僕はこんな事を考えている ~curezの日記~

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アベンジャーズ:チルドレンズ・クルセイド

アベンジャーズ:チルドレンズ・クルセイド

AVENGERS:THE CHILDREN'S CRUSADE
著:アラン・ハインバーグ(作)
 ジム・チャン他(画)
訳:吉川悠
刊:MARVEL 小学館集英社プロダクション ShoProBooks
アメコミ 2023年
収録:UNCANNY X-MEN #526(2010)
 AVENGERS:THE CHILDREN'S CRUSADE #1-9(2010-12)
 AVENGERS:THE CHILDREN'S CRUSADE-YOUNG AVENGERS #1(2010)
☆☆☆☆

 

若きヒーロー、ウィッカンの現実改変能力が暴走!?
解決の鍵を握るのは……スカーレット・ウィッチ!

若手ヒーローチーム、ヤング・アベンジャーズ。そのメンバーであるウィッカン(ビリー・カプラン)の現実改変能力が暴走し、制御不能となってしまった。その状況を危険視したアベンジャーズは、彼を監視下に置こうと動き出す。
一方でウィッカンは、行方不明になっている“母親“スカーレット・ウィッチ(ワンダ・マキシモフ)を捜すことを決意した。しかしワンダの捜索を開始した彼の前に立ちはだかったのは……X-MENアベンジャーズ、そしてドクター・ドゥームだった!?

 

一応「ヤングアベンジャーズ:ファミリー・マターズ」からの続きという事になってますが、刊行まではしばらく間が空き、ユニバース全体の話としては「シビルウォー」「シークレットインベージョン」「シージ」辺りのイベントをヤングアベンジャーズもくぐり抜けてきた流れ。ただ、キャロルがまだミズ・マーベルで、キャプテンマーベルになってない時期くらいのタイムライン。

日本語版は
1「ヤング・アベンジャーズ:サイドキックス」
2「ヤング・アベンジャーズ:ファミリー・マターズ」
3「ヤング・アベンジャーズ&ランナウェイズ:シビル・ウォー」
4「アベンジャーズ:チルドレンズ・クルセイド」(今回の本でここまでが1期)
5「ヤング・アベンジャーズ:スタイル>サブスタンス」(ここから第2シリーズ)

という感じか。

他の本の時にも似たような事を書いた気はしますが、デビューの時は話題になったものの、その後は正直泣かず飛ばず。若手枠として重宝はされたものの、結局その枠も後のカマラとかマイルス君らチャンピオンズにスライドしちゃったという感じかなぁ。

 

MCUでもメンバー揃ってきてるし、ワンダ復活の為にここのストーリーラインを生かせそうな気するけど、なんかあっちもあっちでゴタゴタしてるからなぁ。でも私はMCU版ヤングアベンジャーズも見たいです。

 

それはともかく、今回のコミックの方。タイトルがヤングアベンジャーズでなく普通にアベンジャーズになってますが、本家アベンジャーズの方はそんなに活躍するシーンも多く無く、実質はヤングアベンジャーズの方がメインとして描かれます。

 

ウィッカンとスピードの存在を知ったマグニートは孫として二人に会いに来る。そしてウィッカンの能力があれば、マグニートーにとっての娘、ウィッカンにとっては母親となる行方不明になっていたワンダ・マキシモフ/スカーレットウィッチを探せると。

アベンジャーズの制止を振り切り、辿りついた先はラトベリア。
記憶を失ったワンダは、ドクター・ドゥームの妃として迎えられようとしていた!

再び記憶を取り戻したワンダの処遇を巡り、対立するアベンジャーズとX-MEN。
その混乱の最中、ドゥームの本当の狙いが明らかになり・・・。

 

「ディスアッセンブルド」事件でワンダに殺されたアントマン/スコット・ラングが復活するも新たな力を得たドゥームに今度はキャシー/スタチュアが死ぬ事になる。キャシーと気持ちが通じ合っていたアイアンラッドは時間軸の移動でそんな事は簡単に無かった事に出来ると時間操作を試みようとするも、その表情は自分がそうなりたくないと望んだ征服者カーンに近づいていた。

 

解説書にも書いてあるけど、ヒーローの挫折。若さゆえの暴走と失敗。青春のほろ苦さ的な作風に結果として落ち着くというのが、ある意味独特のカラーでもあって、カタルシスには欠けるけど、これはこれで話としては面白い。

 

いやぁ、アメコミ特有の死んだキャラが生き返ったり、逆に安易に他が死んだり、設定改変のゴタゴタとかが今回てんこもりで、これが名作かと言えば全然そうは言えないけど、すげぇアメコミっぽくて面白いです。

 

ここで綺麗になったドゥームさんが、シークレットウォーズに繋がる感じかな?
あと「ハウスオブM」(M-DAY)事件で能力を失ってXファクターに身を寄せていたリクターが今回能力を戻してもらえてたけど、ずっと前のアベンジャーズで失った能力のエネルギーが一人に収束したとかいう話やってませんでしたっけ?コレクティブだっけかな?あいつ結局どうなったんでしたっけ?コズミックビーイング化して宇宙の果てに飛んでったんだっけかな?全然違う?


この辺、刊行順もバラバラで、今回のチルドレンズクルセイドも急に古いタイムラインの話なので、その辺りが凄くゴッチャになります。

 

邦訳タイムライン、昔少し自分で作ってたんだけどめんどくさくなっちゃって作りかけで放棄。日本語版しか追って無い人もそれなりに居ると思うので、需要ありそうなんですけどね。誰か作って下さい。

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