僕はこんな事を考えている ~curezの日記~

見たもの読んだものなどの簡単な記録と感想のチラシ裏系ブログ

マーベルスーパーヒーローズ:シークレット・ウォーズ(1)

マーベルスーパーヒーローズ:シークレット・ウォーズ 1

MARVEL SUPER HEROES SECRET WARS Vol.1
著:ジム・シューター(ライター)マイク・ゼック、ボブ・レイトン(アーティスト)
刊:MARVEL ヴィレッジブックス
アメコミ 2020年
収録:MARVEL SUPER HEROES: SECRET WARS #1-5(1984)
☆☆☆☆

 

マーベルコミックス史上初となるクロスオーバー大作!
シークレット・ウォーズ開戦!
絶対の死闘に挑む20人のヒーローと15人のヴィラン達!

 

マーベル初の大型クロスオーバータイトルイベント。近年でも同タイトルのイベントをやりましたが、関連性は無くとも、タイトルはこちらに因んでの物。

 

1984年と古めの作品。有名作品ですが、今回が初邦訳。ヒーローとヴィランがバトルワールドだかに集められてバトルロイヤル、ぐらいの話だっけかな?スパイダーマンがこっから黒コスチュームになる、程度しか知らなかったので素直に嬉しい。

 

最近だとエンドゲームの監督が「シークレットウォーズやるならまたMCUに戻ってくるよ」的な事を言ってましたね。

 

全12話のマキシシリーズとして展開された中で今回は1~5話までの収録ですが、その前に各誌のレギュラーシリーズ中にシークレットウォーズへの前振りがあるページを2~3ページづつですが、それも収録。最近はおおまかには合わせても、全部のレギュラーシリーズの足並みを揃えて、まではやってない印象なので、当時はわざわざイベントに合わせてこんな事を丁寧にやってるんだなと思えてそういう所も面白い。

 

で、そこは流石に解説が充実しているヴィレッジブックス。解説書で各誌の進行状況まで詳しく載せてある。そこでですよ!「ソー」誌は#341が掲載されているのですが、これが「バラード・オブ・ベータ・レイ・ビル」の直後との事。

 

バラード・オブ・ベータレイビルはソーの名作エピソードとしてかつての日本語版オムニバス「マーヴルクロス」誌に掲載されました。それが#337-340なので、ホントにそれの次の号。まさかの時代を越えて繋がった!と思えて感動してしまいました。

 

アイアンマンがローディが代役やってる時期だったり、キャプテン・マーベルがモニカ・ランボーの時期だったりと、色々とこの時代なりのものもあったりしますが、まず話が面白い。

アベンジャーズとX-MENに壁があったり、ヒーロー側にマグニートー召喚。ヴィラン側には何とギャラクタスまで居る中、ギャラクタスにとってはヒーローもヴィランも目もくれないどうでもいい存在の中、ドクタードゥームがヴィランの中でも役者や格が違うと言わんばかりに、ヴィランを纏め上げ、それらを使いながら一人暗躍する辺りはもう流石ドゥームとしか言いようがない。

 

それでいてモレキュールマンにちょっと目をかけていたり(そこは後年のシークレットウォーズにも通じる部分)プロフェッサーとマグニートーの共闘。そしてやたら噛みつくチンピラ感万歳のウルヴァリンとか、凄く面白い。

 

でも、フランク・ミラーのミニシリーズ「ウルヴァリン」が1982年なので、それより後のウルヴァリンなんだよなこれ?違和感バリバリですが、逆に面白い。

 

明らかに格下感なレッキングクルーの面子以外は、ホントにキャラが立ってて良いです。いやレッキングクルーもそのザコキャラっぷりが個性なのかも。

 

黒幕のビヨンダーが未だに姿を見せない中でも、単純にヒーローとヴィランの2勢力のバトルに留まらず、それぞれの思惑が交錯して、この先どうなるんだ?と1話1話のクオリティも高くて凄く面白かった。早く今月末の完結編が読みたい。

 

実はおもちゃを売る為の、おもちゃ会社からの要望で企画されたイベントだったというような裏背景も含めて、マーベルの歴史の面白さ!

