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ふたりはプリキュア 総集編 ~ぶっちゃけ、ありえな~い!? 2020 edition~

ふたりはプリキュア総集編 ~ぶっちゃけ、ありえな~い!? 2020edition~[Blu-ray]

シリーズディレクター西尾大介
日 TVアニメ総集編 2020
☆☆☆★

 

なぎさとほのかにまた会える――。
ふたりの1年間の物語をロングストーリーとして再構成。
HDリマスターの総集編、ついに登場!!

 

とういう事で初代「ふたりはプリキュア」1作目の総集編BDです。ディスク2枚組で本編270分。(特典59分)

本日から公開予定だった「プリキュアラクルリープ」の変わりにでは無いですが、4時間半もあるこちらを見ることに。「アイリッシュマン」長くて見れないよ!とか言うくせにプリキュアは頑張って見る男。

 

特番見ましたがミラクルリープは5月16日になりました。ついでに、待ってる子供達の為にyoutubeで過去映画も順次無料公開されていくようです。

 

ネット上のスタッフインタビューで初めて知ったのですが、元は普通にTVシリーズのBD-BOXの企画だったらしいのですが、多少絵が綺麗になるとは言え、DVD-BOX持ってる人にまた同じような物を買ってもらうのも悪いかな?みたいな所から、じゃあまた少し違うものとして見てもらおうという事で全話を一つのエピソードに繋げた感じの総集編にしよう、という事になったようです。15周年で初代がフィーチャーされて、改めて初代に触れてもらう為の入り口にもなるし、といった意図で作られたのがこちらの作品。

 

プリキュアシリーズ、映画の方はBDになってるんですけど、TVシリーズのBOXは「5」からBDで、その前の「初代」「MH」「SS」の初期3作品のBOXはDVDのみしか出ていません。キャスト座談会とか、メモリーブックという資料や解説が充実してる分厚い本もついてますので、私も全部持ってますし、確かにそれで十分かなと思ってましたので、また別の形にしてくれたのは個人的にありがたいし、1万円しない価格でしたのでそれならばと結局こちらも買いました。

 

で、早速見てみると・・・う~んやはりTV放送用に作ってあるものを繋げてもダイジェスト版な印象。2年前くらいかな?ニコニコ動画で10話くらいづつの区切りで全話公開されてその時にも全部見返したのですが(BOXはもう持ってたけどコメント付きで見るの楽しかったので)これが全然苦じゃ無く見れて、凄く面白かったんです。

 

毎回、OPがあってアバンがあってアイキャッチがあって、エンディングや予告があって、っていう区切りがあった方がやっぱり正直な所は見やすいです。

 

一応、チャプター分けはしてあって、「なぎさとほのか編」「キリヤ編」「イルクーボ編」がディスク1枚目。エンディングなども入らず2枚目で「新たな闇の戦士編」「光と闇編」という形なのですが、前後篇2時間ちょいづつの映画を2本見る、という感じでは無いです。

 

新録のナレーションなんかが何度も入ってはきますが、TV版とは全体的な構成や設定なんかを多少変えて物語を新たに作り直したり、繋がりを自然にする為に一部新規作画で調整するという一般的な総集編映画の作りはしておらず、ただ長いだけな感じは否めず。

 

ただ、元々のTVシリーズが割と普通に章分けっぽくなってる作りではあるので(というか、だからこそ今回みたいな形にもある程度なると踏んだんでしょうけど)流れを追って見る分には見やすいかとは思います。

 

プリキュアって基本的に毎話大きいザケンナーと戦う形になってますが、そこは重視されておらず、回想とかで流すような感じ。毎回のアクションこそが楽しみ、っていう人には物足りないかも。まあ元々、ストーリーの方を重視して、アクションはすぐにマーブルスクリューで終わっちゃうようなケースも多かったので、改めてこういう総集編という形で、何を残して何を捨てるのか、みたいなのは見えてきますね。

 

