僕はこんな事を考えている ~curezの日記~

見たもの読んだものなどの簡単な記録と感想のチラシ裏系ブログ

エンド・オブ・ヴェノムバース

エンド・オブ・ヴェノムバース

END OF VENOMVERSE
著:カレン・バン(ライター)
 イバン・コエリョ、ケビン・リブランダ(アーティスト)
訳:秋友克也
刊:MARVEL ヴィレッジブックス
アメコミ 2018
収録:VENOMIZED #1-5(2017)
☆☆☆

 

ヴェノム大戦決着!
シンビオートの宿敵ポイズンがマーベルユニバースに侵入!
ヴェノムとX-MENを中心にしたヒーロー連合軍の迎撃なるか!?

 

ヴェノムバース3部作完結編。
前2作は並行世界の話でしたが、今回は正史世界アース616にポイズンが攻めてくるという話。アベンジャーズも登場するものの、エディはX-MENと行動するのと、ここに至るまでの話の「ポイズンX」の流れがあるので、この手の話の割にはX-MENの出番が割と多め。

 

ただこっちの同行するブルーチーム、これまた過去の居世界から来た若い時代のファーストファイブの方。そこはまあまだ良い。でも、他にもストームがヴァンパイア化したブラッドストームやら、未来から来たオールドマンローガンやら、更にはアルティメット世界の生き残りジミー・ハドソン版ウルヴァリンとか、時系列改変しまくったツケが「インカージョン」事件に回ってきて「シークレットウォーズ」で統一されたんじゃなかったのかよ?という感じです。結局また並列世界キャラ多すぎ。

 

更にはそれがヴェノム化したりポイズン化したりと、もうこれわけわかんねぇな状態です。ある意味そこが魅力や面白さでもある半面、初心者には大変に厳しい世界。

 

D-マンとかレイジとか珍しいB級ヒーローがちょっと目立ちつつ、「マーベル怪獣大進撃」からライターがカレン・バンで引き継いでたりするので、キッド・カイジュウが割と大きい役割を果たすし、ムーンガールとかエルザ・ブラッドストーンなんかも登場。そこは直系のストーリーという感じがして面白い部分。

 

同時にヴェノムバースからの流れとしては、当然のエディヴェノムとカーネイジがそこそこ重要なポジション。そこにピーター・パーカースパイダーマンとエージェント・アンチヴェノム(フラッシュ・トンプソン)が並び立つ、というのも面白い見所です。

 

最後はファーストファイブのジーン・グレイが何とか収拾をつけるも、当然生き残りも居るわな。スパイダーマン系列の悪役として今後もちょこちょこポイズンが登場してくれる事でしょう。


解説にはジミー・ハドソンがポイズンとしてその後のストーリーがあるような事が書いてありますが、きっと他にも居て都合よく使われそう。

 

しかしヴェノムに思い入れないと、シンビオートの故郷の惑星とか嫌過ぎる。大量のシンビオートを返してやるシーンとか結構シュールです。

 

正史世界のイベントというのもあってか、3部作では最後のこれが一番良かったですし、複雑怪奇なマーベルユニバースを知るには良いけど、面白いストーリーだったかと言えばちょっと微妙な感じでした。

 

次は新刊の「スパイダーマン:ヴェノム・インク」かな。

 

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タイムマシン

タイムマシン 特別版 [DVD]

原題:The Time Machine
監督:サイモン・ウェルズ、ゴア・ヴァービンスキー
原作:H.G.ウェルズタイム・マシン
アメリカ映画 2002年
☆☆★

 

<ストーリー>
1899年のニューヨーク。科学者のアレクサンダー・ハーデゲン教授は、スケート場で恋人のエマにプロポーズする。しかしその直後、強盗に襲われ、目の前でエマが殺されてしまった。アレクサンダーは、彼女の死の運命を変えるため、タイムトラベルを決意する。友人のフィルビーが止めるのも聞かず、アレクサンダーは家に閉じこもって研究にのめり込んだ。4年の歳月をかけて、ついに彼はタイムマシンの発明に成功する。
MIHOシネマさんより引用

 

という事で映画「タイムマシン」です。
宇宙戦争」「透明人間」「Drモローの島」とかで有名なHGウェルズの原作を、なんとその曾孫が映画化。古典を知っておきたいのもありましたが、「シュタインズゲート」の元ネタという事で見てみました。

 

もうタイムマシンというタイトルからして、タイムリープ物だろう。今だと何回もループする奴だよね?っていうイメージですけど、実際は全然違いました。

 

シュタゲの元ネタになってるのは1幕目の部分。科学者の恋人が強盗に殺されてしまって、それを受け入れられない科学者が歴史を変えるべく数年かけてタイムマシンを開発。過去に戻って彼女を救おうとするも、別の死を迎えてしまって、その因果律からは結局回避できないのか?っていう部分です。

 

実はそこ、原作には無い映画オリジナルの部分だそうな。その部分を膨らませたのが「シュタインズゲート」という作品。恋人の死を嘆くとことか共通する部分もあって「おっ!確かにシュタゲ」と思えました。

 

ただ、映画としてはそこはただの導入部で、タイムマシンを作ってしまう動機みたいなものを入れよう、的な意図で足した部分だと思われます。時間移動の理屈までは解明出来たものの(タイムマシン作ってるわけですしね)歴史改変の因果律みたいなものは解明できてないので、なら未来に行けばその辺りはもう解明されているのでは?という事で未来に飛ぶ。

