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機界戦隊ゼンカイジャー THE MOVIE 赤い戦い! オール戦隊大集会!!


映画『機界戦隊ゼンカイジャー THE MOVIE 赤い戦い!オール戦隊大集会!!』予告編

監督:中澤祥次郎
日本映画 2021年
☆☆☆

 

3本立て映画「スーパー戦隊MOVIEレンジャー2021」内の一編として公開。スーパー戦隊シリーズ45作目「機界戦隊ゼンカイジャー」がTV放送に先駆け劇場作品として先行登場。

 


映画の脚本とTVのメインライターは「ジュウオウジャー」「ルパパト」「ヒープリ」の香村純子が担当。プロデューサーは誰がやるんだろうと思ってたら、なんと白倉伸一郎。話によると戦隊に関わるのは「ダイレンジャー」以来だそうで、連名で武部さんの名前も出てますが、これは相当に気合の入ったテコ入れくさい。

 

ライダーより戦隊派な私は白倉さんってあんまり好きでは無いのですが、ライダーがここまで大きく結果を残す形になったのはやっぱり白倉さんの功績はとてつもなく大きい。近年は減ったけど、一時期、春夏秋冬と1年に4本もライダー関連映画をやってたのは白倉さんの仕掛けだったと思います。

 

Pが武部さんだけだったら、香村さんも普通に楽しくやるんだろうけど、白倉さんが入ったとしたら、お前はちゃんとマニア評価だけでなく売上的にも結果出せよ、って感じになるのかなぁと勝手に心配してます。果たして名実ともにやすこにゃんの後継者になれるのか!?乞うご期待という所でしょうか。

 

単純な売り上げでいけば、ファン評価はあまり良く無かった作品まで含めて、ライダーはずっと右肩上がりです。(そりゃあんな毎週みたいに新商品出してたらね)対する戦隊はずっと落ち続けてかなり厳しい状況。キラメイ、マニアの評価は絶大でしたが、コレクションアイテムも無いしロボの全合体も無い、いくら話が面白くったって、商業番組である事が大前提なので、そこは悩ましい所。

 

で、今回は今までにない試みで、俳優が演じるのがセンターのゼンカイザーのみで、後の4人は着ぐるみ。でもちゃんと中のキャラクターが居て変身はするのね。ただその変身後がロボ風。

 

まあ私は戦隊ファンですので、戦隊はあのタイツだから良いんだよって思う人ですが、割と世間にはそれがダサいって言われる事も多い。戦隊はね、子供がジャージ着るだけでなり切れるのがいいんですよ、って東映の偉い人が言ってたのに私は感銘を受けた口なので、戦隊は全然ダサくなんかないよ!と声を大にして言いたいけども、まあそこはオタクの良い分でしかないのでしょう。

 

キュウレンジャーとかで着ぐるみが変身とかは前例がもうありますけど、キュウレンはそれでも変身してしまえば割と普通に近いスタイルではありました。今回、映画には巨大ロボ戦はありませんでしたが、戦隊メンバーをロボ風にしちゃったら、巨大戦とどう差別化するんだろう?と気になってた所、意外とこれまでには無い感じのキャラの特性を生かしたアイデア重視の戦闘シーンみたいになってて、これはこれで新しいぞ、というのは感じました。

 


子供達はこういうのどう感じるんでしょう?そこは気になる所。戦隊では無くメタルヒーローで「ソルブレイン」とか「ウインスペクター」とかでサブヒーローがロボットみたいなのは東映で過去にありましたし、こういうのはこういうので過去の資産は生かせそうですが。

 

キャラクターとしてはもうバッチリ面白くって、マジーヌちゃんとか可愛くって全然好きになれそうでした。(その辺はやっぱりオタク感覚)大人のファンとしてはイケメンイケジョが少ないのはやっぱり物足りない部分はありますけど、その分着ぐるみは声優ファンも掴めますしね。そこはやっぱりあれだけ売れた「電王」の経験なのでしょう。電王もその後の客演が極端に多いですし、俳優を使うより記念作品ですから今後も踏まえてキャラが使いやすいようにっていう意図もおそらくあるのではと思います。

 

今回はヴィランが過去作から登場という事で(映画のみなのかな?)バスコとかザミーゴとか俳優さんも出てましたが、バングレイとか九衛門とか、そっちはやっぱり声優さんが演じたキャラだからってのは大きいのではないかと。まあ東映は声優使いまわしとかもよくあるので、オリジナルの声優さん呼んだってだけでもちょっと凄いけど。九衛門役の藩めぐみさん「セイバイバイ」とかネタかましてくれてて微笑ましかった。(ニンニンなのにハリケンネタかよ!っていうツッコミありきで多分あれはアドリブ)

 

そして声優さんと言えば!トリィ似の鳥型マスコットメカ、 福圓美里なんですね!私は福圓さん好きなので、それだけでもう毎週の楽しみがより高まりました。

 

さらに言うと、アイテムとかの声が何とあの「PRIDE」選手コールとかのレニー・ハートさん。いやこれがもううるさいの何のって、予想してた以上の5倍はうるさい。でも楽しいです。

 

なんか声優さんの事ばっかになっちゃいましたが、やっぱり新鮮さはこれまでとは比較にならないくらいにあって、TVの方もこれは楽しみだなぁと素直に思える面白さでした。

 

ゼンカイザーはゴレンジャーモチーフですが、他のメンバーは元ネタの戦隊がありつつも、それぞれに系列としてのモチーフが割り振られているんですね。ジュランは恐竜系、ガオーンは動物系、マジーヌは魔法系、ブルーンは機械系と、魔法関係はストレートに言えばマジレンしかなくない?とも思うけど、多分ファンタジー系も兼任なのでしょう。となると3度もあった忍者モチーフがおそらくは追加戦士でしょうか?シンケンも含めた和風系って感じかな?

 

35周年記念作品のゴーカイジャーみたいに過去作品からの客演があるのかは不明ですが、今回はゴレンジャーの誠さんは出てましたが、映画だからこその特別出演なのか、TVでもそういうのが続くのかは不明なものの、モチーフとして過去戦隊に触れてくるケースはありそうですので、そこもとっても楽しみです。

 

情報が出てすぐの時には、正直なんじゃこりゃ?感はありましたが、今後に期待が高まる感じの映画にはなってたので、そこはとっても良かったんじゃないかと。


香村さん、ドラマとしての面白さは勿論、戦隊マニアとしての部分を相乗効果で生かしてくれれば、きっと面白い作品にはしてくれるんじゃないかと。ただ果たしてそこでロボが売れるのか、戦隊ファンとして見守っていきたいと思います。

 

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