僕はこんな事を考えている ~curezの日記~

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ザ・セル

ザ・セル [Blu-ray]

原題:The Cell
監督:ターセム・シン
アメリカ映画 2000年
☆☆☆☆

 

<ストーリー>
心理学者キャサリンの研究所では、最先端技術により人の潜在意識に入り精神病を治療する実験を続けていた。一方、女性の異常連続殺人を捜査していたFBIは、犯人スターガーとあるビデオを発見する。ビデオには、被害者の女性がガラス張りの独房(セル)に閉じ込められ、セルを満たす水の中で溺れ死ぬ様が記録されていた。しかしセルの所在を知るただ一人、スターガーは分裂症発作で昏睡状態に陥っている。捜査陣は、スターガーの脳に入りセルの場所を捜して欲しいとキャサリンに依頼する。

 


インモータルズ」ついでにターセム×衣装デザイン石岡瑛子のこちらも。
ターセムのデビュー作。オープニングの砂漠のシーンからして、メチャメチャ凄いビジュアルを撮る人だな~って引き込まれますね。

 

植物人間状態になった人に対して、精神世界をリンクさせてそこにダイブ、というSF設定ですが、私は「エクスシスト2」の珍妙極まりないヘッドギアをつけて精神リンクさせるあれを思い出してしまって、そのシュールさがちょっと微笑ましかった。

 

進撃の巨人みたいな筋肉スーツ(というか石岡瑛子の定番モチーフなので進撃は多分そこから持ってきてる)もちょっと変ですが、夢の中のビジュアルとかは来るっててやっぱ凄いし、デザインも面白い。

 

異常犯罪者の心理に迫るっていう部分では「セブン」とか「羊たちの沈黙」とかその辺のサイコサスペンス要素も強め。そこに強烈な見た事が無いビジュアルが加わるっていうんだから、今まで見た事が無い新しい映像っていう感じで、こういうのは物凄~~~く好みです。

 

90年代後期くらいかなぁ?ああ、「アメリ」とかこの作品も2000年代頭なのか。単館系作品が物凄く注目されるようになった辺りの映画が物凄く私は好きで、今まで私が知らなかった新しい世界が見れる事が凄く楽しかったんですね。それは単純に私がその辺りから映画が好きになって沢山見るようになったっていうだけの話で、80年代のアメリカ娯楽映画の黄金期なんかもそうだし、それ以前も含めて映画ってどんどん新しい表現が取り入れられていくから、もしかしたらその年代その年代毎に全て当てはまる事なのかもしれないですけど、「今まで自分が見た事の無い新しい世界や表現・映像」に触れる喜びみたいなものが映画を見る面白さの一つにはなってると思うんですよね。だからこの「ザ・セル」なんかもそういう所の面白さだよなと思います。

 

私はそんなに乗れなかった作品ですけど、それこそ「マトリックス」なんかまさしく、こんな映像今まで見た事無いぞ!っていう斬新さみたいな所が世間に届いたんじゃあないかなと思います。

 

ひねくれた性格なのもあってか、日頃から見た目だけには囚われないぞ、ビジュアルなんかよりテーマとかドラマとかそっちの方が本質なんだし、そこが重要なんだ、とかついつい言いがちな人ではあるんですけど、今まで見た事が無いビジュアルに触れる喜びや驚きみたいなものも、それはそれできっと大切な部分ではあるよな、と改めて思って見たりもしました。

 

相手の心に入るんじゃなくて、自分の心に呼び込むことでイニシアティブをとるってそういう事なのかこれ!?みたいなちょっとずっこけちゃう部分もあるにはありましたし、凶悪な犯罪者も自分のトラウマが原因で、みたいな所はちょっと安易かなと思ってしまいましたが、それでもビジュアルの面白さだけで十分に惹きつけられる好みの作品ではありました。

 

そうか~「落下の王国」がCGに頼らず凄い絵を作るっていうあの作品なりのコンセプトがあったから凄かったのであって、元々は普通にバリバリCGは使ってたのかと。でもCGじゃない部分の方がやっぱり凄い絵だなと感じるなこれ。

 

決して中身の濃さではないんでしょうけど、好みの部分が凄く大きい作品でした。


ザ・セル(The Cell)予告編

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