僕はこんな事を考えている ~curezの日記~

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ヒックとドラゴン 聖地への冒険


『ヒックとドラゴン 聖地への冒険』12.20(金)公開/本予告

原題:How to Train Your Dragon: The Hidden World
監督・脚本:ディーン・デュボア
原作:クレシッダ・コーウェル「ヒックとドラゴン」シリーズ
アメリカ映画 2019
☆☆☆☆★


かつては敵同士であった人間とドラゴンはヒックとトゥースの友情をきっかけに共存の道を選び始めた。その後もドラゴンの保護を続けていたバーク島だったが、数が増えすぎ、飽和状態になっていた。未来を求め、今は亡き父が探していた新天地を目指しヒック達は旅立つ。

 

とゆー事でドリームワークス制作の3Dアニメ「ヒックとドラゴン」映画3作目にして完結編。
「1」が2010年。「2」が2014年。他にTVシリーズもありますが、映画だけでメインの話は繋がってますので、そちらは飛ばしても特に問題ありません。(とゆーか私見てない)
同日公開だったスターウォーズの完結編よりも私はこちらを心待ちにしておりました。

 

とは言え私は1と2を映画館では見てません。3が発表になる少し前くらいにレンタルで見て、これ凄くないか?とゆーかこれ、私の大好きな「パンツァードラグーン」じゃん!メチャメチャツボにハマる映画だったな~なんて思って少し経ったくらいで3が発表になって、今度こそ映画館で見るぞと非常に楽しみにしておりました。

 

映画としては多分「1」が至高。批評性も高く、誰にでもオススメできる作品で、2と3はややその延長戦という感じもしますが、それでも素晴らしい作品である事は間違いないです。

 

3部作を通じてのヒックの成長が描かれていますが、出会いがあれば別れもあるのが人生というもの。人も世界も少しづつ変わっていき、少年はこうして大人になっていく。

 

ヒックとドラゴンは「喪失」と「変化」の物語でもある。
1で人間とドラゴンを繋いで世界を変えたヒックは代償として自らの足を失う。
2は父との別れが描かれ、ヒックは村の長となった。
そして今作3でもやはり喪失と変化が描かれました。

 

ヒック自身は、あまり自分に自信も持てず、恋人との結婚にも一歩踏み出せずにいる。
でもそこで描かれる変わることを恐れないで、っていうメッセージが素晴らしい。

 

そして何よりエピローグがまた良かった。
互いに大人になったヒックとトゥース。かつてこの世界にはドラゴンが居たことを信じない人も居る。でもこの物語を見た人は知っている、自分の居場所を見つけられずにいた少年が勇気を持って一歩踏み出し、世界を変えた事を。

 

出会いと継承と卒業の物語。物語とはかくあるべし、っていう感じでメチャメチャ好きなタイプの終わり方でした。
3単体で見ると、敵のドラゴンハンターの描き方が弱くて、1や2と比べるとややスケールダウンした印象もあるのですが、3部作の完結編としての締めくくり感の満足度がものすごい。最後だけでも映画館で見れて大満足です。良いシリーズだったなぁとしみじみ感じます。

 

せっかくなので次はホントに「パンツァードラグーン」映画化してくれませんかね。