DRAGON QUEST The Adventure of Dai
シリーズディレクター:唐澤和也
原作:三条陸・稲田浩司
TVアニメ 日本 2020~22 全100話
☆☆☆☆☆
「ダイ大」2クール目終了。
フレイザード編とバラン編の途中まで。
旧アニメは丁度ここの25話までの話で終わってしまっていたんですよね。竜騎衆の3人も玩具関係の原型とかまで作られてたけど結局打ち切りという感じでした。丁度1年やってて、TV局の都合で枠が無くなりそのまま終了。バランをなんとか退け、俺たちの戦いはこれからだエンドだったらしい。(当時から原作は好きだったけどアニメは熱心に見てた感じでは無かった)
人気が無くての打ち切りじゃなく、TV局の都合と言われはするものの、別のドラクエアニメの「勇者アベル伝説」も一度枠の都合で終わったけど、枠を移して完結編まで描かれたって事を考えると、こっちは商業的にはあまりよろしく無かったというのもある意味では真実なのかなという気もしなくはないです。
アベルの方も、私は主題歌が好きだっただけで、内容的にはほとんど覚えてないです。
この中の德永英明 「夢を信じて」とカブキロックス「虹の都」の2曲が好きです。
そもそもが私は根本がドラクエ派というわけでも無かったので、「ダイの大冒険」単体で思い入れがあるだけ。あ、あと同時期の「ロトの紋章」も読んでます。因みに「ドラクエ」本編は「5」止まり。
それはともかく今回は氷炎将軍フレイザードを軽く掘り下げてみましょう。
多分、本来は炎側は常に火がゆらめいでるようなイメージでデザインされてるはずですが、流石にTVアニメ、しかも東映のクオリティコントロールでは妥協しちゃったかなという気がしますがそこで作品の魅力が失われるかと言えばそうではないでしょうしね。ビジュアルクオリティ拘る制作会社だったら動かしてた部分だろうけど、それだと通しで2年分とか作れないわけで、そういうとこは東映だなと思います。
見た目はともかく、放送時の感想では子供の頃はさほど好きなキャラではなかったけど、今見ると悪役悪役してて良いね的な事を前は書きました。
せっかくなので今回はもっと掘り下げ。
今回見ててフレイザード面白いなと思ったのは定番人気ゼリフですが
「俺は戦うのが好きなんじゃねぇ!勝つのが好きなんだよぉォォ!」
ってセリフ。
そうね、TVゲームとかで対戦みたいなのしてて、勝てないとつまんないって不機嫌になって投げちゃう人居ますよね。そういう人ってまさにフレイザードみたいな感覚の人だったんだろうなと思います。
フレイザードってキャラの設定的には禁呪邦で生み出されて実はまださほど長い年月経っておらず、キャリアが無いから実績が欲しいというコンプレックスから生まれる考え方でした。ダイ大世界だと特に魔族は何百年も生きたりするみたいですし。
ゲーム、あるいはスポーツなんかでも同じかな?勝てないと不機嫌になる人って、要は「結果だけを求めてる」という事なんだと思います。相手に勝つ=相手より自分の方が優位に立てる事が嬉しい、みたいな。自分の方が相手より上なんだと証明したい、みたいな幼稚な感情なんだろうなと私は昔から思ってました。
たまに書いてますけど、私は子供の頃から物凄くどんくさい人で、かけっこだろうがスポーツなんて何をさせてもビリっけつかせいぜい一つ前のブービー賞みたいなのが定位置。かと言って他の分野が得意かと言えば勉強の成績も同じです。じゃあユニークで他人を笑わせたりとかそういうのがあるわけでもなく、みんなの嫌われ者、誰にも相手にされない、クラスのチーム分けでもどこにも入れない余りものタイプでした。
なので、しょせんは負け犬の遠吠えだって一蹴してもらっても全然構いません。
同じような経験がある人は案外理解出来るのかなと思いますが、そうやってみじめになるだけなので、なるべく勝負事みたいなのからは逃げるように生きて来ました。私は生きててそもそも「勝利」なんて得た事が無いタイプです。
だから勝者の気持ちなんて1ミリもわかりません。いや対戦格闘ゲームとかやってて、初心者には負けない中級くらいの腕はあったりはしたけど「勝つのが好きなんだよォ!」とはその時も思わなかったかな。負けても駆け引きとか感じられたら楽しかったですし。
まあそれはともかく、私は何をやってもダメな人なので、人と同じ所で勝負するのはやめようって、もう子供の頃から諦めてたんですね。じゃあ誰も競う相手が居ないとこで他の人がやらないことを自分はやればいいんだっていう割り切りをしていた。
多分ね、ヒエラルキーの上位の、本当に努力や研究を重ねて全力を尽くした熾烈なトップ争いも、それはそれで私が見た事のない素晴らしい世界なんだとは思うんですよ。なんとなくの想像くらいしか出来ませんがそこを否定したくは無い。
じゃあ最下層は、せめて最下位にだけはなりたくないっていうそれはそれでデッドヒートを繰り広げてるのかと言えば、多分そうでは無いと思う。最下位だろうが一つ前のブービーだろうがそんなのは五十歩百歩。そこに差なんか感じて無いし、お互い苦手な分野で恥かいてツライよね、っていう親近感の方が強いと私は思う。きっとブービーの人が最下位の人に対して、お前よりは俺の方が上だなんて勝ち誇ったりしないでしょう。