 

元居た1890年代から2030年まで飛ぶ。(今見るともうすぐな年代ですよね)テクノロジーの発展をそこで見る事にはなるものの、まだこの時代ではタイムトラベルの因果律までは解明されておらず、さらに未来へ行こうとするが、トラブルで80万年先にたどり着いてしまう、という所からが映画としては本筋っぽい。

 

過去に戻って歴史を変えると言うより、未来はこんな世界になってるんだよ、みたいな所を描きたかった作品なのでしょう。元の小説原作が発表されたのが1895年という事ですから、歴史改変の面白さというより、タイムマシンで過去や未来に飛ぶ、という所だけでも面白味があったのかなと思います。

 

その辺を調べてみると、明確にタイムマシンが登場するのは1887年のエンリケガスパール・イ・リンバウ著「時間遡行機」というのが一番最初だそうです。その後にこちらのHGウエルズの小説が1895年に出て、一般的にもよく知られるようになった、という事のようです。単純に時間うんぬんの概念で言えば神話の時代とかからあるので(時間の神様とかいますしね)明確に何が原点というのはわからないそうな。なるほどそこも面白い。

 

で、80万年後の未来世界に行くと、一度文明は崩壊してしまっていたと。僅かに残った人間が原始人のような暮らしを送っている。

 

つーかこれ「猿の惑星」じゃねーか

 

あ…ありのまま 今 起こった事を話すぜ!
「おれは タイムトラベル物の古典として「タイムマシン」を見たがいつのまにか「猿の惑星」になっていたぜ」

という感じです。猿の惑星の2作目でしたっけ?地下にミュータント化した人間が出る奴。あれまんまの話でした。

 

勿論、「猿の惑星」シリーズもタイムリープ物のジャンルに十分に入る作品ではあるのですが、まだその辺のSFの黎明期として、テーマ的にはどちらかと言えば「未来への警告」このまま科学が発展し続けると人間はヤバイ事になっちゃうんじゃないの?的な方にテーマとしては振ってる感じです。

 

単純に映画としてはちょっといかがなものか?という作品ではありますが、「ジャンルとして歴史を探る」的な視点で見ると色々なものが見えてきてそこはとっても面白かった。

 

「X-MEN」で地下に住んでるミュータント集団でモーロックスっていうのが居るのですが、なるほどこの辺が元ネタだったのか、というのも知る事が出来ました。

 

2002年の作品なので、映画としては古典ではないのですが、原作的には十分な古典作品ですので、この映画版も含めてジャンルとしてどういう進化を遂げて行ったのか。


CGは使ってますが、モーロックがVFXメイクで凄く80年代90年代のクリーチャーっぽかったり、色々な方向性で時代の変化を凄く感じられる作品。

 

そういう意味ではこの映画こそがまさしく私にとっての時間旅行=タイムマシンであったのかと思えて、凄く見た甲斐のある作品でした。


『タイムマシン』(2002)日本版劇場予告編

 

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アニメージュ 2021年1月号増刊 ヒーリングっど♥プリキュア特別増刊号

「ヒーリングっど プリキュア」特別増刊号 2021年 01 月号 [雑誌]: アニメージュ 増刊

Animage HELIN'GOOD♥PRECURE SPECIAL ISSUE
徳間書店刊 2020年
☆☆☆☆☆

 

今年も出ましたアニメージュプリキュア増刊号。
私にとっては定番になったプリキュア1年間の風物詩の一つ。

 

ただ今年はコロナの影響もあってか、毎年夏場に出てる「フェブリ」のプリキュア特集号が出なかったのが残念。中盤までの展開をそっちで補足して、秋までをアニメージュ増刊、で、終わってからコンプリートブック、というのが「プリキュア本」の1年の流れがあります。

 

アニメージュ増刊は秋映画公開の1ヶ月後くらいに出るのが通例なので、秋映画のネタバレはOKで、TVシリーズ終盤のクライマックス前くらいまでの情報。

 

全部終わった後のコンプリートブックと比べると後から見る資料としてはちょっと弱いのですが、リアルタイムで楽しむのは勿論、こっちにしか載って無い部分はあるし(映画に関する情報とか特に)、今回の本用のインタビューとかだけでなく、アニメージュ本誌での3月からここまでのプリキュア記事も再録されてるので、コンプリートブック1冊あれば良いか、とはならない辺りが本の作りとしても上手いし、一応は雑誌扱いながら捨てられない「プリキュア本」です。

 

作品としては「ハピネスネスチャージ」から増刊号出るようになったんだっけかな。私は「スマイル」からのプリオタなので、それ以上前の事は情報が曖昧ですが、プリキュア初期は子供向けアニメというのもあって、アニメ雑誌でもあまり扱って無かったようですが、スマイル辺りから変わって行ったのかな?当時、スマイルが表紙のアニメージュを私も買って、プリキュアがアニメ誌の表紙になるのは初めてとかどこかで見た気がします(間違ってたらゴメンなさい)。


その1年前の「オールスターズDX3」の時に「プリキュアぴあ」という本が出て、その辺りから流れが変わってきて、大人向けのプリキュア本とかも定期的に出るようになって、今の流れがある。

 

「DX3」並びに同年の「スイートプリキュア」は震災があった年です。その辺りからプリキュアというコンテンツがまた見直される切っ掛けにももしかしたらなったんじゃないかな?とも思う。子供達に夢や希望を与えてくれる「子供向けコンテンツ」って、人が生きる上でも実は凄く大切なんじゃないか?という事に気付き始めたというか。


勿論、作ってる方は最初からそこをわかってて作ってるのでしょうけど、(そこは初代のムック本とか読んでてもちゃんと書いてありますしね)見てる方も、その辺りを意識しはじめる切っ掛けにはなったのかなぁと。そしてそこでヒープリです!

