僕はこんな事を考えている ~curezの日記~

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アイ・アム・アイアンマン

アイ・アム・アイアンマン (ShoPro Books)

IRON MAN:I AM IRON MAN!
著:ピーター・デヴィッド/クリストス・N・ゲイジ/デニー・オニール(作)
  シーン・チェン/ヒューゴ・ベトラス/マーク・ブライト(画)
刊:MARVEL 小学館集英社プロダクション
アメコミ 2010年
収録:IRON MAN:I AM IRON MAN #1-2 IRON MAN CUSTOM COMIC and IRON MAN #200(1985.2009-10)
☆★

 

映画第1作のコミカライズ『I AM IRON MAN!』に加え、のちの“アベンジャーズ”構想への展開を語る上でも重要な位置づけとなるS.H.I.R.L.D.長官ニック・フューリー視点で描いたアナザーサイド・ストーリー『SECURITY MEASURES』、“シルバー・センチュリオン・アーマー”として知られるモデル08アーマーの初登場号としても知られる、映画のイメージソースとなった1985年発表の『IRON MAN #200』を収録。

 

映画「アイアンマン2」の前に出た1冊。後に出る映画前の「プレリュード」シリーズに当たる最初の本です。

 

「IRON MAN:I AM IRON MAN #1-2」
映画1冊目のコミカライズはいたって普通のダイジェストコミック。ラストは映画だとフュリーが出るだけでサプライズでしたが、これだと2に繋げる為かナターシャを呼べ、といった所で終了。
2を見る前にこれで復習してね、的な所なんでしょうけど、普通に映画見直した方が楽しいと思われます。あえてこれを選ぶ必要があるかは微妙。

 

「SECURITY MEASURES」

フューリーとコールソン視点から見たアイアンマン1という感じで、特に裏ストーリーと言う程のものは無し。

 

でもってこの本の唯一の価値ともいえる
「IRON MAN #200」
オバディアの策略で失脚させられたトニーが新型アーマーでオバディアの駆るアイアンモンガーと決着をつける、と映画のベースにもなってる話です。

 

毎回では無いですがMCU映画に合わせて「○○プレリュード」というのが定期的に出るのですが、コミカライズや映画の前日譚で面白いと思ったものは正直無いです。

でも映画のベースになった原作の方の話や映画に出てくるヴィランの原作初出エピソードの古い話が収録されてるので、そこが面白い&非常に価値があって、そこだけを楽しみに買ってます。

 

アメコミ慣れしてない人にとっては絵柄が古臭いのと、昔のアメコミはとにかくネーム(文章)の量が多いので、すごく読みにくいと思うのですが、そこもまた日本の漫画と違うアメコミの味と思えるようになると、非常に味わい深くて楽しいものです。90年代半ばになってそこそこ定着してきたアメコミの、その前の時代を読めるのが貴重で毎回楽しみにしています。

 

映画のベースと言えば肝心のアイアンマン第1話
「TALES OF SUSPENSE #39」
が収録されてませんが、そちらは「マーヴルクロス」という90年代に出てた雑誌の15号に収録されていますので、気になる人はそちらをチェック。(スパイダーマン、ソー、X-MEN、キャプテンアメリカも収録)
一応雑誌ですが、今の単行本と同じような版型で出てるのでブックオフとかを探せばプレミアもついてないので入手難易度は低い。

 

ベトナム戦争共産主義と戦うという今の視点で見るとなかなか強烈な話ですが、時代設定は違えど大まかな話の流れはそのまま映画に生かしてあるので、違いを楽しむような感じで読むと、とても面白い。

Marvel X 15―アンソロジー (小プロ・ワールドコミックス)

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