僕はこんな事を考えている ~curezの日記~

見たもの読んだものなどの簡単な記録と感想のチラシ裏系ブログ

はじめてのにゅういん

退院してから間もなく1週間近くになりますが、経過は良好・・・なのかな?何分、経験した事の無い事なので、そもそも何が良好かはわからない。少なくとも痛いとか苦しいとか悪い感じでは無いので、多分良好なのではないかと。

 

百聞は一見に如かず・・・私の好きな言葉です。
どんな事でも経験に勝る物は無いし、どんな事にだって体験して初めて分かる事、というのは山ほどありますので、雑記的な感じにはなりますが、思った事感じた事などちょっと記録しておこうかと思います。喉元過ぎれば何とやら、って感じで、こういうのもその内忘れちゃうと思うし。

 

ええと、まず「ヘルニア」って何か?友達にも勘違いされたので一応説明しておくと、ググってみますと

ヘルニアとは、体内のある臓器が本来あるべき位置から脱出してしまった状態を指します。 有名なところでは、臍ヘルニア〈でべそ〉、鼠径ヘルニア〈脱腸)があります。 これが背骨のクッションである椎間板におこったものを椎間板ヘルニアと呼びます。 

 

だそうです。

ヘルニアというと椎間板ヘルニアが有名なのかな?背骨、首、腰とか、私もそういうイメージでしたが、私のは鼠径ヘルニア(脱腸)という奴です。医者の説明を聞いてぞわっとしましたが、筋肉と筋肉の間の隙間から腸がはみ出してたっぽい。横になると重力の関係で戻るので、楽だったんですが、体勢とか力が入るとまた出てきて、みたいなのを繰り返していたようで、手術してその隙間を縫い付けるんだかネットをかけるとかそんな感じの話だったかな?そういう手術をしてきました。

 

自分で調べたら、難しい手術とかではないので、場合によっては日帰り手術みたいなのもあるってネットに書いてありましたが、まあそんなのはあくまでネットの知識です。

 

「HUGプリ」でもやってましたよ。産婦人科の先生に、さあやが、ネットにこう書いてありました、って言ったら、ネットに書いてあるのは目の前の患者さんの事じゃ無い。実際はその人その人に合わせた対応が必要なんだよって諭される、そんな話がありました。

 

医者がどうこうじゃなく、私も自分の仕事で、一般のお客様からネットで調べました的な事を言われるケースもたまにあります。正直うんざり。勿論、私自身もネットで色々調べたりしますよ。それはブログを書く時も、あれ?この情報合ってるかな?って書きながら常に調べたりはしてます。

 

確かに便利です。でも、それで全てを知ったような気になるのは危険だし、浅はかだなって思う。誰だって自分の仕事や趣味、好きな事とかプロ並みの知識のあるものっていくつかはあったりしますよね?そこを基準に考えてみて下さい。ネットに乗ってる事だけが全てじゃ無い。素人か知ったかぶりをするより、ちゃんと知識を持った専門家の指示や考え方に従った方が良いよね、というのが私の考え方です。

 

まあプロを舐めるなって話。付け焼刃の知識なんかより、それについてちゃんと時間やコストを費やしてきた人の方が信頼も信用もできるに決まってるでしょ?っていう。

 

それ故に騙されるようなケースもあったりはするのかもしれませんが、またそれは別の話。

 

10日間の入院、長いなぁ、個人的にはその分、仕事休めてゆっくり出来るという反面、私の仕事は何百人も従業員が居て一人二人休んだ所でさしたる影響は出ないという仕事では無いので、私が居ない所は他の人に負担をかけるのは目に見えてますし、そもそも私は管理職でもあるので、その役目を部下に負わせるのはちょっと申し訳ないな、という気持ちもあり、そこはちょいと複雑な心境です。

 

手術は入院2日目というのもあり、少し予定より早めに退院出来ないだろうか?とか考えていたのですが・・・いやぁ、やっぱりそこは素人考えです。実際の自分の体調的には、タイミング的に予定通りでぴったりでした。そりゃそうだわな。それがプロというもの。珍しい病気じゃないんだし、年齢とかその人と成りを見て、プロの目で判断してるんだもの、それが当たり前でした。

 

手術後、3日間くらいずっと熱が下がらず、その後は落ち着いたものの、やっぱり夜中に手術した所がチクチクと痛みが出たりしてたのですが、そういうのが落ち着いたのも退院前日くらいでした。

 

勿論、10センチくらいお腹を切って縫ってるわけですから、多少の違和感は今もまだ残ってます。けど痛いとかそういうのは無い。

 

術後も何日間かはずっと点滴してましたし、いわゆる味気ない病院飯なんかも当然栄養管理の上でのもの。基本、日中は何もする事が無いし、就寝も21時と早い。でもそれが体を休めるという事であって、これが仕事をしながら通院とかなら、きっとこうはなってなかったのでしょう。改めてプロは凄い!と感心しました。

 

・・・ただ!


