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映画 ドキドキ!プリキュア マナ結婚!!?未来につなぐ希望のドレス

映画ドキドキ!プリキュア マナ結婚!!?未来につなぐ希望のドレス 特装版 [DVD]

監督:伊藤尚往 脚本:山口亮太
日本映画 2013年
☆☆☆☆★

 

プリキュア映画15作目。TVシリーズ10作目「ドキドキ!プリキュア」秋の
単独映画です。

今回、何度目かに見返してて、結構ビックリしました。映画としての完成度が高いかと言えば、そこはちょっと変な所もあるのですが、これ異常なほど情報量の多い映画じゃないですか?多分、4回目か5回目くらいなんですが、観る視点が変われば映画はいくらでも違って見えてくるもの。その辺りが今回は凄く新鮮に観れました。

 

まずはTVシリーズのドキプリからちょっと説明。
プリキュアシリーズは企画立ち上げからの鷲尾プロデューサーが5年間プロデューサーを務め(「初代」から「5gogo」まで)その後に梅澤プロデュサーが4年間継続します(「フレッシュ」から「スマイル」まで)。で10作目の「ドキドキプリキュア」でまた新しい柴田プロデューサーが引き継ぎ次の「ハピネスチャージ」と「Go!プリンセスプリキュア」の途中まで続ける事になります。その後は1年ごとに交代というような形になってます。

 

最初の立ち上げがあって、そこからブランド力を高める努力をしてきて、10年目ともなると、流石にある程度はプリキュアもブランドとして世間一般にまで浸透してきて、じゃあ次はどこを目指すのか?という過渡期に当たるのが丁度この辺の「ドキドキ」くらいになります。

 

これまでのプリキュア記事で何度も書いてきましたけど、最初は王道とは違う挑戦的な意欲作だったプリキュアが、この辺りの時期まで来ると、逆にプリキュアが女児向けアニメの王道的な作品とみなされるようにまでなってきます。追う側だったはずなのに、いつのまにか追われる側まで来ちゃったと。この辺りがプリキュアシリーズの面白味の一つ。

 

原点となる1作目から挑戦的な作品だったという作風もあって、意外と保守に走らないのがプリキュアの面白い所。失敗を恐れず時代に合わせて変化していける土台があるのが強みでもある。

 

映画の脚本をやってる山口亮太氏はTV本編の方でもシリーズ構成をやってるのですが、プリキュアには初参加です。で、この人は思ったらしいです。プリキュアのメインターゲットは未就学女児。これちょっと勿体無くない?せめて小学校低学年とか、何だったら男児もヒーロー物の一環として観てくれるぐらいの作品にした方がお客さんのパイも広がるし、商売的にも、視聴者を増やしてもっとブランド力を高めるのにも良いのでは?

 

TVシリーズの1クール目くらいまでかな?プリキュアはこれまでは1話完結のスタイルが基本でしたが、基本的にはそこを踏襲しつつも、話の最後に次の話への引きをちょっと入れたりして、継続的なドラマっぽさをちょっと意識してあるのがドキプリ序盤の特徴。

 

これね、凄~~~くわかる。大人のプリキュアファンなら大概の人が同意してくれると思うのですが、プリキュア観た事無い人にとっては「子供に人気あるらしいけど女児向けアニメとかやっぱ『それなり』くらいなんでしょう?」みたいな感覚ってきっとありますよね。私も最初はそう思ってましたし。


で、ハマってしまった身からすると「あれ?プリキュアちゃんと見てみると結構面白くない?っていうかメチャメチャ面白いんじゃないのこれ?」と、沼にハマるわけです。ライムスター宇多丸風に言えばナーメテーターってやつ。

 

そう、プリキュアは実際とても面白いのです。なので、未就学児だけでなくてもうちょっと上の年齢とか、男児が見ても面白いっていう形に持って行ってもいいのでは?という気持ちは凄くわかる。うんうん、プリキュアは面白いものな。

 

が・・・現実は非常である。15年目を迎えた今でもプリキュアのメインターゲットは「未就学女児」の枠から抜け出せてません。

 

