僕はこんな事を考えている ~curezの日記~

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トロピカル~ジュ!プリキュア ボーカルアルバム ~トロピカる!MUSIC BOX~

トロピカル~ジュ! プリキュア ボーカルアルバム~トロピカる! MUSIC BOX~ (特典なし)

発売レーベル: Marvelous
2021年
☆☆☆☆

 

毎年お馴染みのキャラソンボーカルアルバムです。
今回はジャケットもそうですが、プリキュアとしてではなく基本変身前のキャラ名義。
その辺は特にシリーズで法則性とかがあるわけでもなく、作品によってまちまち。

 

収録曲はこんな感じ。

■01 Viva! Spark!トロピカル~ジュ!プリキュア トロピカる部Ver.
  歌:トロピカる部(ファイルーズあい・花守ゆみり石川由依瀬戸麻沙美日高里菜
  作詞:大森祥子 作曲・編曲:EFFY

■02 OH! TEMPT SUMMER DAY
  歌:夏海まなつ(CV:ファイルーズあい)
  作詞:マイクスギヤマ 作曲:KOHTA YAMAMOTO 編曲:馬瀬みさき

■03 チャーミング*∞*ハピネス
  歌:涼村さんご(CV:花守ゆみり)
  作詞:六ツ見純代 作曲:石塚玲依 編曲:馬瀬みさき

■04 My Story
  歌:一之瀬みのり(CV:石川由依)
  作詞:大森祥子 作曲:三好啓太 編曲:馬瀬みさき

■05 BREAK POINT
  歌:滝沢あすか(CV:瀬戸麻沙美)
  作詞:マイクスギヤマ 作曲:森いづみ 編曲:馬瀬みさき

■06 アクアプリズム
  歌:ローラ(CV:日高里菜) 
  作詞:青木久美子 作曲・編曲:馬瀬みさき

                                         
■07 プリティル~ジュデイズ!
  歌:夏海まなつ(CV:ファイルーズあい)&ローラ(CV:日高里菜)
  作詞:こだまさおり 作曲:EFFY 編曲:馬瀬みさき

■08 Brave Parade
  歌:吉武千颯 コーラス:北川理恵・Machico
  作詞:青木久美子 作曲・編曲:三好啓太

■09 CLAP!~勇気を鳴らせ~
  歌:Machico コーラス:北川理恵・吉武千颯
  作詞:マイクスギヤマ 作曲・編曲:石塚玲依

■10 シェアして!プリキュア Machico Ver.
  歌:Machico
  作詞:青木久美子 作曲・編曲:三好啓太

■11 おもいきりトロピカル!
  歌:キュアサマー(CV:ファイルーズあい)・キュアコーラル(CV:花守ゆみり)・キュアパパイア(CV:石川由依)・キュアフラミンゴ(CV:瀬戸麻沙美)・キュアラメール(CV:日高里菜)
  作詞:こだまさおり 作曲・編曲:馬瀬みさき

 

ボーナストラック
■12 CLAP!~勇気を鳴らせ~ Remix for Machico
 歌:Machico
■13 CLAP!~勇気を鳴らせ~ Remix for Chihaya Yoshitake
 歌:吉武千颯
■14 CLAP!~勇気を鳴らせ~ Remix for Rie Kitagawa
 歌:北川理恵 


1はOPの声優バージョン。TVシリーズの方も後期バージョンになって声優さんのコーラスが入る形に変更されてますが、ファンじゃないと言われないと気付かないくらいの印象。個人的にも、あまり差が無くちょっと大人しい変更だなぁと感じましたが、今回のフル声優バージョンを聴いてちょっと納得。トロプリはあんがい突出して目立つ声の人が居ないのね。

 

多分ですけど、そこは意図したバランスくさい。土田監督という事で、開始前はハチャメチャな作品になると予想してたんですが、思ってたのと違って、結構地に足がついた丁寧な作りです。浮足立った事はしないぞ、という事かもしれません。海がモチーフなだけに。

 

で、そんな流れを考えると、2~6の各キャラのキャラソンもそんな感じで、変身前の名義というのもあってか、派手にはっちゃけちゃえ!というより各々の胸に秘めた思いみたいな感じになってる。

 

まなつもそうなんですけど、1話の時点では野生児の元気っ子キャラか?と思ったんですけど、そういう要素はありつつも、メッチャ良い子ですし、人並みにおしゃれとかにも興味のある子なんですね。「プリキュア5」の、のぞみみたいにバラバラな個性をまとめ上げるのは天性のカリスマ!という感じになって無いのが逆に面白い部分です。「キラメイジャー」の充瑠君程では無いけれど、中心に居て、みんなを褒めて伸ばすタイプですよね。その辺りは時代性に敏感なプリキュアらしい部分かと。

 

で、そこから3曲目のさんごの「チャーミング*∞*ハピネス」そーか、さんごちゃんはピスタチオ味が好きだったのか。でも皆に合わせてストロベリー味美味しいね、と。
同調圧力って程では無いにせよ、そうやって自分の気持ちを閉じ込めるというのはとても現代的なテーマ、そこで「これでいい」から「これがいい」って言えるようになる所をアニメでも描いてましたが、この曲の歌詞もそこがテーマになってて、とっても素敵。

関係無いけど、花守ゆみりの歌声、悠木碧に似てません?「まどマギ」1・2話EDの「またあした」での悠木碧っぽいとか思ってしまった。

 

更に流れでみのりん先輩の4曲目「My Story」本が好きで、これまでは空想の中に留めておいたところから一歩踏み出そうという歌詞。
「本で憶えた知識や勇気を試したい ああ。いつか…」
という所にグッと来ます。

 

さんごちゃんとみのりん先輩の曲は歌詞に物語性があってとても好き。まなつ、あすか先輩、ローラの3人はそれぞれの個性みたいな所がメインになってる感じかな。

 

7曲目の「プリティル~ジュデイズ!」はまなつとローラの掛け合いが楽しい。主人公のまなつと、物語の核であるローラの。それぞれ違う二人だからこそ、っていうのは初代から引き継がれてきた部分かも。

 

そして9曲目の「CLAP!~勇気を鳴らせ~」なんですけど、もしかしてこれって非公式なプリキュアからのオリンピック応援ソング?
「この大舞台(グランド)でその笑顔が輝きますように」とか、すご~く応援ソングになってる。

 

ぶっちゃけ今回のオリンピックは政治と金の匂いしかしない、どこがスポーツなんだよって個人的には思ってしまいましたし、元々スポーツには興味の無い私は選手の人可哀相だな、くらいにしか思いませんが、考えてみるとプリキュアもアニメの日本応援団キャラクターみたいなのに駆り出されてて、ゴープリ以降の社会性を取り入れた意識高い系路線プリキュアも凄く好きな私としては結構色々と考えてしまいます。

