脚本:高山治郎(ぶらざあのっぽ)
演出・音響監督:渡辺淳
発売:BMGビクター株式会社
ドラマCD 全2巻 1996年
☆☆★
『闘神伝』ドラマCD見参!!
エリス、CDでも負けないもん!!
ラジオ未放送分を含むノーカットバージョンにて収録!
氷上恭子が歌うOVA「闘神伝」テーマソング 負けないで fly away(WHISPER MIX)収録!!
格闘ゲーム全盛期に出ていた「闘神伝」のドラマCD。
これはそのゲームがOVA化された時に、その関連商品として出た物っぽい。なのでゲームのドラマCDではなくアニメ版のドラマCDという扱い。ラジオドラマとして放送された奴をvol.1と2に分けて全8話分を2枚に収録。
OVA出てたのは記憶してるけど、多分見た事は無いな。
おそらくそこで闘神武闘大会だっけか?そのバトル大会の本編が描かれているはずで、ドラマCDはそのプロローグ編としてその大会に至るまでの経緯みたいなのが描かれる。
主人公のエイジ、ライバルキャラのカイン、ヒロインのエリスだけでなく、割と他のキャラもそこそこ丁寧な描写が入り、まあゲームの方でもプレイヤーキャラそれぞれのストーリーやバックグラウンドがちゃんと設定されてるわけでその辺りを上手く拾ってある、という感じなのかな?
大会本番が語られるわけじゃないので、ゲームのストーリーをこのドラマCDで再現とかそういうタイプの物では無いので、そこはちょっと物足りなさも感じたかも。まあキャラクターを知るには良いのでしょうが。
調べてみると、OVAはゲームの再現とかじゃなく、ゲーム版の1と2を繋ぐストーリーだったらしい。しかも監督があの大張正巳という。大張さん、SNKの「餓狼伝説」関係のアニメもやってたし、他にもネオジオで出てた「超人学園ゴウカイザー」のキャラデザとかもやってたので、この時代は色んなとこに絡んでた感じですね。御本人がプロレスファンってのもあるんでしょうが、格闘ゲームのブームがそれだけ凄かった。
OVAは見て無いし、このドラマCDもさほど語る事も無いのでせっかくだからちょいとゲーム版の「闘神伝」の話もしておきましょうか。
PS1の初期に出た作品で、「鉄拳」とかよりも前に出たので、PS1の本体を買って、「スト2」のヒット以降まだ当時全盛期だった対戦格闘ゲームをやりたい、という時にはまだこれしかなかったというのもあって結構売れたタイトルでした。セガサターンを買った人は「バーチャファイター」を買って、プレイステーションを買った人は「鉄拳」がまだなのでまずは「闘神伝」という形だった。
ぶっちゃけ操作性やゲーム性もそこまで優れていたわけじゃないけど、まだ3Dポリゴンが珍しい時期だったし、「バーチャ」や「鉄拳」と違ってこっちは「サムライスピリッツ」みたいな武器格闘の3Dという部分で、差別化というのは十分でした。発売したタイミングやニーズが上手くハマったおかげで大ヒット。3Dでの武器格闘というと後に「ソウルキャリバー」が大ヒットしますけど、その1作目に当たる「ソウルエッジ」もまだ世の中に生まれる前。今ならマーケティングが上手く行ったという言い方になるんでしょうか。
おかげで「2」や「3」、ディフォルメした「にとうしんでん」、次世代版「闘神伝 昴」、キャラを使ったパズルゲームの「パズルアリーナ闘神伝」とか沢山のシリーズが生まれ、PSを代表する作品でありながら、ソニーが作らせたものでも無かったので、ウチでも出してよ、お金と製作はこっちで手配するからさとセガサターンでも「闘神伝S」「闘神伝URA」と、正規のシリーズでも無いけどその流れで系譜を引き継ぐ的な感じで「D-XHIRD」なんてSSのオリジナル作品も作られたりしてました。
しかも「闘神伝2」なんて何故かカプコンからアーケード版まで出てたんですよね。私の勝手な想像ですが、あのアーケード版って、
「対戦格闘なんだから本場のゲームセンターで出さなきゃダメなんとちゃいます?ウチはまだ2Dメインで3Dの方はやってないから協力しますよ?儲かりまっせ!」
と近づき
「そりゃあ天下のスト2のカプコンだし、ウチ(タカラ)はアーケードやってないから良いチャンスじゃないか?是非強力お願いします」
となる。
「ホンマでっか、おおきに!じゃあゲームセンター用に一部仕様変更だけしますんでプログラム提出していただけます?ゲームの中身はいじらないけどコイン入れてどうこうとかはこっちで直しますんで」
という経緯で「闘神伝2」の内部プログラムを入手。3Dの弱かったカプコンはそこで中身を解析して、こんな風に作れば良いんだなと、そこを参考にして同じく3D武器格闘の「スターグラディエイター」を製作。
実は親切をよそおってそんな感じでゲームエンジンを入手するのが目的だったんじゃないかと邪推。いやこれ私の勝手な妄想話ですけど。
だってねぇ、カプコンがデータイーストの「ファイターズヒストリー」を著作権違反で訴えたじゃないですか。あれ?何でファイヒス?「龍虎の拳」とか「ワールドヒーローズ」の方がパクリ要素多くね?と思ったけど、あれって実はファイヒスがスト2のデータを引っこ抜いて作ってたとかいう裏事情があったからですよね。
なので、スタグラだって実はプログラムは闘神伝2に近い物が・・・・なんて想像してしまったのでした。
さほど完成度の高いゲームでも無かったものの、そんな感じでセガにもカプコンにも愛されて実はいろんなとこから引っ張りだこだった闘神伝だったんじゃないかなという話でした。
私もシリーズ大体のソフトは確保しましたし(勿論中古で)そこそこ触ったりもしてましたが、キャラデザがことぶきつかさ氏なのでそこだけは好きになれませんでした。だってこの人「カテ公」って愛称を作って「Vガン」こきおろした人ですし、その点に関しては大嫌いな人でしたので。
闘神伝の一番良いとこは「3」でのオプションでフレーム数を30FPSと60FPSに切り替えられたとこです。ああフレーム数でこんなに変わるものなんだってのを体感出来たのは良い経験でしたのでそこは凄く記憶に残ってます。別の作品やシリーズで比べてもちょっとピンとこなかったものでも、同一のゲームならその差がわかりますものね。
闘神伝に関しての思い出はこんな感じかなぁ?
アニメ&ドラマCDは主人公のエイジが関智一、ライバルのカインは子安武人になってて、そこは元のゲームとは違うそうな。
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