プリキュアを見ている女の子は、やっぱり小学校に入る頃にはプリキュア卒業しちゃうそうです。何ででしょうね?一般的に女の子は精神の成熟が早いとか言われてますし、子供っぽいものからは卒業したいみたいな気持が芽生えたりするんでしょうか?私は子を持つ親でも無いし、ご本人達もまだ十分に自分の気持ちを論理的に考えて言葉を綴れるような歳ではないですので、この理由は特に明確に記されたりする事はありません。永遠の謎です。

 

これが男児だったらまだ小学校低学年くらいまで戦隊ごっことかやってるイメージありますけどね。ただ男の子は男の子で、仮面ライダーはいいけど戦隊は子供っぽいみたいなのはあったりしますし(大人から見ればどっちも同じだしここ数年はむしろ戦隊の方がまともにドラマとして面白いだろうと思ってしまうのですが)昔からですが、いつかこういうのは卒業しないと、みたいな空気はやっぱりあったりはします。子供のころからオタク教育受けてる家ならいざしらず。

 

プリキュアを作っている東映的には、ここもう少し何とかしたいだろうと思ってるだろうなとは思うのですが、問題はスポンサーのバンダイナムコバンナム的にはプリキュア卒業しちゃったら、次のIPであるサンライズがアニメを作ってる「アイカツ」とかに流れてくれるので、実はそんなに問題では無く、逆に住み分けにもなってたりと、言う程困っては無いという大人の事情があります。

 

一概に「女児向け」と言っても「プリキュア」と「アイカツ」は実はライバルではないのです。あくまでバンダイナムコ的には、ですけれども。(これにタカラトミーの「プリティシリーズ」とか実写の「ガールズ×戦士」とかが絡むと色々と複雑な形にはなってくるのですが)

 

勝手な想像ですが「アイドル」は現実的だけれども「変身して悪と戦う」みたいなものは現実的でないとかの差があったりするんでしょうか。


アイドルってそんな現実的なの?幻想の上で成り立つ商売なんだから、そんなの戦隊とライダーと同様にどっちも同じようなもんじゃねーか!とおじさんは思ってしまうのであった。

 

後はその辺りの年代の女の子の感覚で面白い部分があって、おじさんに関わらず、男の人にとって割と単純に「女の子はピンクが好き」問題があるじゃないですか。でも実際はそんな事無くて、やはり子供っぽい色と感じて、女の子は一度ピンクを卒業するようです。どこのデータかは忘れましたが、女の子の好きな色アンケートでの年齢層別のデータとかを見た時に、思いっきりそんな感じのものを以前見ました。

 

未就学児の女の子の好きな色のど直球のピンクが必ずセンターにくるプリキュアはその辺りのジレンマもあるのかもしれません。まずはメインをじっくり捉えたい。でもそれが子供っぽいとか見られたら、それはそれで困っちゃうぞと。

 

え~?でも初代はピンクじゃなくてブラックじゃん!と言う気持ちもわかりますがキュアブラックはメインが黒でも差し色がピンクです。やっぱり作る方も売る方も、女児向けで黒とか大丈夫なのか?過去に例のない前代未聞だぞ?という事で、保険をかけての差し色のピンクであり、パートーナー妖精のミップルは女児人気の高い黄色なのです。で「キュアぱず」とかでは黄色扱いされてたシャイニールミナスは、あれ本当はピンクがメインカラーだったりします。その辺りはプリキュアもちゃんと計算(というかマーケティングかな?)で作ってある事は過去のインタビューとかでも読んだ事があります。

 

青とか黄色は年齢層に関係無く、割と満遍なく人気があるようですが、じゃあ子供っぽいからとピンクを卒業すると、どこに行くのかと言えば近年は紫が人気カラーなのだそうな。つってもドギツイ紫じゃなく、もっと淡い色のラベンダーカラーっぽい方。プリキュアの追加戦士に紫が多いのはそういった部分も絡んでいるようです。(色で言えば女児にブラウン(茶色)の人気があるはずもなく、プリアラでモチーフのチョコレートカラーを入れるのにキュアショコラは苦労したとか)

 