一生懸命頑張ってる選手たちに水をさすつもりもないし、単純にこの曲もとても素晴らしいものにはなってるんですけどね。

 

でもってこれ、プリキュア歌手3人が歌ってるのですが、ボーナストラックでそれぞれのソロバージョンも収録されてます。Machicoも吉武千颯もそれぞれのバージョンも良いな、とか思って聴いてると、ラストに北川理恵バージョンが来る。・・・北川理恵はバケモノか!ってメチャメチャビックリする。

北川さんの表現力が半端無いです。ちょっとレベルが違う。Machicoと吉武千颯ダメだな、とかそういうのじゃないんです。私はMachicoさんのヒープリ感謝祭での「やくそく」に死ぬほど感動しましたし、吉武さんのスタプリEDとか大好物です。でも北川さんは本当に凄すぎてビックリしました。

 

あ、歌詞に「ココロのビート」とか入ってますが、セイレーンさんは関係無いのであしからず。

 

そして11曲目「おもいきりトロピカル!」こちらはプリキュア全員集合。テーマとかモチーフとか色々あるけど、「今、一番大事な事をやろう」って、小難しい事を考える前に、まず彼女たちにとっては青春なんだな~って。終盤とかに挿入歌で使ってもらいたい曲です。

 

プリキュア界隈では毎年出てる割にボーカルアルバムってあんまり話題にはならないのですが、それぞれの作品を彩る大切なものの一つです。

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ガンダムビルドリアル

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GUNDAM BUILD REAL
総監督:本広克行
監督・共同脚本:田中佑和
ネット配信ドラマ 2021年 全6話
☆☆

 

まさかの実写ドラマガンダム作品。
とはいえ、ビルドシリーズの1作としてガンプラをテーマにした作品なので、可能性としては大いにアリかと思います。

 

ビルドファーターズのノリを実写で再現してやるぜ!的な方向では無く、あくまでリアルにああいうガンプラバトルがあったらこんな感じかな?というのを描きつつ、高校生の青春ドラマという感じで作ってある。

 

う~ん、ええと・・・まあ正直面白いかと言えばとても微妙でした。でも私はこういう志自体は買うし、評価はしてあげたい。勿論、時間を無駄にしたなとまでは思わないし、面白い部分はあったんだけど、なんか全体的には凄く惜しかった。

 

毎回、バトルシーンは律儀に出てくるんだけど(そこは本広の富野演出リスペクトかと思われます。)基本的に出てくるガンプラとCGモデルはRG(リアルグレード)がメイン。多分、RGのCGデータをそのまま流用して使ってると思うんだけど、バトルでのルールとかレギュレーションがよくわかんなかった。

 

まあそこって結構アニメの方のビルドファイターズも個人的に疑問だった部分なんだけど、例えば今回、水性塗料より油性の方が定着力が強いんだ!みたいな発見がドラマ部分で語られたりするけど、そこが特にバトルで生かされるわけでもないという変な作りでした。ざっくり性能が上がるとかは言われてるんだけど、それがどう生きたかとかが全然わからない。

 

しかも途中で何度かMSが壊れた!みたいなシーンがあるんだけど、元がRGでパーツが細かいから、ただフレームから外装パーツが外れたようにしか見えないし、直す時もただそれをつけ直ししてるだけにしか見えなかったんですね。


そりゃRGだったらパーツ外れるわな。ルールでどうなってるかしらんけど、ポロリが嫌なら接着剤でくっつけちゃえばいいんじゃないの?とか単純に思う訳で、このビルド世界ではどういうルールなんだろう?と疑問に思ってしまった。

 

元機体がよくわからないくらいにカスタマイズしたオリジナルMSとかでなく、あくまで既存の機体にちょっとだけ武装をつけたり、ぐらいなのは全然構わないんだけど、RX-78がユニコーンとかクアンタとか、見た感じに性能が違うように見えるMSに対して、なんとなくボヤっと勝てたようにしか見えないのはとても残念。

 

カスタマイズであんな工夫をしたから勝てたんだ!だとか、相手のプラモはここが弱点なんだ、的なロジックが全く無いので、いくらSEEDの福田己津央がバトル演出してようが、イマイチ面白くなりませんでした。

 

ちょっと偏見も入ってますが、ラストシューティングとか、要所要所のガンダムゼリフとかも、監督が本広克行って聞いちゃうと、どうせ表面だけをなぞってそれをオマージュとか言っちゃうんでしょう?と逆にうすら寒く感じてしまいます。

 

今回、ガンダムバズーカが凄く作り込みしてあるので、強力だけど自分の肩が壊れるくらいにバランスがあってない、という設定なので、かたくなにバズーカ2本はダメだって言うんだけど、作り込みしてあるのは1丁だけで、スペアは普通のバズーカのはずだし、RX-78のバズーカ2丁っていわゆる最終決戦仕様としてファンには馴染み深いはずですよね。あれだけ引っ張ってきてそこを外してくるのも謎ですし、06Rの高機動型をシャアザクって言ってるのもね、なんかもう気になっちゃって。あれはあくまでシャアザクとして作ってるものに06Rの脚部を使ったっていう事なんだろうとは思うのですが、個人的にちょっと思いだしてしまう事があるのです。

 

凄い昔の話なんですけど、車のダッシュボードにコンバージだか並べて飾ってるのをたまたま見かけたんですよ。赤いズゴックに赤いゲルググジオングもあったっけかな?シャア専用機を並べてるんだなって。で、当然赤いザクもあったわけですが、いやいやいやいや、それ、ジョニー・ライデン機の方だし!と突っ込まざるを得ませんでした。ドライバーさんは居なかったんですけど、まあライトな人なんてそんなもんだろう、それはそれで微笑ましいし、オタクがどうこう言うのもね、野暮だよなとは思いつつ、オタク的には全然違うし!ってどうしても気にはなってしまう部分だしで、ちょっとモヤモヤしてしまった。なんかそんなのを思い出してしまってね。

 

ガンダムバズーカの方もそうですし、ロングビームサーベル(劇中ではジャベリンって言ってたけど何で?)も、その前にザクウォーリアで、長物を持たせる時は後ろにも重量のあるものを持たせるのがポイントだよってせっかくアドバイス貰ってるのに、何故か素振りを練習したからOKとかいう変な感じになっちゃってて、ん?じゃあ剣道の段位とか持ってる人が勝つ競技なんじゃないの?とか、余計な事を考えてしまって、乗り切れませんでした。

 

タッチパネル操作、スティック操作、モビルトレースシステムとか、一つじゃ無くて色々な操作方法が自分で選択できるっていうのはとても面白い部分だとは思うのですが。

 

