You and Idol Precure♪
監督:小川孝治
脚本:吉野弘幸
日本映画 2025年
☆☆☆☆★
プリキュア映画34作目。
TVシリーズ22作目「キミとアイドルプリキュア♪」の劇場版映画作品
監督はTVシリーズ「ひろがるスカイプリキュア」「ゲゲゲの鬼太郎(第6期)」映画「プリキュアオールスターズNS2」「同3」の小川孝治。
脚本は「マクロスF」「鬼太郎誕生 ゲゲゲの謎」の吉野弘幸。
製作スタッフ的には申し分ないですが、元々のコンセプト、モチーフの「アイドル」という要素にあまり思い入れが無いせいかTVシリーズの方も勿論毎週欠かさず見て入るものの、過去シリーズほどの熱があるかと言えばそこまではというのが正直な所。じゃあ嫌いなのかと言えば全然そんな事も無く、楽しくは見てるんですけど今の所はシリーズの中ではやや思い入れは若干ながら低め。
そんな気持ちもあり、映画の方は基本的にプリキュア映画はやや「番外編」的な位置付けになりがちなのもあって、期待度も低めでした。好きな監督なのと、「わんぷり」「ひろプリ」が登場するのは最初から告知されてたので、また大好きなみんなと再会できる!みたいな所が一番のモチベーションだったでしょうか。
そういう気持ちで挑んだのが良かったのか、今年は・・・
かなりの傑作の部類と言っても良い出来でした。
TVシリーズと映画では監督も違うので、今後のTVシリーズが同じような結論に辿りつくのかはわかりませんけれど、「アイドルとは何か」「推しとは何か」みたいなものをこの映画単体できちんと描き切ってあったのは流石と言うか、ちょっとビックリしました。
南国モチーフなんだから「トロプリ」出して欲しかったなぁ、とかアイドルフェスだったらツインラブ(ルールー&えみる)とかまこぴーとか過去シリーズのアイドルモチーフ集合とかしてくれないだろうか?みたいに軽く考えてた気持ちが良い意味で吹っ飛びました。「キミプリ」楽曲は全部映画館でお出しするというフェス感はあったけど、思った以上にシリアス展開。
サンゴの妖精が住んでいる島が舞台なのですが、これはなるほど、そういう意味での舞台設定だったのかと。
見てる子供達これ理解出来るかな?とちょっと思った部分もありましたが、テーマ的には「わんだふるぷりきゅあ」映画もTV本編も含めた所の続きみたいなもので、アイドルと言う瞬間の刹那を映画のテーマに落とし込んでありました。
私的には割と歳を重ねる事に対してのマイナスよりもプラス要素の方が大きいんじゃないかという主張を基本はしていて、そういうタイプそういう考え方の人なので、100%の同意はしかねる部分はあるものの、言いたい事は十分にわかるし、アイドルと言う題材でここに踏み込むのねっていう面白さはありました。
今回、映画の主題歌として「♪HiBiKi Au Uta♪」という曲が作られましたが、歌詞うんぬんとかそういうのはCD感想に回すとして、ただの主題歌ではなく「映画トロプリ」「映画スタプリ」とかと同じように、劇中でちゃんと意味のある形で使われる歌として使われてあって、その辺りの映画との共通点もあったように感じました。
「映画トロプリ」だと、鎮魂歌でもありつつ、その歌を引き継いで残して行く事で、その存在を無かった事にはしないという感じでの「シャンティア~しあわせのくに」という曲がありました。
「映画スタプリ」作品は今のもので、いつか忘れ去られていくのが世の常かもしれないけれど、心の奥底にしまい込んだオルゴールを開ければいつでもそれは再び動き出すよ、
「キミとの記憶が未来で希望、力になる だから離れても ずっと一緒大丈夫
キミも同じだといいな」
ってこの歌詞もうこれ「キミプリ」のテーマと同じですよね。
ああでもやっぱトロプリも映画の方じゃ無くTVシリーズのあとまわしの魔女とキュアオアシスとの関係とかも今回の映画の内容とすっごい近い物ありましたよね。
で、実際のオールスター要素として直近の「わんぷり」が生きる時間は違う辛さはあっても、それ以上にかけがえのない特別な気持ちがここにはあるからって、直接言葉で伝えてくれる。もうここは号泣でした。
