可能性も無くは無いけれど、東映的にも特撮は1本に絞るという判断よりは、戦隊とライダーの2本のラインは死守したいって思ってるでしょうし(売れなかったら戦隊終わるよという話は良く出るけれど)単純に見てる側とすれば、ライダーが売り上げを維持してくれてるので、試行錯誤してる戦隊の面白さをこちらは楽しめてるわけで、そこは感謝しなきゃなとは思わなくもない。何度も書いてるけど、私はライダー熱が無く戦隊派なので。

 

ということでブンブンジャー。
何度目かの車モチーフという事で、車という存在に爆上げどころかモチベージョンが上がらない上に、マスクはタイヤがモチーフ。スーツもレオタード系の光沢ではないなんか普通のジャージっぽい感じで(実際はレーシングスーツなんでしょうが)正直ダセェ、予算も削減されてそう・・・とまあ第1印象はかなり悪いものの、まあ戦隊はシンプルが故のある意味でのダサさ(ここが子供にとっては仮面ライダーの方がカッコいいと思う要因じゃないかと)みたいなのは昔からありますし、話が面白ければ見てると気にならなくなるというのは私も何度も経験してきたのでそこはあまり深くは考えない。

 

ただ、第1話から、流されて結婚しようとしてるピンクヒロイン紅一点枠の未来(ミラ)に対して「自分のハンドルは自分で握れ」と、作品全体のテーマにもなってくるものを投げかけて、自分の人生や生き方、考え方は流されたり誰かの言いなりになるんじゃなくて、ちゃんと自分で考えて自分で決めてコントロールしていこうぜ、というのを描いてあったのは物凄く良かった。

 

ビジュアル的には女なのにパワーハウス枠だった「リュウソウ」のアスナに近いかなと思いつつ、「ドンブラ」の1話もオニシスター/鬼頭はるかを物語の導入として置いたし、戦隊らしいジェンダー感の描き方は現代的でとっても素晴らしいです。この辺のセンスが「ガッチャード」でヒロインを生かしきれなかったライダーとの違いなんだよ!と思う。

 

そして!シリーズ通しては、私はブンブラック/錠が物凄く好きでした。真面目な警察官、敵に裏表を反転されても、隠し事を暴露されてもそんなの全然平気。自分はただ真っ直ぐ生きたいだけなんだっていう清々しさが本当にカッコ良かった。
ブラック枠で警察官と言ったら「ゴーオンジャー」ゴーオンブラック/軍平とかつい思いだしてしまいますが、ニヒルな皮肉屋枠とかじゃなく、錠は作品によってはセンターのレッド役みたいな熱く正義感に燃えるタイプ。ラス前のサンシーターとの絡みとかもカッコ良かった。

 

むしろ今回のレッド、範道大也/ブンレッドはどっちかというと物静かなクール系のキャラでしたし、各々の他のメンバが暗躍(?)してる中で、ミラとジョウの二人がなんか必死になって頑張ってる、みたいな展開が何気に好きでした。この人達まっすぐだなぁっていうのが見ていて凄く気持ちいい。私は自分の性格がひねくれてる方なので、こういうの見てるとグッと来るんですよね。

 

で、たよりになるリーダータイプのタイヤ。キャラの系統で言えば「ボウケンジャー」のチーフとか「ゴーカイジャー」のマーベラスとかそういう方向性だと思うんだけど、なんか若くて童顔だし、カッコつけてても正直どこか若僧感が拭えないなと思ってました・・・。

そしたら!そこも意図的なものでビックリ。早く大人にならなければならなかった人だったんですね。まさかテーマとして児童虐待とかそういう要素を入れてくるとは思って無かった。この辺は流石は戦隊と言わざるを得ない。ジェンダー要素とかもそうですけど、昔の作品はともあれ、ちゃんと時代とともに進んできたのもあってか、色々と社会を反映した作品になってるのが私は戦隊の好きなとこです。

 

隣の部屋から聞こえてくる悲鳴を、子供の自分では何も出来なかった。何故大人はそれに気付かない?何故大人はそんな事をする?だったら自分が少しでも早く大人になって、それを解決出来る存在にならなければ。という根っこがあって、しかもクレバーなのは単純に気持ちだけで解決出来る問題でも無いから、力をつける=財力も根本として必要、みたいな考え方は凄く今の人。IT企業じゃ無いけれど、今の時代は若くして起業しても努力次第でチャンスは掴めるという考え方ですよね。