時間はある程度決まった上で短くはしてると思うので、泣く泣く削らなければならなかったっていうとこは多かったと思いたい。ポイズニー姐さんの出番がかなり少ないのが個人的に勿体無い!と思いました。キリヤ君の方は重視して残してあるのですが、ピーサード、ゲキドラーゴの次ってポイズニー単体というよりポイズニー&キリヤ編みたいな印象でしたし、面白い話も多かったので、そこはちょっと残念だなぁと思いました。あの、ほのかに化ける電車のシーンとか残してほしかった。

 

小田島先輩とか、小清水のニセプリキュアとかは限られた尺の中だと仕方ないかなぁとは思いますが、明確に比較までしなくても、あの話が無い、あれ?これは残したのか、とか元あったエピソードの取捨選択が色々興味深いです。

 

六根清浄とか残してるんだ?と思ったけど、苦しい先には良い事も待ってるよ、っていうのと、実際は大量のザケンナーが居る中で、なぎさが日常の話を始めたりと、TVシリーズのあの話だけ見ると、終戦記念日近くに放送されて、戦争の話とかプリキュアの中では異色で毛色の違う話だなって印象でしたけど、こうして見るとちゃんと流れの上で意味のある話だったなとか、改めて気付く事が出来ました。

 

初代プリキュアを語る上で、必ず話題に上る8話とか42話は勿論、これっていう所は当然ちゃんと残ってるし、挿入歌の「Heart to Heart」も「SHINING STAR」も流してくれますのでそこは安心。

 

入口としては悪くないですが、せっかくならやっぱりTVシリーズの方をちゃんと全部見てほしいかなっていうのはファンとしては言いたくなりますね。見返してても退屈しなかったし、無印は本当に面白いですので。

 

TVシリーズだと前話のふりかえりみたいなのを毎回なぎさのモノローグでやるので、本音は結構ネガティブな感情になってたりする事も多くて、番組上の説明がなぎさのキャラの心情の掘り下げの描写にも繋がってたりと割とテクニカルな作りになってたりして、あれがあるのと無いのではなぎさの印象って結構変わってくると思います。

 

あと、毎回の予告編が初代は面白かったりするので、そこを考えてもやっぱりTVシリーズをオススメしたくなります。

 

ただ、続けてMHも見ようとすると流石に2年分はちょっとキツイのでその辺りはご注意を。2年分のラストは相当に熱いのですが、一度他のシリーズに行くとか小休止してからの方が飽きずには見られると思います。

 

でもって映像特典、ここも気を使っていて、過去のインタビューとか特典映像とかでは今まであまりしてない話をしようと気を使ってくれていて、志穂役の仙台エリも参加しつつ、これまでとも違う視点で語ってくれてますのでそこは必見。キリヤ君の事をガッツリ語ってるの、確かに初めて見たかもです。

 

そそ、キリヤ君とほのかの関係は、単純に恋だの惚れただのともまたちょっと違う感じなのはゆかなさんも考えて演技してるそうですよ。Heart to Heartの歌詞にもあるように、それは愛と呼ぶものだった、的なのが良いんですよね。これはどこかで語ってましたけど、ほのかが大人になって後から考えたときに、もしかしたらあれが初恋とも言えるかもしれない、ぐらいが良いのです。
なぎさともケンカしたのと同じように、ほのかがキリヤに対しても真剣に向き合って感情を動かされた、キリヤ君たまたま男の子だったっていうくらいで、きっとそこに大きな差は無いと私は思います。でもそれは確かに特別な存在の人だったね、的な感じかな。

 

果たしてこの総集編スタイル、次はあるのか?もしあるんだったらせめてディスクごとにOP・EDにして(そうすればED2種も生かせるしね)、今日は前編を見ようとか、後篇だけ見返そうかな?みたいになるかなと思いますので、その辺りはご検討願いたい所です。

TVシリーズ50話とか全部見るの大変なんだよ、っていう気持ちもわかるので、そういう方にはまず手始めとして、前後篇の総集編を、とかレンタル店にもおけそうですし、この私のアイデアどうでしょうか?東映さんの連絡をお待ちしています。・・・ぶっちゃけありえない!


『ふたりはプリキュア総集編 ~ぶっちゃけ、ありえな~い⁉ 2020edition~』30秒CM

 

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