 

次は「シークレット・エンパイア」が帯で予告されてますが、現行のシリーズと共にこういう古いタイトルももっと読みたいなと思わせてくれます。

アリータ: バトル・エンジェル

アリータ:バトル・エンジェル [AmazonDVDコレクション]

原題:Alita: Battle Angel
監督:ロバート・ロドリゲス
原作:木城ゆきと銃夢
アメリカ映画 2019年
☆★

 

<ストーリー>
天空に浮かぶユートピア都市“ザレム”と、そこから排出された廃棄物が堆積する荒廃したクズ鉄町“アイアンシティ”。ある日、サイバー医師のイドはクズ鉄の山から少女の頭部を発見し、新しい機械の身体を与えアリータと名付ける。記憶を失ったままのアリータだったが、襲ってきた敵からイドを守るために戦った際、自分に驚異的な戦闘能力が備わっていることに気づいてしまう。彼女は、300年前に創られた“最強戦士”だったのだ。自分と世界の運命に立ち向かうアリータの戦いが今、始まる!


90年代末かゼロ年代の初頭くらいからでしたっけ?ジェームズ・キャメロンが映画化権を獲得して実写映画をやるよ、という情報はかなり早くから出ていたものの、「アバター」を優先。そのアバター終わったらやるよ、という話もあったものの、結局はやってる時間も無く、ロバート・ロドリゲスに監督を任せるという形で10数年越しに遂に企画が実現。

 

原作は当時単行本持ってました。無印は最後まで読んで続編の「ラストオーダー」も序盤の方くらいは読んでたっけかな?ただ、細かいとこはほとんど憶えて無いです。当時は割と日本の漫画でサイバーパンクとか珍しい方だった気がします。


確か無印はビジネスジャンプだかで連載やってたかと思いますが、マニアックな世界観でありつつ少年漫画の延長みたいな感覚で、単純にガリィがカッコいい!程度の感覚で読んでたと思います。

 

今読みなおせば、SF的な背景や舞台設定、テーマとか色々と読み込めそうですが、当時は知識も無ければ、物語すら十分に読み解けず、このキャラがカッコいい!とか陳腐で幼稚な視点くらいしか持ってなかった。そこ考えると原作を読んだなんて言えるレベルじゃないです。原作は見た事ある、くらいでしょうか。(漫画を「読む」のと「見る」のとでは違う、という前提の話)

 


そんな感じでこの映画。お~、なんか昔見た奴だ。でもダマスカスブレードって確か腕にサバイバルナイフみたいなのを装備してる感じだったような?ん?そもそも「銃夢」ってこんな話なんだったっけ???恋愛要素なんかあったっけかな?(調べたらちゃんと恋愛要素は原作を生かしてるようです)ぐらいの感覚です。

 

単純な感想で言うと、物凄く古臭い映画に思えました。ビジュアルは凄い。ただ、今のご時世ただ派手なだけのビジュアル重視の作品ってどうなの?作り込みとかは凄いんだろうけど、私は「レディ・プレイヤー1」も「ヴァレリアン」もあんまりお話に面白味は感じなかった。

 

テーマ、ドラマ、ストーリーとかも、例えばアリータは最初はイドの「娘」として再生されるけど、本人はそこから自立して、自分の道を歩もうとする。そこはいい。けど、そこがバトル用専用のボディで、男勝りの強さを得た単純な「強い女」みたいな風になって、私は大人の女よ、みたいなのが正直観ていて痛々しかった。いつの時代の話だよこれ。


なんかいかにもキャメロンが好きそうな、ステレオタイプの「強い女」みたいな感じがしてしまって、全く乗れませんでした。

 

今時、腕力で男に勝つ事を女性の自立とか言わないだろうと。しかも自分の心臓を投げ打ってまで男に尽くすのが女性らしいとでも思ってるんでしょうか?せっかく脳は生身なんだろうし、ボディの強さとかじゃないんだ、心の成長こそが本当の強さなんだ、みたいな方向に行ってほしかったなぁと。

 

散々言われてる、CGで目を大きく加工してるのも、それが作ってる方にとっては漫画らしさなのか(だとするとアリータだけが目が大きいのはやっぱり変)意志や表情を強調する的なものなのであれば、そんなの俳優の演技を信じて無いだけだと思うし、一体何がやりたいのかよくわからず。

 

で、そこでCG感が強くなると、敵のサイボーグみたいなのと戦う時も、CGアニメを見ている気になってしまって、だったらこれ全部CGアニメでやった方が逆にアニメ作品として見れるんじゃないの?という気がしてそこでも乗れず。

 

唯一、これは面白い!と思ったのはモーターボール・・・じゃなくって、そのモーターボールから外に脱走。街中をローラースケートで疾走!の所が、おお!これ「ジェットセットラジオ」みたいで面白い!とそこは素直に新鮮なビジュアルでした。

 

