SAKURA QUEST SIDE STORY
漫画:まっくすめろん
原作:Alexadre S.D.Cilibidache
刊:芳文社 MANGA TIME KR COMICS 全2巻(2017-18)
☆☆
本編コミカライズついでにこちらも。UMA大臣凛々ちゃんがメインのスピンオフ作品。
本編を別視点から描くとか、本編で描かれなかった別の出来事とかではなく、基本はギャグ物。でもキャラだけを使った本編とは離れたパロディとまでは割り切っておらず、世界観はそのままで作風を変えた感じという所でしょうか。
お仕事シリーズ3作目として、或いは社会学の視点で見るサクラクエストの面白さみたいな所に作品として惹かれた方なので、そういう意味では特にこちらも凄い面白いので読むべし!って感じでは無いのですが、そういう真面目な部分ともまた違って私の好きな要素は結構多いので、割と楽しめはしました。
黒髪ぱっつん、そして童貞を殺す服みたいなリボンがついてヒラヒラの清楚な服とか、私もオタクの例に洩れず、好みで言えばドストライクではあるので、メインの5人で誰が好きかと言えばやっぱり凛々ちゃんが可愛くって好きです。
でもドラマの面白い所というか、私が面白いなって思う部分として、ストーリーと共にドラマが進行していく中で、それぞれのキャラの掘り下げが成されて行って、最終的には結局どのキャラもわかる部分があるし、どのキャラも好きになっていく。
プリキュアとかもそうなんですけど、やっぱり最初は見た目の印象とか、わかりやすいキャラ付けとかで、今回はこのキャラが好みかなっていうの始まる前はあるんですけど、結局最終回まで付き合うと、どのキャラもそれぞれの個性があっていいよね、って大概はなります。その辺りが、きちんとドラマが描けてたんだなって思えて、楽しい部分なんですよね。まさしくドラマの力だなぁと。
表層的で記号っぽいキャラ付けだと、凛々ちゃんはUMA好きっていう所で、私もその辺のジャンルは昔から好きですし、話と言うかギャグがその辺が結構大きかったりするので、そこも楽しめました。
つーか「スタプリ」のひかるとかもその辺りの趣味ありましたが、実際そっち界隈って女子はどうなんでしょう。ゼロって事は無いと思うけど、割合的には女子率ってそんなには高くなさそうなイメージ。その手の番組に出てる辛酸なめことか居ますけど、あの人はそういう方向でキャラを売ってるっていうのもあるでしょうしね。可愛いので好きですけども。なんかちょっと「オタサークルの姫」感も無きにしも非ず。
勝手なイメージで偏見かもしれないけど、オカルト方面だとガチにスピリチュアルとかの方に女性は行ってしまいがち、というのが私のイメージとしてある。
これも自分の勝手なスタンスというだけの話ですが、私の場合だと、オカルト方面って「いやいやそんなのあるわけないでしょう。こういうのは半分ネタとして楽しむのがたしなみ」なんて自分は冷静ですよっていうのを装いつつ、その手のトピックとかあるとついついクリックしちゃうし、実は心の奥底ではあってほしいと思っちゃってる方。未確認生物を捉えた映像が、みたいなのをうぉぉぉ~って興奮して見ちゃうタイプです。
とかいうUMA話はほどほどにして、漫画の方に話を戻すと、序盤は飲み会とかやだなぁと実は本心では思ってた凛々ちゃんが、後半の方では全然普通に打ち解けてたりする辺りがギャグ物ながらドラマとして変化があって良いですし、最後の最後だけアニメ&コミカライズの最後よりちょっとだけ先のその後のシーンが入ってたりするのは悪くないです。
決して本編に負けず劣らずの名作って感じでは無いですし、スピンオフとして絶対に目を通しておくべき一冊、とかではないですが、おまけとして読む分には悪くないです。
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