そんな感じで、、MSバトルに関してはあまり良い印象は持てず。
逆に退屈そうなドラマパートの方がむしろ面白かった。

 

いかにも童貞くさい(高校生1年生とかですしね)男集団がある意味とてもリアルです。あまりイケメンという感じでは無く、いかにもその辺に居そうな感じがむしろ良かかったし、逆に一人今風なイケメンの子が居て、女の子にもてそうなんだけど、彼は女の子どうこうじゃなく他の誰より真剣にガンプラに打ちこんでて、ライバルチームに移籍してしまう、という流れはとても良かった。チーム5人ってのは流石に多い気はしましたが。

 

逆に主人公は、彼なりに一生懸命やってるんだけど、歳相応で女の子にも興味があってて、言葉にはしないんだけど、内心彼女に良い所を見せたいから頑張る、ぐらいの感じなのが微笑ましい。

 

で、そんなお目当てのヒロインは、ありがちな田舎の閉塞感から逃げ出したいタイプのこれまた青春物にはたまにある路線。打ち込むものがあって男子達はいいなぁとどこか羨ましく思ってる感じ、主人公が頑張れば頑張るほど、それが切っ掛けになって、じゃあ自分も一歩踏み出して見ようかと、東京へ出る事を決意するのであった、という切なさが面白味でした。

 

好評であれば続きも作りたい、という欲張った感じの作りでしたけど、青春映画にしたいんだったら、今回で終わりと割り切った作りにしてそのドラマの完成度を高めておいた方がずっと良かったのに、と残念でなりません。

 

もしこの先に、全国大会に進んでふたたび再会して的なハッピーエンドを想定してるなら、そんなのは絶対に作らない方が良いです。もし作るのだとしたら、彼女の決断が、もっと悲しい現実をつきつけられて、みたいな無情さをより強調してくれるのならアリかもしれないけど。通過儀礼的に、何かを失って、少年少女はまた一つ大人になった的なものなら私は観たいです。

 

ガンダムっていうコンテンツがここまで大きくなった今なら、それを使ってまた別の表現をしたいっていうの、私は大いに評価したいし、それが実写であろうと青春であろうと、その試みは私は支持したい。

 

先日見た「前田建設ファンタジー営業部」なんかまさにそんな感じだし、新しい事に何でも拒絶反応示してたらさ、何も生まれませんから。勿論、そんな簡単には行かないし、新しい何かの足元には有象無象の屍が積み重ねられたりしてるのが現実ですけど、「ビルドリアル」を謳うならそういう挑戦はどんどんして行った方が良いと思うし、その点に関しては今回の作品も評価はしてあげたい所です。

 

さて、そのうち「Gセイバー」でも見返しておこうかな。

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アベンジャーズ・コンフィデンシャル:ブラック・ウィドウ&パニッシャー

アベンジャーズ コンフィデンシャル:ブラック・ウィドウ & パニッシャー [Blu-ray]

AVENGERS CONFIDENTIAL: BLACK WIDOW & PUNISHER
監督:清水健一
原作:MARVEL COMICS
日本制作 OVA 2014年
☆☆☆

 

ブラック・ウィドウとパニッシャーがタッグを組んだ
アベンジャーズ》史上最凶の極秘プロジェクト始動!

 

ブラック・ウィドウ公開ついでにせっかくなので、まだ見ていなかったこちらも。マッドハウス制作マーベルアニメの最後の作品。

 

「アイアンマン:ライズ・オブ・テクノヴォア」に続く単発アニメ映画OVAですが、ストーリーや世界観は特に続編という感じではありません。あくまで単発。

 

タイトル通り、ブラックウィドウと私刑執行人パニッシャーがメインですが、ストーリー的にもドラマの描き方としても完全にブラックウィドウが主人公。

 

映画に合わせて出た邦訳2冊以外はブラックウィドウに焦点を当てた作品って日本ではこれといって無かった気がしますので、なかなかに貴重な作品かもしれません。

 

映画と同じでカッコいいブラックウィドウの姿が存分に味わえます。まあ映画との違いはオリジンに関わる話とかは特に描かれず、シールドのエージェントとしての活躍なんですが、かつての恋人と戦う事になってどうのこうのというドラマになるので、掘り下げは十分になされる。

 

で、その恋人と言うのがエリアスという人で、シールドの職員。アニメのオリジナルキャラなのかな?と思ってたら、なんとこいつが映画にも出てたレッドガーディアンでした。

ネタバレとかじゃないですよ。作中では一切呼ばれないですし、一応赤いコスチュームとかは、言われてみればそうかなっていうくらいで、エンドクレジットでエリアス(レッドガーディアン)って書いてあって、え?そうだったのってちょっとビックリしてしまいました。

 

原作だと初期はナターシャの旦那っていう形になってたので、恋人キャラとしてアレンジで使ったんでしょうけど、ロシア要素とかは全く無いアレンジになってたので、おいおいお前レッドガーディアンだったのかよ、とエンドクレジットで初めて知ると言う。

 

ラスボス的なあの人も原作元ネタありきのキャラなのかな?私はよくわかりませんでしたし、終盤、おまけ程度というかアクションシーン用にヴィランもまとめて何人か出てくるのですが、こいつタスクマスターかな?ぐらいで他のキャラはよくわからず。

 

そこのアクション部分だけアベンジャーズも出てくるのですが、トニーくらいしかセリフが無いし、ソー、ハルク、キャプテンマーベル、ウォーマシン、ホークアイと、キャップが居ないちょっと変わったメンバー。珍しい所では、アベンジャーズではなくシールドの特殊職員としてアマデウス・チョが出ていてそれなりに出番も多かったのは珍しい感じです。

 

コンビを組むパニッシャーも十分にカッコよく描かれてましたし、要所要所で洋画っぽい気のきいたセリフ回しがあったりして、大絶賛とまでは行かないまでも、それなりに面白かったです。

 

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ブラックウィドウついでに少し。
MCU映画「ブラックウィドウ」私は超超大絶賛派なのですが、意外と評価が割れてて、その消費のされ方が勿体無いなぁと気になってます。MCUっていうシリーズですし、ある程度仕方ないのかなと思う部分もありますが、2代目ブラックウィドウのイリーナを出す為だけの映画でしょ?もう終わったキャラの過去話を今更見せられても仕方ないし、早く次の話を見せてよ、的な意見を見てるとね、すごく悲しい。

 

映画の方の感想にも書いたけど、シリーズとして見てるなら、せめて「キャプテンマーベル」の次の女性主人公映画として、マーベルは何をアップデートしてきたのか?っていうのを見てほしいなぁと。

 