ついでに吹き替えで見たのですが、ダマスカスブレードを最初に持ってる敵のゲスなやつが神谷浩史!カッコいい奴じゃなく、ゲス演技をやってる神谷がとても面白かった。

 

続編ありきの作り方でしたけど、どうでしょう?次はあるのかな?今回はキャラクター紹介編みたいな感じで、確かザレムもユートピアと思えて結構酷い世界だった!みたいなオチがあった気がするので、次はもしかしたらもう少しSFの面白さが出るのかもしれません。次があれば、ですけど。


SFマンガの最高峰「銃夢」がハリウッドで実写化!/映画『アリータ:バトル・エンジェル』予告編

スマイルプリキュア!ミュージカルショー ドキドキ!がくえん七ふしぎ大騒動!!

スマイルプリキュア! ミュージカルショー ドキドキ!がくえん七ふしぎ大騒動!! [レンタル落ち]

2012年(7月28日大阪・梅田芸術劇場にて収録)
☆☆☆☆


七色ヶ丘中学校に七ふしぎ!?
ナゾをとくために、プリキュアがくりひろげるだいぼうけん!
みんなのおうえんで、プリキュアもパワーアップ!!

 

TVシリーズ9作目「スマイルプリキュア!」ミュージカル版。
そもそものTVシリーズの方が大きな流れのメインストーリーより、毎回のわちゃわちゃした感じのオムニバス色が強くて、割とコメディー寄りの部分も大きかった作品なので、これもそんな中の1話的な物としてほとんど違和感なく見れるのが非常にスマっぽくてとても楽しい。

 

私はプリキュアをきちんと追いかけるようになったのがスマイルからなので、とても思い入れがあるし、一番好きなプリキュアは今でもキュアハッピーです。プリキュア大投票でもハッピーとビューティーに投票しました。

 

私は「ハートキャッチ」辺りから飛び飛びでプリキュア見るようになって、意外とプリキュア面白いものなんだな、一度ちゃんと見ておこうと思ってそれがたまたま「スマイル」だったというだけなんですけど、スマイルはとにかくオタク層が一気に食いついたのが有名。(大投票でも藤津さん言ってましたよね)

 

その本当の理由はよくわかりませんが、実際スマイルはとてもキャッチーで物凄く入りやすい作品なのは確かです。1年を通したメインストーリーの方より毎回のバラエティ感を重視した作品なので、笑えたり泣けたり時にはぶっ飛んだカオスな話もあれば、プリキュアらしいカッコ良く決まる回もちゃんとあるので、一つの部分に突出させたものではないけど、プリキュアの様々で多様な面白さを味わうにはとても良い作品だと思います。

 

この辺りは作り手もちゃんと意図してる部分で、前年のスイートが震災の影響を受けたシリアスな部分も終盤は大きかったので(でもそこもスイートの大きな魅力ですよ)翌年のスマイルは、まず1回1回が楽しく見れる作品にしよう、というコンセプトで作られています。

 

因みに、当時は特に発言は無かったのですが、後年になってからシリーズディレクター大塚隆史氏がツイッターで発言してましたが、スマイルで所謂「追加戦士」的なキャラを入れなかったのは、最初からいる5人で協力し合って困難に立ち向かう話にしたくて、後から強いキャラが入ってそれに頼るみたいな形にはしたくなかったから、というような事を言ってました。

 

中盤の山場と、終盤以外はあまりメインストーリーに話を割かなかったのと、追加戦士月刊的なものが無かった分、他のシリーズより個人のお当番回も多く、より5人のキャラクターの掘り下げに尺を使えたのは他のシリーズには無いスマイルならではの特徴かなと思います。

 

プリキュアシリーズ2年目の「MH」から演出で入って、映画「オールスターズDX」シリーズで監督を務め、その後にこちらのスマイルでTVの方のシリーズディレクターとして大塚監督が入ったわけですが、1話1話ごとにこの話はこういう事を見ている子供達に伝えるという「軸」を必ず明確にした上で脚本なり演出を指示していたようで、そういう部分でも一つ一つの話がちゃんと立っていて、どことなくぼんやりした回が無い、というのもそういう背景の上で成り立っています。

 

で、ミュージカル版の話。
学園七不思議という定番ネタで、おばけがこわいキュアマーチ/なおがやっぱり一番怖がります。TVの方でもあったけど、やよいちゃんは泣き虫なようで、ホラーとかは怖くない人なので、その落差とかが、そうそうスマイルはこういうキャラ付けだよね、という定番感が凄く良い。

 