業種の違いや、素人なりに思う部分って言うのも当然あって、病院への入院で「客の立場」なんて考えがそもそも合ってるのかは不明ですが(患者はお客さんなのか?っていう)いくつか不満点も。

 

まずね、私の主治医は年配のおじいちゃんみたいな先生だったんだけど、歳相応のなんか古臭い感覚、今のコンプライアンス的な面ではそれどうなの?パワハラ的な言葉じゃない?それって、的なのを要所要所で感じました。

 

こちらはね、病気で気持ち的に不安になってるのに、なんか追い打ちをかけてくる感じがちょっと嫌でした。更に言えば、入院の担当や看護師さんとかも、連携が取れていないのか、同じ事を聞いてきたり、なんか対応も様々でそこはマニュアル化されていないんだろうか?とか、人に関しては微妙に感じました。決して不愉快とかそこまでは全然行かないんだけど、なんかこれ、仕事として見るとどうなんだろう?スケジュールを聞いても診察が午前か午後かもわからないってどういう事?そんな仕事あるかな?飯の時間とかはタイムスケジュールきっちりなのに、その他が凄く曖昧。

 

ああ、そしてその病院飯。味気ないものばかりで外の食事が恋しくなる、と散々言われて、一応は味塩くらいは持ってったんですけど、何度かは使ったものの、そこまで苦痛でも無かったかも?いや、勿論、無性にジャンクな物が食べたくなって、つい退院してすぐにマックとか食べに行ったりはしましたが、普段から私は外食や、コンビニ・スーパーのお弁当とか多くなりがちなので、病院飯も味気ないとは思いつつ、栄養管理がきちんとされてて、そんなに悪くは無いかも?美味しいかと言われたらね、う~んまあ微妙なんですけど、たまに美味しいものもあったりすると、なんかそれでちょっと嬉しくなったり。

 

お肉なんてね、10日の入院で5回も出なかった気はするけど、おお~!今日は肉じゃが!テンション上がるわ!パサパサのお肉で、しかもちょっとしか入って無いけど、それでもたまの肉は美味しい!とか、結構飼いならされた感じ。

 

お魚とかの方が多かったんですけど、それもね、病院食なんだから当たり前なのかもしれないけど、骨が一切無いのが凄い。スーパーとかでもね、骨とりの切り身とか確かに売ってますが、年配の入院患者が多い病院では骨のある魚とかはトラブルになりかねないからでしょうか?実はそこ結構感動しました。

 

私も別に若くは無いし、肉か魚かつったらまあ肉の方が食べたい気はしますが、魚とかも全然普通に美味しく食べられます。今日は肉より魚の方が食べたいなって日もありますし。ただやっぱり魚は骨があるのがめんどくさいな、と思うタイプの人なので、煮つけにしても焼いた切り身にしても(流石にお刺身は出ない)あらかじめ骨がとってあるのは食べやすくて良いなと。

 

塀の中の懲りない面々」とかじゃないけどさぁ、朝昼晩の給食で「お!今日は○○か!」みたいな気持ちになるのも何と無くわかった気がします。満足度が高いとかでは決して無いんだけど、質素な中に質素なりの楽しみを見つけるってこういう事なのかなと。そんな発見もまた面白かった。

 

逆につらかったのは手術後の直後。
手術自体はね、点滴でそのまま麻酔を入れる形だったので、局部麻酔じゃなく全身麻酔だったので気づいた時には終わってました。

 

そこは良いんです。ツライのは目が覚めた後。患部は別に痛くない。ただね、全身麻酔の手術ですから、身体のあちこちに色々な線が繋がってるわけです。

 

