僕はこんな事を考えている ~curezの日記~

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聖闘士星矢NEXT DIMENSION冥王神話 14~16(完)

聖闘士星矢 NEXT DIMENSION 冥王神話 16 (少年チャンピオン・コミックス)

SAINT SEIYA NEXT DIMENTION Myth of Hades
著:車田正美
刊:秋田書店 SHONEN CHAMPION COMICS EXTRA 全16巻
2006-24年
☆☆

連載18年、堂々完結。

という事で「ネクストディメンション」一応完結しました。
まさかの「聖闘士星矢」の正統な続編が、集英社の少年ジャンプではなく秋田書店少年チャンピオンでの連載。あれから18年なのか。

 

確か初期の頃は「ロストキャンバス」と同じ物語を別の視点で描くとかいう触れ込みだった気がするのですが(間違ってたらゴメンなさい)あっちは順調に週刊連載を重ねて完結。それどころか、その後の外伝番外編シリーズも連載して綺麗に完結。

 

初期の頃は、連載ペースが遅くても、まあオールカラーだしそこは仕方ないか、とか思ってましたが。車田先生飽きたのか、他の連載や読み切りとかにも手を出しはじめ、1年に1冊とかよりさらにスローペースになって、私は正直もううんざり。
それこそ手代木先生の「ロストキャンバス」とか久織先生の「セインティア翔」が何気に凄く面白かったりもしたので、いや車田先生の聖矢が本家だけども!それでも正直結構これはキツイぞという気持ちでした。

 

単行本最終巻に合わせて、さっそく続きの読み切り1本描いてたりもしましたが、一応は「ネクストディメンション」の区切りまで辿りついてくれただけでも、そこはありがたいし感謝。

 

とは言え面白いか面白くないかで言えば、申し訳ないけど確実につまんなかったです。アニメ映画の「天界編」が車田先生がプロットを描いて、聖矢のその後をアニメでやって行くという企画でしたが、大コケ。序章のみで終わるという、「真・仮面ライダー」みたいな事をやってましたが、そこら辺のプロットもこちらに組み込んで、手代木版「ロストキャンバス」とはキャラも話も全くの別物になってしまった。

正直、車田先生は基礎となるプロットだけ作って、あとは他の漫画家なり、アニメの方にまかせた方が良いものになるのでは?とは思うけど、多分その「天界編」での失敗が尾を引いてるのでしょう。

 

「天界編」も「Ω」もそうでしたが、アニメは動かすの大変だからクロスを簡易的な形にしがちなんですよね。私はあれが悪いと思う。もはや聖矢なんて終わったコンテンツに足を踏み入れてると思いきや、玩具のセイントクロスマイスは売れてるんですよね。プレバン限定でそれこそ蛇遣い座の黄金聖衣とか3万円もするけど、それでも売れる。

でも不思議な事に「ロストキャンバス」版「セインティア」版「Ω」版「CG映画」版とか出しても、おそらく売れないのでしょう、毎回2体か3体くらいでそこは続かずに終わってしまうのを繰り返してる。あと「実写映画」版もありましたよね。
アスガルド編の神闘士(ゴッドウォリアー)とかは行けるのに、単純にクロスフィギュアの出来が良ければ売れるのかと言えばそうでもない。その辺が結構不思議です。ああ「黄金魂」(ソウルオブゴールド)は完走してましたよね。売れるものと売れないものの差がよくわからん。

 

とりあえず話を「ネクストディメンション」に戻して、序盤の方はこれどんな話だったっけ?完結ついでに1から読み返してはおきたい所ですが、聖矢に刺さったハーデスの剣(インビジブルソード)を消すために、アテナは前聖戦の時代へ(これどんな理屈だったか憶えて無い)。

そしたら歴史改変で宇宙そのものが歪んでしまい、かつて封印された蛇遣い座の邪悪な魂アスクレピオスが復活してしまい、神への復讐に動きだす。

前聖戦の一部の戦士たち(水鏡やオデッセウス、童虎)は世界の崩壊を阻止するにはイレギュラーに表れた未来のアテナを殺す以外に手立ては無い。この時代のアテナとして覚醒するはずのサーシャも、未来のアテナが来た為に眠り続ける形になっている。

そしてその混乱のスキをついてくるハーデス軍。
勝手な行動をとったアテナ沙織に裁きを下そうとする姉と兄=オリンポスの神々(月の女神アルテミスと太陽神アポロン)という感じか?

 

13番目の黄金聖闘士という、玩具の展開を考えれば美味しい素材ながら、結局は過去の双子座と大差のない2重人格みたいな描き方で、2番煎じになってしまうなら、これ最初からオリンポス12神(?)みたいなのと戦う話をやっておいた方が良かったのでは。勿論最後はゼウス登場みたいな。

 

今更行っても仕方ないし、18年前の初期構想から色々変更になってメチャメチャになってしまったというのが実際の流れだろうけどさ。

 

よく昔の週刊少年ジャンプ黄金期で言われる事ですけど、あの時は週刊ペースで、他の連載と人気を競い合って、出し惜しみなんかせずに、毎週デッドヒートの全力疾走をみんなしてたからこその勢いだったって言われるけど、漫画家の寿命を縮めるマイナス要素もあるけど、こうやってマイペースに自分のペースで進めることで、逆にダラダラしてしまりもなければ勢いも無い、ちょっと煮ても食えない珍妙な作品になってしまうってのも、それはそれで残念だなと、対比として思う。

 

記憶を消され、歴史は無かった事にされてここから「ロストキャンバス」の正史に戻る・・・みたいな解釈でいいのかなぁ?
っていや、天馬、サーシャ、アローンは同じでも、黄金聖闘士のキャラがそもそも違うのか。

 

最後までキーワードになってた「花の鎖」これ、OVA版のEDに車田先生が歌詞を書いたやつですよね。本人的にも結構お気に入りだったんでしょうか。実際に曲も凄く良かったですし。

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セイントクロスマイス、欲しい気持ちはありつつ、手を出すと歯止めがきかなくなりそうなので、ぐっとこらえて私は我慢して、1体も持ってないのですが、聖矢という作品自体も好きなので、決して卒業したりせず今後も負い続けはしますが、また先は長くなりそうな所を、派生作品で楽しむ感じになりそうです。

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