Aura Battler DUNBINE
原作:富野由悠季
画:池原しげと
刊:大都社 STコミックス 全2巻
1998年(初出1983-84)
☆☆☆☆
こちらはコミックボンボンでのコミカライズ版。
ボンボンKC全3巻で当時出た後に90年代に大都社で再刊行された方。
今回改めて調べてみたらこれまでのサンライズ富野系譜として冒険王でのコミカライズもあったんですね。単行本化はされた事が無いので幻の作品って感じですけど。

あとは「ダンバイン」では無いけど、ダンバインのノベライズとしては富野本人による「オーラバトラー戦記」とかもあるか。
主人公がショウじゃなくジョク、主役機がダンバインではなくカットグラとか別物になってるけど、まあ小説版富野ガンダムと同じくアニメとは大幅なアレンジ。他にも同時期にやってたのは「リーンの翼」で、他にもバイストンウェル関係は富野本人が色々やってて、流石にその辺は全部抑えてます。
それはともかく、こちらのコミカライズ版。
池原しげと先生なので、話も絵も丁寧で全体的なレベルは高めだけど、流石にダイジェスト感は拭えず。
ただ、元々のダンバインは独特のテンポと、とにかく敵も味方も登場人物が多いので、コミカライズは更にそこに輪をかけて次々と展開が進んでいくので、勢いが凄い。
勿論、一人一人のキャラのドラマがじっくり描かれるわけではないので、重厚なドラマやそこの丁寧さを望むべくは無いけれど、世界観や展開でどんどん進んでいくのは独特の面白さがある。
ダンバインって国ごとの勢力争いが結構あって、ラスボス=ドレイク・ルフト、ライバルキャラ=バーン・バニングス(黒騎士)っていう程には単純じゃないのが面白いです。
単純に敵パイロットだけでも、ガラリアが居てジェリルが居て、他にもトッドも居る。
そしてドレイクの娘のリムルも居ればシーラ様もエレ様もドラマがあるし、ショット・ウェポンも重要。そんな勢力争いの他に神様的なポジションのジャコバ・アオンも絡んでくると、おお!すげぇ!となる。
後半の地上に全員が出た後は世界情勢とかも絡んでくるし、単純に「オーラバトラー」だけでなくダンバインっていう作品全体のポテンシャルって相当に凄いよなと改めて感じた。
当時はまだ新鮮だったファンタジー世界、今だと異世界転生物の祖的にも言われがちですけど、ダンバインという作品の持ってる面白味ってそこ以外にもいくらでも語れる。
富野が当時相当に入れ込んでバイストンウェルはライフワークとか言ってた意味がようやく私も理解できる気がします。
それこそ「閃光のハサウェイ」みたいに、富野成分をちゃんと落とし込みつつ、今風にリメイクリファインしたらダンバインって相当に凄い作品になるのでは?
素人考えだと出渕の「オーラファンタズム」みたいにファンタジーメカの部分を掘り下げる方向に行きがちですが、そこもダンバインの大きな魅力でみんなが好きな部分でありつつも、やっぱりそこだけではないんだよなと思う。
今回読み返したコミカライズ版単体で凄く面白かったという程ではないんですけど、久々にこの世界に触れると本当に魅力のある作品だなと改めて感じました。
DVDボックスとかは持ってるので、いつかまたアニメ見返したいなと思ったし、それこそ手短に総集編3本(+OVA)とかでもタイミング見て久々に見ようかなと思った。
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