ウルヴァリンＶＳハルク

原題：HULK VS
監督：サム・リウ、 フランク・パウル
OVA アメリカ作品　2008年
☆☆☆☆

以前紹介した「アイアンマン：鋼の戦士」と同じく2012年に日本では一挙にリリースされたマーベルアニメのＯＶＡ作品の一つ。
私は単品で買ったので知らなかったのですが、ＢＯＸセットだと「マーベル・アニメイテッド・ユニバース」としてナンバリングされてたようです。今回紹介する「ウルヴァリンＶＳハルク」が６で「アイアンマン」の方は４だったようで。
とはいえＭＣＵのように世界観が繋がってるわけではなさそうですし、あくまで単品のＯＶＡ群なのでそこはあまり気にしなくてよさそう。

「ウルヴァリンＶＳハルク」というタイトルですが、原題は「HULK VS」という事で、ウルヴァリン編の他に「ソーＶＳハルク」も別枠で収録の二本立てになっております。どちらも４０分前後の短編ですが、これが予想以上に面白かった。

まずは「ウルヴァリンＶＳハルク」
原作でのウルヴァリンの初登場エピソードにオリジン話の「ウェポンＸ」の描写も絡めてアレンジ。しかもデッドプール、セイバートゥース、レディデスストライク、オメガレッドと豪華なゲスト。

ウルヴァリンがＸ－ＭＥＮに加入する以前の話で、カナダに突如出現したハルクを止める為、所属するデパートメントＨのエージェントとしてウルヴァリンが呼ばれる。激突するハルクとウルヴァリンだったが、ハルクを兵器として改造すべく第３勢力としてウエポンＸの超人兵士達がふたりを連れ去り・・・といったお話。

デップーとクリードさんとユリコさんはまだわかるとして、何故にオメガレッド？ウルヴァリンとの因縁があるとは言え、ロシアの超人兵士なのですが・・・。
あとはＸ２３への目配せなんかもありつつ、ウエポンプラス計画の設定は使っていないようです。

ＯＶＡというのもあってか、ウルヴァリンが爪を振るうとちゃんと血が出るのがちょっと珍しい。デッドプールは結構ひどい感じに切り刻まれておりました。デップーの映画前の作品ですが、ひたすらしゃべりまくるキャラはちゃんと生かされた作りなので好きな人は要チェック。

そして「ソーＶＳハルク」
ロキがソーに対抗する為、アスガルドにハルクを召喚。ウォリアー３にシフとヘイムダル、ヴァルキリーとソーのメインキャラ総出演。なんとヘラまで登場。
ソーがシフを選んだ事で恋敵として逆恨みをしロキに協力するアモラというキャラも出てくるのですが、私は初めて見たキャラでした。こちらも原作で元になってるエピソードがありそうな感じ。

ＶＳウルヴァリンにしてもＶＳソーにしてもそれぞれのキャラのエピソードにハルクが巻き込まれる、という形になっててハルクが主軸の物語では無いのですが、ちゃんとガチバトルも見せてくれますし（そこはアメコミの良い所）それでいてハルクのキャラもきちんと立ててみせるという上手い作りに関心させられます。

深いストーリーとかは無いですが、どちらもきっちり面白い作品になってました。ハルク対ウルヴァリンはおそらく今後のＭＣＵでも何かしらの形で再現されるんじゃないかなと思いますので、まずはこちらをオススメ。予想以上に面白かったので満足度高いです。

ウルヴァリン VS ハルク - Trailer

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