監督:田﨑竜太
脚本:井上敏樹
同時上映『劇場版 仮面ライダーリバイス バトルファミリア』
日本映画 2022年
☆☆
仮面ライダーがメインの夏映画の前座でやっている戦隊夏映画の「ドンブラ」版。
ガヴ&ゴジュウジャー公開記念で、Tverにて期間限定無料配信中。
ドンブラは演者ですら何をやってるのかわからなかったと言わしめたくらいに頭のおかしい戦隊。そのTVシリーズと同じくこちらの脚本も井上敏樹大先生が書いているので、やはり頭おかしい話。
ロボ戦は無いものの、一応最後に敵とは戦うけれど、基本的には映画を作る話。
「夏映画どうしましょうか?」
「映画なら映画っぽい話で良いんじゃない?」
「映画っぽい話って何ですか?戦隊は予算も時間も少ないですし・・・」
「いやスケールアップしようとかじゃなく、映画そのものの話だよ」
みたいなやりとりがあったのかなと勝手に想像。
途中、島崎和歌子に「ヒーローなんて仮面ライダーにやらせとけばいいのよ」みたいな事を言わせてるのは、面白い半面、いや私は戦隊好きなのでそこでヒーローじゃないとか言われるとそれはそれでちょっと悲しいぞ、となる。
映画プロデューサー三枝玲子役を「魔法少女ちゅうかないぱねま」の島崎和歌子が。
黒岩監督役を「忍風戦隊ハリケンジャー」の姜暢雄が。(怪人もそれっぽい要素が)
配達先のおばさん、結木かおり役を「鳥人戦隊ジェットマン」岸田里佳が。
と、戦隊夏映画でたまにある、過去の東映特撮に縁のある人を数人キャスティング、というファンサービスもあり。
ライバル側の脳人3人も含めて、いつも以上に更に変な事をする!みたいな流れを終始やるだけ。いや、ファンとしては面白いんですが、流石に映画としてはもう少し何かほしかった感はあり。映画のお祭り感っていうのを意図してやってるんだろうなというのはわかりますし、TVシリーズ本編ではホントに最終盤にしかやらなかった集合名乗りをここでやってるというのは、リアルタイムで見てれば多少なりとも特別感はあったのかもしれない。
そしてドンブラに改めて感じるのは、オニシスター/鬼頭はるか役の志田こはくさんの美味しいとこを一人で持って行けるこの度胸とクレバーさがホントに素晴らしい。一応レギュラーでライバル側でソノニ役の宮崎あみささんとかも居るけれど、ダブルヒロイン的にキャッキャウフフで二人で一緒に人気取ろうねじゃなく、いやわたしが全部もってくから!感がホントに凄いし魅力がまた十分にある。
戦隊とは関係無い話なんですけど、森口博子のちょっと前のインタビューか何かで、「今は森口さんの時代と違ってグループアイドルが主流ですが、その辺りはどう思います?」って質問に対して、「私はグループなんて絶対に嫌だ。だって私はスポットライトを独り占めしたいし」って言ってて、おお流石!と思いました。
50人の中の一人じゃ無く、会場に居る全員が自分のファンであってほしいという、そりゃアイドルとか芸能人とかやりたい人なら、目立ちたがりなの当たり前だし、それくらいの人じゃなきゃアイドルなんてやれないよと私も思います。
戦隊だと私はダブルヒロイン制の方が好きなんですけど、逆に紅一点の作品なら、少し心細いけど注目は全部自分に集めてしまえるんだからラッキーぐらいに思える人の方が、役者の心得としては良いのかもね?とか思ったりもする。
新人のフレッシュ感とか、素人レベルが1年で成長して行く姿を見るのもまた戦隊の魅力ではありますが、こはくちゃん、新人っぽい部分もありつつ、最初から物怖じしないでどんどん変顔とかさらしてくれるし、近年のシリーズの中でも存在感が半端無く魅力的なヒロインでした。
凄く楽しい映画ではありますが、私は前から何度も言ってるように面白いとか楽しい、好き=良い映画ではなく、そこ別ベクトルの評価軸なので30分の短編映画とは言え、まあちょっと良い映画だったという言い方はしづらい。ファン向けとして楽しい映画、ぐらいで。
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