私はハッピーとビューティーが特に好きですが、やっぱりスマイルはみんな好き。そうそう、あかねはこうだよね的な安心感。新しい物とか斬新さよりも定番感がとても心地よい。EDが変わる直前くらいの時期のようですが、今見てもそうそうこれこれ!って思えるのは、この時期のこのキャラはこんな感じだったよね、的な変化があまりなく(全く無いわけではないんでしょうけど)、1年通して変化よりキャラクターの掘り下げに徹したスマイルならではなのかな、と感じます。

 


あとは毎回このプリキュア着ぐるみショーはボーカルアルバム1枚目の曲が使われてるのですが、ちょこっとだけ歌詞の言葉がショーの内容とリンクする部分があったりするのが不思議。勿論、ぴったり合うわけではないのですが、歌詞の一言二言くらいが一応ストーリーに絡めてあるように思えて、その辺は結構脚本の方で工夫したのかも。

 

過去の奴だとやや無理矢理キャラソン使ってる感は否めず、素直にミュージカル的な感じの構成とはやや言い難い感じがしてたのですが、そこはちょびっとだけ感動したかも。それでもやっぱりキャラソンとは関係ないウルフルンのパートが一番ミュージカルっぽいのはここだけの話。

 

キャラソンと言えば、私はipodに主題歌と挿入歌までしか入れて無いので、たまにCDひっぱり出してきて聴くくらいで、そんなにキャラソンは普段からの馴染みはなかったりするのですが、スマイルはTV本編で最終回に流れる「最高のスマイル」と、あまりにも素晴らしい演出で誰もがビューティーさん美しい、となった「あなたの鏡」の2曲もこのミュージカルショーでも使われてたりするので、ただのCD音源で流れるだけとはいえ馴染みの曲があって凄く嬉しい。私もipodでランダムでかかると絶対に飛ばさない曲。


キュアビューティ(覚醒) VS ジョーカー

これ、最後のハッピーの「ビューティ・・・凄い」も良いのよね。


最高のスマイル

最終回エンディング前の1年の振り返りみたいな映像も本編だと重なってより泣ける。

 

後はスマイルは追加戦士が居ない分、中盤でパワーアップフォームが出るので(終盤も更に上のウルトラフォームになりますけど)こちらにもちゃんとそれが登場。プリンセスフォームのキラキラ感が着ぐるみならではというか本物の衣装なので凄い綺麗です。

 

本物と言えばの歌手登場ですが、OPの池田彩とEDの吉田仁美も出てるのですが、スマイルからの吉田仁美は元々、歌のお姉さんをやってた人なので、子供たちへの話しかけ方が凄く良い。勿論それまでの過去の人が悪かったとかそんなのは全然無いのですが、その後のシリーズも含めて、この人の歌のお姉さん感が圧倒的に凄くて、個人的にプリキュア歌手の中で一番好きです。

 

そんな感じで、スマイルへの思い入れと気持ち的な法官びいきも当然あるとは思いますが、ものすご~く楽しめた一本でした。

 

うん、結構色々とスマイルの事書いちゃったので、映画で何を語ろうかなと思ってしまいますが、次はスマ映画です。

 

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ガーディアンズ:チームアップ

ガーディアンズ:チームアップ (ShoPro Books)

GUARDIANS TEAM-UP VOL.1: GUARDIANS ASSEMBLE
著:ブライアン・マイケル・ベンディス、サム・ハンフリーズ、ジョン・レイマン、アンディ・ラニング、アンディ・シュミット(作)
 アーサー・アダムス、ステファン・ルー、ジェイ・レイステン、マイク・メイヒュー、オットー・シュミット、グスターボ・ドゥアルチュ(画)
刊:MARVEL 小学館集英社プロダクション ShoProBooks
アメコミ 2016年
収録:GUARDIANS TEAM-UP #1-5(2015)
TAILS OF THE PET AVENGERS #1(2010)
☆☆


宇宙最凶チームこと、
ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー
スーパーヒーローたちがチームアップ!

 

大昔にスパイダーマンが特定のチームに所属していなかった時期に、他のヒーローとの絡みを描いたオムニバスがチームアップ誌の元祖。そういった流れの系譜のガーディアンズ版。


映画化で一気に知名度を上げたものの、宇宙がメインなので地球のヒーローとの絡みが少ない中で、その辺りをクロスさせるというような意図のオムニバス?作品。

 

#1-2はベンディス脚本で、ガーディアンズアベンジャーズのチームアップ。チームとしては初対面では無いもののアベンジャーズは「シークレットウォーズ」の時期で、サムキャップとか割と新しめの面子なので、ホークアイとか一部以外は初対面。「アライグマがしゃべってる!」的なガーディアンズ定番ネタをやりつつ、映画風のビジュアルのネビュラとか、チタウリとかMCUを意識した作風。ただわちゃわちゃして終わりな感じ。

 

で#3がいきなりガーディアンズとX-MENクロスオーバーイベントの「ブラック・ボルテックス」の中盤6話目の1本。そっちのクロスオーバー作は日本語版出て無いので、収録飛ばしても良かった気がするものの、1話分だけでも読めて良かった、とも言えるかな?