MCUでのブラック・ウィドウってセクシーな女スパイとして出てきて(アイアンマン2アベンジャーズの紅一点的なポジションとして使われて(アベンジャーズ)半ば無理矢理ロマンス要因にされて(エイジオブウルトロン)最後はみんなをまとめるアベンジャーズのお母さんであり、果ては自己犠牲要因にまでされてた所で、ようやく最後の単独映画が作られて、そこで過去のそういった描写の清算もしつつも、「女としての役割」みたいな嫌な部分から解放されて、純粋に一人のヒーローとして描かれたわけですよ?私はそこがあの作品の一番凄いとこだと思ってます。

 

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セイバー+ゼンカイジャー スーパーヒーロー戦記


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監督:田崎竜太
脚本:毛利亘宏
原作:石ノ森章太郎八手三郎
日本映画 2021年
☆☆☆★


確か例年だと仮面ライダーの夏映画にスーパー戦隊の短編、という枠だったでしょうか?私はライダーの方はあまり好きじゃ無くて、スーパー戦隊派なんですが、この枠に入る戦隊の短い夏映画はシリーズ全体を通してもそんなに重要なポジションじゃないので、普段ならスルーしてるパターンです。

 

でも今回は同時上映とかじゃなくコラボ作品という事ですし、その分戦隊もいっぱい見れそうかな?と思ってせっかくだからと見て来ました。

 

戦隊側だとゲストでシンケングリーン、キラメイブルー、デカマスターリュウコマンダー、ワシピンクがピックアップされてるっぽいのは事前情報で知ってましたしね。ああそれなら観たいかなって。

 

それに現行作品だと、「仮面ライダーセイバー」の方が戦隊っぽい大人数チームになってて、「機界戦隊ゼンカイジャー」の方が人間一人のむしろライダーっぽい作りになってて、そこがミックスされるのちょっと面白そうですしね。実際のドラマは結局ライダーはライダー、戦隊は戦隊っぽく結局は作られてるんですけども。

 

先日のTVスペシャルのコラボ回はゼンカイジャー成分強め。単純に楽しい回になってて、そっちも割と楽しめたのですがこちらの映画は割合的にはややセイバー要素が強め。

 

これまでの過去のライダーや戦隊作品が実はそれぞれの一つの本の世界だった、という世界観になってますし、そこはセイバーが小説家で物語を生みだす人なら、ゼンガイジャー側としても、過去の作品がパラレルワールド的に一つ一つのギアに閉じ込められているという設定がある為、そこが上手くハマってる感じ。

 

その上、「西遊記」だとか「八犬伝」とか、東映特撮とは関係ない一般の物語(本)の世界がミックスされてしまったと。これまでの過去の作品が、実は一冊の本だったんだよ、という時点でかなりメタ構造な事をやってるなぁと思ったのですが、ただのお祭り映画じゃ無く、いやはやこれが、本当に今回はそのメタ構造そのものをテーマにしてあった。

 

え?結構踏み込んだ事をしてくるなぁと思いながら見てたら、もうホントにその部分に物語の焦点が当てられて行って、ある意味とてもシュールな方向にガンガン話が進んでいく。

 

えっ?これ大丈夫か?私はこういうの好きだけど、子供はこれ理解できるんだろうか?なんて思いながら見てましたが、私の席の前に座ってた子供は明らかに途中で飽きてグズってました。特にあの飛羽真が真っ白な空間で話してるとことか特に。

 

でも私も、鈴木福君演じる謎の少年、章太郎っていう名前を名乗った時も、ん?仮面ライダーWとかぶってるけど大丈夫かな?今回はWは特にメインじゃないからいいのか、ぐらいに思って、すぐにはその正体に気付けませんでした。流石に途中からは気付きましたけども。

 

でもそれ故に、ああこういう話なのか、子供はグズってるけど面白い事をやってくるな~って意外性を素直に感じられて、そこはとても面白かった。

 

ここからネタバレですのでご注意を。

 

 

 

そう、今回は「ヒーロー誕生の物語」みたいに謳ってる通りに、福君が演じてるのは、あの石ノ森章太郎だったんですね。すげぇメタじゃん。ここまで踏み込むのかって感じでなかなか面白い。


ドラマの流れ的にはあまり合って無かったんですけど、ヒーロー番組なんて薄っぺらじゃん、とかわざとセリフで言わせたり、ただの二次創作だし同じモチーフを何回も繰り返してもうオワコンじゃないの?みたいなのもね。ここまで言うかっていうセリフとしては面白い。

 

ただそれに対する返しが、価値が無いなら50年も続かないよ、とこれまたただセリフで返すだけなのが非常にもどかしい。

 

ちゃんと映画としてね、戦隊やライダーに大切なものを俺らは教わってきたんだよ、というのを私は見たかったんだけど、今回焦点が当てられてるのは前述の通り、石ノ森章太郎という作者の方であって、決して視聴者ではないのでそこは正直ただのセリフのやり取り以上のものには感じられなかったのが残念。

 

役者として先輩たちから受け継がれてきたものがある演者でもある飛羽真に色々言わせるのもわかるんだけど、やっぱりそこは一般人だとかファン代表的な何かしらのバックボーンのある人に言って欲しかったというのはある。

 

とまあ、なんか多少の無理矢理感はあって、手放しに見事だったとは言い切れない所はあるものの、それでも自分が口に出したセリフが既に本に書いてある通りだった的な部分はゾクっとさせる、まるでアイデア重視のハリウッド作品を見ているような感覚が味わえましたし、そこはなかなかに面白かった。

 


例え本の中の架空の登場人物でもそれが勝手に動き出す事はある、だとか自分は正義と悪の両面を持った人間らしさを描きたいんだ、とかその辺はちょっとありがちなネタでやや面白味には欠けたかな。

 

どうせなら私はアメコミヒーローオタクでもあるので、せっかくだったらその辺にも附言してほしかったかな、というのもあります。今はマーベルが世界一のコンテンツと呼ばれるくらいに成長したご時世ですし、ライダーが最初に蜘蛛男と蝙蝠男を出したのはアメコミへの対抗意識って割と有名ですしね。

 

それぞれに違う方向でヒーロー文化が成熟していったっての面白い部分なのでこういうのとは違うんだ的なものがあっても良かったかも。

 

仮面ライダー50周年のロゴの中に映像を流すって、思いっきりマーベルのパクリっぽくやってたの笑いましたがその節操の無さこそが東映を一人勝利ちに導いた、ある意味での「東映らしさ」だったりもしますしね。

 

私は、ライダーの方はそんなに・・・な人なので、映画とかはあんまり見て無いんですけど「お前たちの平成って醜くないか?」辺りから、結構メタ要素に突っ込んでくる作品がいくつかあったらしいじゃないですか。その辺の系譜を引き継いでる感じで、ちょっとメタネタを使ってる奴見たくなりました。いずれそっちも見ておこう。メタ作品私好きですし。

