僕はこんな事を考えている ~curezの日記~

見たもの読んだものなどの簡単な記録と感想のチラシ裏系ブログ

ゾンビ [日本初公開復元版]


映画「ゾンビ-日本初公開復元版-」本予告|2019/11/29(金)公開

ZOMBIE
原題:DAWN OF THE DEAD
監督・脚本:ジョージ・A・ロメロ
米・伊合作映画 2019年(オリジナル1978年)
☆☆☆☆☆

あなたのオールタイムベスト映画は?
と問われたら、私は迷わず「ゾンビ」と答えます。

 

ただ、当然リアルタイムではなく、ゾンビにハマったのはもっとずっと後の話です。きっかけまでは憶えていないのですが、ゲームのバイオハザードが話題になったぐらいだったのかな?今回、パンフに大槻ケンヂがコメント寄せてるんですけど、オーケンファンでエッセイとか当時はほぼ読んでたので、その辺りで知ったというのもあるかとは思います。

 

最初に見たのはレンタルビデオのはずなのでおそらくアルジェント版。(PS1の頃はまだDVDじゃなくてビデオの時代のはず)レンタル落ちか市販のものかは忘れましたが、安いVHSソフトも持ってました。
その後に「米国劇場公開版」のDVDが出て、それはすぐに買って今まで何度も繰り返し見ています。(なので私の基準は基本的に「米国公開版」)昨年も友達と話してたらたまたまゾンビの話になりまた見たくなって家に帰ってからDVDを見る。みたいな。「桐島部活やめるってよ」とか「カメラを止めるな」からの話の流れだったかも。

 

始めて見たくらいの時は、まだゾンビって知る人ぞ知る傑作カルト映画ぐらいの位置付けだったかと思います。
「ナイトオブザリビングデッド」も「死霊のえじき」も大好きで、ジョージ・A・ロメロのゾンビって凄いじゃん!ってなったくらいの時期に「ランドオブザデッド」が公開されてロメロゾンビの新作が見れるなんて超楽しみ!と勇んで映画館に見に行った記憶があります。

 

ああ、そうかリメイク版「ドーンオブザデッド」とか映画版「バイオハザード」がヒットしてゾンビ再評価の波が来てるくらいの時期に丁度入ったのかな。確かあの悪名高い「ナイト」の最終版DVDが出たのもこの辺だったっけか?私も買いましたが、勿論その後のコレクターズボックス版を買いなおすハメに。

 

ゾンビは大好きな作品ですが、そういった流れで入ってきているので、映画館のスクリーンで「ゾンビ」を見たことがなかったのです。「午前10時の映画祭」とかでゾンビかナイトやんねーかな、とか思ってたのですが見事にスルーされましたし、一度はスクリーンで見てみたいと夢見てた作品です。

 

それが何と「日本初公開復元版」として劇場公開されると言うじゃありませんか。
み、見たい。けど、多分東京でイベント上映程度なんだろうなと思ってました。
山形から東京遠征か・・・ゾンビ好きだけど、流石にそれは無理だなと諦めてた所、こちらの映画館でチラシとポスターを発見。マジか!と小躍りする私。

 

映画秘宝とか秘宝別冊「ゾンビ究極読本」を先に読んでましたので単純にゾンビという作品のバージョンの中では「珍品」の部類だとは知っては居ましたが、上記のような経緯の上で見てますので、「映画館のスクリーンでゾンビを見れる」だけでもう、し・あ・わ・せ!最初から最後までもうニッコニコで見てましたよ。

 

冒頭のナレーションから、これがあの噂のやつかと思いましたし、グロシーンがモノクロになったりカットされてたりするのも、へぇ~こういう処理なのかと。

 

記念にパンフも買ったのですが、表紙があのよくジャケットとかフライヤーとかにもなってるあの顔が半分焼けただれてるゾンビの絵のやつなんですけど、彼の出番のヘリのローターで頭が飛ぶシーンは完全にカットされてました。

 

120分に収まる形でカットされてるので、色々と、あれ?あそこはカットかというのはありました。逆に、見たこと無いカットも少し入ってた気が。モーニングスターなんてこれまで出てましたっけ?アルジェント版にはあるのかな?それとも忘れてただけ?

 

基本的にグロとかそういうのが好きでこの作品が好きになったわけではなく、社会風刺をゾンビ使ってやってる所が私は一番気に入ってる部分。グロが無いのは別にいい。
けど一番好きな「人が沢山死に過ぎて地獄が満員になったから使者行き場を無くして戻ってきたんだ」的なセリフが無いのと、やっぱりラスト部分の、あの珍妙な音楽が流れて、ただゾンビがモールをうろうろしてるシーンが無かったのはちょっと勿体無いなと感じました。

 

でもまあスクリーンであの「ゾンビ」が見れただけで満足。それだけで100点。
この上ない至福の120分でしたとさ。

 

いや~、ゾンビって本当に良いものですね。(にこっ)