クールを装ってるけど内面は凄く熱い人だし、ブンドリオとの友情もあの終盤の展開はね、やっぱりキツかった。

 

中盤、ブンオレンジが抜けたりもありましたし、ラス前はブンブルーが抜けた状態も続きました。全員揃わないとチームじゃないというのが戦隊のベースとしてはやっぱりあると思うけど、そこに関しても展開を捻ったのはなかなか面白かった。勿論ね、最後は全員揃うし絶対に正義が勝つ、勧善懲悪ストーリーなのは前提として、それでも面白かった。前作「キングオージャー」でも邪悪の王としてどうのとか話の展開は捻りに捻りまくってたけれど、なんかやっぱり特撮ドラマ・子供番組とはまた別のロジックを導入した印象でしたし、それはそれで勿論面白いんですが、その辺はぶっちゃけ平成ライダー初期の方法論と同じですし、私はある程度の型があった上での一捻りみたいなのが好きかもしれない。

 


敵側のハシリヤンも
マッドレックス = マッドマックス(復活後はフューリーロード)
キャノンボーグ = キャノンボール
ディスレース = デスレース(復活後は2000)
グランツ・リスク = グランツーリスモ
ワルイド・スピンドー = ワイルド・スピード

と、車関係の映画をモチーフとした名前になってるのが「ゲキレンジャー」でカンフー映画スターをモチーフにしてたのと同じ感じでパロディーネタとしては面白かったし。(デザイン面はマイケル&バブルスとかまた違う方向ですが)

 

敵側と言えばやっぱりサンシーター
いかにも島本和彦なデザインも面白かったし、序盤は「逆境ナイン」のパロディー回とかもあって笑わせてもらいました。その中でもね、プリオタな私はやっぱり水樹奈々に反応してしまうんだけど、クリスマス回のイターシャミュージカル回が圧倒的に凄かった。水樹奈々という声優界のビッグネームをレギュラーで配置しておいてさらにお当番回では存分に歌わせると。贅沢な使い方。アニメのプリキュアではミュージカル描写にあんなに苦労と準備が必要だったのに、特撮だとサラッとこれが出来るのは凄いなと思いました。

 

ブンドリオとビュンディーゼルも含め、ハシリヤン側のレギュラーも声優陣が豪華でそこだけでも見応えあって、その辺りもまた私にとっては戦隊の魅力です。

 

そして忘れちゃいけない調さん。私知らなかったけど、元アイドルの人なんですね。多分、子供目線ではメガネで融通の効かないお役人、まあ昔で言う教育ママみたいな嫌われ役ポジションだとは思うんですけど、大人目線で見る分には普通に可愛いかったですし、ブン様への愛が根本にありつつも、私だってブンブンジャーですって頑張ってくれた姿には涙してしまいました。

ああ、ブンバイオレット/サキトの話もしてないな。彼もバックグランドが複雑な背景でしたが、一度は地球を見限った彼が最後、自分がここに残るから任せろって言ってくれる、ブンブンジャーに感化されて変化していく姿は良かった。

 

という事でそろそろまとめ。
「爆上戦隊ブンブンジャー」
デザインやモチーフがイマイチで見た目は微妙そうだなって思ったのが第一印象ですが、1年間一緒に走り続けてきて、ありがとうブンブンジャー!今年も物凄く面白かったよ、と今は素直に言えます。

 

ゲストはゴーオンの走輔や、後半また別に出てきたスピードルは同じ車モチーフの先輩って感じはしたけど、「トッキュウジャー」「ゴーカイジャー」は物語的にそんな必然性は感じられないものの、まさかのあの人が顔出しで参加してくれるというサプライズ。そして何より、俳優として売れて成功してる人にもかかわらず、自分の原点だからと戦隊に戻って来てくれるのは本当に嬉しかったです。

 


さて次は「ナンバーワン戦隊ゴジュウジャー」です
アニバーサリー要素がある事は予告されてますが、ロボだけなのかまたゴーカイみたいにレジェンドが多く出てくれるのか、そこはわかりませんが、続けて楽しんで行こうと思います。

いや~戦隊って良いですね、

まさに爆上げな気分です。

 

関連記事

curez.hatenablog.com

curez.hatenablog.com

curez.hatenablog.com

curez.hatenablog.com

curez.hatenablog.com

curez.hatenablog.com

 

curez.hatenablog.com