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アントマン:プレリュード

アントマン:プレリュード (ShoPro Books)

MARVEL'S ANT-MAN PRELUDE
著:ウィル・コロナ・ピルグリム、デビッド・ミケライニー、
 ニック・スペンサー、マーク・ウェイド(作)
 ミゲル・セブルベダ、ジョン・バーン
 ラモン・ロザナス、アンドレ・アラウジョ(画)
刊:MARVEL 小学館集英社プロダクション ShoProBooks
アメコミ 2015年
収録:MARVEL'S ANT-MAN PRELUDE #1-2
 MARVEL'S ANT-MAN(Scott Lang:Small Time MCU Infinite Comic #1)
 MARVEL PREMIERE #47-48(1979)
 AGE OF ULTRON #10AI(2013)
 ANT-MAN Vol.2 #1(2015)
☆☆☆

 

MCU公式タイ・インの「プレリュード」シリーズ、アントマン編。
今回はアントマン1作目なので前回のおさらい的な過去作のコミカライズは無し。

 

ただ、その分というわけではないですが、
アントマン;プレリュード編
初代アントマンとしてハンク・ピムがかつて活躍していたという映画の設定ですので、その初任務のエピソードが描き下ろしされております。

 

スーツは劇中に登場するスコットが着るアントマンと同じデザインなので、「エンドゲーム」にイースターエッグ的に登場した、原作初代アントマン風のヘルメットはあくまでプロトタイプの試作品だったのかも。

 

ペギーに急かされ、アントマンスーツは絶対に誰にも使わせないと半ば強引に初任務へ赴くハンク・ピムの若い時の姿が描かれる。

映画本編にあったワスプとの任務は無し。

 

そして二つ目の
アントマン/スコット・ラング:スモールタイム
刑務所行きになった事件の詳細が描かれるものの、これといった予想外の部分は無し。

 

で3つ目
■マーベル・プレミア #47-48(1979)
こちらがスコット・ラング版アントマンの初登場エピソード。映画の方で4代目だったっけ?とか書いてしまいましたが、これまで4人以上アントマンを名乗ったキャラが居るというだけで、調べたらスコットは2代目でした。この前の月のアベンジャーズ#181がスコット・ラング自身の初出で、その後直ぐにこのマーベル・プレミアでアントマンとしてデビュー。

 

ヴィランのダレン・クロスも含め、この話が映画のベースになっているようです。ダレンも肉体強化系の普通のヴィランですし、娘の病気を何とかしたい為にアントマンスーツを盗んで、とそのままではありませんが、割と映画に共通する要素も多くて、なかなか面白く読めました。絵柄は古くても(なんとあのジョン・バーンが作画!)やっぱりこういう収録作こそがプレリュードシリーズの魅力。

 

■エイジ・オブ・ウルトロン #10A.I.(2013)
こちらは映画に合わせて展開していたコミック版の方のエイジオブウルトロン編のエピローグに当たる話。ヴィレッジブックスの「エイジ・オブ・ウルトロン:コンパニオン」にも収録されています。

エイジ・オブ・ウルトロン コンパニオン (MARVEL)

エピローグですが、ハンク・ピムが半生を振り返る形になっているので、この話だけでも読める一本。


天才が故の孤独、世界を破滅に追い込んだウルトロンを生み出した自分はこの世に存在してはならない存在だったのか?しかし自分が居ない並行世界でも自分が居ない事によって破滅を迎えていた、なら自分の存在とは?みたいに延々と悩むちょっと暗い話。ピムのめんどくさい性格が描かれているのである意味とてもアントマン(初代)らしい1話。

 

アントマン Vol.2#1(2015)
こちらもヴィレッジブックス「アントマンセカンド・チャンスマン」に#2以降と共に収録されております。

アントマン:セカンド・チャンスマン (MARVEL)


映画に合わせてスコット・ラングが主役で始まったシリーズなので、雰囲気やキャラクターとしては映画に近い物があってコメディー寄り。1話単体でも話は読める作りなので、これはこれで面白い。続きも面白いのでヴィレッジ版も是非読もう。

 

「この履歴書の空白は?」「いや、ちょっとその時期は死んでたので」というのがまさしくアメコミギャグ。しかも今なら「アベンジャーズ:ディスアセンブルド」としてまさしくスコットが死ぬ話も読める。

アベンジャーズ:ディスアセンブルド (MARVEL)

原書にまで手を出さないと気になった所を全部追うと言うのは難しいですが、邦訳版読んでるだけでも、あの話と繋がった!みたいなのは結構あるので日本語版読んでるだけでもそれはそれで別の楽しさがあります。

 

 

という事で今回は他の単行本のかぶりが2本もありますが、単体として読んでも割と楽しめる1冊でした。

 

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