ディレクター：西尾大介
脚本：影山由美
発売レーベル： Marvelous
2004年
☆☆☆★
ＴＶアニメオリジナルキャスト・スタッフによる書き下ろしドラマＣＤ！！
無印「ふたりはプリキュア」の時に２枚ほど出たドラマＣＤです。
時系列的にはポイズニー、キリヤ、イルクーボがプリズムストーンを探している時期なので、前半戦。
大江戸スタジオでの時代劇撮影の見学に来たなぎさとほのか、志穂と莉奈だったが、闇の住人らの陰謀に巻き込まれ・・・的な話ですが、基本ギャグです。基本つーか全般？
ちゃんとアバンがあってＯＰがあって、とＴＶシリーズの１話みたいなフォーマットで作られてるし、帯にもオリジナルスタッフが手掛けてますよ、とはなってますし、同じように楽しめはするんだけど、ポイズニーは元からギャグ描写が多いキャラですが、他の二人、キリヤとイルクーボってギャグ的な要素はＴＶシリーズだとほぼ無かったはず。
基本的にはポイズニーがお笑いキャラに全振りしてて、二人は突っ込み役的なポジションではあるものの、意外と二人ともノリが良いのでコメディータッチで描かれてます。
そこを良しととるか、これはちょっとやりすぎととるかは微妙な所。
いや実際に面白いし、作る方も、今回はドラマＣＤの番外編でギャグ回。ＴＶでは描けない事もこっちなら出来るよって形なのかなとは思うし、個人的にも楽しめましたが、気になる人は居るのかもなとは思ったり。
たまにですけど、「最近のプリキュアは敵と仲良くしすぎ。昔は敵もガチで怖かった」みたいな意見は度々出るし、作り手の方からも敵幹部はどうあるべきか的な問題は作品によって色々とカラーは差がある部分ではある。
でも初代だって、やっぱりポイズニーはＴＶからしてギャグ描写多かったし、その分、最後のバトルはシリアスで強烈な印象はありましたが、その後もレギーネとかウラガノスとかは引き続きコミカルな印象もありますし、かといってこのＣＤドラマ以外でのイルクーボとか実際怖かったのは確か。最近のシリーズよりはメリハリがハッキリしていたっていうのは実際あるのかも？
つーか敵が怖いって、実は「５」の印象が大きいのかなって気もしなくはない。敵もコワイナーだし、何故か知らんけどホラー要素のある敵陣営でしたし。
まあその辺は別の機会にでも語るとして、なぎさが時代劇好きって設定は確か本編でも触れられた事があった気が。ＭＨの方だったっけかな？もしそうならこのドラマＣＤの設定を生かしたっぽい。
敵３人もそうだけど、なぎさだけでなく、ほのかまでつい時代ががった言い回しをしてしまう辺りが非常に楽しい。とにかく聴いてて、ニッコニコになる奴です。
ある意味、あきらかに子供向けには作って無いし、ちょっとしたワルノリ的な要素も感じなくは無いのですが、そこはこのドラマＣＤっていう媒体もそうですし、初代だからこそ、今みたいなマーケティングに縛られない試行錯誤の時期だったから生まれた１編って感じですね。
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