僕はこんな事を考えている ~curezの日記~

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ヤング・アベンジャーズ:サイドキックス

ヤング・アベンジャーズ:サイドキックス

YOUNG AVENGERS VOL.1: SIDEKICS
著:アラン・ハインバーグ(作)
 ジム・チャン(画)
訳:吉川悠
刊:MARVEL 小学館集英社プロダクション ShoProBooks
アメコミ 2022年
収録:YOUNG AVENGERS v1#1-6(2005)
☆☆☆★

 

謎のヒーローチーム
ヤング・アベンジャーズ登場!!!
世界の運命は少年少女(ティーンエイジャー)に託された!?

 

謎の若手ヒーローチーム「ヤング・アベンジャーズ」がニューヨークに現れた。元祖アベンジャーズであるアイアンマンとキャプテン・アメリカは、経験の浅い若者たちの身を案じて、彼らを解散させようと動きだす。アイアンマンとキャプテン・アメリカ問い詰められたリーダーのアイアンラッドは、彼自身の驚くべき正体と、ヤング・アベンジャーズ結成の目的を明かす……。世界の運命は少年少女(ティーンエイジャー)たちに託された!?


という事で唐突に出ましたヤングアベンジャーズの第1期シリーズ。
結構前に第2期の1巻目とか、後は例によってシビルウォークロスオーバーシリーズでもランナウェイズとセットで出てわずかながらに出てたりはしたのですが、改めて今回は一番最初のシリーズが新刊として出ました。

 

2005年に出たシリーズで、時期的には丁度「アベンジャーズ:ディスアッセンブルド」の直後。スカーレットウィッチの暴走によるディスアッセンブルド事件でホークアイ/クリント・バートンとアントマン/スコット・ラングが死亡。

 

アベンジャーズ壊滅&解散となった後に、マーベルの人気No1と2位のスパイダーマンウルヴァリンをチームに参加させて、ニューアベンジャーズ結成。ヴィレッジブックスから出ていた邦訳アメコミの流れは丁度そのニューアベンジャーズの1巻目から始まっていた形なので、邦訳読みにとってはなかなかに懐かしい時期の話です。

 

アベンジャーズが崩壊した直後に、アイアンマンっぽいアイアンラッド、キャップ&バッキーっぽいパトリオット、ソーっぽいアスガーディアン、ハルクっぽいハルクリングが突如現れ、こいつらは何者だ?アベンジャーズが若返ったのか!?みたいな所が導入部分。

 

「ニューアベンジャーズ」は確か1巻の終わりくらいの所で、アベンジャーズ再結成だ!っていう流れだったと思うので、丁度アベンジャーズが解散してる時期にこいつらが現れたっていう驚きですよね。

 

デイリービューグルもジョナがジェシカ・ジョーンズを雇って彼らが何者なのか調べようとする。子供の頃は自分もキャプテン・アメリカのサイドキックのバッキーに憧れていた、けどその悲運な結末を知ると、ティーンエイジャーの誰もがその憧れを捨てざるをえなかったって語るのが面白い。

 

因みにウィンターソルジャーとしてバッキーが復活するのはこの後なので、ティーンエイジャーがヒーローごっこをするのは危険が伴う、というのに説得力がまだあった時期。(勿論、若いヒーローは実際に沢山居ますが)

 

そんな流れもあって、基本的にはいかにもな「血気盛んで無謀な若者」というのが強調されて描かれてます。キャップとトニーも、ヒーローは子供の遊びじゃないぞ、と彼らを止めに入る。実際、彼らの能力はものすごく中途半端なものとして描かれる。

 

そんな中、アイアンラッドの正体が判明。彼は後の征服者カーンの若い頃の姿で、自分はヴィランになんかなりたくないとこの時代にタイムトラベルで逃げて来たと語る。そして追ってきた征服者カーン。彼との戦いが今回の話の軸になってて、キリの良い所まで話が収録されてます。

 

征服者カーン、邦訳だとまともに話に絡む形で出て来たのって今回が初かも?アベンジャーズの宿敵を代表する一人で、MCUでは「アントマン3」のヴィランとして登場予定(一足先にドラマの「ロキ」でも出てましたが)

今回こうやって古めの作品を出してきたのは、ヤングアベンジャーズの面々だけでなく、そこもあったからなのかな?

 

今回がケイト・ビショップの初登場になりますし、スコット・ラングの娘のキャシーもこれ以前から居るキャラなものの、ヒーローになるのはここからですし、パトリオットことレイ・ブラッドレイは「ファルコン&ウィンターソルジャー」にちょこっとだけ登場済み。ワンダの双子の息子も「ワンダヴィジョン」に出てましたし、MCUに出てたのはこいつらなのか!という感じで楽しむのには確かに最適かも。

 

ただ、この辺の若いキャラはなぁ・・・正直、人気あります?
ケイト辺りはクリントとのコンビが定着した感はありますけど、パトリオットとか、もう2代目のレイショーン君の方が押されてる気がするし、ティーンエイジヒーロー枠も、次のチャンピオンズがその役割を担ってるような気が。最も、そっちのチャンピオンズだってカマラは会社から押されてるだけで、人気としてはどうなんだろうって気がするし(私はカマラちゃん好きですが!)成功したのってマイルス君くらいのような気が。

「グウェンプール:ストライクバックス」でもオールドファンの評価はイマイチとか言われちゃってたし。

 

ただね、原作でもそうですし、それこそMCUでもそうですけど、次の世代が跳ねないと、新しい若いファン層が入ってこなくてこの先停滞するのは目に見えてる。いつかまた「アイアンマン」とかをリブートする可能性はあるんでしょうけど、いつまでもそこに頼らず、新世代が旧世代と同じくらいの知名度や人気を獲得して、より大きな世界に育って行ってほしいなとは私も思う。

 

ヤングアベンジャーズにランナウェイズにチャンピオンズとか、時間をかけてじっくり育てて行って、「ガンダム」じゃないけれど、それぞれの世代に自分達のヒーローはこれ!みたいになってくれたら理想じゃないかなと。

 

しかし、度々書いてるけど、こうやって歴史の隙間が埋まっていくのは楽しい。
最新シリーズとかだけでなく、こういうのも全然アリだな。

 

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