僕はこんな事を考えている ~curezの日記~

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超音戦士ボーグマン THE MOVIE COLLECTION

超音戦士ボーグマン THE MOVIE COLLECTION [DVD]

というタイトルでDVDも出ていたようですが、私はU-NEXTで単品で2作を見ました。単品で語るにはちょっと微妙だったので、せっかくなのでセットで感想。

 

まずは「超音戦士ボーグマン」とは何か?
1988年に放送されていた葦プロダクション制作のTVアニメ。(全35話)

 

当時はアニメ化された「聖闘士星矢」が人気で、特に玩具のセイントクロスシリーズが爆発的な人気を得た。それを見て他社もそれに続けとばかりに、フィギュアにアーマーを装着するクロスアップ物が二番煎じお構い無しにと続きました。


和風路線の「鎧伝サムライトルーパー
オリエンタル(インド神話)ベースの「天空戦記シュラト
そしてこのSF路線変身サイボーグな「超音戦士ボーグマン
辺りが鎧物のフォロワー作品の代表所。

 

実際の所、玩具はどれも振るわなかったのですが、アニメとしてはどれもそれなりに人気が出ました。私も当時全部見てましたし。

 

ボーグマンはセガがスポンサーをやってて、「赤い光弾ジリオン」(これも後のプロダクションIGの創設に繋がる名作)で使ってた光線銃を玩具の流用の為にこちらのボーグマンにも普通の戦闘用銃としてデザインそのままで出したりもしてました。


ジリオンの玩具、当時凄く憧れたなぁ。結局手にした事は無かったけども。まあ光線銃でサバゲーやろうぜみたいな奴だったので、手に入れたとして一緒に遊ぶ人が居ないとあんま意味無いですが。アニメ好きだったのもあるけど、光線銃っていうハイテク感が当時は凄く未来の玩具っぽくてカッコ良く見えた物です。

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ああ、あとセガがスポンサーなので「ジリオン」「ボーグマン」共にセガマーク3にゲームが出てて、それもやりたかったなぁ。再販のギアコンバータやっと届いたので安ければ今からでも欲しいけど、ボーグマンの方は後期で結構レアらしいので現物に出経った事も無いな。

 

とまあそんな感じで割と人気のある作品だったので、TVシリーズ終了後にOVAが3作品ほど出て、今回はその内の2本。
もう一つはこのあとに「ボーグマン2」OVA全3話があるのですが、そっちは今回見て無いのでそこはいずれ(少し前にDVD確保してまだ見て無い)

 

あ、TVシリーズは見てましたがOVAは全部初見です。

 

まずはOVA1作目

『THE・BORGMAN LAST BATTLE』
ザ・ボーグマン ラストバトル
監督:根岸弘
脚本:岸間信明
1989
☆☆

最終回から3年後、サイボーグの物と思われる犯罪が多発するようになる。「ボーグマン計画」に関わっていた人達は全て失われ、ボーグマンであった3人以外にサイボーグ技術がこの世界に存在するはずがない。調査に乗り出した3人の前に、ボーグマン計画の初期段階に関わった存在が居る事を知る。

 

キャラデザが違う人なので、ビジュアル的に多少違和感はあるものの、まあタイトル通りの最終章としてTV版からのエピローグ的な感じ。

 

一応は、機械の体になる事で人間を超越する存在になれる、みたいなテーマっぽい部分も垣間見えるも、基本的には80年代90年代感覚。

 

まあ、終わった作品がOVAでまた見れる!みたいなファンムービー程度の物で良かったんだと思います、当時は。

 

でも「ポケ戦」「パトレイバー」「ゲッター」みたいな低価格路線じゃなかったですよね当時は。大人のファンなら買えたのかもしれませんが、子供の私にはこの辺は見る術が無かったなぁ。
一部、レンタル店なんかにもOVAありましたけど(それで「ジリオン」のOVAは見れた)当時の田舎はレンタル店なんて行けるとこは1店舗しか無かったから、そこに無いと終わりでした。


