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新機動戦記ガンダムW フローズン・ティアドロップ 3・4 連鎖の鎮魂曲(レクイエム)

新機動戦記ガンダムW フローズン・ティアドロップ (3) 連鎖の鎮魂曲 (上) (角川コミックス・エース)

NEW MOBILE REPORT GUNDAM W Frozen Teardrop
著:隅沢克之
挿画:あさぎ桜カトキハジメ
原案:矢立肇富野由悠季
刊:角川書店 角川コミックス・エース 全13巻
2011-16(連載2010-16)
☆☆

ガンダムW続編小説「フローズンティアドロップ」3巻4巻。
1・2は実質TV版本編の過去編という感じでしたが、ようやくここからその後のストーリーが動く。

・・・ものの、話が進行している時間軸がありつつ、新キャラを順番に紹介して行く中で、そのキャラのここに至るまでの前日譚ストーリーがかなりの尺を使って紹介されて行くのでこれまたちょっと読みにくい。

 

アニメの5人のその後の戦いが直接描かれるというよりは、冷凍睡眠で若い容姿のまま眠っていたヒイロ以外は、次の世代の後継者が話のメインになっていくので、まずはその紹介。

前篇3巻はトロワ(現ドクトルT)の後継者のフォボス・トロワとカトル(現W教授)の後継者のカトリーヌ・ウード・ウィナー。そこにミリアルドとノインの間に生まれた双子ナイナとミル辺りが登場。

 

まずはフォボストロワ。身寄りのない子供でテロリストに手を貸しお金を稼いでいたが、仲間に裏切られ絶体絶命の時にトロワに拾われる。え?また名無しなの?という気がしないでもないが、まだそれは許そう。そこそこ腕は立つものの、かつてのガンダムパイロットのように強化された超人レベルとかではないので、しばらく修行する事に。暗殺のテクニックを教えてくれる師匠はキャスリン・ブルーム。

 

ん?まあトロワがキャスリンと一緒に居る事は理解出来るけど、キャスリンが暗殺者を鍛えるとかあるのか?かつての戦いのその後にトロワがキャスリンに事情を全部話して、その思想に共鳴して、そういう裏の世界みたいな所に足を踏み入れたとかか?

 

あとがきを読むと、TVシリーズの時は池田監督がキャスリンを物凄く拘って演出されていたらしい。一言のセリフに二桁のNGは出していたと。元の企画書の時は存在してなかったキャラだけど、出番を早めて出演回数も増やしたそう。
え?そんなキャスリンって重要なキャラだっけか?池田監督はこだわってたけど、多分そこは後任の高松監督は拾えて無い部分だし、その池田監督のこだわりを脚本の隅沢さんもTVシリーズで生かせなかったので、その特別な存在感をこっちの小説で表現したのだと。

 

う~ん、全くわからん。まあ作者が正しいんでしょうけど、見てる(読んでる)こっちとしてはこんなキャラだっけ?解釈違い???

 

と、TV版最終回やEWで綺麗に終わったガンダムWにまたも初期の頃のような「何を言ってるのかわからん」Wらしさがここに復活している。


そしてカトルの後継者のカトリーヌ。
ウィナー家はTVシリーズの時から歳の離れたお姉さんとか居ましたし、こっちもカトルの息子とかではなく、歳の離れた妹。
で、この子が今回やらかすんだけれど、そこはTVで言えばウイングゼロでの闇落ちカトル君の役割を引き継いでいるのでしょう。敵側にまわるというのは意外性はあるけど、EWの時の五飛みたいにラスボス的なポジションには流石にならなそう。革命を企てるピースクラフト子の方に合流、逆にそれを今度は五飛が止めに入るというのは面白い部分。

 

そこからの後編4巻。
こっちはデュオ編。
しかもデュオJrの方じゃ無く、今はファザー・マックスウェルを名乗っているあの昔の本物の方のデュオの話がメインで描かれる。

 

流石1番人気のデュオって感じだが・・・あれ?読み進めていくと、あのデュオの魅力がガンガン潰されて行く。もうわざとやってる感じで、デュオのこんな大人になった姿は見たくなかったというのが描かれる。

 

その後はヒルデと幸せに暮らしました。その愛の結晶がデュオJr.ですとかじゃないんですよ。この子は似てるけど孤児院に居た赤の他人です。ヒルデとももう喧嘩別れしました。今は暗殺者として汚れ仕事をやっています。

 

えぇえぇぇぇ~
デュオは一番人気だったからあえてカップリング成立させなかったのか?子供デュオも他人のはずだけど容姿は瓜二つってのは伏線?あたしの恋したデュオ君がこんな事に・・・ショックだ・・・ってなんないですかこれ?わざと嫌われるように描いてるんだろうか?


その辺りの紹介から話がメインの時間軸に進み、MSなんかも入る。

 

新型MS「プロメテウス」を奪い逃走したカトリーヌを「スノーホワイト」のヒイロと「ワーロック」のデュオ、そして「シェヘラザード」でトロワフォボスが追う。
マグアナックタイプやビルゴIVら多数のモビドールが立ちふさがるが、その中心には復活したガンダムエピオンの姿があった。
それを見た老師・張(五飛)は愛機のナタクで自ら再び戦場へ。五飛が今哪吒と呼ぶそのMSは白く塗られた三つ首の竜の姿の「エピオンパイ」だった。

 

とまあ4巻では一大決戦が描かれるのだけれど、流石にまだ序盤。
リリーナやゼクスの復活を経てますます混迷を極めていくという感じ。

 

で、こっちのあとがきも面白いのだけれど、一般視聴者は勿論、アニメおたくや雑誌編集者などが絶対についてこられない脚本を書けというのが池田監督から脚本の隅沢さんへの要望があったのだそうな。

え~っ!?ガンダムWのあのわけのわからなさって意図的なものだったのか。作り手はそれなりのロジックを持って作ってるんだけど、なんかそれを表現しきれてなくてああいう「わからない作風」になってるんだと思ってました。

 

いや待って、一般視聴者がついてこれない作風を意図的にやるってどういう事?
アニメおたくや雑誌編集者も理解出来ないものって、それなりのリテラシーがある人でも読み解けない物語って事だよね?
じゃあ、じゃあさ?誰に向かって作ってるのあのアニメって。誰にも理解出来ないものを作れってこと?
MSを活躍させないのはスポンサーや会社に対する嫌がらせも入ってるだろうなってちょっと思ってたけど、同時期にやってた「エヴァ」みたいに難解さを売りにしたい?それともトレーズが悲惨な戦争をする事で戦争を終わらせるみたいな目的があったのと同じく、意味不明でめちゃくちゃなものを作って、ガンダムバンダイサンライズも全部潰れてしまえって事なの?

 

私は今の時代のトレンドの考察系動画とか大っ嫌いなんですけど、それは8割9割的外れな事ばっか言っててバカバカしいのが半分と、実はあれって本当に当たる考察をしてはダメみたいな仕組みじゃないですか。だって本当に当たってたら作品の方をつまらなくしてしまうというジレンマがあるのでわざと外すしかないっていう。

 

なので私自身は個人の解釈や落とし所を感想と言う形で書くだけですが、なんかこの「FT」を読む事で、あとがき方面も含めて、あれ「W」ってこんな作品だっけ?っていうのがどんどん出てきて大変に困惑してます。それも狙いだよ、と言われるかもしれませんが先が見えない楽しみがあります。全体的な評価的には最低ランクなのは知ってますけども。

 

という感じで次。

新機動戦記ガンダムW フローズン・ティアドロップ (4) 連鎖の鎮魂曲 (下) (角川コミックス・エース)

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