多分それは上のトップ争いも同じ。今回は自分が勝ったけど、運やタイミングもあったし、そういう努力を重ねてる人は下を見下したりはしないはず。上に行けば行くほどライバルだけでなく自分自身との勝負とかにもなっていくでしょうし。
と考えるとですね、実は中級くらいの人こそが、一番結果に拘っていて、安易な勝敗一つで自分の方が上なんだって誇示して虚勢を張っているんじゃないかって思うんですよね。自分より下が居るんだと思う事で安心感を得ようとする卑しい心があるというか。
一番下に居る人はね、それより下なんて居ないんだから、別の発想で行くしかないわけです。
そういう意味ではね、中途半端に「何をやらせても人並み」みたいな中間の位置じゃなくて、私は一番下でそれはそれで良かったのかなという気もしないでも無いです。
勝利の美酒を味わった事が無いからこそ、そこにあこがれる事も無い、じゃあ私はお酒じゃなくておつまみの方をいただいておこうかなと発想を変える事も出来るし、ちょっとした順位付け格付けに右往左往して、そんなのでいちいちアイデンティティが揺らいでしまい、自分より下が居るなんてなんの価値も無い所で自分をだまして安心感を得ようとするとか、凄くバカバカしいと思いますもの。
たまたまサジェストでオススメ動画とかオススメ記事みたいなの流れてきて、私が住んでる山形県での話ってのもあったからなのか、回転ずしチェーンで迷惑行為をした女子高生がどうのというのがここ数日で流れてくる。
いや、そういうのかばう気はありませんよ。私もそんな輩は痛い目を見て反省しろって思うのは確か。ただそれがさぁ、実名や住所とかをネットで晒したり、親が土下座しただの精神崩壊しただの退学になっただの、そんな小学生の妄想レベルの話で尾ひれはひれどうでもよくない?
なんかねぇ、コロナ禍の最初の頃を思い出してしまった。山形県は最初の一人の報告例が出るのかなり遅くってね、他県と比べて結構粘ってたんですけど、とうとう症例が
報告されたと。で、そのうちそこで根も葉もない噂が立って村八分にされて引っ越しを余儀なくされただの、責任を感じて自死してしまったとか、そういう噂が凄く広まって、それ小学生が考えるような噂と同じレベルの話じゃん!アホくさっ!って私はうんざりしました。
今回の話もそれと似たように感じられるし、だれそれが炎上だの何々が爆死しただの、昔から他人の不幸は蜜の味って言われてるのは確かだし、今の先行きの見えない社会で叩く相手や見下せる相手をみつけて安心するっていうのは社会構造から来るものだとは思う。
ただそれって迷惑行為でインプレッション稼ぎもそうだし、そういうスキャンダラスなものでPV回数稼ぐとかも、申し訳ないけど私はバカバカしく感じてうんざりする。そういうの見て喜んでるのって恥ずかしくないんですかね?それこそ数字とかメダルとか勝利みたいな安易な結果だけを求めて、その過程や意味とかをすっとばす事の浅はかさですよ。
とまあフレイザードの「勝つのが好きなんだよ」のセリフ一つでこんな事を考えてしまう私。
あ!あとアニメでは恐らくコンプラ的な所で改変したと思うんですけど、原作だとマリンさんの顔面を焼いて、アポロが「貴様!女の顔になんという事を」っていうのに対して「命の奪い合いをしてる戦場で男も女も関係無いだろが!」的な感じのシーンがあって、アニメだとそこが多少マイルドな感じにアレンジされてはいたんですけど、ヒーロー側が言えない正論をヴィラン側が言うってのも、ある意味での昔からの悪役の面白味の一つですよね。
相手の立場からしたら、負けたらこっちは殺されるのにそれで手加減しろとか言われてもそれは理不尽なのでは?っていうね。
ヒュンケルに理解を示すマァムとかは良かった。ただフレイザードにさえどこか憐みを感じるマァムに「ん?」とちょと思いつつ、そこから先のアルビナス戦でもそんな流れを引っ張ったりするのはなかなかに深いし面白い部分。
バラン編序盤は・・・
これも先を知ってる人向けだけど、記憶を失ったダイがゴメちゃんに対する「僕の友達になってよ」の一言だよねぇ。あれはかなり来るものが。
26話からEDも変更。
好きなEDなんですけど、絵がこのタイミングで大丈夫かいなと心配になるぐらいにはネタバレが凄い。
でもOPの絵も、先出ししておいてこれは?という感じの方向性ですしね。ってか30年も前のそれなりに知名度もある漫画に対して何言ってるんだって話だけど。
まあ「猿の惑星」と「シックスセンス」のネタバレともまたわけが違うか。
なんかフレイザードにかこつけて関係無い話を延々としてしまったけど良いでしょう。それが私の持ち味ですし、何ならここの話数のブロックは以前の放送中にも感想記事書いてますしね。
よくよく考えてみるとこのブログだってそう。
結果だけを求めるなら、こんな利益もなければPVだってスズメの涙程度のブログを5年も続けて記事数1000とか余裕で超えてるとかね、何の為にやってるんだよって話です。勝ち負けではない所に価値があると強がらせて下さい。
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