 

スターロードの親父の暴走、スターロードとキティ・プライドの接近と設定上は結構大きい部分なので、解説では知ってるけど読んで無い部分、みたいな感じ。ガーディアンズ映画1作目のヴィランだったロナンが出てるのは珍しいかも。

 

続く#4
ここでやっと普通のチームアップ物っぽくなる。
ガモーラとシーハルクの緑女コンビという単純明快な見た目からのネタ。追ってきたチタウリが、地球に緑の肌の人間は居ない、あいつがガモーラに違い無い、と思ったらシーハルクだった、みたいな。

 

最後の#5
ロケットとペット・アベンジャーズのクロスオーバー。
とゆーかペット・アベンジャーズて何ぞや?と思ったら、インヒューマンズ犬のロックジョー、ケイザーのパートナーのザブー、ファルコンのパートナーのレッドウイング、キティ・プライドのパートーナーのロッキードとか、ヒーローの相棒的な立場の動物達が実は裏で俺らでアベンジャーズ結成しようぜ、的な事をやっていた、という奴なんですね。初めて知った。ただ本来は正史世界には絡まない、一種のネタ的な企画物で刊行されてた物のようです。

 

「ロケット・ラクーン&グルート」に収録されてたロケット主役の「アナイアレーターズ」を担当してた絵の人なので、そこは馴染みもあって面白い。

 

ドクター・ドゥームの動物版、ヴァルチャー・ヴァン・ドゥームがヴィラン側のペットキャラを集結させて、ペッツ・オブ・イービル・マスターズを結成。ペットアベンジャーズ+ロケットに戦いを挑む、という内容。勿論、シリアスな内容とかじゃ無くギャグでした。面白い。

 

そして特別収録の
TAILS OF THE PET AVENGERS #1
ペット・アベンジャーズのデビュー作というわけではないようですが、デビューが2009年で、これが2010年なので、ネタでやってみたら結構受けたので、その後も少し展開した、という感じなのかな?メンバーのそれぞれの活躍を描くオムニバス作。

 

ミズ・ライオンはメイ伯母さんの飼い犬だけどオリジナルには登場してない、みたいなのは流石にどうなの?という気がしなくもない。6Pくらいの短編連作で、絵柄も様々、ザブー編はグリヒルだったり、ヒーローコミックっぽくないサブカルっぽい絵柄だったりと幅広く楽しめます。

 

2巻に続く


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ワスプ 1

ワスプ 1

THE UNSTOPPABLE WASP:UNLIMITED: FIX EVERYTHING
著:ジェレミー・ウィットリー(ライター)グリヒル(アーティスト)
刊:MARVEL ヴィレッジブックス
アメコミ 2020年
収録:THE UNSTOPPABLE WASP Vol.2 #1-5(2018-19)
☆☆☆☆

 

ハンク・ピムの娘ナディア登場!
マーベル×理系女子
天才少女達が科学の力で明日を掴む新感覚コミック!

 

マーベル新刊。「アンストッパブル・ワスプ」の第2シリーズ。ストーリー的には全8話で完結している第1シリーズから読みたかった所ですが、今回はアートが日本人アーティストのグリヒルですので、その辺りの入りやすさから、というのが理由でしょうか。装丁がパステルカラーで「ミズ・マーベル」「グエンプール」「スクイレルガール」辺りのマーベル新世代ヒロインシリーズと合わせた感じ。

 

作中でも2話目で出ますが、チャンピオンズのアイアンハート、ヴィヴ・ビジョン辺りも含め、新世代のガールズヒーロー率の高さ。このワスプでも女性の地位向上を目的としてG.I.R.Lという女性科学者を集めたラボを設立。

 

この辺が近年のポリティカル・コレクトネス、LGBT、ガールズエンパワーメントとかに気を使って「今の時代はこういうの必要なんでしょ?」みたいな気の使い方ではなく、もしかしたら切っ掛けはそこかもしれないけど、そこに本気で取り組むセンスが、ものすご~~くマーベルっぽい。