 

プリキュアラクルリープ」の感想記事でもちょこっと触れたのですが、「クイックジャパン別冊おそ松さん」という本にグレース役の悠木碧が『貴方はプリキュア』というエッセイを寄稿しています。これがね、超、超、超ものすご~~~く良い事を書いてます。

www.ohtabooks.com

今回のアニメージュ増刊でも悠木碧が同じような事をちょっとだけ言ってるのですが、コロナ禍という今まで過去に無い時代になってしまった事で、放送の中断、映画の延期、話数削減とかで「不遇な作品になっちゃったね」なんて言う人も居る。たまたま作品のモチーフが地球のお医者さんなのもあって、「プリキュアがビョーゲンズに負けた」とか茶化す人も出てくる。

 

でも自分はそんな風には思って無い、本当にたまたまの巡り合わせでこんな時代にプリキュアを任せられたんだから、今プリキュアが必要な人に全力で届けるし、現実の世の中も災厄と戦ってる。(QJ別冊エッセイの方ではそこで生活様式なんかを変えつつ、日々の暮らしを送りながら少しでもコロナを収束させようとしている貴方達もプリキュアなんだよって言ってます)今はまだ全力で戦ってる最中、まだ終わってなんかいない。だから「負けた」なんて言わないで、プリキュアも私も絶対に最後まであきらめないから!

 

というような事を言ってる。うん、悠木碧凄い。


悠木碧は売れっ子声優の筆頭だし、主役も何本もやってる。アイドル的な活動もしつつ、沢城みゆきとかと同じく、一般向けアニメとかにもちゃんとコミットしてくる実力もある。そんな人が今更プリキュアやっても、そんなにプリキュアに思い入れ持ってくれないんじゃないか?仕事ですから、で終わっちゃうんじゃないかと勝手に思ってた部分が正直あります。

 

でも、そんな事は全く無かった。多分、凄く頭の良い人なんだと思う。プリキュアとは何か?プリキュアというコンテンツが世の中にどういった影響をもたらすのかをちゃんと自分なりに解釈して、その責務に全力投球して挑んでいる。言われる側の立場じゃ無くてこちら側から言いたい。まさしく『貴方はプリキュア』だと。悠木碧はまごうことなきプリキュアでした。凄い。ちょっと舐めてた自分に反省。ゴメンなさい。

 

そこで本日放送のヒープリ33話。のどかのかつての主治医だった蜂須賀先生がたずねてくるお話です。のどかの病気を治してあげられなかった事に無力感を感じてしまい、医者をやめる事を決意した。のどかは、先生がずっとそばに居てくれたから自分も耐えられた。先生が「自分も諦めないからのどかちゃんも諦めないで」って言ってくれたから今の自分があるんだと。

 

でも、先生は自分なりの考えを持っていて、直接治療を施すだけが医者の役割じゃ無い。治せない病気は世の中にまだいっぱいあって、のどかと同じように苦しんでる人もたくさん居る。だったらそこを治す研究をしている所に身を置いて、別の所から人を救う道を探してみようと思う。そんなきっかけをくれたのがのどかだったんだよ。

 

という、まさしく私も貴方もみんなプリキュアなんだっていうメチャメチャ良い話でした。この脚本を読んでて、あのエッセイに繋がったのかな?と思うくらい。

 

いやもうヒープリは私にとってここが山場だと言っても良いくらい。勿論、これからの放送も楽しみにしてますが、最終回後にまた感想書いた時、この部分また私は触れると思います。ああ、ヒープリってこういう作品なんだって思いっきりストンと腑に落ちました。

 

私はプリキュア以外にも趣味はあるので、リピート放送になった時とかめんどくさくて2度目は見て無かったんですよね。他に時間使いたいし。そういうのもあって、ヒープリも毎週の楽しみではあるけれど、作品への思い入れという部分では過去シリーズと比べると正直ちょっと薄かった。うん、でも今回の件でそんな自分とはヒーリングッバイです。浄化された。ヒープリこそが、悠木碧の思いこそがまさしくプリキュアなんだと。

 

うん。いつだってやっぱりプリキュアは凄い。こんな時代になっちゃったからこそ、プリキュアと共に歩んで行ける事を心から嬉しく思う。心の底からヒープリ、応援していきます。

 


と、本の内容からはちょいと外れて思いを語ってしまいましたが、上記のような部分も含めて、色々と発見があって面白いです。

 

キュアグレース、お花のプリキュアではありますが、実はイメージとしては大地のプリキュアだったのね。(エレメント関連も含めてスプラッシュスターとの関連要素も多いですよね)

 

