僕はこんな事を考えている ~curezの日記~

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アベンジャーズ/ファンタスティック・フォー:エンパイヤ

アベンジャーズ/ファンタスティック・フォー:エンパイヤ

AVENGERS/FANTASTIC FOUR:EMPYRE
著:アル・ユーイング、ダン・スロット(作)
 ヴァレリオ・スキーティ他(画)
訳:石川裕人
刊:MARVEL 小学館集英社プロダクション ShoProBooks
アメコミ 2023年
収録:EMPYRE #0 AVENGERS(2020)
   EMPYRE #0 FANTASTIC FOUR(2020)
   EMPYRE #1-6(2020)
   EMPYRE:AFTERMATH AVENGERS #1(2020)
   EMPYRE:FALLOUT FANTASTIC FOUR #1(2020)
☆☆☆★

WE BEGIN OUR EMPYRE!
銀河列強種族たるクリーとスクラル、100万年に及んだ両者の星間戦争についに終止符が打たれる時が来た。両種族の血を引くハルクリングを新皇帝に戴き、クリーとスクラルが固き同盟を結んだのだ。だが大戦の終結は、次なる騒乱の幕開けでしかなかった。新たなる帝国《エンパイヤ》の誕生が意味するものとは何か……アベンジャーズ、そしてファンタスティック・フォーはこの危機をいかに乗り越えるのか? 

マーベルを代表する二大チームが挑む驚異のスペースアドベンチャー開幕!


なんか映画やドラマは割と書いてるけど、アメコミそのものは結構ペースが落ちてしまいましたが、毎月2~3冊買ってはいるので今年はどんどん消化していかないと、という感じで居ます。

 

一つ前に読んだのが「アベンジャーズ:チルドレンズクルセイド」で、あちらが「ヤングアベンジャーズ」最終章的な趣でしたが、原書の刊行上は10年くらい離れてるけど、こっちは更にヤングアベンジャーズのエピローグ的な部分もあって、こういう積み重ねやリンクがまさにアメコミらしさです。

 

本筋は、ヤングアベンジャーズの一員だったハルクリング(テディ・アルトマン)がクリーとスクラル二つの対立する種族両方の血を受け継いだ混血だった為、ハルクリングが両種族の王位につく事で、何千年と続いてきた「クリー/スクラル戦争」がついに集結した。

 

・・・かと思われたが、かつて両方の種族の争いに巻き込まれて滅亡したと思われていた植物種族のコタティが復活。強大な力を蓄えていたコタティ族は新たな帝国(エンパイア)を再興するため復讐をしかけてきた。

過去に幾度もクリー/スクラルの抗争に巻き込まれ、各種族に遠からぬ縁を持つ者も多い為、アベンジャーズとファンタスティックフォーも種族間の対立に介入していく。
という感じのお話。

 

リチャーズ家の子供二人、フランクリンとヴァレリアがいつの間にか結構成長してたんですね。実際「FF」の方のストーリーラインはヒューマントーチとシングを残して、リチャーズ一家の方は異世界へ行ってて本筋と合流するのはここが久々だった様子。

 

そしてコタティ族とその中心セコイア。私は全然知らないキャラだったので、クリーとスクラルを統一しちゃったから、単純に新しい敵でも作っておかないと話が広がらないのかなとか思ってしまいましたが、昔から元々ある設定を丁寧に拾ってきた部分なんですね。
さらにソーズマンとマンティスとかMCUでは馴染みがあるけど邦訳ではあんまり出て無いので原作での全然違う設定で出てくる部分とかは結構不思議な感じ。

 

設定と言えば本編じゃなく解説書にしか書いてない部分だけど、キャプテンマーベル=キャロル。最近、普通の地球人じゃ無くクリー人の血を引いてる設定が追加されてたっぽい。しかもクリー人ネームがカー=エルとか、もしかしてカル=エルさんとか意識してません?

 

マーベルのイベントタイトルあるあるですが、タイイン無しでイベントだけ読むと物凄くダイジェスト感が強いし、コタティとの戦いだけでなく、スクラルの内紛とかも描かれるので、なかなか物語が掴み難い。
しかもエピローグが2話分も入ってて、いかにもなクリフハンガー。次のストーリーアークを待て!みたいな感じで終わっちゃうので非常にもどかしい。

 

そんな中でね、クリー・スクラル合併国?の王につくにあたって、いや自分には王の前にやり残したことがあるよと、ウィッカンと結婚式をあげる所はヤングアベンジャーズを読んできた身としては感慨深いです。

 

正直ね、ハルクリングなんて今回の話、王座につく為のストーリーラインありきで作られたようなキャラだなとは思ったんです(ヤンアベ初期からこの構想があって作られたかと言えばそうでもないでしょうけど)。そんなに人気のあるキャラだとも思えないし、ウィッカンとの同性カップルみたいなのも、ヤングアベンジャーズのイマドキ感を出す為のようにもどこか思えていた。

 

でも、それでもさぁ、こうして結婚式とか挙げてるの見ると、あの世界で彼らもちゃんと彼らなりの考え方を持って、彼らなりの人生を生きてたんだなとか思えて、なんか良かったねと思えます。

 

次のイベントは?キングインブラックでいいのかな?

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