僕はこんな事を考えている ~curezの日記~

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バイオハザード:ウェルカム・トゥ・ラクーンシティ

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原題:Resident Evil:Welcome to Raccoon City
監督・脚本:ヨハネス・ロバーツ
原作:カプコンバイオハザード
アメリカ映画 2021年
☆★

 

<ストーリー>
アメリカ合衆国中西部に位置するラクーンシティ。自然豊かなこの街の郊外に以前は製薬会社アンブレラ社の工場が存在したが、今はその殆どの施設は移転してしまっている。 このアンブレラ社が秘密裏に研究開発を進めていた“何か”が街の住民達に大きな健康被害を与えているとのメッセージを受け取ったクレア。 ラクーンシティの施設で育ったクレアは、その真実を突き止めるべく、R.P.D.(ラクーン市警)で特殊部隊=S.T.A.R.S.の隊員である兄・クリスのもとを訪ねる。クレアはクリスにこの事実を訴えるも「お前は昔から陰謀論を持ち出すが、デタラメだ」と取り合ってくれない。 しかしその時、街中に大音量のサイレンが鳴り響く。 アンブレラ社から住民に自宅で待機するよう警報が発せられたのだ。 クリスは急ぎ署に出向き、S.T.A.R.S.の隊員である、ジル、ウェスカーと共に、郊外にあるスペンサー邸で消息を絶った同僚を捜索する為、ヘリコプターで出動する-。 一方、クレアはクリスを追いかけR.P.D.に-。 しかし、既に住民達の身体には変化が起き始めていた。 その皮膚は腐乱し、口や目から血液が流れ落ち、死体の様な状態にも関わらず、人肉を欲し彷徨うゾンビと化したのだ。 スペンサー邸ではクリス達の壮絶なサバイバルが繰り広げられ、R.P.D.内でも、クレアそして新人警官のレオンに、ゾンビ達が襲い掛かる。

 

ミラ・ジョヴォヴィッチ主演ポール・アンダーソン制作で過去6作作られて完結したシリーズから一新。前のシリーズはゲーム原作要素からどんどん離れて行ってしまったので、今回はゲームに近いストーリーでリブート。

 

・・・という肩書でしたが、いざ見てみると、ん?なんか全然違うくね?


そもそもクレアとレオンが出てる時点で1と2を合わせた感じだし、コスプレが良いとは言わないけど、ビジュアル的に似せる気も無し。

あくまでミラジョボ版よりはゲームに近い形で映画アレンジした形、のようです。

 

ぶっちゃけ映画としては見るべき点も語るべき点も無い感じの作品でしたので、ちょっとゲームの方の思い出話を。

 

今はゲーム全くやらなくなりましたが、PS2くらいまではゲームやってたので、バイオシリーズは「4」まではやったかな。外伝みたいなのまではやってないけど、1、2、3、ベロニカ、0、4と本編はやってて好きなシリーズでした。もし今後ゲームを再開するようなケースがあれば5以降もやってみたいなとは思う。

 

特にやっぱり1が思い入れ強くて、PS版、SS版、リメイクGC版、DS版と出る度にやってました。「サバイバルホラー」っていうジャンルになってて、バイオ1の何に一番感心したのかと言うと、ゾンビとかクリーチャーの怖さじゃなくて、「制限のあるゲーム」だった事に一番感心したんですね。


武器に残弾数があったり、セーブするにもインクリボンというアイテムが必要で、数が限られている。そのゲームデザインこそがホラーの本質である、っていうロジックが私はとても感心したし、好きな部分でした。

ハードモードのクリスはともかく、イージーモードのジルの方だと、全部の敵を倒しても十分に弾丸は余るんだけど、それは終わってからわかる話で、やってる途中は先が見えないから、弾が無くなるんじゃないか?この先セーブ出来なくなるんじゃないか?みたいな疑心暗鬼になる所こそが恐怖を感じさせるというデザイン。

この頃のゲームはFCとかと違って、ボス戦前にセーブポイントがあるとか親切設計が当たり前になっちゃってた。どうせ死んでもすぐ再チャレンジ出来るしテキトーでいいやっていう緊張感の無さが私はどうかな?って思ってたので、これは凄く考えてあるデザインのゲームだなと凄く感心しました。

 

だからバイオを語る時、ゾンビが怖いとかそういう事を言う人は、ちょっと頭悪いな、本質が見えてないのでは?とかついつい私も思ってしまいがちなんだけど、実はゾンビ文脈としてもバイオが遺した功績っていうのはとてつもなく大きいので、そこへの感謝ってのは忘れちゃいけないポイント。

 

ゲームのバイオもそうだし、映画のバイオもヒットした事でそこから一気にゾンビ映画って息を吹き返したんですよ。ロメロゾンビ3部作以降、細々と続いていた文化が一気にメジャー化したのはなんだかんだ言ってもやっぱりバイオの功績です。

と、今回の映画と関係の無い話を延々とするのは、今回の映画が大して語るとこが無いからです。

 

ゲームを再現した、みたいなシーンはちょこちょこ入るんですよ。でも予告でも使われてる有名な1の最初のゾンビとの遭遇シーン。あの振り向きゾンビです。あれをやる前に2のオープニングの再現とかもやっちゃってるし、この映画で最初にゾンビが出てくるシーンじゃ無いのに、それやる意味無くない?

かゆ、うまとか、日記で読むからぞっとするものなのに、何で窓に書く???

 

ゲームだとシリーズ随一でカッコいいキャラとして描かれるレオンが情けないコメディリリーフだし、ウェスカーとかも最後に一応ネタはあるけど、え?こんなキャラだっけ?つーかそもそも彼らは特殊部隊スターズなのか?ただの町の普通のダメ警官ズっぽくない?リサ・トレヴァーとかも何でこんな役でわざわざ出したのかさっぱりわからん。

 

元のゲームに愛があるんだか無いんだかこれどっちだよ?
というわけのわからん感じになってました。

 

因みに今回の監督のヨハネス・ロバーツさん。
「海底47m」の人ですね。あれ、1作目は色々とアイデアが詰め込まれてて、結構面白かったんですが、2作目でただのビックリホラーになっちゃってて、凄くガッカリした作品でした。今回もビックリドッキリで驚かせる場面が多数で、バイオにしても、海底47mにしても、1作目はアイデア重視でこれ頭の良い人が作ってるんだろうなって思わせるものだったのに、何でこうなった感が強いです。

 

むしろこれならミラジョボ版の方がまだ面白かったのでは?
いや私の中ではミラジョボ版なんて元からクソ映画の部類ですよ。でもあれはあれでハリウッドのアクション大作としてはアリだったのかも、とかここに来て思わせられるなんて想像もしてなかった。

 

う~ん、これはファンでも見る価値無いかも。

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