春のオールスター映画が無くなってもうしばらく経ちますけど、新シリーズ2月スタートで3月春映画というのはやはり製作的にかなり厳しい部分はありました。作る方も演じる方もキャラがつかめた秋の方が映画作品としては傑作が生まれやすい半面、やっぱり派手なオールスターの方が客足は良かったという現実がある。
で、今はそれを秋映画に全部集中させた形になって、それはそれでやっぱり大変なんだろうけど、引き継ぎって凄く大事でね。プリキュア最初の3作はまだオールスター要素が無かったので、前のシリーズと中の人も放送当時は面識すら無かったと言います。挨拶に行くべきもの?でも前のが終わって自分達の新番組が始まるのに、どう声をかければ良いものやら?ですよね。
これがオールスターズが作られる事によって、正式に引き継ぎの儀式みたいになって、次へのバトンと、先輩の背中を見て次の世代が、私たちもこうなっていくんだっていう気持ちが生まれ、これがシリーズとしてファミリーになり特別な絆になっているプリキュアの強みでもある。ただの形式上から魂の継承というものになってくのが私はホントに好きです。
先輩プリキュア話にはほとんど絡まないし出番なんか実際はほんのちょっとしかないけれど、オリジナルの監督だし「ひろプリ」のヒーローの出番です!とアクションはメチャメチャカッコいいし、「わんぷり」の戦わないプリキュアもこう繋いで来るのかと、納得させられました。凄く良かった。
ついでに言えば「ダイの大冒険」もちょっと思いだしてしまった。悠久の時の中で人間の一生なんて一瞬かもしれない。でも!だからこそまぶしく輝いて閃光のように!っていうのをね、アイドル論としてやったのかっていう。
そして今回映画オリジナルキャラのテラ役を内田真礼が、アマス役を佐倉綾音が担当。実はあんまり情報入れてなかったので、見てて最初はどっちもあやねるがやってて声を使い分けてるのかと思いました。人格は違っても元となる所は同じみたいなものですし。あやねるも最近凄く売れてて、あやねる無双状態に入ってるなと思ってたので、演技は凄いけど一人二役とか凄い酷使されてるなとか途中まで思ってたけど、いやテラはまれいたそだから!っていうのが実情でした。割と声優絶対音感には自信ある方ですが、それはただの思いこみでした。
まあそれはともかく、また新しいプリキュア映画の傑作が誕生と言っても差支えは無いでしょう。
過去シリーズの積み重ねから、現行作品のテーマである「アイドル論」や「推し」についての答えを作品でちゃんと導き出しつつ、歌もてんこもりでファンも満足。そしてタイトルの「お待たせ!キミに届けるキラッキライブ!」はこういう事だったのか!というサプライズもある。
基本シリアスなので、前半は子供達が退屈しちゃいそうな感じはありつつ、今回はTVシリーズの展開とリンクさせてメロロンが精神的にも仲間入りした後なので、うたとメロロンというちょっと珍しいコンビでいる時間が長いのはキッス人気もあって子供達も嬉しいのかなという気がしなくもない。
難点は、今回はミラクルライトじゃなく光るアイアイブレスで、光らせ方とタイミングがわかりずらく、会場のライトがまばらだったとこでしょうか。私が見た回もそこそこ家族連れ居たけど、ライト光らせてたの10人も居なかった。アナウンスが無かったので、おうちに帰ってから袋開けなさいとか言われてたのかも。
本来は中学生以下に配布のはずだけど、何故か私ももらえたのはここだけの話にしといて下さい。いつかプリルンverの方もリサイクルショップで探せる日が来るでしょうか。ミラクルライト系はここまではなんだかんだとコンプしてるので。

CDは買ったので、曲に関してはそっちに感想を回します。
今年もアニメージュ増刊は出るのか?(出して!)
今回の映画でブラペみたいな恰好をしていたカイトさんは前振りだったのかネタだったのか(作中も映画撮影の衣装でした)
「キミプリ」TVシリーズ後半へのモチベーションにもなりました。

座談会
まれいたそ、何気にプリキュアには特別な感情持ってそう。このキャリアなら過去作でオーディションは何度か受けてるけど落ちてるパターンのはず。東映は縁が出来ると次に繋がるケースも多いので、将来的にプリキュア役になれる可能性はありそう。
舞台挨拶
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