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スーパーマンII リチャード・ドナーCUT版

スーパーマンII リチャード・ドナーCUT版 [Blu-ray]

SUPERMAN II THE RICHARD DONNER CUT
監督:リチャード・ドナー
原案・脚本:マリオ・プーゾデイヴィッド・ニューマンレスリー・ニューマン
原作:DC COMICS
アメリカ映画 2006年
☆☆☆☆


1980年の「スーパーマンII 冒険編」のリチャード・ドナー監督版。
元々2部作として1と一緒にリチャード・ドナー監督が撮影していたものの、制作のサルキンドと衝突して2の完成前に決裂。結局別の監督を入れて(3の監督のリチャード・レスター)2は2で完成させて公開。前作の人気を引き継ぐ形でヒットはしたし評価も悪くは無かった。なので一般的には3と4がこけてシリーズ終わったと言われる事が多い。

 

そこから20数年、ゼロ年代に入ってアメコミヒーロー映画がヒットを飛ばし、映画業界のトレンドになりつつあった。「スーパーマン」もリブート企画が準備される中で、紛失したと言われていたドナー監督撮影時のフィルムが発掘され、ディレクターズカット版的な形で本来ドナー監督が作りたかったスーパーマン2への熱望が実現し、「スーパーマンリターンズ」に合わせた企画として、実際に制作される事になった。

 

オリジナル「スーパーマン2」の再見感想を書いてる中で、そういえばドナーカット版てあったよな?どれくらい違うんだっけか?あまり憶えて無いなと思い、DVDを探しても発掘できず。あれ?もしかして私見て無いのかなと思ってBDを確保(980円とかで買えますし)今回見てみると・・・いやこれ絶対私見て無かったぞと。存在を知識でだけ知ってて、見た気になってたのかも。

 

よくあるディレクターズカット版とかと違って、5分くらいの追加シーンがあるとかそういうレベルじゃない。冒頭から見た事のないシーンが沢山あって、逆に最初がこんなに違うのなら後半はそのままなのかなと思ったら、なんとラストのオチみたいな所まで違ってビックリ。

 

勿論、話のおおすじはそんなには変わってないんだけど、コメディーシーンみたいなものはほぼ全部カット。そして孤独の要塞でオリジナル版では契約上の権利の関係でカットされていたジョー=エル役のマーロン・ブランドが復活。おかげでスーパーマンの能力を消してうんぬんも、父との会話になっていて、クリプトン人である事を捨てて地球人として生きるみたいな親からの独立っぽい要素も意図としてはあったのかなと思えた。そしてそこからの復活とかも、オリジナルでは唐突に思えた部分が本来はこういう形だったものを改変したからああなってたんだなと分かる作りで面白かった。

 

決して一度出来あがったものを試写で評判悪かったからスタジオが改変した的なパターンでは無く、当時は完成前に離脱、そこから20数年経った後に改めて編集して作り直した事を考えれば、当時もしそのまま残って完成してたら全く同じものになってたかというと、100%同じでは無いかもしれないけど、改めてゼロ年代の価値感が入ってるとかでも無くなるべく当時に意図してたものをというのは結構伝わってくる作り。

 

後任のレスターがコメディー畑出身というのもあったし、アメコミヒーロー映画がまだ他の作品も無く黎明期というのもあって、受ける方向性みたいなものがハッキリしてなかった中で、仕方ない部分はあったのかもしれないけど、こんなの大真面目に作ったらかえってバカバカしくなるでしょ?面白おかしく作った方が子供受けもするって!みたいな感覚で作ったのかなと言う印象はどうしても拭えなかったし、やっぱり変に茶化して作るのは元のファン的にはあまりよろしくない反感の感情も生まれてしまう気はします。どんなものであれ作ってくれただけでも嬉しいし貴重という感覚はあるにせよね。

 

で、結果として一般層には半笑いされ、コミックファンはバカにされたような気持にもなって、誰も得しない結果になっちゃったのかなと。その中でリチャード・ドナークリストファー・リーブだけそうじゃないんだけどなって当時から思ってたのでしょう。

 

最後の最後にね、スーパーマンお前またそれやるんかーい!とツッコミたくもなるけれど、ある意味それで僕のドナー版IIは時空の彼方に消えたのさ、チャンチャン!みたいな風にもとれなくもない。

 

それこそDCで言えばジョス・ウェドン監督の公開版ジャスティスリーグザック・スナイダーカット版みたいなものもあったし、スーサイドスクワッドの1作目が監督の意図とは別に編集権を持って無かったので編集でグチャグチャにされたとかあったじゃないですか。
シネフィルなら他の映画の似たような例は沢山知ってる人も多いでしょうけど、以外とその「編集権」がクセもので、最終的な決定権を持つと思われる「監督」というポジションでもコントロールできない「編集」の権利もちゃんとスタジオと契約する上で明確にしておかないと後でトラブルになるケースは多い。なんかそういう部分を考えてしまいました。

 

いやでも今回このドナーカット版「スーパーマンII」観て良かった。
作品のカラーとしては当然1と同じ方向性ですし、上に挙げた部分以外にも、ロイスの描き方とかも全然違うので、オリジナル版とドナー版どっちが良いかと言えば、私は断然後者派。オリジナル版の感想書いた時に、世間ではここまでは名作とされているけど、私的にはいかがなものかと思うぞって書いたけど、ドナーカット版の方なら1ほどではなくてもこれはこれでアリと評価はしたくなる作品でした。

 

次はせっかくなので「スーパーマンリターンズ」も再見します。

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