戦隊のレッドが不動のセンターであるように(つっても戦隊もお話や設定上「赤」以外がリーダーのものも結構ある)プリキュアのピンクも不動の存在かな?と思う所はありつつも、変化するのがプリキュアの良さでもあるので、いずれかはピンクがセンターじゃ無いプリキュアも必ずこの先に出ると予想しておきます。

 

その辺りを考えると紫でアイドルでもあるまこぴー(キュアソード)は色々と考えてあるキャラクターだったんだな、というのがわかります。

 

毎度毎度、脱線しまくりなプリキュア映画記事ですが、そろそろ映画に話を戻しましょう。


次回への引きを作ってストーリー重視だったのがドキプリの特徴と最初に書きましたが、その辺りもTVシリーズ中盤になると普通に戻ってしまいました。特別にそれが「不評」だったような話は聞いた事が無いので、問題があったとかではなく、恐らくはですが、特にそれをした事による反応が見受けられなかった、くらいなのかなぁと思います。

 

が、その辺りの空気を受け継いでいるのがこの劇場版。見直してみて改めて思ったんですけど、この映画って、メチャメチャ複雑な構成だったりしません?私はそこすごくビックリした。

 

元々、割と好きな方の作品でしたし、ストーリーもほぼ憶えてる状態で見てますけど、これ、こんな凄かったっけか。今まではそこまで意識しないで見てただけかな。


タイトル通り「マナ結婚!!?」と冒頭は未来のマナの結婚式からスタート。近年のTVシリーズ終盤とかで何故か毎回やるようになったプリキュア達の大人の姿が描かれたのってこれが最初だったっけ?その辺りも興味深い部分ではありますが、今回はちょっと置いておきます。

 

で、何だ夢かとOP後にすぐオチはつくのですが、このマナの結婚式はちゃんと映画の終盤で同じシーンが出てくる。ただのネタ的な映像で無く、ちゃんと映画の構造として最初と最後に同じシーンを持ってくるという辺りがもう本格的な映画として作ってある事がわかる。

 

ただ、この映画凄いのはその未来だけでなく、むしろメインテーマ的な所では過去の方が重要な要素として描かれます。公開が先延ばしになってしまいましたが、プリキュア映画最新作「プリキュアラクルリープ」がループ系の話のようで、そのインタビューを読んでて、ああなるほどと思った事が一つ。子供達にとっては「過去」ってまだほとんどないから、あまりピンと来ない要素なんです的な事を言っていて、確かにそれはその通りだなと。作中の設定の中学生ならまだしも、見ているメインターゲットの未就学児にとってはやっとやっと物心ついたばっかりで、過去もクソも無いわなと妙に納得してしまいました。

 

過去に思いを馳せるって、それなりに人生経験重ねてこそなんですよね。年齢を重ねれば重ねるほど過去の思い出という物は大きくなっていく。そこ考えると「過去」っていうテーマはプリキュアとはやや相性が悪い。


後の「オールスターズメモリーズ」は15周年というメタ要素を使ってそこを最高の形で描いてましたけど、単純に一つの単発映画としては扱うのが難しい。

 

序盤、映画館が解体されるシーンが入っていて、昔はあそこで色々見たんだけどなぁ、的に寂しがる年配のモブの描写が入る。「映画」を意識した作り手なりの意図がそこに見え隠れする、まさしく大人にしかわからないシーンだと思うのですが、それでいてちゃんと思い出をフィルムに封じ込めてしまう、という設定に繋げてある上手さ。この映画、先ほどの結婚式のシーンも含め、そういうのが凄く多い。これ、メチャメチャ考えて作ってある映画です。

 

で、このシーンでもう一つ思ったのが、作品全体のテーマにも繋がる所で、「昔は良かったって言うけど、自分達は『今』を生きてるし、その今を否定したって仕方ない、子供達の未来を、今をちゃんと見てあげようよ」ってさ~、これ思いっきり「オトナ帝国の逆襲」ですよね?