そしてOVA2作目

超音戦士ボーグマン LOVERS LAIN
監督:村山靖
脚本:園田英樹
1990
☆☆

OVA1本目が好評だったからか、2本目も作られる事に。時系列的にはラストバトルより前で、TVシリーズ最後から少し後。

 

恋人関係になっていたリョウとアニスだが、しだいにすれ違いが生じていく。リョウはかつての恩師であるメモリーを失ってしまった事、救えなかった事を未だに悔んでいた。ボーグマンはただの機械の体ではなく、精神感応ありきのサイボーグ体の為、精神の疲弊は肉体にも変調をきたし始めていた。そんなリョウの前に妖魔の生き残りが現れ・・・。

 

こちらもタイトル通り、リョウとアニスのラブストーリー物。そうか、TVシリーズでは特に恋人関係とかそういう感じで描かれたわけじゃなかったんだっけ?チャックと美紀がくっついてたのは記憶してるけど。

 

それはともかく!メモリーですよ!メモリージーン。
はい、私はアニスよりもメモリーが好きでした。
知的な美人みたいなキャラは当時珍しかったのかなぁ?なんかやたら惹かれて、別にアニメキャラに恋をしていたとかそんなんでは無いのですが、RPGとかやる時は、当時はヒロインにメモリーって名前をつける事が多かった。

知的なキャラクターという事で名前を流用したのか、或いは最後死んじゃうキャラなので、せめて違う所で活躍させたいとか思ったのかは、今となっては憶えてませんが。

 

そういえば「ラストバトル」では転送係が居ないので、自分でアーマー持ってって自力で着こんでましたが、こっちだとチャックが転送係やってくれるので装着変身シーンが見れた。本編内ではリョウだけですがOPだと3人分ある。

 

でもってこっちは元のキャラデザインの菊池道隆氏が復帰してるのですが、TVシリーズの時からさほどキャラデザに忠実だったわけでもないので、本人ですし、絵は綺麗だけどこれはこれでちょっと違和感があるという変な感じになってます。

 

サイレントメビウス」とかも私は読んでたので、麻宮騎亜と菊池道隆は兄弟か何かで、近い絵柄でお互いに切磋琢磨しているユニットみたいなもんなんだろうなと当時は思ってました(実際は同一人物の別ペンネーム)

 

お話は良くも悪くもやっぱり古いかなぁ。ビジュアル的にはカッコいい部分もあって見所はあったけども。というかTVシリーズを見てた時には私としては普通にバトル物メカ物として見てたので、恋愛要素うんぬんはそんなに気にして無かったかもしれない。メモリーも、ライバルキャラのダストジードのお姉さんで、みたいなそういう悲劇性みたいなのが好きだったと思うし。

 

あ、あと「ラストバトル」も「ラバーズレイン」も山寺宏一がOPED担当。山ちゃん、TVシリーズだとライバルのダストジードとしゃべるバイクのサンダーの声をやってたのですが、変身バンクのこの曲が私は好きでね。ちょっとダサカッコいいみたいな感じなんだけど

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そもそものボーグマンはOPEDが当時にしてもあんまりアニソンらしくない。
アースシェイカーというハードロック/ヘビーメタル系のバンドがやっててあんまりアニメと合ってはいないなぁと思ってました。

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後期はSHOW-YA寺田恵子との特別ユニットHIPSという形でした

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単品の曲としてはカッコ良くてむしろ好きなんですけどね
「生まれたときに渡された 生きる為のライセンス」という歌詞はグッと来ます。
でもやっぱり特にアニメとはイメージは合わない。

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そういうのと比べると山ちゃんの変身バンクの時の曲がアニソンらしくて好きでした。OVAの方は声優ソングみたいな感じになってて割と普通なのですが。

 

前記事の「ダイの大冒険」劇場版3本とかもそうですが、当時見られていなかったこんな古の作品、しかもTVシリーズじゃない奴とか今更になって見れるとは思ってもいなかったので、有難いと言えばありがたい。

 

でもitunesとかに入れて昔から曲とかはたまに聞いてたりしたので、決して「子供の頃に見てた懐かしコンテンツ」という印象じゃないんですよ。未だに詳しいマニアとかでは決して無いけど、昔からの好きな物の一つ、という感覚の方が強いです。

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