 

あ、そういえば非公認戦隊を出してくれたのはとても嬉しいです。ただのネタに見せかけて、アキバレンジャーでも原作者の八手三郎の話やってましたし多分そこらへんにも気を使ったのかも。

 

あとはクライマックスのヒーロー集合バトルで、タイトルロゴと共に過去ヒーローほとんど全員にセリフがあるんですが、あれはライブラリ音声とか使えなかったんだろうか。もうメチャメチャニセモノ感たっぷりでした。似せる気とかも一切無いんだもの。

鈴村、神谷、稲田徹が居るんだからムチャぶりしてニュアンスだけでも再現をお願いすれば良かったのに。声質は無理でも、彼等は全部知ってるはずですし、リスペクトたっぷりにやってくれそうなのに残念。そういう、ここぞという所に力を入れられないのもまた東映くさいと言えば東映くさいですが。

 

最後に藤岡弘石ノ森章太郎の対面、という離れ業で締めるのにはクラクラ来ました。面白いんだか、酷い作りなのか、凄いんだか無理矢理くさいんだか何だかよくわからんものを見せつけられたぞ、という意味ではなかなかインパクトのある作品になってました。

 

仮面ライダーヴェノ・・・じゃなかったリバイスについては特に言う事無し。見るとは思うけど、私は近年のライダー好きじゃないので。

あ、でもピンクライダーはちょっと悔しいかも。ディケイドとかエグゼイドもマゼンタカラーでしたが、ここまで思いっきりピンクとは。実は私は戦隊の方に男ピンクが出るのを期待してました。先を越されたな~ってちょっと悔しい。いや番外戦士でジュウオウヒューマンとか居るけどさ。

 

変な映画だったな、としか言いようが無いですが、おそらくTVシリーズのラストでこっち方向は難しいと思うので、「仮面ライダーセイバー」アナザーデンディングという感じで考えるとそんな意味でも面白かったかもしれません。

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Gのレコンギスタ Ⅲ 宇宙からの遺産


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Gundam Reconguista in G III

総監督・原作・脚本:富野由悠季
日本映画 2021年
☆☆☆☆★

 

劇場版Gレコ5部作の3本目です。
私は富野ファンですが、TV版、劇場版前2作、正直そんなに面白くはなかった。勿論、長年のファンとして、富野演出の巧みさとか、要所要所で楽しめる面白い部分はあるんだけど、やっぱり全体的に何をやってるのかがとてもわかりにくいし、長年追いかけてきた義務感みたいなので見ているというのが本音でした。好きな作品かと言われると、やっぱり上の方には間違いなく来ない。

 

劇場版はTV版から反省してわかりやすくした、と散々言ってるけど、そうかなぁ?言う程は変わって無いと思うし、これが若い人達に届くとはとても思えない。私みたいな古参ファンとかが、熟成された富野演出を楽しむだけのご老体向けの凄い狭い作品にしかなってないんじゃないの?とこれまでは思ってました。

 

今回もね、冒頭から固有名詞の洪水で、何がなんだかさっぱりわからないわけですよ。誰が敵か味方かもわからないし、場所なんだか物の名前なんだかもわからなければ、行動原理とか勢力とか目的もなかなか掴み難い。相変わらずだなぁと。

 

私はTV版の方を1週しただけですが、どこが新規追加カットなのかとかもわからないくらい細部は憶えて無いです。何と今回8割新規作画らしい。マジか!?つーかそれってほとんど作り直ししたってレベルじゃないのか。

 

で、思ったんです。そこまでするなら、そして本当に今の子供達に見てほしいって思ってるなら、もっとシンプルに、もっと単純にしなきゃダメなんじゃないの?思いきって勢力抗争とか削っちゃって、単純にベルリが宇宙を目指す話にするとかさ。

 

・・・ん?あれ?んんん?

 

っていうか今更気がつきました。いや、そういう話じゃんか。


今回の3作目、流れとしてはキャピタルタワーの頂上にあるザンクトボルトに辿りつくとこから始まります。そこにこの世界の秘密があるのだと。そしたら地球ではなく、その先にある月の勢力が攻めてくる。じゃあこの戦いの根源は月にあるんだ、月を目指そう。なんとか月にたどり着くと、ここも実は宇宙軍の本拠地では無かった。さらにその先、金星に秘密が隠されているんだと。よし、じゃあ今度は金星を目指すぞ!というような感じになってる。

 

いや正確に言うとビーナスグロウブって金星方面っていうだけで、実際に金星にあるわけじゃないみたいですが(Gレコにそんな熱意を傾けたわけじゃないので、細かい資料を読み込んだりまでは私してなかったのです)


頑張って上を目指して、やっと頂上まで辿りついたら、もっと大きな世界が広がっていた。そこに一歩踏み出して見たら、さらにその先まであるらしいぞ、っていう。

 

小さい世界だけで生きていた人達が、上を目指して行ったらもっとより大きな世界が広がっていくっていうの、冒険譚としてもそうですし、成長という意味合いでも、物凄く普遍的な話ですよね。なんだったらバトル物のインフレでも同じ。やっと強敵を倒したと思ったら、今度は、より強い敵がまた現れる、みたいな。

 

あれ?Gレコって実は意外とそんな単純な構成だったの?上を目指して先へ先へと行くと、どんどん新しい世界が広がっていくってそういう話なんだと今更になって気がつきました。TV版もあるので普通にネタバレしますけど、この後は金星まで行って世の中の仕組みみたいなのを知ってそこからまた地球に戻るわけですよね。

 

いわゆる「行きて帰りし物語」の構図になってる。冒険に出て、世界の広さや大きさを知って成長して、そして元居た場所に戻ってくると、また世界を違う角度から見る事が出来るようになると。

この構造が昔からの定番なのは、それは物語を見ている人が、現実に戻った時に、この物語を通して新しい知見を得て、一歩だけまた成長したんだよっていう感じになるという、いわばメタ構造と重なるからです。

 

そういう基本的な根っこの部分があるから、各陣営の勢力争いとか個々の思惑なんかあんまり気にしなくていいよ、そこは楽しみたい人だけ勝手に楽しんで、そんなのおじさんたちがわけのわからない事をグチャグチャやってるだけなんだから、そんなものに囚われる必要は無いんです。

 

今回、ベルリとアイーダさんの出生の秘密とかが月のトワサンガで明かされますけど、過去の因縁とかゴタゴタに巻き込んですまない、とあやまられても、ベルリとアイーダは自分達はあくまで自分達の考えで生きて行く、過去なんかどうでもいい、自分達の生きているリギルドセンチュリーを否定するなってアイーダさんが言いますよね。