巻末に、実際に社会で活躍している女性の科学者とか数人にインタビューしてある辺りが本気度を感じるし、内容的にもこういうコミックがきっかけで科学に興味を持ってその道に進んでくれる女性が増えてほしい的な事を皆言ってるのは凄くマーベル的だなあと思う。

 

「ミズ・マーベル」の時も、9.11以降迫害され誤解されがちなムスリムの文化をもっと理解してほしいと、その文化背景を持つ人を原作者に持ってきて、ムスリムの女の子を新世代ヒーローとして描く、という事をやっていましたが、そういう挑戦こそがマーベルらしさ、と私は思う。

 

で、2代目ワスプとなるナディア・ヴァン・ダインの登場背景もまた面白くって、MCU映画でホープとして登場するハンク・ピムの娘をアレンジして逆輸入。
元々あったあまり拾われなかったマイナー設定を掘り起こしてきて、原作にもハンク・ピムには実は娘が居た、ナディアはロシア語で希望の意味なので、MCUにおけるホープは原作ではこのナディアですよ、という配置。

ブラック・ウィドウと同じくレッドルーム出身というのも面白い上に、単純に普通にハンク(初代アントマン)とジャネット(初代ワスプ)との間の娘ですよ、とはしない所でそれぞれの関係性として新しいドラマも作れると。

 

更に面白いのは、ハンク・ピムが長い歴史の中で精神的に不安定というのがキャラクター付けされていったものをジャネットも受け継いでいるという点。しかもその不安定な精神状態を描くのに、実際に精神科医の監修を付けてリアルに描くと言う気合いの入れよう。

 

読む前は、単純に新世代ガールズヒーローが増えたから今度は理系とかの色づけしようか程度なのかな、と思ってたらそれをここまでガッツリ掘り下げて描いてあるとは思いもしませんでした。前髪パッツンがかわいいな、グリヒルの絵も可愛いし、これは好きになりそうなキャラ!とか思って読んだら結構どんより、みたいな感じでしたけど。でもそこが凄くマーベルっぽいし、素直に次巻も楽しみ。

 

徹底的に女性キャラが中心で、保護者のジャネットは勿論、モッキンバードも似た立場で登場するし、警備員の女子プロレスラーのコンビ、敵にもタスクマスターの娘とか居て面白いし、やっぱりグリヒルのアートは日本人的には物凄く読みやすいのも凄く大きい。ナディアがモコモコのスリッパ履いてたり、私服もフリルのついた可愛い感じだったりと、その辺はグリヒルのセンスだろうし、そんな見た目の可愛さがありつつ、ドラマが結構複雑で、アメコミらしくもある。


今のアメコミを存分に感じられるマーベルらしい一冊でした。

 

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マーベル・シネマティック・ユニバース ガイドブック

マーベル・シネマティック・ユニバース・ガイドブック (ShoPro Books)

MARVEL CINEMATIC UNIVERSE GUIDBOOK: THE GOOD, THE BAD, THE GUARDIANS
著:マイク・オサリバン他
刊:MARVEL 小学館集英社プロダクション ShoProBooks
2019年
☆☆☆☆

 

MCUキャラクターガイド本。日本で出たのがエンドゲーム後の2019年なのですが、収録されている内容がMCU9作目「キャプテンアメリカ:ウィンターソルジャー」から、15作目「ガーディアンズ・オブギャラクシーVOL.2」までの7作のみ、という若干中途半端な本。

 

エンドゲーム時期に、色々と日本でもMCU総括ムック本みたいなのが数冊出たのですが、シリーズ総括みたいな情報を求めた人にとっては、おいおい中途半端にしか収録されてないじゃねーか!と困惑したであろう事は想像できます。

 

私はこれ、もっと後になってから中古本で確保したので、そこはさほど気になりませんでした。こういう本なんだなと素直に受け止められたと言うか。ガイド本的なのはそもそも正規には買っておらず中古本が出たらそれでいいかな?ぐらいのスタンスで昔から映画単体のアートブック的なのたまに出てましたが、その辺りは確保してません。

 

2大日本語アメコミ刊行の小プロ(もう一方はヴィレッジ)から、普通の邦訳アメコミと同じサイズで出てるだけあって、本国での底本があっての日本語版なのですが、これの何が凄いって、映画を映画として扱っていない所。
「アイアンマン/トニー・スタークをロバート・ダウニーJrが演じている」みたいな情報が一切無いのです。

 