前作の「スタプリ」のひかるちゃんがテンションMAXな子だったので、それと差別化の意味もあってちょっと落ち着いた子になったと。「HUG」の野乃はなちゃんも名前の通り花をイメージさせる部分もあるけど、あの子はきっとこれから咲くんだよっていう未成熟な部分が大きかったかなと思いますが、のどかは地に足をつけたというか、土台がしっかりしてる子なので、なるほど花を咲かせる大地の方なのかと、すごくしっくり来ました。

 

声優としてもフォンテーヌとスパークルはキャリアが浅い人なので、そこそキャリアのある悠木碧が支えるという事にも繋がって、すごくわかり味がある。

 

あとはやっぱり「ナースじゃなく医者」というのもなるほどなぁと。過去には「ナースエンジェル」とかありましたし(よくは知らない)、女の子向けのモチーフとしては看護婦さんって結構使われるイメージありますよね。そこではっきり今回はナースじゃないよ、って意思表示してくるのはまさしくプリキュアだなぁと思う。

 

ただのわかりやすい記号としてなんとなく使っちゃうとかでなく、ちゃんと現代的なアップデートがされてる辺りがいかにもプリキュアっていう感じがして面白いです。

 

ここまで放送してきて今更なの?って気はしなくもないけど、まあやっぱり世の中が世の中で、どこか上の空で見てた部分もあるのかなとここでも反省。

 

そういう基本的な所だと、今回はヒーリングアニマルが実は戦いでは主導権を握ってるっていうのも、言われて改めて気付かされた部分。プリキュアって基本、パートナー妖精は居ても、どちらかと言えば弱い妖精を守るっていう感じでしたけど、今回はステッキに憑依して積極的に指示出してたりするのか。そういう所でバディ感を出してるのね。

 

何でもアフレコではコロナ対策でプリキュアとアニマルズは別収録してるらしいですが、対談とか読んでると、それぞれのペアごとにやっぱり違いがあって、そこは凄く面白い部分。ラビリンとのどかは一緒に寝てるけど、他は一応性別が違うから無理っぽいとか、えぇ~?そうなんだとちょっと面白かった。

 

私は猫が好きなのと、ニャトランの声優の金田アキさんが「まほプリ」にも出てたので(インタビューでも触れてくれてます)スパークル押しなのですが、そうかニャトラン確かにちょっと男の子っぽくひなたを引っ張ってる感があってそこも面白い。

 

なんかそういうのをストレートにやるんじゃなくてさりげなくやってる辺りが香村純子脚本だなぁと思う。香村さんて記号的なわかりやすさを嫌って、さりげない所とか些細な部分でキャラ立てしてくるのよね。

 

こうして振り返って色々見て行くと、そういう発見があって、香村純子のカラーが大きいなって改めて気付かされるんだけど、じゃあ監督の池田洋子ってどんな感じ?と思ったら、面白い部分がありました。

 

OP担当のみながら「Goプリ」の田中裕太のインタビューも載ってるんですが、池田さんだと「ドキプリ」の36話が印象的なので(ラケルが八島さんに恋する話)あんな感じで良い?と聞いたって話が面白くて、ああ確かにプリキュアと妖精がわちゃわちゃしてる感じが確かにヒープリと共通する部分あるなぁと関心してしまいました。

流石はプリオタ。勿論、仕事仲間って言うのもあるんだろうけど、あの人の演出だとあのシリーズのあの話良かったよね、とかすぐに出てくるのでしょう。

 

OPと言えばミラクルリープのOPの隠しキャラとか気付かなかったし、そこも面白かったし嬉しかった。

 

唯一気になるのは、ラテがアースの変身バンクの時のみ元気になってるのが作ってる方もちょっとは気になってたのね、っていうとこでしょうか。あの辺りは特にエクスキューズもなく、もうそういうものとして処理するしかないのかな?私も実は毎回ちょっとそこ気になってるんですよね。ラテ大丈夫か?無理して無いか?って心配になってしまう。うん、プリキュアを見てると芽生える親心です。

 

ビョーゲンズ3幹部のインタビューも楽しいし、ヒープリがますます好きになる素敵な1冊です!

 

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アントマン:セカンド・チャンスマン

アントマン:セカンド・チャンスマン (MARVEL)

ANT-MAN:SECOND-CHANCE MAN
著:ニック・スペンサー(ライター)
 ラモン・ロザーナ(アーティスト)
訳:御代しおり、石川裕人
刊:MARVEL ヴィレッジブックス
アメコミ 2015
収録:ANT-MAN Vol.2 #1-5(2015)
☆☆☆☆


男の名はスコット・ラング。2代目アントマンとして知られる彼の生涯は
苦難の連続だった。投獄、離婚、死……そして、40歳の今は無職。
一度はスーパーヒーローとして栄光を掴みながら、手にした全てを失ってきた
彼の生きがいは、娘のキャシーだけだった。しかし、その娘とも別れの時が訪れる。
娘だけは絶対に失いたくない!一念発起した彼は、今度こそ幸せを掴み取れるのか?
ユーモアとペーソスを込めて贈る新世代のマーベルタイトル、映画公開に合わせ、最速で邦訳!

