GUARDIANS TEAM-UP VOL.1: GUARDIANS ASSEMBLE
著:ブライアン・マイケル・ベンディス、サム・ハンフリーズ、ジョン・レイマン、アンディ・ラニング、アンディ・シュミット(作)
アーサー・アダムス、ステファン・ルー、ジェイ・レイステン、マイク・メイヒュー、オットー・シュミット、グスターボ・ドゥアルチュ(画)
刊:MARVEL 小学館集英社プロダクション ShoProBooks
アメコミ 2016年
収録:GUARDIANS TEAM-UP #1-5(2015)
TAILS OF THE PET AVENGERS #1(2010)
☆☆
宇宙最凶チームこと、
ガーディアンズ・オブ・ギャラクシーと
スーパーヒーローたちがチームアップ!
大昔にスパイダーマンが特定のチームに所属していなかった時期に、他のヒーローとの絡みを描いたオムニバスがチームアップ誌の元祖。そういった流れの系譜のガーディアンズ版。
映画化で一気に知名度を上げたものの、宇宙がメインなので地球のヒーローとの絡みが少ない中で、その辺りをクロスさせるというような意図のオムニバス?作品。
#1-2はベンディス脚本で、ガーディアンズとアベンジャーズのチームアップ。チームとしては初対面では無いもののアベンジャーズは「シークレットウォーズ」の時期で、サムキャップとか割と新しめの面子なので、ホークアイとか一部以外は初対面。「アライグマがしゃべってる!」的なガーディアンズ定番ネタをやりつつ、映画風のビジュアルのネビュラとか、チタウリとかMCUを意識した作風。ただわちゃわちゃして終わりな感じ。
で#3がいきなりガーディアンズとX-MENクロスオーバーイベントの「ブラック・ボルテックス」の中盤6話目の1本。そっちのクロスオーバー作は日本語版出て無いので、収録飛ばしても良かった気がするものの、1話分だけでも読めて良かった、とも言えるかな?
スターロードの親父の暴走、スターロードとキティ・プライドの接近と設定上は結構大きい部分なので、解説では知ってるけど読んで無い部分、みたいな感じ。ガーディアンズ映画1作目のヴィランだったロナンが出てるのは珍しいかも。
続く#4
ここでやっと普通のチームアップ物っぽくなる。
ガモーラとシーハルクの緑女コンビという単純明快な見た目からのネタ。追ってきたチタウリが、地球に緑の肌の人間は居ない、あいつがガモーラに違い無い、と思ったらシーハルクだった、みたいな。
最後の#5
ロケットとペット・アベンジャーズのクロスオーバー。
とゆーかペット・アベンジャーズて何ぞや?と思ったら、インヒューマンズ犬のロックジョー、ケイザーのパートナーのザブー、ファルコンのパートナーのレッドウイング、キティ・プライドのパートーナーのロッキードとか、ヒーローの相棒的な立場の動物達が実は裏で俺らでアベンジャーズ結成しようぜ、的な事をやっていた、という奴なんですね。初めて知った。ただ本来は正史世界には絡まない、一種のネタ的な企画物で刊行されてた物のようです。
「ロケット・ラクーン&グルート」に収録されてたロケット主役の「アナイアレーターズ」を担当してた絵の人なので、そこは馴染みもあって面白い。
ドクター・ドゥームの動物版、ヴァルチャー・ヴァン・ドゥームがヴィラン側のペットキャラを集結させて、ペッツ・オブ・イービル・マスターズを結成。ペットアベンジャーズ+ロケットに戦いを挑む、という内容。勿論、シリアスな内容とかじゃ無くギャグでした。面白い。
そして特別収録の
TAILS OF THE PET AVENGERS #1
ペット・アベンジャーズのデビュー作というわけではないようですが、デビューが2009年で、これが2010年なので、ネタでやってみたら結構受けたので、その後も少し展開した、という感じなのかな?メンバーのそれぞれの活躍を描くオムニバス作。
ミズ・ライオンはメイ伯母さんの飼い犬だけどオリジナルには登場してない、みたいなのは流石にどうなの?という気がしなくもない。6Pくらいの短編連作で、絵柄も様々、ザブー編はグリヒルだったり、ヒーローコミックっぽくないサブカルっぽい絵柄だったりと幅広く楽しめます。
2巻に続く
関連記事