僕はこんな事を考えている ~curezの日記~

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機動戦士ガンダムS DESTINY スペシャルエディションIII 運命の業火

機動戦士ガンダムSEED DESTINY スペシャルエディションIII 運命の業火 [DVD]

MOBILE SUIT GUNDAM SEED DESTINY SPECIAL EDITION III
監督:福田己津央
OVA 全4話 2006-7年

 

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DESTINYスペシャルエディション第3部。
デストロイ登場からのインパルスVSフリーダムの決着、
デスティニー&レジェンド登場からアスラン逃亡。
議長の演説からオーブへ攻め込む中、アカツキカガリ帰還、
そしてストライクフリーダムでキラ復活、アスランも再びジャスティスへ!
といった辺りの流れ。

 

無印の方の中巻と同じ感じで見せ場の連続すぎて、逆に盛り上げ所に集中できず、という印象が強いな。これはこれでちょっと勿体無いですよねぇ。やっぱり物語って緩急があってこそなんだなと思う。

 

そして思うのは、派手な部分よりも、地味なドラマ部分が意外と面白いなと感じました。ラミアス艦長とグラディス艦長の会話というか、アークエンジェルVSミネルバとか何気に私は面白味を感じます。どちらも主人公の旗艦という事もあってそれなりに描写やクルーも描かれてる分、感情移入しやすいとかなのかな?
あんまり他のガンダムシリーズで戦艦VS戦艦ってこれといって印象に残るものは無い気がします。そこはDESTINYの良い部分かもしれない。

 

あと、テレビシリーズの時から割と印象に残って好きなの、ミーアが「私は偽物でもラクスになれるんだからそれでいい、それの一体何が悪いのよ!」みたいなとこが、割と私の中では刺さる部分で、私は根が生真面目なタイプなので、嘘とか良くないじゃんってついつい言ってしまう方だけど、ミーアみたいに、それで何が悪いの?自分でも割り切ってやってるんだから他人にとやかく言われたくない!系の人、意外と世の中に居るんだよなぁというのも割と実感としてあってね、意外とミーアみたいなドラマを入れてるのは面白い気がする。

 

例えそれが議長の欺瞞とミーアの悲劇性を最初から狙ったものだとしても、なんだかそれだけではない面がまた見えてくるというか。

 

逆にねぇ、ステラはガンダムお約束の「強化人間の悲劇」をやる為だけのキャラだと言ってしまえばそれまでだったりしますしね。勿論、他のシリーズとの差異が全くないってわけでもないですけれど。まあスティングの扱いはただ酷いだけでしたが。

 

あと今になってプラモ化も決定したデストロイガンダムビグザムサイコガンダムインパクトは割とありますよね。腕が飛ぶのはジオングも入ってるのか?サイコMk-IIも腕は飛ぶしそこら辺の色々なものを混ぜた感じか。
確かサイコガンダムもデストロイも設定は40メートルくらいで、普通のMSの倍くらいの大きさだったはずですが、リアルな縮尺というよりイメージで2倍どころかもっともっと大きく見えるのはお約束。そういうアニメの嘘は許せます。

 

が!前回のストライク大破の時もそうですし、今回のフリーダム撃墜と、アスラン脱走時のグフイグナイテッド撃墜。コクピットの僅か隣に剣が刺さってるようには見えるけど、その後爆散してるんだし、死んだように見えて無事でした~!系がね、私は凄く嫌。

だって見てる方は、どうせ死ぬわけねぇじゃん!って思って正直見てますよね。それでいて劇中では死んだ事になって悲しんだりしてるとこで見てる方と感情に差がつくのに、無事だった理由とかも特に納得出来る何かがあるわけでもなく、なんかぬるっと生きてましたっていう事実だけ後から出るから、正直イラッっとしてしまいます。しかも今回それ1本の中で2連続であるし、なんだかなぁと思ってしまいました。

 

デュランダルの忠実な僕であるレイの本性がようやく明らかになり、ステラの件もあって逆になんかおかしくなっていくシン、そしてモヤモヤだけ募るけど、行動も確信も持てないでいるアスラン、と三者三様のドラマが盛り上がってくる所ではあるし、面白い部分はちゃんとあるんだけど、実は生きてましたとかそういう変な部分で水を差す。前回も書いた気がするけど、良い部分もあるんだけど悪い部分がそれを打ち消してしまうというか。

 

デスティニーのメカ描写とかは純粋にカッコいいんですけどねぇ。そこにシンのおかしくなっていくメンタルが重なるから、素直にそこが気持ち良さに繋がらないのが難しい所。最初からダークヒーロー的な描き方をしてた方が良かったのかな?なんてのは後だから言える事か。前回のラストの悪魔のような形相のインパルスには、ここまで落ちてしまったシンの変化が感じられて屈指の名シーンになってたのと比べるとやや演出的には弱い気がします。

 


ストライクフリーダム登場、アカツキ登場、そして最後のインフィニットジャスティスの「アスラン・ザラ ジャスティス発進する!」で終わるのは最高にカッコいいのだけど、そこはTVシリーズの各話で盛り上がる流れがあればこそで、一気に繋げてみると、余韻が無く次次次と流れちゃうのがやっぱり勿体無く感じます。

 

まどマギ」の新編じゃなく総集編の前後編の映画の方もそうなんだけど、TV用の区切りで、毎話盛り上がる作りに元々がなってるので、それを繋げると盛り上がる部分が次々に流れて行っちゃうから、なんか映画としては不自然で勿体無い形だなと思ったりしますが、それと同じような感じ。

 

あと前回に引き続いて今回もスペシャルエディション用の新曲でEDが締め、という形になってて、そこは好きな部分です。

 

TVシリーズではセカンドOP「PRIDE」を歌ってたHIGH and MIGHTY COLORがこちらでは新曲の「遠雷 〜遠くにある明かり〜」になってて、なかなかにカッコいい曲です。

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イカラ、調べてみると、ボーカルが後退したりその後しばらくして解散するも、各々が活動してたりはするんですね。まああれから20年近く経ってますし、そこは色々あるのが当たり前か。つーか今更になって新作映画公開とか騒いでるのも普通じゃねいですしね。

 

という辺りでまた次。次がラストです。
巷でよく言われる通り、アニメがあまりにも酷くて、コミカライズの高山版(ボンボン版)と久織版ジエッジ(ダムA版)の方が種死は本編で良いんじゃないか説は私の中にもあったりしましたが、久々に見て印象変わったりするでしょうか。そこはお楽しみ。

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