 

という事で、映画1作目の時に出た1冊です。映画の記事書いた時にタイミングが合わなくて「プレリュード」の方しか書けなかった(読めなかった)ので、今回のタイミングで読み返しました。

 

うん、メチャメチャ面白い。映画とは全然ストーリー違いますが、原案として近い要素がいっぱいあります。「プレリュード」の方にも1話のみ掲載されてましたが、そっちの方に掲載されてるスコット・ラング版アントマンデビュー作の話からダレン・クロスとの因縁として継続してる部分も大きいですし、1話のみのゲストでタスクマスターも出てくるのですが、そこで「ブラック・ウィドウ:プレリュード」に掲載されてるタスクマスター初出のストーリーも回想されてたり、今読み返しても凄く楽しい1冊。

 

「俺の宿敵…タスクマスター」
「は?」
「何だよ?」
「宿敵だと?勝手に宿敵呼ばわりするな」
「いやいやいや、忘れたのかよ!あの血で血を洗う抗争の日々を!」
「お前と?」
とかのやり取りが最高です。


ひと悶着あった後の去り際も、2度と宿敵呼ばわりすんな!営業妨害だから!というのが面白すぎます。

 

別格なタスキーはともかく、B級ヴィランばっかり出てきてとぼけた会話をしまくる辺りが本当に面白い。

 

それでいてやっぱり自分にとって一番大切な存在は娘のキャシーだと情けないながらもそこで踏ん張るスコットのカッコよさ。そこは映画とも通じる部分があって、凄く良いです。

 

警備会社を設立するっていうのはこっちも同じですが、映画ではおしゃべりの止まらないルイスとかあれも凄く面白かったものの、こっちの相棒はクマの着ぐるみをかぶったB級ヴィランのグリズリー。


最初はアントマンへの復讐で襲いかかってくるものの、え?あのアントマンお前じゃねぇの?いやあの時死んでたし、と、またもの死んでましたネタが楽しい。

 

タイトルにもなってる「セカンドチャンス」って、近年だとより大切な概念ですよね。一度何か失敗をしてしまうと、よってたかって社会に叩かれて、社会的にも抹殺されてしまうようになってしまう今の世の中。


確かにね、私もついつい一度失敗した人はまた同じ事やっちゃうんじゃないの?と思ってしまう部分はあるし、そこは否定しきれない自分も居る。

 

でもさ、それがもし叩かれる側が自分だったら?一生その罪や傷を背負っていくのは仕方ない部分なのかもしれない。でも、その先もう何の希望も持てないままだったら生きていくのツライよね。心を入れ替えて頑張ってみようと思っても、冷たい世間の目に晒されて、結局は心が折れてしまうかもしれない。そんな世の中は嫌だなと思う。

 

受け入れるのはとても難しいとは思う、でもそれを許せる社会や自分でありたいよね、とは思います。本当に心から反省して、違う自分になろうと言う人は受け入れてあげなきゃいけないと思うし、一度くらい挫折したって、セカンドチャンスのある世の中の方がずっと素晴らしいと思う。

 

全体的にコメディっぽい作風でありながら、そういう事をちゃんと描いてあるのがこの作品。凄く良いです。

 

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エッジ・オブ・ヴェノムバース

エッジ・オブ・ヴェノムバース

EDGE OF VENOMVERSE
著:マシュー・ローゼンバーグ、クリストファー・ヘイスティングス
 サイモン・スプレアー、ライアン・キー、クレイ・チャップマン、
 カレン・バン、ネディ・オコラフォ、デクラン・シャルベイ、
 マグダーレン・ヴィサッジオ、アーロン・コビントン(ライター)
 ローランド・ボスキ、アイリーン・ストリカルスキー、タイ・ウォーカー、
 アンソレ・リマ・アラウージョ、ジェームス・ストーキー、
 アナバオラ・マルテロ、タナ・フォード、デクラン・シャルベイ、
 アレックス・アリズメンディ、カーリー・ランドルフ(アーティスト)
訳:秋友克也
刊:MARVEL ヴィレッジブックス
アメコミ 2018
収録:EDGE OF VENOMVERSE #1-5(2017)
 VENOMVERSE:WAR STORIES #1(2017)

 

ヴェノム大戦前夜!
グウェンプール、オールドマン・ローガン、デッドプールら、
並行世界のヴェノム達の誕生秘話を描く、注目の前日譚!

 

今回も「スパイダーバース」と同じく本編に登場するキャラの前日譚あり、という事でのオムニバス集「エッジ・オブ・ヴェノムバース」です。

 

1話目 X-23編
ウルヴァリンの後継者として有名なローラ・キニーさんですが、日本語版ではモブでたまに居るくらいで、これといった活躍は描かれた事は無かったっけかな?そういう意味では貴重かも。

 

2話目 グウェンプール編
こちらのアーティストはグウェンプール誌でもグリヒルじゃない時に何度か書いてた人かな?若いデアデビルも登場。グウェンプールはマーベルユニバースが漫画の中の世界と言う事を知ってるキャラなので、今回もこういう設定の別アースなのね、と理解も早い。

 

3話目 ゴーストライダー
こちらも歴代GRと違ってバイクでなく車に乗ってるゴーストライダー、ロバート・レイエスなので、日本語版としては貴重。見てないけど、ドラマ「エージェントオブシールド」に出てるのもこのキャラなんでしたっけ?