あれはリギルドセンチュリー=Gレコという作品の事で、同時に、今を一生懸命生きている人を否定するなっていう事なのでしょう。

 

ありがちではありますが「オトナ帝国の逆襲」と同じテーマですよねそこって。昔は良かったとか安易に言いがちですけど、今の時代に合わせて、今を一生懸命生きてる人を否定してやるなよ、っていう。

 

いやね、「閃光のハサウェイ」メチャメチャ面白かったですよ。富野ファンが見たかった、富野ファンも納得する出来栄え。あれをきちんと今風にアップデートしてちゃんと今に響く作品にしたのは本当に凄いと思う。正直に言えば私もGレコよりも閃ハサの方がずっと好きだ。

 

でもさ、書いた本人にしてみれば、20年前に書いた小説を今ありがたがってどうするのよ?それで盛り上がってくれるのは嬉しいけど、それでも結局は過去の遺物でしょ?そんなものに囚われてる世の中って健全だと言える?昔は良かったって言ってるおじいちゃんと一緒じゃんそれって。


ちゃんと今は今と向き合わなきゃ。それがGレコなんだから、自分はそれに集中する。昔の奴なんかもう未練はないから好きにやっちゃってちょうだいよ。「宇宙世紀」なんてもう過去のものなんだってこっちはやってるからな!っていう事だろうと。

 

で、冒頭の「わかりやすさ」或いは「わかりにくさ」に話を戻すとさ、ストーリーや設定、ドラマを誰でもわかるように単純にする事が今に合わせるって事じゃないよ、と。そんな考えは子供を、今の若い子達を舐めているっていう事です。

 

考えても見れば、「Zガンダム」ってリアルタイムの時は散々こきおろされました。Gレコもそうですけど、内部抗争なんて何をやってるのか理解不能だし、個々の人物が何を考えて、何を目的に行動しているのかその理念もよくわからない。でもそれがですよ、何時の間にやらガンダムシリーズの中でも上位に来る人気作に何時の間にかなっちゃってますよね。あんなにわけわからん、つまらんと言われた作品が。

 

ついでに言えば私は「Vガンダム」がリアルタイムで見てた作品なんですけど、まあこれも散々叩かれました。でも私は「Vガン」こそが一番好きなシリーズです。わかんないなりに一生懸命理解しようとしましたし。

 

つまりは「Gレコ」だってそういう事なんですよ、と多分富野は言いたいんでしょう。わかんないなりに自分で解釈してくれればそれでいいし、子供向けに手取り足とり何でもレクチャーして導いてあげる必要なんて無いと。子供を舐めるなよ、っていう作りなんだと思います。ああ、富野変わってねぇな、と微笑ましく思えてきました。

 

勿論、それが商売的に上手く行くかというのは別の話ですし、富野が言ってる事やってる事が全て正しいのかというのはわかりません。変わっていないという事は時代に合わせた作りにはなっていないという事でもありますから。その考え方自体が古臭いというかね。

 

因みにそういう富野の、或いは作品にある情報量をとにかく詰め込んでその説明はしない、っていうのは、スタンリー・キューブリックの映画「2001年宇宙の旅」の影響は多分にある。あれがガンダムに与えた影響は大きいですし、SFっていうジャンルに対してもそうです。実際の2001年なんかとっくに過ぎた今でさえ尚語り続けられるマスターピースとしてあの作品は絶対的な価値と存在感のある作品。

 

で、そんなに有名なのか。じゃあ一度見ておこうかとか思って手を出すと、「わけわからんかった」ってみんななるのがオチです。多分あれ見て、素直にああ面白かったな、なんて思う人はほとんど居ないはず。でも、それでも語り継がれてるんですよね。(そこ考えるとファーストガンダムはやっぱ凄い。多分、ほとんどの人が素直に面白かったって思ってくれる作品だから)

ああいうのを意識してるから、とにかく情報量の洪水にするし、だからこそGレコは20年(50年だっけ?)耐えられる強度を持たせてある的な事を言うのでしょう。

 

ついでに言えば今の時代は多少わかんない事があっても、手軽にネットとかで調べて情報は得られる時代ですし、それが今なんだからっていう富野なりの時代に合わせた考え方なのかもしれません。「Z」のティターンズエゥーゴなんかもさ、あれって皆ゲームやったり設定とか読み込んだりして、ああこういう事だったのね、って昔よりずっと理解度が上がったのって、やっぱりそれも時代の変化があったからですよね。多分、そういう所も踏まえて、別におじさんたちがどうこうやってる部分の全部を理解して見る必要なんかないんだよ、っていう作りにしてあるんだと思う。

 

とりあえずはベルリ君とアイーダさんだけ見てくれてればそれでいい、的な作り。ただそれでも感情的な部分とか、人物造形までを適当にしてしまうと、そこは本当に乗れなくなってしまうからと、そこを劇場版では補足してある感じで、その部分に対して「わかりやすくした」って言ってるんだと思う。

 

ゴメン、そういう理解が私はこれまで欠けた上で見てました。わかりやすくしたって言ってるけど、全然そうなってねぇじゃん!って。世界観とか話の説明ではなく、その感情の部分のみをわかりやすくしたって事だったのね。

 

他人の感想とか見てると、みんな言ってるけど、ノレドの追加シーンとかホントに良かったね。「勝ったと思っちゃった。でも忘れてね」って言う。ベルリとアイーダが真実を聞かされて、それを踏まえて過去の行いとかも含めて物凄い葛藤をしてる状況で、そこをさらに重ねるというドラマの極み。富野演出だなぁと思うし、凄く面白かった。

 

基本はやっぱりベルリとアイーダなんだけど、そこに付随してくるのが若者たちの等身大っぽいドラマと、それに対比するようにおじさんおばさんの方は利権とか地位とかそっち方向で動いてる所が多い。その差がまた面白い。

 

ノレドとかマニイもそうでしたし、マスクとかクリムとかは野心に溢れてるし、基本的にどこの陣営も男女ペアで描かれてるんですが、そこの掛け合いもまた面白いんですよね。ロックパイとマッシュナーコンビは女性上位だったりもしますし、それはそれで微笑ましい。

 

で、微笑ましいと言えばゴミ掃除エピソードですよ。金星へ向かうクレッセントシップは貴重なものなので、あれだけは壊すわけにはいかないと、全部の陣営がそこだけ一つにまとまってゴミ掃除をする。おお!人類一つになれんじゃん!とか思わせつつ、そんな中でもまた小競り合いをしたがるし、さらにその中で男女ペアもまたわちゃわちゃする、という面白い山場になってました。

 

