僕はこんな事を考えている ~curezの日記~

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ジョン・ウィック:パラベラム

ジョン・ウィック:パラベラム(字幕版)

原題:JOHN WICK: Chapter 3-Parabellum
監督:チャド・スタエルスキ
アメリカ映画 2017年
☆☆☆★

www.youtube.com

<ストーリー>
裏社会の聖域コンチネンタルホテルでの“不殺の掟”を破った伝説の殺し屋ジョン・ウィックは、闇の組織から1400万ドルもの賞金を掛けられ追放処分となる。次々と襲い来る殺し屋たち。それを辛うじて撃退したジョンは生き残りを賭けて、かつて“血の誓印”を交わしたソフィアの協力を得るため、モロッコに飛ぶ。しかし組織はジョン抹殺のため最強の暗殺集団を投入、壮絶な戦いが待ち受ける。


シリーズ3作目。前作のまさに直後から物語はスタート。
コンチネンタルを敵に回し、過去最高の賞金首となってしまったジョナサン。手負いのまま、治療もままならぬ状況で、彼はどうこの危機を乗り越えていくのか?
というのがお話的には見所。

 

見所・・・なのか?展開的には二転三転して、息もつかせぬ展開なんだけど、そんな話以上に最初から最後までほぼ二時間アクションシーンだけで構成されてるんじゃないかと思うほどに、濃いアクションパートが見られる。

 

ただそれね、実は結構難しい部分なんだよなと個人的に昔から気になってるとこで、多分アクション映画が好きな人は、お話なんか正直どうでもいいから、血沸き肉踊るアクションシーンを見せてくれ!って思う人が大半なのかなと思うんですけど、私個人の感覚としては、アクションシーンって実はあんまり好きじゃないと言うか、じゃあそんな人がジョン・ウィックとか見てんじゃねぇよって感じなんですけど、実は色々と思う所がある。

 

前にねぇ、ジャッキー映画とか、古いカンフー映画とか久々に見たくて何本か続けて見た時期があったんですけど、間伸びしてるんじゃないかと思うほどにちょっとアクションシーン長すぎないかと感じる事が結構あって、勿論、画面内ではキレッキレのアクションがこれでもかと流れてるんですよ。決してその内容・レベルが低かったとかではない。

 

でもアクションシーンって、基本的に「見る」ものじゃないですか。普通の人はね、つまんないドラマの部分なんかより早くアクションシーンを見せてよっていう人が大半だと思うんです。見せ場っていうくらいですしね。

 

でも私は映画を見る時は常に頭の中をフル回転させてる人なので、むしろアクションの見せ場とか頭を使わない分、派手な画面とは裏腹に段々と眠くなってきたりする。映画に限らずだけど、「見るもの」じゃなく「見て考えるもの」という感覚が私は強い人なので、アクションシーンが続くと眠くなるケースが多々ある。

 

勿論ね、どんなものだって視点一つで世界は違って見えるもの。このアクションすげーな、どうやって撮影したんだろう?とか、考える気になれば考える要素なんて無限にあるものです。
ただ私は自頭がそもそもあんまりよろしくない。頭悪いからこそ優先順位をつけてストーリーや登場人物の心象部分とかを思考の軸に据えて鑑賞するスタイル。だからそこが停滞するアクション部分はついつい気を抜いて見ちゃうので、眠くなりがち、というわけです。

 

なのでこの「ジョンウィック3」面白いんだけど結構ツライ。
意外とね、話の展開も凝ってるんですよ。殺し屋としてジョンを育てた親みたいなとこに行けば、前作で散々振り回された血の誓印を今度はジョンが持って行って助けてくれと。そしてそこから主席連合のさらに上に存在する首長に会い、自信の過ちを償おうとする。ニューヨークに戻ったジョンは、再度ウィンストンと向きあうも・・・と、場面や状況はどんどん変わっていくし、アクションも馬を使ったかと思えば、ハル・ベリー演じるソフィアのガンフーならぬワンフーとか、見せ場が次々と。

 

その上、クライマックスはジャパニーズ寿司屋とのチャンバラとか、どんどんトンデモ路線にシフトしていく。

 

ああ、最近は対弾性能もどんどん上がって来ちゃって、とか言って、ゲームの耐久力高いメンドくさいタイプの雑魚キャラみたいなものまで出てくる。撃ってもなかなか倒せない敵とか結構珍しいですよね。

 

この映画1本で本当におなかいっぱいになる感じ。
ただ、それがゆえに気分次第ではちょっとやり過ぎ感もあったりして、私はそこが微妙に感じたのかも。

 

いやねぇ、おなかいっぱい食べたいときは次郎系とかドンピシャでハマるけれど、そこまでじゃない時はおなかいっぱい過ぎて途中で気持ちが折れる時もあるじゃないですか。そんな感じです。

 

キアヌ・リーブスさん、大の親日家で日本に来ると、マネージャーとかもつけずに(そもそもキアヌにマネージャーとか居るのか?)一人でラーメン食いに行くような人ですからね。キアヌは二郎系とか好きなのかなぁ?こってりたっぷりじゃなくて、次の「コンセクエンス」はほどほどくらいのバランスだと私はありがたいんだけど。

 

馬フーもインパクトはありましたが、ソフィアのワンコが見た目面白かった。警察犬とかも訓練するとこんな感じに動けるのかなぁ?犬は頭が良いので、もしかして実際出来るのかも?なんて思えてしまえるのが良いですねぇ。セガの「シャドーダンサー」とかサムライスピリッツアメリカン忍者ガルフォードに使える忍犬パピィを思い出しちゃいましたよ。

 

ただ、私は猫派だったりするので、寿司屋の実は犬より猫派で・・・って告白とか寿司屋なのに店で堂々と寝そべってる猫様もそれはそれでツボでした。


という辺りでこれから新作のチャプター4「コンセクエンス」見て来ます。
と思ったらアマプラでコンチネンタルのドラマもあるんですね。
時間がいくらあっても足りないぞ。

 

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