GEORGE A.ROMERO'S SAGA OF THE DEAD
洋泉社MOOK 別冊映画秘宝
ノーマン・イングランド監修
洋泉社刊 2019年
☆☆☆☆
「ナイト・オブ・ザ・リビングデッド」から「サバイバル・オブ・ザ・デッド」までロメロ・ゾンビ・サーガ50年史を完全総括!
ゾンビ [日本初公開復元版]の前にこちらも読んでました。
ゾンビ物のムック本はたまに出てる印象ですが、大概は立ち読みで軽く流す事が多かったのですが、ロメロゾンビに絞った総括本とくればまあ買うしか無い。これは後から欲しくなって探せなくて後悔するタイプだと思ったので。
これまでのゾンビ本と違うのは完全にロメロゾンビ6本に絞ってある事。
ダン・オバノン関連で「バタリアン」とトム・サヴィーニ関連で「死霊創世記」が少しあるくらい。(「ナイト」のコミックがこんなに出てたなんて知らなかったよ!)
生前のロメロのインタビュー関連も少し入ってますが、量は多くない。かわりに各作品の出演者とかのインタビューが割と充実してて、世界中でリスペクトされるロメロのゾンビへのリスペクトが感じられて非常に面白い。
あとはとにかくノーマン・イングラントさんのゾンビへの愛がマニアックすぎてとにかく微笑ましい。まさしく「決定版」の名に恥じない、そして秘宝別冊らしいわかる人はわかってくれな感じで、読み応え十分。
「ゾンビ」が公開されたときに各国の反応はどうだったか等、色々な角度からとらえてあるのもまた面白い部分。ノーマン・イングラントさんの私的なミクロ「ゾンビ」と、世界のマクロ「ゾンビ」。
いわゆる作品評論本とも全く違う趣。ロメロ好きならゾンビサーガ6本のソフトと一緒に置いておきたい1冊になっているんじゃないでしょうか。
個人的にロメロ作品、
URAMIとクレイジーズは昔レンタル店に置いてたので見たのですが
ナイトライダーズとマーティン見てないんですよね。いつかは見ねば。
ついでに「映画秘宝」休刊について。
最終号、確保してきました。正直、毎号は買ってませんでしたが、立ち読みは毎号楽しみにしてました。興味のある特集の時にたまに買う程度。
どちらかと言えば「○○映画100本」みたいな別冊の方が好きだったかも。そこで知って、次これ見なきゃみたいな感覚で見た映画はいっぱいあります。
芸術性だけに拘るわけでもなく、ただの宣伝媒体に終始するわけでもなく、他人に何と言われようと「好きな物は好き」と堂々と言える姿勢には影響を受けていると言えなくもありません。
売り上げが悪くて休刊ってのでなく、出版社のお家事情で休刊という事でしたし、最終号でも、いつか復活するその日までと言った感じでしたので、その日を楽しみに待つ事にします。いままでありがとう映画秘宝!復刊したらもう少し買う頻度を上げるよ!
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