そこより少し前ですけど、まず前半でタワーの頂上まで行った時に月のトワサンガが攻めてきたから、一度は地球陣営のみで共通の敵に立ち向かおうって表層上は手を組む形になる。でそれが今度は月に行ったら金星の船を壊しちゃダメだと、今度は月陣営とも手を組む、というリフレインが非常に面白い構成だなと。最初に捕虜になったリンゴさんがいつのまにか仲間になってるというのも、ある意味ツッコミ所ではあるんだけど、そのわちゃわちゃ感が面白い。


で、今回、そのリンゴと仲良くなってるラライヤが記憶を取り戻す。前も書いたっけかな?ラライヤって要は「∀ガンダム」のロラン君で、肌や髪の色、金魚のおもちゃを常に持ってるという部分もそうですし、実は月の住人=ムーンレイスで、先遣隊として送られた存在だったというのも全く同じです。

 

その辺から考えると、Gレコって∀ガンダムのセルフリメイク的な要素も入れてあるんだと思ってましたが、月までで留まった∀ガンダムと違って、Gレコはその先の金星まで描くことになる。

 

時代設定的にね、∀ガンダムって、全てのガンダムの歴史の先というか果てなんですけど、富野がGレコは∀から500年後くらいを想定して描いてるよって言っちゃって、あれ?つじつま合わなくね?とちょっと騒がれたりしてましたが、要はテーマとしてGレコは∀よりももっと先を想定して描いてるよ、って事なんだと思います。

 

∀ガンダムだと、行きすぎた進化は一度黒歴史として封印しなきゃならなくなるまで行っちゃったんだよ、程度に済ませてましたけど、Gレコは金星まで行くとクンタラの歴史とか奇病とか、人類の進化やべえぞ、もう袋小路状態なんだよっていうのをストレートに見せるので、単純に時代設定の上ではGレコ→∀でも全然間違いないんですけど、考え方とかテーマ、見せ方としては∀の先にGレコの描写に繋がるので、その辺の食い違いがあるんじゃないかと。

 

いやあ、次の4部も楽しみになってきました。


長年富野を追いかけてきたからな、仕方ないから見ておくか、ぐらいの気持ちだったんだけど、TVシリーズ、そして映画3本を経て、あれ?Gレコって面白いんじゃね?つーかGレコ凄く無い?自分が理解して無かっただけで、結構とんでもない作品だったんじゃないかと今更になって今回やっと気付けました。

 

元気のGは始まりのG!
GレコのGは誤解しててゴメンなさいのG!

 

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魔法つかいプリキュア! ドラマ&キャラクターソングアルバム ドリーム☆アーチ

魔法つかいプリキュア! ドラマ&キャラクターソングアルバム ドリーム☆アーチ

DREAM★ARCH A DRAMA & CHARACTER SONG ALBUM from "MAHO GIRLS PRECURE!"

発売レーベル: Marvelous
2016年
☆☆☆☆☆

 

新曲5曲、リアレンジ1曲、そしてアニメスタッフによる新作ドラマ5篇を収録した充実のアルバム☆

 

1. ドリーム☆アーチ
 歌:キュアミラクル(CV:高橋李依)・キュアマジカル(CV:堀江由衣)・キュアフェリーチェ(CV:早見沙織
 作詞・作曲・編曲:Nostalgic Orchestra


2. 第1話「Dokkin!魔法界はじめての夜!」
  シナリオ:村山功
  
3. はなまるの方程式
 歌:朝日奈みらい(CV:高橋李依
 作詞・作曲・編曲:Nostalgic Orchestra
  
4. 第2話「マジヤバ!変身ができない日!」
  シナリオ:鐘弘亜樹

5. オレンジア
 歌:十六夜リコ(CV:堀江由衣
 作詞・作曲・編曲:Nostalgic Orchestra
  
6. 第3話「夏だ!水着を買いにいこう!」
  シナリオ:坪田文
  
7. そらいろ
 歌:花海ことは(CV:早見沙織
 作詞・作曲・編曲:Nostalgic Orchestra
  
8. 第4話「名探偵ことは!の迷推理!?」
  シナリオ:村山功

9. キラメキふたつ星
 歌:朝日奈みらい(CV:高橋李依)・十六夜リコ(CV:堀江由衣
 作詞・作曲・編曲:Nostalgic Orchestra
  
10. 第5話「月夜のふたり乗り」
  シナリオ:村山功
  
11. 魔法アラ・ドーモ!(Rainbow Parade MIX)
 歌:キュアミラクル(CV:高橋李依)・キュアマジカル(CV:堀江由衣)・キュアフェリーチェ(CV:早見沙織
 作詞:只野菜摘 作曲:前山田健一 編曲:Nostalgic Orchestra


という事でドラマ&キャラソンアルバム「ドリーム☆アーチ」です。
プリキュアのドラマCDは珍しい部類で、初代の時に2枚程出て、その後は「5」の時にも出たのですが、5のはココとナッツがメインの内容でしたので、まあそちらの人向けという感じです。個人的には「ドラマCD」ってジャンルは私好きなのですが、プリキュアはやっぱりメインターゲットが未就学女児なので、サウンドドラマというのは多分まだ難しいジャンルなんだと思われます。子供はプリキュアの何を見てるのかと言えば、ストーリーとかじゃなく、単純に画面に映る絵を見てるだけだと思われるので、音声から想像して楽しんだり、会話を楽しむとかいうのは難しい。

 

最も、「たのしい幼稚園」だったかな?についてる「おたのしみCD」っていうのも初代の頃にはあって、何気に初代プリキュアと「特捜戦隊デカレンジャー」「魔法戦隊マジレンジャー」が共演してたりする奴もあったりしました。ドラマというより、CDを聞いてる人にクイズを出したりして話しかけるみたいな奴でしたので、声だけだとわからないとかそういうわけではないと思うのですが、単純にオタクアニメの派生としてのドラマCDは作られにくいという感じ。つーか戦隊はやまにやってるんで、需要と供給みたいな感じなのかな?