 

そう、ドキプリ劇場版は「プリキュア版オトナ帝国の逆襲」なのです。
要はあれをいかにプリキュアというフォーマットに落としこむか、そしてプリキュアだからこそ「オトナ帝国の逆襲」とは違う答えを提示できるか、そういう事を考えて作った映画なんだろうなと思うと、また新しい視点でこの作品を見れて今回とっても面白かった。

 

序盤の学校でのマナ・六花、まこぴーと同級生の二階堂君との会話なんかも、あれ?意外と女の子女の子してるシーンだなと思いきや、前述の通り、ここがちゃんと後のシーンにも繋がるし、性を意図的に描かないプリキュアだからこその「愛」の話に終着する上に、マナって漢字で書くと「愛」と書いて、それはおばあちゃんがつけてくれた名前だった事が映画内で明かされます。なんとまあ考え抜かれた脚本なのかと。

 

ウエディングドレスという、女の子のあこがれ要素を使って、そこを単純に男女の結婚とか恋愛ではなく、親から娘へ、娘から子供へと3世代受け継がれる、愛情の引き継ぎとして描くこの脚本のセンス。


しかもそこを単純に物として引き継ぐのではなく、マナのお節介焼きな性格はおばあちゃんから引き継がれた部分だったんだよ、とちゃんと内面の部分を描いてある。これ、メチャメチャ「映画的」だなぁと。何で子供向けのプリキュアでここまで映画的な演出をやっちゃうのかと。凄くない?本気で作ってる映画なんだなと。

 

でもってそのおばあちゃんの話のみならず、ストーリー的には敵のマシューが実はかつての家族だった愛犬のマロだった、という衝撃的な展開。

 

おばあちゃんだけでも涙物なのに、亡くなってしまったペットの話とか、もう反則的にヤバいです。OPの2番でマシュマロって歌詞に入ってるんだよね、とか、この映画は長いプリキュアシリーズの中で唯一「血」が流れるシーンがあるんだよね、的な事はよく語られますが(因みに血の描写は、そこを描かないと痛みが伝わらないと思ったから、あえて意図して描いたとの事です)個人的に今回、凄く残ったのはマロの死をストレートに描いてあった所。

 

一応、公式的にプリキュアの必殺技は「浄化技」とされていて、必ず殺す技ってどうよ?と普通にテンプレートで使われて誰もそこまで気にして無いでしょ?みたいな所にまで気を使っているくらいに、プリキュアにおける「死」は気を使っている部分。でもこの映画はそこを逃げずにストレートに描いてある。この部分も、ああこの作品はそれくらい本気で作ってる映画なんだなぁと感じました。

 

子供時代に封じ込まれて、大好きなおばあちゃんもマロも居る世界でマナの「こんなのずるいよ」と落ちていく姿の何と痛々しい事か。・・・ずるい。こんなの本当にどうしようもないじゃないかと、感情を揺さぶられます。しかも挿入歌演出って!

 

同じように過去の世界に閉じ込められた六花とありす。楽しかったかつての思い出、でも何かが足りない。そう、そこにはマナが居ない。今度は自分がマナを助ける番だ、とばかりに立ちあがるダイヤモンドとロゼッタだったが、それでも力尽きる。うん、ホントはまこぴーも居るけどこの映画だと影が薄い。


そこで!実はもっと影が薄かったキュアエースがようやくこのピンチにかけつける。

まさしくヒーロー登場みたいな感じですが、圧倒的な後付け感。いや実際これ多分後付け。追加戦士として登場したキュアエースはTVシリーズ初期の構想には無く、スポンサーの意向で追加されたキャラクターです。本来はキュアソードが追加戦士ポジションで、最初から登場はしているものの合流は中盤くらいになってから、という予定でした(キュアムーンライトとかキュアフォーチュンと同じパターン)。でも春映画の「NS2」にもソードを出してほしいとの要望で、早めに合流する形になってしまったので、売りになる追加戦士をまた別に作ったというのがキュアエース。(なので前半に特に仕込みも無くいきなりポッと出のキャラクターなのですが、逆にそこを上手くシナリオに落とし込むのは流石)

 

映画も秋になってから急遽作るはずもなく、年間スケジュールで春映画の時点でもう秋映画も動いてるので、キュアエース無しのおおまかなシナリオがある上で映画でも追加したと思われます。

