僕はこんな事を考えている ~curezの日記~

見たもの読んだものなどの簡単な記録と感想のチラシ裏系ブログ

ハートキャッチプリキュア! 11~20話

ハートキャッチプリキュア!【4】 [DVD]

HEARTCATCH PRECURE!
シリーズディレクター:長峯達也
TVアニメ 全49話 2010-11
☆☆☆☆★

 

1週間に10話づつ無料配信中の2週目です。
いや改めてどの話も面白いなこれ。
プリキュアって基本1話完結なので、結構同じ事の繰り返しで一気見にはあまり適さない部分もあると思うんですけど、ストーリーの引きとかじゃなく、普通に毎回面白いので結局一気に見てしまった。

 

私は御覧の通りのそこそこのプリオタなので、スタッフの名前とかもある程度は気にしながら見てるんですけど、後まで含めれば自分のシリーズとかを受け持つような人も沢山居たりして、なかなか豪華な布陣。

 

シリーズによって勿論違うけど、1クール目の終わりの12話か13話に最初の山場としてそこでロッド系のパワーアップアイテム入手というのが今のプリキュアシリーズは多い。けどハトは最初から使える標準装備でタクトもってるので、ここでのアイテム入手話が無いにも関わらず、上手く話を作ってて、構成とスタッフワークのバラけさせ方が上手い。

 

アイテム入手って、いかにもパワーアップって感じで凄く盛り上がるものの、あれもちょっと欠点があって、売りにしなければならないから、しばらくはその新アイテムでフィニッシュが固定されちゃうんですよね。特別感はなくなっちゃうけど、その分、お?今回は二人でフォルテッシモか、今回はマリンのみのフォルテウェイブか、今回はブロッサムか、とか見てて楽しい。


■11話 アチョー!! カンフーでパワーアップします!!

つぼみがへっぽこな感じでカンフーを習う姿が可愛い。
カンフーマスター?のまさと君の声が長沢美樹(ダークルージュ!)
心の花が枯れるのが、お兄ちゃんで無く弟君というのが捻りがきいてて面白い。


■12話 ドッキドキです! プロポーズ大作戦!!

水のデザトリアンで溺れるマリンが面白い。


■13話 真実が明かされます! キュアムーンライトの正体!!

多分ですけど、私がプリキュアに興味持ったのってこの話かと思います。
今はニチアサで戦隊・ライダー・プリキュア見てますけど、当時は何も見てませんでした。なので、たまたまTVつけてこの話を見て、女児向けアニメとか全然通ってこなかったけど、今はこんなのなのか、凄いなこれって衝撃を受けた記憶がある。

 

ダークプリキュアがメチャメチャカッコ良かったのと、彼女のゴスファッションを見て、え?ゴスって子供が興味を持つ分野とはとても思えないけど、これどういう事なんだ?という疑問が湧いたのを覚えてます。その後色々と私なりにプリキュアを深く掘り下げて研究じみた視点で見るようになっていって、子供達は敵キャラなんか見て無いし、プリキュアは敵が商品展開にも絡まないので、その部分は割と自由に作れると知ってその疑問は解決しました。

 

1話のアバンでムーンライトVSダークプリキュアが描かれて、今回のもそこの回想シーンなんですけど、プリキュアってこんなにカッコいい作品なんだ、って思って、その後毎回では無いんですけど、当時は録画とかはしてなかったので、日曜の朝に早く起きた時はチェックするようになった、という感じだったかと。


この時では無いんだけど、私が最初にプリキュアのフィギュアーツ買ったのもダークプリキュアからだった気がする。

 

9話の再登場時は監督の長峯さんが直接演出を手掛けて、それを受けての今回の13話はシリーズ構成の山田さん(脚本は栗山緑名義)自らが脚本をやってたりと、ここは大事な部分だってのがわかるスタッフワークです。

 

そして今回は月影ゆり回でもあって、たまに「キュア辛気臭い」とか言われちゃう事もあるけど、ゆりさんに関してはキャラデザの馬越さんが徹底的に拘って、前半の登場回は絶対に笑顔とか描かないように修正してたようです。そこは復活までの溜める部分だと。そのこだわりが素晴らしい。

 

しかもこの回、つぼみとえりかが力を合わせて何とかダークプリキュアを撃退する話なのかと思わせておいて、ここでも勝てないんですね。1クール目の締めとしてインパクトが強い話で、たまたま見たそこが私の入口になったっていうのは偶然に感謝したいです。


■14話 涙の母の日! 家族の笑顔守ります!!

