原題:Supergirl
監督:ヤノット・シュワルツ
脚本:デヴィッド・オデル
原作:DC COMICS
イギリス映画 1984年
☆☆☆
スーパーマン3の後に公開されたスピンオフ作品。
製作がここまでのスーパーマン1~3と同じくアレクサンダー・サルキンドなので、その流れで作られたのがわかる。
故郷のアルゴシティのエネルギー源オメガヘドロンがふとした事から地久へ。それを取り戻しにカーラは地球へ。オメガヘドロンを手に入れた魔女のセリーナの野望を止める為、スーパーガールが立ちあがる!
監督のヤノット・シュワルツってどっかで見た事ある名前だなと思ったら、なんと「ある日どこかで」の監督じゃないですか!スーパーマンのクリストファー・リーヴ主演のタイムリープ物で私の大好きな作品の一つ。今回、改めて見返すまで全然知らなかった。
ただこっちの作品にはクロストファー・リーブの出演は無し。オファー出したけど断られたとか。写真でだけ出演で、スーパーマンシリーズからはジミー・オルセンが同じ役者で登場。スーパーガール/カーラ・ゾー=エル、地球名リンダ・リーはクラーク・ケントのいとこ、ルームメイトのルーシー・レーンはロイス・レーンの妹と設定の上でも繋がっている。
惑星クリプトンは滅びたのでは・・・と思うけど、アルゴシティは別次元のインナースペースとかいう設定で、町一つ分くらいは残っている様子。地球でのスーパーマンの活躍も知っているという形ですが、まあ設定はあんまり深く考えてはいけない。この辺は80年代映画というのもありつつ、作品そのものもザル設定ザル脚本としか言いようが無いタイプの作品。
この辺はサルキンド製って感じですし、コミック映画なんてこんなもんだろうみたいな当時の舐めた感じが伝わってきて凄く悲しい。そりゃヒットもしないでしょうよ。
でも、スーパーマン2や3と違って、露骨なコメディー要素は控えめで、ちょっと冗長と感じる部分もありますが、スーパーガールの飛行シーンのスペクタクルとかは割と重視していたり、女子大生リンダ状態なりスーパーガール状態なりのキュートなシーンとかを沢山描いてある、ある種のアイドル映画みたいな要素もあり、ただの駄作ではなく一部に熱狂的なファンの居るカルト映画みたいになってるのも理解出来る作り。
敵側の魔女も、勿論スーパーヴィランなんて言うほどのものではなく、3流占い師が特別なパワー減を得て、人を惚れさせる魔術に本物の力が宿る、ぐらいの感覚。大災害を巻き起こすとかじゃなく町の珍騒動レベル。そこも旦那やレズビアン的なパートナーとの変な雑味のあるドラマが展開したりするし、味方側もスーパーガールだけでなく、ルーシー・レーンの活躍も描かれたりと、あちこち中途半端な脚本。
ヒットすれば続編もありきの企画で、スーパーマンとの共演作なんかも考えられていたようですが、結果は散々で全てキャンセル。権利も売却で、次は製作会社を変えても続けたスーパーマン4も振るわず、フランチャイズは終了。
スーパーガールって今だと近年のドラマシリーズがヒットしたり、映画「ザ・フラッシュ」でのスーパーマンの変わりとして登場、ジェームズ・ガン体制でも新作準備中。今はそれなりに人気のあるキャラだとは思うけれど、アメコミ詳しくなかった頃は正直スーパーマンの安易なパチモノというか女版という印象が強く、これがワンダーウーマンなら独立した別のヒーローな感じがするけど、アメコミ歴の浅かった頃は、なんだかな~という感じで見てました。似たような感覚の人も多かったのでは?
とは言え、DVDのコピーにもわざわざ「ミニスカートのキュートなヒロイン」とか書いてあるように、空飛ぶヒロインがミニスカートというのはやっぱり印象も強く、決してセクシーキャラとかではないものの、エロ目線で見てた人も居るとは思うし(因みに下は当然下着とかじゃなく上の青い部分から繋がったレオタードで後のセーラームーンみたいな構造)そりゃあミニスカートはつい目がそこに行ってしまうものだろうと。
面白い映画じゃないし、見ていてツッコミ所を絞りきれないくらい雑すぎる映画ですが、やっぱりそういうルックの部分や、当時はまだ珍しいスーパーヒロイン映画という事で、カルト的な人気を得たのもわかる作品ではありました。
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