X-MEN:HELFIRE GARA-IMMORTAL
著:ジェリー・ダガン他(作)
マテオ・ロリ他(画)
訳:高木亮
刊:MARVEL 小学館集英社プロダクション ShoProBooks
アメコミ 2024年
収録:FREE COMIC BOOK DAY 2022:AVENGERS/X-MEN(2022)
X-MEN:HELFIRE GARA #1(2022)
X-MEN:HELFIRE GARA CONFESSIONALS(2022)
X-MEN UNLIMITED INFINITY COMIC #50-55(2022)
AMAZING SPIDER-MAN #9(2022)
THE SECRET X-MEN #1(2022)
☆☆★
クラコアの祭典ヘルファイア・ガラ第2回!
ミュータントの秘密が
ついに暴かれ、
世界が震撼する。
人類とミュータント、
それぞれの思惑が交錯する。
ミュータント、スーパーヒーロー、そして主要国の政府関係者を招いた祭典「ヘルファイア・ガラ」が今年も開催される。華やかなイベントが盛況を博す一方、事前に“ミュータントは死から復活できる”という秘密が暴露されたことで、世界では反ミュータント感情が高まっていた……。さらに、ミュータント撲滅を企む組織「オーキス」も暗躍。多くの火種がくすぶったまま、大イベントが開幕する!
ジェリー・ダガン期X-MEN3冊目。
ミュータントの秘密を掴んだベン・ユーリックの記憶を一度は消去したが、再び戻し、世界にミュータントは死から復活できることが世界に公表された、そんな中で開催されたヘルファイア・ガラ第2回。
敵も味方も腹の探り合い。表向きはパーティーなので、ここでの争いは控えつつも、その内心は穏やかでは無いという辺りが面白味。
そもそもサイクロップスがミュータントの秘密を公表したのは、いずれ後にはバレるのは必然だったため、敵に先手を打たれてマイナス要因になってしまうのならば、自分達の方から先に手を打つ事で、逆に戦略的な方法に打って出るという、サイクなりの駆け引き。
評議会からは抜け、現場の行動隊としてのX-MENにポジションを置く今のサイクらしいキャラ立ち。クラコア期になってより強調されてきたけど、プロフェッサーとは違う独立した思想が描かれる。
今回の話の軸では無いけど、プロフェッサーはプロフェッサーで、リード・リチャーズが息子の為にX因子を取り除く技術を開発したが、その記憶を消去し、それをリード本人にも伝えていくという行動をとった為、それを知ったトニー・スタークは、それは道を外れたやり方だと納得出来ないご様子。
そしてサイボーグ体となったモイラが、MJの精神をのっとり、ヘルファイア・ガラに侵入。異変に気付いたスパイダーマン(ピーター)とウルヴァリン(ローガン)がそれを追う。
前回もそうだけど、色々な事件が重なり忘れられがちですが、X-MEN総選挙。サイク、ジーン、シンクは継続で続けるものの、ローグ、ポラリス、ウルヴァリン(ローラ)、サンファイアは辞退。再びの選挙でフォージ、ハボック、マジック、アイスマン、ファイアスターが2年目のチーム構成に。
ここで注目はファイアスター。よくは知らないけど、解説読むと今後のキーになっていくらしい。
ファイアスターさん、元は「スパイダーマン&アメイジングフレンズ」という80年代のアニメが初出で、それがコミックにも逆輸入されたキャラ。このアニメ、今だとディズニープラスにも入ってたりして見れるんだけど、90年代からアメコミファンになった身としては、結構貴重な作品。
90年代ってね、アニメのX-MENはやってたんですが、(新作のX-MEN’97はそれの続き)今の時代と違ってアメコミ成分の日本への供給ってメチャメチャ少なくて、情報&作品を入れるのに凄く苦労しました。そんな状況でね「スパイダーマン&アメイジングフレンズ」のビデオがレンタル店の片隅に置いてあったんですよ。スパイダーマンを主人公にしつつ、アイスマンとファイアスターの3人のチームアップ物だったんですけど、各話ごとに他のヒーローも出たりしました。アイアンマンがアイロンマンだったり、ドクター・ストレンジが不思議博士だったり、エグゼビア教授がザビエル教授だったりもしたのですが、アベンジャーズやDrドゥームなんかも出てて、ショボめなアニメでありつつも、動いてるマーベルヒーローを見れる貴重なアニメでした。私としてはすっごくありがたいアニメだったんですよ。
そのメインキャラであるファイアスターがX-MENのメインチームに配属されクローズアップされるのはなかなかに感慨深いです。
そしてそんな華々しいX-MENメインメンバーに選ばれなかったB級キャラ達(失礼)が、私らを選ばないなんてセンス無いな、こっちはこっちで勝手にチーム組んじゃおっか、という若手中心のチームのワンショットが入ってたり(サージ/アシヤノリコとアーマー/イチキヒサコの日本人二人もここに居るのが何とも)
シーア帝国に繋がりのあるサンスポット/ロベルト・ダコスタが呼び出されて、盟友キャノンボール/サム・ガスリーと共にこちらも独自のチーム、シークレットX-MENを結成。いやフォージ本隊にも居るからシーレットじゃなくない?感もあるけど、まあこうしてメイン以外にも続々とチームが結成されてるのはX-MENらしくもある。
サンスポットとか少し前は金持ちでAIMを買収して、ユニバース全体やアベンジャーズの中でも独特の地位を獲得しつつあった気がするけど、クラコアでミュータント1か所に集められた分、なんかその辺の流れが立ちきられた感じがして可哀相。
言うならキャノンボールだって、一時期はエクスターナルだか何か不死の属性持ちでオメガクラスとか持て囃されてた時期無かったっけ?
人気が出ないと設定盛られても、その場限りでライター変われば長続きしないのがアメコミだなと。その点、マジック/イリアナ・ラスプーチンさんは人気あるのでいまや大将クラス。ニューミュータンツとかXフォースで一番の出世頭ですよね。
で、そんな不死がどうこうで言えば、エターナルズにタレこみがあり、あいつら生命の存在を超越した今やディビアンツになり果てましたよ、エターナルズさん排除に動かなくていいんすか?という流れ。
次はX-MEN対アベンジャース対エターナルズの三つ巴の戦い。
「A.X.E:ジャッジメントデイ」に続く。
ああ、モブでグウェンプールが居て、ミュータント設定にされたのでクラコアに居るのは知ってたけど、解説読むと邦訳も出た「ストライクスバック」以降はほとんど出番無いらしい。ちょっと悲しいぞそれ。
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