僕はこんな事を考えている ~curezの日記~

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ライブ・リポート

ライブリポート [DVD]

原題:Line of Duty
監督:スティーブン・C・ミラー
イギリス・アメリカ合作映画 2019年
☆☆

<ストーリー>
警察のもとに透明の箱に閉じ込められて泣き叫ぶ少女の映像が届いた。少女の命が64分しかないことを知った警官のペニーは、誘拐捜査の協力を申し出たネット配信リポーターのエイヴァとともに捜査を開始する。レポーターによる映像はSNSで拡散され、視聴者からも情報が寄せられるが、正しい情報と誤った情報が錯綜する。タイムリミットは刻一刻と迫っていく中、ペニーが関わったある事件が発覚する。


予告編に思いっきり騙されました。
もっと真面目な社会派サスペンスっぽいものだと思ってましたが、実際見てみると、B級バカ映画だった。

 

バックボーンのある悪役とかじゃなくただのチンピラ悪役みたいなのが街中でマシンガンを連射して警官をバカスカ殺しまくって車も大爆発。アーロン・エッカート演じる主人公の警官も、おそらくは「ダイハード」っぽい感じを狙ったのか、グチとか言いながらあえてスタイリッシュでは無い感じの泥臭い路線。ユーチューバーのお姉ちゃんとのコンビもちょっとコメディーっぽい軽い感じ。

 

あとね、予告であった64分のリアルタイムライブリポートも、後半は本当にそういう作りになってるのかと思ったら別にそうでもない上に、「ラスト2分の放送事故」ってのも別にどんでん返し的な何かがあるわけじゃない。

 

「サーチ」だったっけかな?モニター映像のみで映画を1本作るっていう最初にやったもの勝ち的な作品がありましたが、あちらの方がネタ的なものとしてもまだ面白いし、リアルタイム故に視聴者から何か手掛かりを得るとかそういうのがあるわけでもない。

 

イムリミットで被害者が水没させられるっていう展開も「ザ・セル」みたいなミステリアスな感じがあるわけではない。つーかその真逆の人情物っぽい路線なので、救出シーンとか、正直言って笑ってしまいました。なんかこれ無理矢理でも「良い話」にしようとしてるだろ!っていうのが逆に面白くって。

 

アクションもなんか凄くモタモタ。そこはキャラクター性であえてなんでしょうけど、話というか展開にリアリティが無いのに、そんな部分で大して強く無い警官とかリアリズムを出さなくっても。

 

リアリズムと言えば、私は車関係の仕事をしてるので、いつも映画で気になるんですけど、車のガラスって特殊な構造をしているので、この映画みたいな割れ方は絶対にしない。うん、別にそこを本物と同じようにするべきってわけではなく、ガラスはイメージしてる通りにガシャーンって割れて別に良いのですが、なまじ専門的な知識を持ってたりすると、ちょっと気になってひっかかるとか、多分その人その人によって色々あるよな、といつも思ってたりする。

 

どんなものであれ、専門知識持ってると、よくわかる部分もあれば、逆に変な描写がサラッと流れて、あれっ!?今の描写変じゃね?っていうの結構ありますよね。

 

全く楽しめなかったってわけではないですが、予告詐欺ですよっていうのと、変に期待して見るのはちょっと厳しい。映画館で予告見てなかなか面白そうだな、一応見ておこうかって思ってたのですが、結局はコロナで無駄な外出は控えようか、どうしても見たいって程では無いしとスルーになってたんですが、まあ100円レンタルで見る分には十分に許せます。

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