僕はこんな事を考えている ~curezの日記~

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Ms.マーベル:スマホ世代とか言われても

Ms.マーベル:スマホ世代とか言われても (MARVEL)

Ms.MARVEL:GENERATION WHY
著:G・ウィロー・ウィルソン(ライター)
 ジェイク・ワイアット、エイドエイアン・アルフォナ(アーティスト)
訳:秋友克也
刊:MARVEL ヴィレッジブックス
アメコミ 2018
収録:Ms.MARVEL v3 #6-11(2014-15)
☆☆☆☆☆

 

突然、スーパーパワーを手に入れてしまった16歳の少女カマラ・カーン。
スーパーヒーローを夢見てきた彼女は、喜んでヒーロー稼業に乗り出すが、
ご近所の平和を守るのだってラクじゃない!
しかも、早くもヒーローには付き物の宿敵インベンターが登場!文字通りの
鳥人間に呆然としつつ、インベンターとの対決に挑むカマラだったが……。
今回は、彼女のオリジンに絡むインヒューマンズに、心の師ウルヴァリンも登場!
注目の新世代ヒロインMs.マーベル、シリーズ第2弾!

 

という事で2巻目。冒頭からウルヴァリンとのチームアップ!カマラちゃん的にもチームアップしたいヒーローNo.1がウルヴァリンだったそうで、一応はウルヴァリンアベンジャーズですが、マスコミ対応とかのフロントマン的な事は嫌がるので、多分この世界的にはそんなに人気のあるヒーローではないはず。ああでもこの時期のX-MENでは国連のスピーチ(だっけ?)とかに無理矢理つれてかれてたり、サイクと袂を別れてジーングレイ学園の校長やってた時期でもあるので、それなりに有名人にはなってたのかな?でも結構マニアックだと思います。

 

とは言え、それはあくまで作中の中の話。ウルヴァリンと言えば、若いころのキティ・プライドとか、ジュビリーとかティーンエイジャーの女の子とコンビになるケースは多め。意図してそういう子をサイドキックとして選ぶわけじゃなく、流れで仕方なく、みたいな感じになりつつも何だかんだと面倒見の良いウルヴァリンなので、おじさんと若い女の子というデコボココンビっぷりと、ウルヴァリン個人の魅力とはまた違う魅力を引き出せる形で実際面白いので、単発のチームアップ話とは言え、ここでウルヴァリンと絡ませるか!という感じで最高に面白い。

 

やれやれ、子守じゃねーんだぞ的な感じのスタンスだけど、それでも絶対見捨てない感じとかやっぱウルヴィー最高よね。はしゃぐカマラちゃんも最高に可愛い。

 

ここでカマラちゃんの存在を知ったウルヴァリンはキャップ経由でインヒューマンズに繋ぐ。インヒューマンズへの合流は拒んだものの、当然メデューサはフォローを忘れず、犬のロックジョーをカマラちゃんに派遣してコンビを組ませる。

 

後半はインベンターとの戦いに戻るものの、囚われていて動力源にされていた子供達は、自ら望んでその役割についていた事が判明。

 

ただのスマホ依存で、何の生産性もない若い世代はせめて自分を電池代わりにクリーンなエネルギーとして身を捧げる事で、自分達の世代なりに役に立とうとしていた、という面白い展開に。

 

この辺の新世代の描き方がとっても面白いです。勿論、カマラちゃんはそんなの間違ってるって反論するし、若い世代の皆が皆これに共感するかはさておき、ああ自分達の世代なりの感覚ってあるよな、とどこか共感してしまう人も居るのでは?若い人向けに作るコミックで、こういうテーマをしっかり描いてあるのはとても面白いと思います。

 

自分はいったい何者なのか?何になれるのか?親や司教の教えもわかるにはわかる、そこを引き継いで行くのが自分の役割?自分が本当になりたい自分って何だろう?こういう所をきちんと描いてある。

 

ドラマ版もこの辺りのテーマは生かしてほしいと切に願います。
3巻の発売も楽しみです。

 

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