日本で言えば「仮面ライダードライブ」みたいなもんで、ライダーなのに車なの?をあっちでも散々言われたんでしょうか。

 

4話目 オールドマン・ローガン編
「エイジオブウルトロン」でもこのアーティストさん書いてたっけ?こういうのも味と捉えられてるのかもしれませんが、ちょっと絵がショボすぎる気が。ウルヴァリンは好きなんですけど、オールドマンローガンは私はちょっと微妙。

 

5話目 デッドプール
グロ注意!グロ注意!
デップーらしいと言えばそうなのかもしれませんが、私がデップーあんまり好きじゃないのは、こういうのが面白いんでしょ?と言われてるようで、いやそういうのは求めてません、という感じです。

 

6話目 オムニバス集
こちらは1~5までを更に凝縮した感じで3~8ページくらいで色々なキャラが描かれてる短編。

 

本編のライターのカレン・バン作なのが冒頭3Pのストレンジが並行世界からヴェノム軍団を集める事を決意するまで。ここだけ本編と付随する感じになってて、これまでの1~5話とこの後の短編はヴェノム化したヒーローを描いてるだけで本編とのリンクはほとんど無しです。う~ん・・・。

 

ブラックパンサーパニッシャー、ロケット、ドクター・ドゥームの話。1~5話目よりはちょっと捻った感じの話になってていくらかは面白い部分もあるけど、正直、全体的には微妙でした。

 

ダーク&バイオレンスみたいな作風が元から好きじゃないのもあって、私にはちょっと合わないタイプの作品です。

 

昔から居る有名キャラは並行世界の色々なバリエーションはもう多いので、割と近年のキャラを中心に描かれた、という事のようでX-23とか4輪ゴーストライダーとか邦訳の中では貴重なキャラが見れるのはある意味ありがたいと言えばありがたいのですが、それでもあくまで並行世界のキャラですし、なんか読み捨てな感じの1冊でした。

 

ガッカリしつつも、次は正史世界アース616にヴェノム軍団が襲来という事で「エンド・オブ・ヴェノムバース」は楽しみです。

 

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魔女見習いをさがして


おジャ魔女どれみ20周年記念作品 映画『魔女見習いをさがして』予告編

LOOKING FOR MAGICAL DOREMI
監督:佐藤順一、鎌谷悠
日本映画 2020年
☆☆☆☆


<ストーリー>
教員志望の大学生ソラ、帰国子女の会社員ミレ、フリーターのレイカ。年齢も住む場所も悩みも全てが違う3人だったが、不思議な巡り合わせで一緒に旅に出ることに。3人は「どれみ」にゆかりのある様々な土地を巡る旅を通し、大人になって忘れてしまっていたそれぞれの大切なものを見いだしていく。

 

おジャ魔女どれみ20周年記念作品「魔女見習いをさがして」を見て来ました。
まず一番最初に言っておきます。わたしは「おジャ魔女どれみ」詳しくは知らないし、当然思い入れもありません。その前提の上での感想というのはご理解頂けると助かります。

 

多分、この作品を観に行く多くの人は「おジャ魔女どれみ」に程度の差はあれど、それなりに思い入れや思い出がある人が大半だと思います。なので、おそらくはこの作品を見る上では少数派の意見、みたいな感じで楽しんでいただければと思います。

 

ただそれも、実はちょっと中途半端で、「おジャ魔女」を全く知らないけど見た、みたいな方が逆に面白いのかと思うのですが、そうではないのが若干心苦しい所でもあります。

 

まずは私にとっての「おジャ魔女どれみ
ご存知の通りというかブログを見ていただければわかりますが、私は結構な重度の「プリオタ」です。プリキュアを愛してやまない人。プリキュアにハマって、女児向けのアニメとかちゃんと見た事なかったけど、意外と面白いものなんだなと思って、他の女児向けアニメにも色々と手を出してみました。勿論、名作として名高い「おジャ魔女どれみ」もDVD1巻分くらいは見てます。他にも色々手は出してみたものの、実はそんなにハマらなかった。

 

唯一、「プリパラ」だけリアルタイムで見てて、それは思い入れがあるし好きなんですけど、セーラームーンとかもアイカツも序盤だけ見て、まあいいか、になってしまった。そりゃプリキュアだって序盤の数話だけではなかなか難しいと思うし、長い奴は全部見ようとか思うとちょっとハードルが高い。

 

おジャ魔女」も多分ちゃんと見て行くと面白いんだろうなとは思う。東映アニメーションの作品ですので、プリオタにとっても「ハートキャッチ」はどれみ系譜なのは知ってるし、今回の監督の佐藤順一は「HUG」でも監督やってますしね。いつかちゃんと見てみようかな?とは思ったりはするものの、これがなかなか。プリキュアはバトル物でアクションがあるし、私はプリキュアってやっぱヒーロー物として見てる部分が大きいので、その辺の差で入りやすさとかは違うのかな?という気はしてます。色々見てみると、私は特別に女児向け作品全般が好きっていうのでは無さそうでした。

 

まあでも「おジャ魔女」はファンも多いので、色々と話は聞こえてきて、私なりに解釈すると、日常の問題を魔法で解決する魔女っ子物の系譜なんだけど、時に魔法だけでは解決できないような現実の重たい問題なんかも扱っていて、その辺りが高く評価される要因にもなっている、みたいな印象です。見てない人なりに、ですけどね。

 

なので今回の映画は、そういう知らない人なりの印象としての私が思う「おジャ魔女どれみ」そのままの映画でした。実際それが当たっているかどうかはわかりません。

 