コミックのキャラクターガイド本なんかと同じ文脈で、あくまでMCUという世界の中でのキャラクターガイドとして描いてある。そのスタンスがちょっと凄い。勿論、映画としての情報が欲しい人にとっては、え?何これ監督とか俳優とかの表記が一切無いってどういう事?と思ってしまう事請け合いなのですが、そういうのは他の本に任せて、これはこれと割り切って読むには情報が濃くて非常に面白い。

 

出た時期が時期でしたが、こうやってシリーズ通して見返していく中で、そこに合わせて読むには凄く面白い本でした。1本づつ見返していく上で、観終わる度にこの本の該当作品部分と、あとはまた別の本でてらさわホークの「マーベル映画究極批評」を読み返す、という事を私はやってました。そっちの本も面白いので時期的にエンドゲーム後にでも改めて取り上げます。

 

で、こちらの本に話を戻すと、ストーリー説明をキャラクター解説内に押しこめる(こういう登場をして、こういう行動をして、こういう結末になった)というこれまたちょっと変わった解説の仕方ではありつつ、メインキャラクターだけでなく、脇の名前のある小さいキャラまでほぼ網羅してあって、その辺りがコミック解説本の文脈だなと思えて個性的で面白いし、何より基本解説のほかに、「コミック版ではこういうキャラだった」みたいなのが書いてあるのが個人的には一番響く部分。

 

私は昔からのアメコミファンなので、映画も大好きですが、コミック要素との比較みたいなのもアメコミ映画の面白味の大きな要素。ただ、昔からのファンと言っても日本語版オンリーなので、広大なコミック世界の全てを知ってるわけではない分、こういう細かい解説が本当にありがたいし、とても面白い。

 

立ち寄った店の店員とかまで原作に居るキャラ使ってるのか!とか、このキャラは原作には無い映画オリジナルなんだな、みたいなのを見ていくだけでも、かなり脇の細かい所まで網羅してあるのが強み。

 

限定された作品数、映画としての情報は無し、原作と映画の比較、と的を絞った面白味にはなってしまいますが、その前提で読むにはとても面白い本です。

 

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機動戦士ガンダムUC バンデシネ Episode:0

機動戦士ガンダムUC バンデシネ Episode:0(1) 機動戦士ガンダムUC バンデシネ Episode:0 (角川コミックス・エース)

MOBILE SUIT GUNDAM UNICORN BANDE DESSINEE Episode:0
ストーリー:福井晴敏 コミカライズ:大森倖三
刊:角川書店 角川コミックス・エース 全3巻(連載2017-18年)
☆☆

 

ガンダムUC本編コミカライズ後に連載された前日譚ストーリー。
元はアニメ完結前、中盤くらいまで展開されてた時に出たゲーム用の前日譚ストーリーで特典として小説化された、シナンジュ強奪事件「戦後の戦争」のコミカライズ化。

 

作画の大森倖三は「リーンの翼」「ガンダムOO」辺りをやってた時は良かったけど、ユニコーンの中盤、中東のテロリストの描写辺りからやたら濃くなってきた印象があります。

 

一応、私のUCに対するスタンスから書いておこうかな?
ダムAの連載中は読んで無かったのですが、確か連載の終了のタイミングくらいでアニメ化が発表されたんだったかな?で、アニメになる前に単行本で一気読み。アニメ版もそんな印象でしたが、シャンブロ戦辺りが山場で、その後はちょっとな、くらいの印象でしたが、この時点では、あくまで逆シャア後のサイドストーリー、ただの外伝ですよ、っていう体を保っていたので、これはこれかなと思ってました。

 

「0080」「0083」「第08MS小隊」外伝OVA系と同じような位置付け。フル・フロンタルも小説版の時点では、あくまでシャアの伝説を模す為に作られただけの
ただの強化人間でしかなかった。

 

その中で、ジオン側にもジオン側なりの事情や理由がちゃんとあるっていうけど、全人口の半分を死に至らしめた原因を作った部分はどうしても見過ごせない。そこがあるからどうしてもジオンの人がどんな正当な主張をしても、どうしてもひっかかってしまう、的な事を作中で描いてたのは個人的にとても評価していた部分です。

 

そう、これ私もUC前からずっと気になってた部分で、その違和感をきちんと作品内で描いていた事に、やっぱ作者も同じ事気になってたんだなと思ったし、そこをストレートに書いた物はそれ以前にはありませんでした。

 

今は全部を追っかけるのは流石にもうやめてしまいましたが、UCくらいまでは基本的に外伝とかの全てのガンダムを追っかけてました。流石に雑誌で1回載っただけで未単行本化みたいなもので追えないものは一部ありましたが、それでもマイナーな物含めて雑誌のバックナンバーなんかもかき集めて全てのガンダムストーリーの9割くらいは読んでたと思います。

