僕はこんな事を考えている ~curezの日記~

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強化人間物語 ANOTHER Z GUNDAM STORY

強化人間物語【~アナザーZガンダムストーリー~】
GUNDAM AMPLIFICATIONER STORY
著:森下薫
刊:バンダイ PURE CYBER COMIX.21
1993年 (サイバーコミックス連載 1992年)
☆★

 

「タイラントソード」に続いて「強化人間物語」を。
あ、こっちは別に復刻したとかではありません。当時のコミックスを引っ張り出してきただけです。

 

サイバーコミックスで連載されていたトンデモ系のガンダムストーリー。作者の独自設定や世界観が強すぎて、オフィシャル的なものからはかけ離れた、いかにもサイバーコミックス系の作品。

 

調べたらマイナー作品で再販とかも無かったので、続編と共にプレミア価格とかになってるっぽいですが、絶対にプレミア価格とかでは買わないように。知る人ぞ知る面白い作品とかではないので。

 

一応、設定やストーリー上はUC0088年で、ティターンズとエゥーゴの戦いに決着がついた後で、ネオジオンが本格的な開戦に至る直前くらいの話。
アナハイムで行われていた強化人間用MSの開発プラントにネオジオンがちょっかいを出してきて小規模な戦闘が行われる、みたいな話。

 

それだけなら、知られざる外伝作品的なものに思えそうですが、作者があとがきでニューサイエンス的な知識をバラまいたと語っているように、ガンダムでサイバーパンクとか、それこそ「攻殻機動隊」みたいなエッセンスを描きたいみたいな作風。

 

MSのサポートAIと、自身の精神を電脳空間で融合させる事で、ニュータイプを越える存在を生み出すという設定の話。

 

主人公の女の子のシヴァ・イップスは生身の人間ですが、NT研究所で同期のデコーダの方は人体の9割方機械に置き換えたサイボーグ的な存在だったりと、オフィシャル的には難しい存在。

 

一応、主役機のガンダムディフォルティータのAIが人格を持っていて、それがシヴァと友情?を結ぶことで、機械と人間を結ぶ特別な存在になるみたいな所が一応、作品の軸と言えなくもないですが、
そのシヴァが二重人格で、終盤は電脳空間に人格を移して移動すれば二人とも存在できるみたいな話になり、暴走したサイコガンダムに二人目の人格を移してめでたしめでたし、みたいなよくわからん話でした。

 


メカは
主人公機であり人格AIを持つ存在であるガンダムディフォルテイータというのがあるのだけれど、これが1号機、2号機、6号機と変化する。
パワーアップというよりは大破してしまい、残ったユニットからAIをいくつかある試作機に移動させるだけなので、見た目や性能は多少違えど、実質は同じ機体という感じ。作中でも言及されるけど、ゼータ系の機体でウェーブライダー形態に変形も出来る。


もう1機ガンダムがあって、そちらはデコーダが乗り込むガンダムアイロティア。
シヴァを救うために乗り込むが機体詳細や特徴はよくわからず。

 

そして同じくシヴァのピンチに、元からアナハイムに居た同じく強化人間であるメガニカが搭乗するのがスーパーハンヴラヴィ。
こちらは電子戦というかサイコミュ系のメカニズムを強めた機体。後の公式設定にあるサイコジャックに近いものかも?

 

ネオジオン側にも強化人間ではない本物のNT二人組が出てきて、ビットなんか古い今はファンネルの時代だぜ的な強敵として現れるも、まあ実際は咬ませ犬みたいなもの。新世代の強化人間には叶わない。

 

「Z」本編、あるいは宇宙世紀ガンダムにおける強化人間はニュータイプの戦闘能力だけを人体改造して強めたもの、劣化NTみたいな位置づけや描き方でしたが、この作品はそういうサイバー技術みたいなものこそが未来の形で、それが人間の進化の形、みたいなテーマになってるのはちょっと珍しいかも。

 

後の「クロスボーンガンダムゴースト」ではNTとは違う人間の進化の形として主人公のフォント君が描かれてましたが、時代も含めて比べてみるのも面白いかも。共通項があるとかではないですけど。

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そして他作品との比較という意味では、同じサイバーコミックス連載の「アウターガンダム」なんかを考えても面白いかも。好きな作品なので、いずれきっちり取り上げようとは思ってますが、アウターガンダムは無人機の話で、擬人化された人格とかが描かれるわけではないものの、ある意味AIじゃないですか。

 

同じサイバーコミックス系の「ガンダムF90」もサポートAIで
システムA・R(アムロ)とC・A(シャア)が描かれてましたし、

なんならこの作品、物語冒頭で
「それは、たった一枚のディスクから始まった。
 Zガンダム パイロット カミーユ・ビダンのデータ」
という出だしで始まるんですけど、じゃあガンダムディフォルティータの人格がそれなのかと言えば別にそれっぽい匂わせも無いですし、特に物語とも関連性は感じられず、あの最初の奴何だったんだ?ってなる。

いやもしかして作者の中には何か設定とかあるのかもしれないけど、特にそれを連想させる劇中の描写とかは無い。

「F90」の続編の「F90FF」にはシステムK・Bとかありましたけど。

 

しかし「サイドストーリーオブガンダムZ」に「F90」に「スカルハート」に「リングオブガンダム」と何回目やねんってくらいにこすられ続けるアムロのデータ。ある意味「キルケーの魔女」のアリュゼウス君も似たようなものか。

 


因みにネオジオン側のNTはドーベンウルフに乗ってるのですが、デザインが元の姿とは似ても似つかぬケモノ風になっててしかも4本腕。モンスターみたいな風貌が、逆にペーネロペーみたいな怪獣っぽさに繋がらなくもない。いやなんとなくだけで、デザインラインがそこを意識してるとかでは絶対にないけど。

 

あとネオジオンの量産機がガザ系なんだけど、ガザックスとか呼ばれてる機体。
特に型番とかは出ませんが、ガザXとかあるいはガザのS型とかそんな所からのネーミングだろうか?(見た目はアレンジとかカスタムではない完全オリジナル)

 

あとがきに「次は未来編だ ホントか?」って書いてあるけど、多分その構想が続編の「MAD WANG 1160」になると思われる。
その話はまた次回。

 

しかし一応の名目上は「Zガンダム外伝」的な形ながら、「タイラントソード」と同じかそれ以上のトンデモ外伝です。間違いなくGジェネとかそういうのでも拾われることは無いやつなのでその辺りはご了承のほどを。

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