うん、でもやっぱり重たかった。そうか、やっぱりこういうのがどれみなのか!と言う感じで、そこはとても面白かった。

 

当時は子供向けに作っていたので、今回のような話は作れなかったけど、その大人版を作るなら、やっぱりこういう大人向けの悩みとかの話をやるよね、作る方はこういうのがどれみっぽさでしょ?って出してきて、見る方は、そうそうこういうのがどれみ!まさしくこれ!的な感じになってたように思います。

 

ただのノスタルジー、なつかしコンテンツとして、またどれみちゃんと再会出来て嬉しいっていう所だけに終始せず、大人向けにおジャ魔女どれみを作るとこうなるよ、っていう感じがして、そこがね、物凄く面白かった。

 

その上で、小説で展開していた大人になったどれみちゃん達の話をそのままやるわけでもなく、普通にというかメタ的というか、子供の時に夢中になって応援してくれていて、今は大人になったあなた達にとって、どれみは何を残してくれましたか?みたいな事をちゃんと描いてあるのがとても良いです。

 

同じ東映コンテンツで、丁度予告もやってましたが「セーラームーン」はリメイクという手法をとりました。「プリキュア」は今も続くコンテンツとして継続し続けています。「どれみ」は前述のような小説版として大人になったどれみとかで一応続いてはいたものの、一般的には一度終了したコンテンツです。


私はノスタルジーとか「懐かしい」っていう言葉が嫌いなので、あまり使いたくはないですが、一般的には今回の映画ってなつかしコンテンツですよね。セーラームーンプリキュアとは違う方向性の作品を作ってきたのは、東映ホントに上手いなと感心します。色々な方向性をやれる東映の強みだし、じゃあどれみはどれみにしか出来ない事をやっちゃおうっていう凄さ。これには感心するしか無いです。

 

個人的に、こういう路線、私はメチャメチャ好き。いわゆるツボです。子供の頃に見ていたヒーローが、今でも心の中で生きていて、勇気や強さ、逃げ出したくなりそうな時、負けるなって背中を押してくれる存在。だから今でもヒーローが好きだし、今の子供たちにも今見てるヒーローがそういう存在になってほしいと心から思う。

 

サム・ライミ版のスパイダーマンのメイ伯母さんのセリフが私は大好き。
「誰の中にもヒーローは居るわ。だから気高く生きられるの」
どれみ見て無いのに今回映画を観に行ったのは、多分そういう事をやってる作品であろう事が想像できたから。あ、多分これ私の好きな奴だ、そう思えたから。


うん、観た甲斐はあった。

 

「どれみ」が自分にとって特別なものであった人程には絶対に響いてない。そこはちょっと悔しい。でも、それでも良かった。

 

ソラ、ミレ、レイカの3人。髪の色とかビジュアル的に、どれみ、葉月。あいことちょっと似てる部分がある。でも実は押しはそれぞれ違ってたりする。この辺りのセンスも抜群。自分に似てる部分を見つけたり、あるいはこうなりたい自分だったりもする。そこは単純にコピーになりきる事じゃ無い。自分の中の大切な物があればそれでいい、そんな感じが本当に上手い。

 

世代も上は27で下は19とちょっと幅があるのも面白味。リアタイは一番上のミレさんだけだった、後はDVD借りて見たりしたんだよ、っていうのも今風でちょっと面白いです。ソラさんBD持ってるぽかったけど、子供の頃に見てただけでなくて、もう少し物心ついてから見返して、子供の頃はわかんなかったけど、実は結構凄い事やってたんだなって気付いたりした感じなのかな?そんな風な部分を想像するのも楽しい。

 

で!こっから結構重要。4番手のおんぷちゃん的ポジションが男性ファンだったりする辺りが私にとってはこそばゆい。しかも名前が私の本名と同じりゅういち君と来たこれが!

 

ちょっとドキドキしつつ、ああいうオチにもっていったのは私的にはアリです。今でも僕にはおんぷちゃんしかいないんです!とか言う男にロクなやついないと思います。うん、しょうがない。

 

でもあれって、女の子向けの作品だけど、男のファンも居るよっていう部分で、その辺りを組み込みつつも、そこわかってるけどあえて分別を保って今回はこういう役回りをしてね、って言われたらそこは素直にわかりましたって言うしか無いわな。変に夢を見せてくれるよりあれはあれで良い役だったんじゃないかと。

 

うん、思い入れは無いけどOPの「おジャ魔女カーニバル」のしっとりバージョンだけで正直泣けたし、世代だった人達の背中を再びそっと押してくれたり、或いはここで初めてどれみってこんな作品だったんだなって気付きを得たりする事が出来たのなら、こんなに素敵な作品はそうそう無いと思います。

 

残念ながら私にとっては心の奥底まで響く特別な作品にはなりえないんだけれど、きっと誰かにとってそういう作品なんだろうな、と思える本当に良い作品だったと思います。

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アントマン&ワスプ(MCUその20)

アントマン&ワスプ MCU ART COLLECTION (Blu-ray)

原題:ANT-MAN AND THE WASP
監督:ペイトン・リード
原作:MARVEL COMICS
アメリカ映画 2018年
☆☆☆★

 

