FAST & FURIOUS HOBBS & SHAW
原題:FAST & FURIOUS PRESENTS: HOBBS & SHAW
監督:デヴィッド・リーチ
脚本:クリス・モーガン、ドリュー・ピアース
アメリカ映画 2019年
☆☆☆
ワイスピシリーズ9作目。
ただしこちらはナンバリングタイトルではなく、スピンオフという扱いのようです。
時期列の上では普通に前作の「アイスブレイク」の後の話になり、「ホブス&ショウ」という原題の通り、ドゥエイン・ジョンソン演じるルーク・ホブスと、ジェイソン・ステイサム演じるデッカード・ショウの二人が主人公。スピンオフなのでシリーズの顔であるドムはこちらには出てこない。
1作目からここまで続けて見てきて、私はアウトロー、アウトサイダーみたいな人は元々あんまり好きではないので、シリーズとしては一応は法の組織側であるホブスが見ている分には他のキャラよりは乗れるかなという感覚で居るので、本編よりもむしろこちらの方を応援したいかなという気持ち。
監督は、元スタントマンでその後「デッドプール2」の監督なんかも務めたデヴィッド・リーチ。「ジョン・ウィック」以降の近年のアクションの流れを作った人でもあるので、今風で見応えのあるアクションシーンが続く。
ワイスピのスピンオフだから今回は車に関してはそこまで特別視してないのかなと思いきや、中盤にはちゃんとカーアクションもアリ。
当時から劇場で予告なんかを見てると、今回はテクノロジー系かな?スーパーヒーロー映画全盛期の中、こっちはハイテクとかでそういう物に対しての対抗心を燃やしてるのかなと思ってました。
それが後半、いきなりホブスの家系の話になり、サモア出身というルーツが大きくクローズアップされ人種そのもののファミリー感みたいな流れになる。
サモアというと私の中では、昔プロレスラーでワイルドサモアンズなんてチームがあったな~とかK-1でもサモアの怪人マーク・ハントとかかなり活躍した選手が居たけど、その辺りのイメージしか無いのですが、アメリカだと○○系アメリカ人(「ロッキー」はイタリア系とか)とかの移民のルーツが以外とアイデンティティにも繋がるケースは多いので、その辺りを今回は描いてきたのでしょう。
過去シリーズで、俺に流れる血がどうのとかそういう描写は一切無かったので、かなり唐突な感じはしましたが、ワイスピはファミリーが大きいテーマみたいな感じなので、そういうとこからの着想なのかなと。
逆にショウの方は、今回初めて出てきたヴァネッサ・ウィリアムズ演じる妹と、前にもちょろっと出てたヘレン・ミレン演じるお母さんとか、実際の親兄弟の部分でファミリー要素。
逆に敵側、ライバルキャラとして昔にショウと組んでたけど裏切られた?ブリクストンとの戦いが描かれるわけですが、これを演じるのがイドリス・エルバ。作中ではサイボーグ(?)化して「黒いスーパーマン」みたいな事を言う訳ですが、この映画のすぐ後にジェームズ・ガン版「スーサイドスクワッド」でスーパーマンを倒した男ブラッドスポートを演じてる辺りに色々と縁を感じます。(MCUだとヘイムダルやってる人ですが)
ヘリを筋肉で繋ぎとめるとことか「ウインターソルジャー」のパロディーなのかなとかも思ったし、アメコミヒーロー映画が幅を利かせてるご時世で、それの対抗馬として負けずに抵抗し続けたワイスピですが、多少なりとも影響なり意識なりはしてる感がアメコミオタク側としてはちょっと面白いです。
アクションシーンの中にも笑える要素を仕込んできたりっていうのもマーベル映画が受けてる要素の影響なのかなとも感じましたし。
ただ今回に限った話ではありませんが、アクション映画で2時間超えはちょっと私にはキツイ。元々こういうジャンルがあまり好きじゃないのもあるんでしょうけど、この手の奴は90分でサクッと見やすいぐらいの方が好みかな。
予想していた所から外れてくる面白さもありましたし、本家ナンバリングとは分けたスピンオフならではの、違いの部分と引き継ぐ部分の描き方とかはそれなりに面白かった。
ただまあフランチャイズというか、これもアメコミ映画の悪い部分を意識したのかもしれませんが、今回の事件は一応の解決はしたとは言え、敵を操っていた黒幕が次回へ持ち越しになったのは、え~もういいよ感はちょっとありました。私は決してシリーズのファンとかではないので、アメコミファンじゃない人がユニバース映画を見てちょっとうんざりしてきてる気持ちというのはこういう事なのかと言うのはちょっと理解出来たかも。
次は「ワイルドスピード:ジェットブレイク」です
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