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インモータルズ -神々の戦い-

インモータルズ -神々の戦い- [DVD]

原題:IMMORTALS
監督:ターセム・シン
アメリカ映画 2011年
☆☆

 

<ストーリー>
世界支配を企むハイペリオンに対し、主神ゼウスにより鍛えられた勇者テセウスが立ち上がる。ポセイドン、アテナらオリンポスの神々の力を借り戦うテセウスだったが、ハイペリオンはオリンポスの神々によりかつて地底に封印されたタイタン族を復活させてしまう。


先日見ていたマクガイヤーチャンネルで石岡瑛子展の事を話してました。ターセム×石岡瑛子と言えば私は「ザ・フォール/落下の王国」がマイフェバリット映画の一つに入るくらいとても好きな作品です。


映画「落下の王国」予告

知らなかったけど「落下の王国」って今は結構なプレミアついてるのか。レンタル落ちDVDにまでプレミアついてる。私が持ってるのはセル版の特典なしだったっけかな?まあ映画は廉価版とか出ると価値も下がるし、普通にレンタルはまだ置いてある所も多いので、興味ある人は是非レンタルで。

 

で、その流れでインモータルズの話もしてて、見て無かったので今回はじゃあ見ておこうかと。白雪姫の奴もまだ見て無いのでいずれ。「落下の王国」は年間100本くらい劇場鑑賞してた時期に出会った作品で、その少し後くらいからは仕事が忙しくなってしばらく映画から離れてた時期で、丁度この辺は見て無かった。

 

監督のターセム、世間的にビジュアル志向の人でストーリーは二の次、みたいに評価される事も多いですが、この作品もまさにそんな感じ。

 

ゼウス、アテナ、アレス、ポセイドンとかギリシャ神話ベースの話で、神と人間の信仰みたいな所がテーマ。主人公のテセウスが人間側として話が進むのですが、ここと神様の話の乖離が凄く見ていて入りにくい。調べるとテセウスギリシャ神話だし、ラストで神の側に行くみたいな展開になってますけど、なんか全体通してこれ話としては何やりたかったの?感が強い。

 

ミッキ・ローク演じるハイペリオンと後のスーパーマンヘンリー・カヴィル演じるテセウスの人間同士の戦い。ゼウスらとタイタン族の戦い。これどっちがメインなの?一応物語としてはテセウスが主人公なのに、アクションシーンは神々の方が派手で見せ場としてはそっち。物語のカギを握ると思われたエピロスの弓も見た目はともかく、話としてはそんなに意味無くない?色々とどっちつかずです。

 

じゃあそのアクションは面白いのかと言えば、これ、思いっきり「300」のフォロワー的ビジュアルでしかない。あれ?「落下の王国」ってCGを使わずに凄い映像を見せるっていうコンセプトが凄かったのに、普通にCGでやってしかも見せ方が他の作品の延長戦上?と、正直ガッカリしてしまった。

 

ギリシャ神話と言えば私は「聖闘士星矢」のイメージですので、そういうのと同じようなノリとして見る分には楽しいっちゃ楽しいのですが、ここでもやっぱりリアルっぽい方に振るのか、それともリアリティでなく絵的な派手さを追求するのかどっちつかず。

 

石岡瑛子のデザインはね、面白いんですよ。でも映画としてはそこしか見所が無い作品になっちゃってました。そこを見るだけでも十分な価値はあるという反面、映画としてはちょっと・・・という残念な印象でした。

 

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結局、この斬新なデザイン一つを映画が越えるには至らず、という変な映画。

 


映画『インモータルズ -神々の戦い-』予告編

 

 

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