 

単純に映画としてはここどうかと思うのですが、作中の登場人物が、何故キュアエースがここに!?過去の世界にどうやってきたのかと敵までもが驚く中で一言。「愛は時空をもこえるもの」と堂々と言ってのけるキュアエースの面白さ。良くも悪くも、ではありますけど、こういう強引な部分もプリキュアの面白さとも言えるし、それをキャラクターに乗せる大胆さ。

 

しかも、もっと凄いのが、この登場シーンのみならず、この後にある映画唯一のミラクルライトを使うシーンもキュアエースに委ねてある。ミラクルライトは奇跡を起こすプリキュア映画独自の要素なんだから、理論的に説明のつかない部分を「ミラクルライトの奇跡」という形で強引に乗り切ってしまえばいいという大胆な発想です。


なんつーメタ要素だ。どの作品もミラクルライトで奇跡は起こしたりしてますけど、ここまで考えてというか捻って作ってあるのはドキ映画のみなんじゃないかなぁ?

 

ストーリー的には突っ込み所しか無いのですが、脚本的に無理がある所をミラクルライトを使って強引に押し通してしまえという使い方が凄い。キュアエースをトランプで言えば何でもありの「ジョーカー」的なカードとして使ってあるわけです。う~ん「愛の切り札」凄い・・・。

 

そう、そしてサラっと言いましたが、この映画、ミラクルライト使い場面が1か所しかありません。え?そうだったっけ?と今回見直してみて初めて気付きました。


ラストのキュアハートエンゲージモードのとこも、過去のプリキュア映画と同じようにミラクルライトで奇跡の変身だと勘違いしてました。でも今回見たら違ってた。あれってマロのプシュケーを使って変身してるんですね。

 

多分、前述の通り脚本のご都合主義をミラクルライトで解決というのをちゃんと意図して使っているので、2度目を別の形で使うのを避けたんだと思います。反則は一回だけよ、みたいな。

 

ハト映画の時に私は書きました。ミラクルライトから逃げてるし、映画としての完成度は高いけど、それは子供達が見たいものじゃなくて大人が面白いものを作っちゃってるんじゃないの?そこはプリキュアとしてはどうなの?って。実際見直したら全然そんな事は無かったんですけどね。

 

そこ考えたらこっちのドキ映画の方がよっぽど大人向けに作ってます。今までそれ気付かなかったのは、ハト映画がOPからしておしゃれ映像にしてあったりしたので、そのルックだけに囚われてしまっていたのかなぁと。ドキ映画はルックだけなら凄く普通のプリキュア映画してますしね。

 

マシューの怨念をメインにしないで、とってつけたような黒幕を出しちゃうとことかは作品も脚本も違う人だけど、次のハピ映画にも通じるプリキュアというコンテンツ故の難しさだなぁと思ったり、TVシリーズのサブキャラをちゃんと映画の方でも使ってあげたり(セバスチャンなんか見せ場まである)これメチャメチャ考えて作り込んである映画だなと思えたり、よくよく見るとプリキュアシリーズの中でも結構な特異点と言える作品かと思います。

 

サラっと見ちゃうと、割と感動的だし、プリキュアっぽい強引な部分もある「普通のプリキュア映画」として流して見てしまいがちですが、よくよく見ると相当に凄い映画でした。

 

実はこの作品、「劇場版 魔法少女まどか マギカ[新編]叛逆の物語」と同日公開です。反逆の物語は私もメチャメチャ好きな作品で、アニメ映画の頂点は私の中ではずっと「イデオン発動篇」がオールタイムベストみたいな作品だったのですが、これイデオンに匹敵すんじゃね?と思えたくらいの作品。

 

流石にドキ映画がそこに並ぶとは言いませんけど「反逆の物語」と同時にプリキュア映画がこんな事をやってたかと思うと、それはそれでやっぱり面白いです。

 

せっかくなので好きなMAD

 

予告編


『映画ドキドキ!プリキュア マナ結婚!!?未来につなぐ希望のドレス』予告編

 

 

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