ハトを語る時によく取り上げられる事の多い、なみなみの母親回。
いや私も号泣ですよ。衝撃の13話に続いてこの14話を見たらそりゃハートキャッチプリキュアってすげえんだぜ!と言いたくもなる。

 

プリキュア脚本数最多を誇る成田良美さんが脚本で、後にオールスターズの「NS2」「NS3」の監督を担当する小川孝治さんが演出担当。ななみの妹のるみの声が玉川砂記子さんなんですけど、後のNSでエンエン役をやるのも、おそらくはここから繋がってるキャスティングだと思われる。

 

デザトリアン化したときの悲痛な心の叫びがこんなにも効いてくるものかとハトの構造とがっちり噛み合った屈指の良回です。最後の作り物のカーネーションも、きちんと受け継がれるものになってて素敵。

ついでと言っては申し訳ないけど、この話作監も川村女神と豪華です。


■15話 なんと! 生徒会長がキュートな服着ちゃいます!!

今回はいつきの話。
いつきもね~、最初に見た時は、男装をしている女の子って事で、LGBTとかそういうジェンダー的な部分にも踏み込んでるの?子供向けで?とか不思議に思ったんですけど、今回の話を見て、そこではなかったと。

 

武道の家系である明堂院流を病弱な兄の変わりに受け継ぐ覚悟を決めて自分の心を隠して男装をしていると。オンエア当時は多分この話見て無くて、割と最後までいつきの事がよくわかんなかったのですが、後に全部見返して、ああこういう事だったのね、って思った記憶が。

 

家系を、そして兄を守りたいっていういつきの気持ちは、防御重視のサンシャインの守りのプリキュアっていう部分にも重なるし、そもそもプリキュアは基本的に誰かを守りたいっていうのが根っこにあったりするので、そういう部分でも面白いし、最終的に、じゃあ武道はその為にやってただけなのか?と自問した時に、いやそれも本当に自分の「好き」なんだって気付く辺りも含めてとてもプリキュアらしくって面白い。

 

ゲストのお悩みの「自分の心に嘘をつかない」に、いつき自身も重なるテーマになってる辺りが流石。

 

■16話 ライバルはえりか! 演劇部からの挑戦状です!!

ここはやっぱりゲストの高岸あずさ。CVが折笠富美子で、言わずと知れた次の「スイートプリキュア」のたおやかさん。熱血な所は奏より響っぽいけど、ついついハーモニーパワーを合わせるニャ!とか言ってあげたくなります。

演出の常套手段とも言えますが、演劇の劇中劇のセリフとストーリーがシンクロしてるのは流石。演出は後にスマ映画の監督をする黒田さんですね。


■17話 認めてくださいっ! 私たちのプリキュア魂!!

こちらもゆりさん回。
それでいてゲストのお悩み解決話の方の、和菓子屋の息子が親に認めてもらえないのは何故か?誰の為に、何の為に努力するのか?という、つぼえりとゆりさんの関係にも重なる作りになってるのが上手い。


■18話 最強伝説! 番長登場、ヨロシクです!!

ハト屈指のギャグ回(?)
後に「スマイル」のシリーズ構成を務める米村さんが脚本ってのも頷けるかも。

 

キュアファイヤーこと、番君の初登場回でもあって、なみなみと番君の終盤の展開も含めて私もとても好きなキャラです。

 

私も詳しくは知らないんですけど、プリキュア島本和彦キャラみたいなのが出てるぞ、っていうのが本人の耳にも入って、見たらドハマりして同人誌まで書いたとかいうエピソードがあったと記憶してます。

 

番君が描いてる漫画が「ハートキャッチプリキュア」で、つぼみとえりかにそのモデルになってほしいと言うメタなんだかカオスなんだかわからない展開に、クモジャキーが頭からインクに付けられデザトリアンに筆代わりにさせられるという爆笑シーンも楽しい。

 

番君役が置鮎龍太郎で、そのお母さん役が井上喜久子というのも豪華で良い。
あと何気に今回はプリキュア名物の一人原画の青山さん回でもある。


■19話 涙の嫁入り! 父の日の記念写真です!!

父の日回でもあり、あとプリキュアでは割と多い農業回。
そういえば何でプリキュアで農家扱う事が多いのかはこれといった話聞いた事無いな。自然とか食育なのかな?
「オールスターズDX」「スマイル」の大塚隆史演出回。


■20話 第3の妖精! ポプリはかわいい赤ちゃんです!!

ポプリ初登場。
こころの大樹の描写もあるからか、シリーズ構成自らの脚本。
あとラスボスのデューンが初登場ってのも大きいか。
ひまわりモチーフというのもあるんだろうけど、こころの大樹を守るポプリのバリアが東映の系譜としての光子力研究所のバリアにも見える。


という所で次の21~30はキュアサンシャイン登場編。
その後のムーンライト復活まで多少ダレるかなぁ?という気もしなくもないんですけど、今回見返してて、特にメインストーリーに関わらないような話でも全然面白かったですし、また一気に行けるかな?

改めて、ハートキャッチ面白いな、と熱が上がってまいりました。

 

関連記事

curez.hatenablog.com