左腕は点滴の管。右腕は血圧を見るやつだっけかな?エコノミー症候群の防止だかで、両足にもポンプみたいなのが繋がれてる。尿道にも管が入ってるし、顔は酸素吸入器・・・ではなく何だろうあれは湿気みたいなのが出る奴だったか。とにかく全身ありとあらゆるところに管や線がつけられて、身動きとれず寝返りさえ出来ない。これがとにかくキツイ。

 

入院前に「ウエポンX」なんか読んでったのもあってか、もう私は全身がんじがらめで
改造手術を受けてる気分ですよ。気持ち的にはこんなイメージ。

眠って時間をやり過ごそうと思っても、麻酔明けでこれが眠くならない。あまりにつらくて眠れる注射を打ってもらいましたが、それでも数時間後には目が覚めてしまい、看護師さんに時間を聞いてみたら、まだ夜中ですら無い。夜が明けるまではまだまだ時間があると。ここからが地獄の時間でした。

 

私は精神的にも身体的にも自由が無いと物凄く苦痛を感じるタイプ。何とか朝までやり過ごすも、もうホントにホントでキツくって、もう耐えられないと泣きごとを言って、色々外すのは午後の予定だったものを何とか昼前に外してもらいました。まだ全部はとれないものの、何とか動ける程度には。体勢を自由に変えられるだけでもマシになり、助かりました。

 

ただつらかったのは、そこから3日間くらいずっと熱が下がらなかったので、そこも含めてきつかったのかなと。

ぶっちゃけ「ちょっと熱が出たくらいで仕事休むなよ」とか内心思ってた自分も居たのですが、熱が下がらないってこんなにキツイんすね。これは大変だわ、と考えを改めました。解熱剤をもらったりして、何とかやり過ごす。

 

記憶が無いので感覚的にはあまりピンとこないのですが、手術、身体にメスを入れて、それで色々やるって、やっぱり身体的には結構なダメージを受けるものなのかなと。点滴の針も3日4日ずっと入りっぱなしだし、身体の中では色々と動いていると。栄養を考えた食事、身体を休める事で体力の回復、そういうのがあって、ある程度まで戻るのが10日間の入院というリミットだったと。

 


なるほど、実際体験してみると、色々と考える所がありました。

 

後半戦、熱が下がってからはある程度気持ちも楽になり、日曜日はちゃっかりプリキュア、ライダー、戦隊とニチアサ3作品も室内のテレビで見たりして、あとはもう読書タイムです。

旅行カバンに潜ませて、これもう本棚一ブロック分くらいあるじゃねーかと結構持って行ったのですが、分量的には丁度でした。というか退院までのペースを考えて読んだと言う話ですが。

 

プリキュア小説5冊に、積みっぱなしだったアメコミの分厚い奴を8冊。日本の漫画も積んでる奴は沢山あるのですが、1冊1時間とかで読んでしまっては時間が潰せないので、そこはやっぱりアメコミの、辞書並みに分厚い奴&テキスト多めの物で。実はどれも序盤だけ読んで放置してた奴です。読むのに時間がかかるやつをチョイス。合間にプリキュアとかで気分転換しようかな的な。

 

過ぎてしまった今更ですが、小説はガンダムとか他の普通の本も1~2冊くらいは持って行けば良かったかなと。
あと、パソコンの持ち込みはNGでしたが、スマホとかは見てても別に何も言われなかったので、携帯のゲーム機とか持って行けば良かったかも?と後から思いました。

せっかくだし何かスマホゲーでもこの入院期間だけやっておく?とも一瞬思いましたが、半端だし、それこそ時間の無駄になってしまうかなと思いとどまる。かろうじて持ち込んだ本で時間の調整は出来そうでしたし(実際やれたし)。

 

10年も昔の話だった気がしますが、いつだったか、正月休みにPSPで「ギレンの野望」をたまたま始めちゃったんですね。新作が出たとかじゃなく、普通に旧作の再プレイで。そしたらねぇ、それこそ1日朝から晩まで20時間とか平気でやっちゃって、正月休みそれで終わっちゃったじゃん!とか確か1度ありました。「ギレンの野望」面クリアとかじゃないから、区切りが無くどこまででもやってられるんですよね。スパロボとかでも良かったし、「時間を潰す」という考えで行けばネガティブな感じですが、こういう時にしか出来ない事、という意味ではゲームも良かったかも?と今になって思わなくもないです。

 

とまあ、そんな感じで、色々と思う所のあった入院記でしたとさ。