 

そんな流れがあって、凄く久しぶりに出たプリキュアのドラマCDって事になるんですが、残念ながら後のシリーズには定着せず、これ1回のみで終わってしまいました。なんでまほプリは出たのかと言えば、元の作品自体がそうですけど、ハピでの10周年を経て、次の一手を考えて色々やってみようと模索してた時期だからかと思われます。

 

この流れ、続いてほしかったなぁと思うのですが、まあそれは仕方が無い。単純に1枚のCDとしては最高オブ最高としか言いようが無い。1本のOVAを見たくらいの満足度があります。

 

一つのストーリーじゃなく、ショートドラマが5本って形になってますが、時系列がホントに最初の出会いの初期から、クライマックス前くらいの終盤までと幅があるのが特徴。これだとお子様にはちょっと理解が難しいだろうなとは思ってしまいますが、その時期その時期ならではの関係性とか距離が描かれてあって、これがすこぶる良いのです。

 

ちゃんと演技でその差がわかる。改めてキュアミラクル/みらい役の高橋李依は素晴らしい。3人+モフルンの4人しか声は当てて無いので、状況説明とかをしゃべっちゃう不自然さも多少はあるのですが、そんなものはいくいらでもカバーできる魅力がある。

 

1・4・5話はシリーズ構成の村山さんがシナリオなので、本編とちゃんとリンクしたその時々の気持ちとかが丁寧に描かれててとても良いですし、個人的に好きな2話目はみらリコの息が合わずに喧嘩しちゃうと言うちょっと珍しい感じの話ですが、真ん中に立つフェリーチェのツッコミが最高。(基本的にシリアスじゃなくギャグにしてありますし)そして3話目はHUGの坪田脚本。本編の水着回の前に入る、水着を回に行く時の話なのですが、あれは大人向けの水着でしょう!とか、あまりプリキュアっぽく無い話なのがいかにも坪田だ。勿論、イメージを壊す程はやってないですが、ちょっとギリギリを攻めたい坪田さんらしいです。

 

OVA感覚でドラマ部分の方の印象が強かったですが、今回聴き返していると、曲も凄く良いです。
特にみらいちゃんの「はなまるの方程式」

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もうみらいちゃん純度100%というか、メチャメチャみらいだこれ。おーのー!


これを歌える高橋李依はホントに凄い。「みんなで歌う奇跡の魔法」でもそうでしたけど、綺麗な音程で歌うとかじゃ無く、みらいちゃんらしく歌うっていうのをこの頃はまだ新人の部類だっただろうに、堂々と崩して歌うのが最高すぎる。その後にイベントあった時とかにも、大人みらいちゃんのイメージ(49話の大学生みらいちゃん)のコーディネイトで来ましたっていうのが最高でしたし、やっぱり役に思い入れを持っているってわかるのはとても嬉しい。

mantan-web.jp

先日のトロプリの名探偵みのりん先輩の話の時に、歴代名探偵プリキュア枠に、ちゃんとこのドラマCDのはーちゃんにも附言する人が多くって、ファンに愛されてる作品だなぁと改めて感じられてとっても良かったです。

 

魔法使いプリキュア!」を語るときには外せない1枚。
ラストトラックに「魔法アラ・ドーモ」を配置してあるのもまた1本の作品って印象に繋がって良いです。

 

次は多分小説「いま、時間旅行って言いました!?」を取り上げる予定。

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スーペリア・スパイダーマン:ワースト・エネミー

スーペリア・スパイダーマン:ワースト・エネミー (MARVEL)

SUPERIOR SPIDER-MAN: MY OWN WARST ENEMY
著:ダン・スロット、J・M・デマティーズ、ジョン・ヴァン・メーター(ライター)
 ダイアン・ステグマン、ジュゼッペ・カムンコリ、リチャード・エルソン
 ウンベルト・ラモス、ステファニー・ビュッセマ(アーティスト)
訳:秋友克也
刊:MARVEL ヴィレッジブックス
アメコミ 2016年
収録:AMAZIIN SPIDER-MAN #698-700(2013)
SUPERIOR SPIDER-MAN #1-5(2013)
☆☆☆☆


私の勝ちだ、パーカー!!

スーペリア・スパイダーマン
スパイダーマンを超えた
スパイダーマン登場

 

という事でスーペリア・スパイダーマンです。最終巻までの邦訳が確定しましたが、このシリーズは積ん読だったので、せっかくなので新刊が出る前に読んでおく。

 

「スパイダーゲドン」の方でスーペリア活躍はもう読んじゃってますけど、こちらはアメイジングスパイダーマン誌の一応の最終号?となる698~700号までのドク・オクがピーターを乗っ取るまでの話と、そこから新シリーズとして始まるスーペリア・スパイダーマンの1~5号までを収録。

 

いやもう末期のドク・オクの悲惨な事。もはや本当に風前の灯火の状態で、機械で無理矢理延命処置をしている状態。こりゃ本気でもう死ぬ寸前だなって所で、起死回生の一手。ピーター・パーカーと自分の精神を入れ替えるという暴挙が見事に成功。

 

かくして悪のスパイダーマンがここに誕生!かと思いきや、ピーターの過去の記憶も肉体に残っており、そのあまりにも悲運なピーター・パーカーの運命の全てを知った時、ドク・オクはピーターの意志を引き継ぐ決意をする!というなんともひねりの効いたストーリー。

 

ピーター・パーカーのスパイダーマンを超える、より良き(スーペリア)スパイダーマンになろうとする、という割とトンデモ路線です。ある意味、「ホワット・イフ?」的な一発ネタかと思いきや、これまでとの比較や、関係性の変化なんかもどんどん描かれて、メチャメチャ面白い。

 

入れかわられたピーターは、ドク・オクの肉体で死を迎えるものの、霊体的な存在としてスーペリアの方に憑依。誰もその存在は感知できていないながら、もう一人の主人公として、その動向に対して、「あ~てめ~MJに近づきやがって!」とか「やめろ!絶対にスパイダーマンは人殺しはしない!」とか、スーペリアスパーダーマンの隣でピーターのボヤキやツッコミ、悲痛な叫びとかが読者にだけわかる形で描かれる。これもね、すっごい面白いじゃないですか。

 

ピーター・パーカー以上により効率的に犯罪やヴィランと向き合う計画を立てたり、かつてのシニスターシックスの同士だった、ヴァルチャーに対するドク・オクなりの気持ち。こいつがピーターの恋人だな、とMJに粉かけてみるも、感の良いMJは、どこか今までと違うピーターに戸惑い、これは上手く行かないと見ると、ドクオクはドクオクで自分の好みの女性に近づいたりして、若さを謳歌してみたりする。それでいて、ピーターが博士号を取得していないのを知ると、いやそれくらいとっとけよ!ドクターの肩書は必要だぞ!とそっちに力を入れたりもする。

 

単純にヴィランが乗り移った悪のスパイダーマンじゃなく、より優秀なスパイダーマンになるっていうセンスが新しくてとても新鮮、かつとても面白い。あのJJとも理解し合うというこれまでには無い展開。

 

ただの仕切り直し的なリニューアルではなく、過去の蓄積があるからこそ出来るまさにコミックのオンゴーイングシリーズでしか味わえないような面白さがあって、決して深いテーマがどうのこうのではないですが、純粋にに読んでて楽しい一冊でした。

 

巻末の700号分の表紙ギャラリーも極小ながら圧巻。

 

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