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バットマン:ノーマンズ・ランド 2

:バットマン:ノーマンズ・ランド 2 (DCコミックス)

BATMAN: NO MAN'S LAND VOLUME 2
著:グレッグ・ルッカ、ケリー・バケット、チャック・ディクソン、
 スコット・ビーティ、デニス・オニール、ダフィド・ウィン
 クリス・ルノー、ジョン・オストランダー、ラリー・ハマ(作)
 マイク・テオダート・ジュニア、ダミオン・スコット、アンディ・クーン、
 スタッズ・ジョンソン、ロジャー・ロビンソン、パスカル・アリクシー、
 エドゥアルド・バレート、グラハム・ノーラン、スコット・マクダニエル
 ダン・ジャーゲンス、ジム・バレント、リック・バーチェット(画)
訳:高木亮
刊:DC COMICS 小学館集英社プロダクション ShoProBooks 全4巻
アメコミ 2015年
収録:
 Batman: Legends of the Dark Knight #119-121
 Batman: Shadow of the Bat #87-88
 Batman #567-568
 Detective Comics #734-735
 Young Justice:No Man's Land #1 
 Robin Vol.4 #67
 Azrael: Agent of the Bat #56-57
 Batman Chronicles #17
 Nightwing Vol.2 #35-37
 Catwoman Vol.2 #72-74(1999)
☆☆☆☆

 

英雄たちの帰還…!
バットマンの要請を受け、ついに彼の仲間たちがゴッサムシティに帰ってきた。
ロビン、ナイトウィング、そして正体不明の新バットガール……。
法と秩序を取り戻すための戦いが始まる……!


大震災で法と秩序が失われ、“無人の大地(ノーマンズ・ランド)”と化した、ゴッサムシティ。バットマンが戻ってきて、街の一部は平穏を取り戻しつつあったが、相変わらずギャングは市民を脅かし、街の支配を巡るヴィランたちの縄張り争いは続いていた。しかも姿を消していたバットマンに対する、ゴードン本部長の不信感はいまだ消えていない。そんななかで、バットマンはついに仲間たちに招集をかける。ロビン、ナイトウィングそして正体不明の新バットガール……荒廃した街の支配を取り戻すために、ギャングやヴィランとの戦いに乗り出すバットファミリー。果たして彼らは愛する街を、底なしの絶望から救うことができるのか?

バットマン史上に残る壮大な叙事詩、第2巻!


という事でノーマンズランド第2巻。
ロビンとナイトウィングゴッサムに帰還。各々が別の場所で、別のストーリーも展開されていた中で、強引に呼び戻されて、何だよ!ってブルースに文句垂れる辺りもまた心地良い。この時系列だとディック・グレイソンティム・ドレイクのみですが、やっぱねぇバットマンは歴代ロビンが居てこそですよ。

 

文句言わずに従えってバットマンは言っちゃうけど、そういう態度はいかがなものなの?だから皆に嫌われるんだよって逆にバットマンに言えちゃう感じがロビンの面白さだと私は思う。バットマンのみならず、歴代ロビン同士の関係とかも面白かったり、いわゆる腐な方々に意外とロビンの人気があるらしいのは、凄く良く分かる話です。

 

ついでと言っては何だけど、キャットウーマンも招集。ゴッサムは隔離されてるので、入るのも出るのも困難なのだが、わざわざNYから呼びつけておいて、一度また戻って仕事して来てくれる?それからまたゴッサムに来てよ!というバットマンサイコパス具合が面白いし、それに従うキャットウーマンもどうなのよこれ?感が凄い。ハッキリ言ってここは異常な関係性。

 

そして、かつてはバットガールだった過去故のわだかまりがあったバーバラと新バットガールの和解と継承。アズラエルは当面の目的だったニコラス・スクラッチとの最終決戦に挑む、と各々のストーリーが展開していくのも面白い。ゴッサム市警はゴードンとスワット部隊でチームが2分。

 

ヴィラン側はポイズンアイビークレイフェイス、ミスターフリーズ辺りが今回は話の中心。食量不足の中で、植物を自由に操れるアイビーはこの環境だとそりゃ強いわな。果物とか野菜の生産も出来ちゃうわけだし。所謂縄張り争いには絡まない中、公園を自分の陣地として乗っ取り、子供達を保護するという、ヴィランながら特殊な位置に居るアイビーは面白い。

 

あと、ロビンの帰還に当たって、ヤングジャスティスの話が1本だけ入ってるんですが、スーパーボーイとインパルスの悪ガキっぷりが凄い。3代目ロビンのティムは歴代ロビンの中でも最も頭脳派と言われる事も多いので、やっぱりそのイメージ強いけど、この枠の中に入っちゃうと、ロビンもまたやっぱり悪ガキなんだろうなと。後の4代目のダミアンの方がそういうイメージは強いけども。

 

1巻と同じく、辞書並みに分厚い本なので、入るのに躊躇するけど、多様なキャラクターに多様な話で、ホントにサクッと読めて面白い。話の舞台背景的にはね、ある意味ではやること無くて停滞してたからこんな路線になったのかな?とも思わなくは無いんだけど、人気作故の勢いみたいなのも存分に感じられて、非常に面白いですわ。

 

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