KAMEN RIDER BUILD BeThe One
監督:上堀内佳寿也
脚本:武藤将吾
同時上映:『快盗戦隊ルパンレンジャーVS警察戦隊パトレンジャー en film』
日本映画 2018年
☆
平成仮面ライダーシリーズ19作目「仮面ライダービルド」の夏の劇場版映画。
こちらも「ガヴ&ゴジュウジャー」公開記念で期間限定無料配信中。
TVシリーズの方はリアルタイムで鑑賞済みで、近年のライダーの中ではまだ面白い方の部類だと思ったけど、中盤までは良かったけど、終盤の宇宙人との戦いがメインになって終わったのは正直ガッカリでした。中盤くらいまでの、主人公が何者かさえわからない謎が謎を呼ぶミステリー要素のとこが一番面白い部分でした。
ライダーの夏映画はTVシリーズの最終盤。あと1カ月ぐらいで最終回というタイミングで公開されるのですが、さああとはもう最終決戦だっていうタイミングでの番外編なので、個人的にはどうでもいい感が120%増す。まあでも好きな人にとってはクライマックス前に映画館で特別体験出来てテンションが上がる感じなのでしょうか?映画の時期があまりよろしくないな、とは思うけど、夏休みに入った子供達に見てもらう為のこのスケジュールですし、次の新ライダーのちょこっとだけお披露目要素もあるので、作品の質がうんぬん以前に商業的な理由を優先して作ってあるのがライダー映画。
いやそんな事言い始めたらTVシリーズも玩具のスケジュールに合わせて話も進めなければならなくって、それが話をつまらなくさせてる最大の要因だと思いつつ、それでもそれが仮面ライダーの一番の本質であり大事な部分なのでしょう。
で、この「劇場版ビルド」
ゴメン、私が一番大嫌いなパターンの外伝エピソードだ。本編の話の裏で、実はこういう人達が暗躍していました系。
これまでの本編の話でも、描写されなかっただけで、実はその場にも居たんですよ、ぐらいの後付けはまあ良いのです。私が嫌いなのは、本編のキャラを実はこっちの外伝のキャラが操っていて、本当の黒幕はこっちだったんですよ系が昔から本当に嫌で嫌で仕方ない。
だってそれって本編を真面目に見てた人をバカにする行為じゃないですか?本編でやってたのは全部嘘っぱちでこっちが真実でした、みたいなの。
具体的な例を出せば「ガンダムSEED」外伝の「アストレイ」ってのがあって、TV本編2シリーズ目のラスボスのデュランダルは実は外伝のキャラが操っていて、あいつ実はザコでしたとか、TVのシナリオ書いて無い他人が勝手にやってて、最低の外伝だなと思いました。それでまだ話が面白いなら、悔しいけど面白いし認めざるを得ないになるけど、クッソつまんなかったし。
今回のビルドも、TVシリーズ本編の東都、西都、北都の首相のそれぞれを、実は今回の映画で出てくるブラッド族が操っていたんですよ、みたいな展開になる。これが今回の話でも重要な要素になるかと思えば、その操っていたブラッド族の2人はただの戦闘シーンの為の数合わせで、それぞれグリスとローグに倒されて終わり。
しかも前半明らかに圧倒的な強さを見せてたのに、パワーアップもしてない格下サブライダーにこれといったロジックも無くただ倒されて終わり。
今回のボスキャラの仮面ライダーブラッドも、他のブラッド族2人や万丈を吸収する描写も特に説明も無かったはずなので意味がわからなかったし、ドラマとしての見所は正直皆無でした。
唯一の面白いと言うか、エモーショナルな部分は、戦兎と万丈がフュージョンするラビットドラゴンフォームでしょうか。ビルドってTV本編最終回とか見ても、二人のバディ物の感覚がやっぱり強い作品でしたし、理屈はわからんけど、とりあえず二人が一人になって最強の強さを発揮する、というプロットの根本の部分そのものは悪くは無かったとは思う。
あとはビルドに限った部分じゃないし、この手のヒーロー作品で他にも何度も見たような気はしますが、ラブアンドピースの為に戦う、みたいなとこは例え定番で今更感があったとしても、嫌いでは無い。
タイトルの「ビー・ザ・ワン」ってTVシリーズの方の主題歌タイトルなんですけど、これを映画でかけないのは本当に勿体無い。途中、インストでちょこっとだけBGMとして流れるけど、普通にEDで流してくれたら、ぶっちゃけそれだけで泣けると思うんだけどな。エイベックスとの契約でEDは違う曲使わなきゃならないなら、挿入歌として使ってくれても良いし、尺は十分にあるんだからTVと同じくOPで流してくれれば良いのに。
これ、1番の「明日の地球投げだせないから」のとこと、2番の「生きてる今夜を前に進めなきゃいけない」のとこの歌詞が凄く好きなんですよ。
もういかにもな小室サウンドで、熱いヒーローソングって感じでは無いんだけど、歌詞の内容とか意外とヒーローしててグッと染みる良い曲だなぁと思います。映画の方でも使ってくれたら、それだけで気持ち入って、良かったなぁと思えたはずなのに、そこがちょっと勿体無いです。
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