 

例えばガンダムとは関係無く、現実の今の世の中で全世界人口の半分が死んでしまう戦争があったとしましょう。それがある程度、それも仕方なかったな、なんて思えるようになるまで、100年程度では足りないと思いません?1000年後くらいだとわかりませんけども。

 

例えば「アベンジャーズ:エンドゲーム」でも全ての生命の半分が消えたと。その後の荒廃した世界とかちょっと描かれてたわけじゃないですか。
その描かれ方が正しいかどうなのかはわからないけど、そこで何も無いように同じような世界が続くってちょっとありあえないと私は思う訳で、メンタルなり文化なりそこを境に何かが変わったとかはガンダム世界だとわからない。というかそこを描かない違和感。あのナレーションはただのハッタリなだけで、そこはリアルに描かないガンダムの基本的な嘘の部分なんだなと。

 

少なくともガンダムの劇中だとUC0079でその「総人口の半分を失う戦争」があって、Zで0087、逆シャアで0093、F91で0123、Vガンで0153ですよね確か。ガイアギアでやっと0200年代に入ったくらい。

 

直接的に前のストーリーを引き継がない逆シャア、F91、Vでそれぞれ30年くらい開けてるのは、30年もあれば赤ちゃんが青年になるくらいで、世代も一回りするので、前の時代とは違う時代にしてもよかろう、みたいな事は多分富野も意図的にやってますよね。

 

バナージ君は戦後生まれで、実際の1年戦争(というかその前の世界)を知らないので、逆にそこが頭でっかちで考えてしまう、というのが劇中の面白い部分で、メタ的には、戦後生まれの日本人が考える戦争という面での面白さでもある。

 

で、やっとこちらの漫画の話をすると、実はガンダムの世界の中ではあまりリアリティの無い世界に対して、現実の戦争とかテロとかを必死に勉強して、その現実のリアルをどうにかガンダムの世界の中で表現してやろう、的な意図を物凄~く感じる作り。それは本編コミカライズの時にちょっと違和感を感じ始めた中東テロの描写の時とも通じる部分。

 

私も漫画やアニメや小説をただの絵空事として描いてる作品より、現実に重なる部分は入れてほしいと思う派。その点でバナージの違和感っていうのは素直に面白いと思えたのですが、その先をあまりやりすぎて、今回の漫画みたいにリアルなテロってこうなんだ、復讐の連鎖ってこうなんだ、みたいなのを必死にやろうとしちゃうと、それはそれでちょっと微妙だな、という感は拭えず。

 

いや、基本的にはガンダム漫画の体裁は装ってるんですよ。でもそこからにじみ出てくるなんかちょっと違う感が結構ツライ。それが、そういうテーマを扱ってるからなのか、単純に脚本としてつまんねーだけなのかは判断はしにくいのですが。

 

ただこれ、またUC本編の話に戻っちゃいますけど、フル・フロンタルは所詮はただのニセモノ。ユニコーンという作品もあくまで外伝。と程度をわきまえてるくらいなら良かったんだけど、アニメでフロンタル役を本物か偽物かわからなくするために池田秀一を使ってしまって、原作ではあくまで偽物でしか無かったフロンタルを、「ただの偽物」と切ってしまえる程どうでもいい存在じゃないんですよ、本物のシャアの思念が宿るくらいには、近い存在なんですよ、みたいになっちゃった、ならざるを得なかった辺りがね、私がユニコーンという作品に対して一気に醒めた要因でもあって、更には人気も凄く出た事もあって、ユニコーンはただの外伝じゃ無くて、宇宙世紀の正伝の中の一つなんですよ、的な顔をしはじめた辺りが、更に更に私を醒めさせる。

 

その上、今度は終了後に福井がニュータイプの定義みたいなのを自己解釈で始めちゃって、ニュータイプは時間軸に干渉できる能力とか言われても1ミリも乗れねぇ、状態になってしまいました。

 

ガンダムUC」という作品に対しても、この漫画単品の評価としても、やっぱりそこは「行きすぎは良くないよね」と思ってしまったという話でした。

機動戦士ガンダムUC バンデシネ Episode:0(2) 機動戦士ガンダムUC バンデシネ Episode:0 (角川コミックス・エース)

機動戦士ガンダムUC バンデシネ Episode:0(3) 機動戦士ガンダムUC バンデシネ Episode:0 (角川コミックス・エース)