「ワンダビジョン」も1月に延期になってしまった。極端に伸びたわけじゃないけど、正月休みとかに見れればと思ってたのでちょっと残念。結局2020年はMCU無しになっちゃいましたね。「エンドゲーム」でのお祭りも遠い昔のようで、この空白の1年が世間にどう影響するか。まあ私はあんまり関係ないしアメコミと共に今後もアメコミ映画は普通に見て行くだけなのだけど。

 

という所で「アントマン&ワスプ」です。
MCUフェイズ3の7本目。「アントマン」シリーズとしては2作目になります。

 

前作の「アントマン」1作目は、全員集合ビッグバジェットの「アベンジャーズ/エイジオブウルトロン」の次に公開され、アントマンらしく小さい規模の映画でした。もうおなかいっぱいだぁ、の後に出されて、でもこれサラッと行けて美味しいな、というてらさわホーク氏曰くお茶漬け映画。何の巡り合わせか意図的なものか、今回の2作目も「アベンジャーズ/インフィニティウォー」で騒然とした後に出されるという、お前らちょっと落ち着けと言われてるような作品です。

 


前作のラストで提示されたワスプが今回から本格的に登場。
アントマンと同じくミクロ系ヒーローですが、原作的には単純な2番手とかではなくアベンジャーズ設立メンバーの一人で「アベンジャーズ」のチーム名もワスプ(ジャネット・ヴァン・ダイン)が名付け親だったりします。

 

ただ、逆に複雑と言うか色々と難しい部分もあって、アベンジャーズ唯一の女性メンバーであり、古い原作コミックを読んでるとワスプの役割っていかにも女性性を意識したキャラ付けになっていて、ウーマンリブ運動とか女性の社会進出とかも時代的に意識されていて、日本人がイメージしやすいようなチームの紅一点とは良くも悪くも違うキャラです。個人的には割と苦手なキャラだったり。

 

ただ、そこは逆に面白味でもあって、現代性の強いMCUまで含めて女性の社会的な立場やヒーローコミックにおける女性の描き方の変化みたいなものもその背景に見えてきたりする。

 

MCUって現代的に見えて、実は結構保守的な部分も多い。「ブラックパンサー」が黒人の為の映画だ!って世界的に盛り上がったわけですけど、18作目なんですよねそれ。勿論、それ以前にもウォーマシンとかファルコンとかヘイムダルとか黒人ヒーローは居るわけですが、どれも同じようなサイドキックの位置。そこ考えると女性ヒーローもMCU次作の「キャプテンマーベル」で初のピンだったりするわけで、シリーズの21作目で初めてって考えると、ようやくですよね。

 

古い歴史を持つ原作があるから、という背景もあるし、単純に映画としてのマーケティングで大予算の映画として女性であったり白人以外の人種を主人公に据えてヒットするのか?みたいな所があるのは想像できる。保守的だなぁと思う反面、原作にしても映画にしても、時代とともに変化していく、変化してきた所は面白味なのかなと思います。

 

そんなワスプもタイトルに置きつつ、アントマンアントマンらしく、アベンジャーズがサノスという強大な敵に立ち向かってる隣でやっぱりミニマムな物語。

 

今回の映画はちょっと変わってて、所謂強大な力を持つスーパーヴィランが登場しない。一応は「ゴースト」がこの作品のヴィラン的な見た目としては登場するけど、実質自分の能力をコントロール出来ずに困ってるだけで、シチュエーションとしてアントマンやワスプと対立するだけ。

 

いかにもな悪役としてのソニー・バーチも出てはくるものの、変身したり特殊スーツを着て直接戦ったりはしない。

 

ヒーロー映画なんて表向き小難しい事言ってても、結局は正義と悪の戦いみたいな単純なやつなんでしょう?というのは私の中でもちょっとあったりする。そういう視点で見るからこそ、ちょっとこの作品は物足りないなぁなんて思ったりするのかもしれないけど、これまで19作もやってきてたまには違う感じなのもアリだな、とも思わせられる。アントマンだけに。

 

個人的に一番目につくとこは、スコットとキャシーの親子関係。前作もそうでしたが、そこがやっぱりアントマンで一番好きな要素。そこ考えると、ハンク・ピムとホープ、そしてお母さんのジャネットもそうだし、ゴーストの方もビル・フォスター博士との疑似家族的な部分が描かれる。

 

そういうテーマがあれば別にスーパーヒーローだからと言って悪と正義の戦いじゃなくても良いんだよっていうのに挑戦できるのはやっぱりアントマンだからなのかなと思う。娘のキャシーにパパは私にとっての特別なヒーローよって言われたらもうそれ以上望むものなんか無いという気がしちゃいますしね。

 

あとはドタバタとギャグとそれなりのビュジュアル的な面白さがあればいい、それがアントマンなんだよって言われたら、これもアリだよなって思わざるをえない。アントマンだけに。(しつこい)

 

ただ、最後のサラサラ~がやっぱり切ない。物語としてのリンクはやっぱり楽しみな所ではあるんだけど、今回もアントマン楽しかったな、という気持ちが一気に醒める。やっぱり「インフィニティウォー」と「エンドゲーム」の間の2本、こちらのアントマンと次のキャプテンマーベルは若干消化試合的な感覚で見てしまったのがリアルタイムにしても今回もちょっとありました。これから先、何度も見て、単作として見られるようになるとまた違う印象にもなるかもしれません。

 

という事で次は「キャプテン・マーベル」です。


Marvel 映画「アントマン&ワスプ」日本版予告

 

 

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