僕はこんな事を考えている ~curezの日記~

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M3GAN/ミーガン 2.0

M3GAN/ミーガン 2.0

原題:M3GAN 2.0
監督・脚本:ジェラルド・ジョンストン
アメリカ映画 2025年
☆☆☆☆

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人形に魂が宿るという古典ホラーとAIの機械人形という今風のSFが上手くミックスされヒットを飛ばした「ミーガン」の続編。

 

低予算ホラーからの大ヒットというのは今も昔も映画におけるアメリカンドリームの定番ですが、なんと今作、本国アメリカでは大コケしてしまった。日本でも当初は劇場公開で予告とかも流していたものの、急きょ差し止めでいきなりアマプラでの無料配信になってしまいました。勿体無い!

 

作品としては、前作の監督がそのまま継続。メインキャストも続投してる正統な続きの話ですが、恐らく賛否ある中で否定の方が勝ってしまった要員はぶっちゃけ今回はホラー映画とはちょっと呼べないものになってしまった部分でしょうか。

 

前回で消滅したはずのミーガンだったが、データ流出で戦闘用アンドロイドが作られ、それがやはり自我を持ち暴走。止められるのは、オリジナルのミーガンしか居ない!という、1作目で凶悪な敵だった存在が人気も出て2作目ではそれが味方側にという、もう露骨に「ターミネーター2」路線です。

 

勿論、本当に正義の味方になんかあのミーガンがなるのか?というサスペンスはあるし、色々と見せ方の工夫や、ターミネーターに関わらず「ナイトライダー」のパロディをしたり(音楽そのまま使ってました)面白い部分も沢山ありました。「攻殻機動隊ゴーストインザシェル」なんかも割と意識してる感じかな?新しいボディでのミーガンの戦闘とか素直にカッコ良かったです。


いわゆるホラーアイコンが人気キャラとなってグッズとかも出るようになり、いつしかヒーローみたいな扱いになる、或いはパロディーなんかの対象にもなったりというのは今までも幾度となく繰り替えされてきた流れではある。

 

作り手はミーガンもそういうキャラにしようとしたのでしょう。でもまだ時期尚早だったか?観客はそれを受け入れなかった、という感じなのかな?

 

それとも意識の高い作り手で、同じ事の繰り返しは嫌だったからあえてジャンル変更したか?いや作品見てると決して意識高い系ではなさそうだけども。

あ、意識高い系と言えば人間側の主人公のジェマが、前作で散々痛い目にあったので、デジタルデトックス推進派になって、ドーパミンがドバドバ出るドラッグを子供に与える人は居ないでしょう?スマホも脳内ではドーパミン中毒と同じ症状なのにそれでもあなたは子供にスマホを与えるんですか?みたいなセミナー演説やってて笑ってしまった。

 

私は半分その意見に賛同もするけど、まあいかにも過剰な物言いをあざ笑うみたいな部分もそれはそれでわかる。

 

かと言ってこの作品が風刺が効いたブラックジョークだと言いきれるほどに突き抜けてはいないし、ぶっちゃけ色んな要素が入ってるけど全部が中途半端と感じる人にはちょっと厳しいかも。

個人的にはB級とも若干ニュアンスが違うけど、陳腐というかコスプレ感漂うダサさが逆に私は好きでした。

 

世界的には微妙でも、日本ではこういうの結構文化的に受けそうだなっていう反面、近年の微妙なホラーブームって、いわゆるマイルドヤンキー層が、夏場の肝試し感覚でホラー映画に足を運んでるみたいな部分もあるらしく、そういう意味ではホラー要素が激減した今作は劇場公開してもヒットは確かに難しかったかもしれない。

「貞子」とかも今やギャグキャラみたいな扱いになってるけど、それはもう十分に認知されたからそうなってしまっているだけで、ミーガンをポップスター扱いするには流石に急ぎすぎたのかなという印象でした。今回みたいなのオタク受けはするとは思うけど、大衆が喜ぶかというとね。

 

私はそれなりに楽しんだけど、何か違うんじゃね?という気持ちもわかるし、調子こいて迷走と感じる人の気持ちもわからないでもない、手放しに絶賛とも言いにくいのは確かですが、好きだしこの路線でまた続編あっても私は見たいぞ。

あ、私は吹き替えで見たので前作から引き続きゴープリコンビ(嶋村&浅野)なのがやっぱり嬉しかったです。

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