僕はこんな事を考えている ~curezの日記~

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シーハルク:シングル・グリーン・フィメール

シーハルク:シングル・グリーン・フィメール

SHE-HULK VOL.1: SINGLE GREEN FEMALE
著:ダン・スロット(作)
 ジュアン・ボビーロ、ポール・ペルティエ(画)
訳:ケン・U・クニタ
刊:MARVEL 小学館集英社プロダクション ShoProBooks
アメコミ 2022年
収録:SHE-HULK #1-6(2004)
☆☆☆☆

 

ディズニープラスでドラマ化決定
スーパーヒーロー法廷ドラマ、
ここに開幕!

シー(女性)ハルク、
職業:弁護士
スーパーヒーロー。
仕事もプライベートも
崖っぷち!?

 

ハルク(ブルース・バナー)の従妹ジェニファー・ウォルターズ。
彼女はアベンジャーズのメンバー“シーハルク”として地球の平和を守りながら、
弁護士としても活躍していた。裁判を抜け出して地球を救ったり、
朝までカラオケで盛り上がったり、人気ファッションモデルと遊んだり……
毎日忙しく過ごしていたある日、彼女は住居と職場を同時に失うことに!
崖っぷちのジェニファーは、人生を立て直すことができるのか!?


実は結構期待してました、シーハルクの個人誌の初の邦訳版。
1980年に初登場なので、結構昔から居るキャラですし、邦訳関係でもたまーに出てたりはするものの、特に彼女がメインで活躍するような話も無く、単純に女版ハルク程度の位置付けなのかなと思ってたのですが、解説とかだと個人誌の「シーハルク」は「法廷コメディ」って書いてある事が多かった。

 

え?法廷コメディ?

何それ面白そうじゃんって昔からずっと思ってました。

 

アメコミヒーローってね、コスチュームのまま法廷に立ったりするシーンが昔からよくあって、ある意味シュールだなっていう反面、逆にスーパーヒーローであろうと裁判は受けるというリアリティの面白さもあって、個人的には凄く惹かれる要素の一つでした。日本のヒーローもこういう政治や社会の仕組みみたいなものをもっと重視して描けばいいのにってアメコミ読んで昔から思ってました。

勿論、全てを現実的にやれば面白いかと言えばそんな事も無いとは思うので、それっぽい描写がある事の面白味、くらいの感じです。

 

まずそこが1つ。そしてもう一つは「コメディ」という部分。
アベンジャーズが世界の危機と戦ってるのと同じ世界観で、こっちはコメディをやるっていう幅の広さが面白いなと。そういう所もあって、シーハルクが出来る度に、個人誌もちょっと読んでみたいよなぁと思ってました。

 

今ドラマをやってる「ミズ.マーベル」の次が「シーハルク」なのかな?もう予告も出てますし、

www.youtube.comそんな流れもあってか、待望の個人誌初邦訳です。(シビルウォーの時も1話分くらいは確か入ってましたが)

2004年と割と古めで現在進行形とかのシリーズではありませんが、それでもこれが結構面白い。

 

本家のハルクと違って、ハルク化に伴うリスクが無いので、普通に「変身」はできるものの、緑色だろうがほぼ無敵化するなら、常にその方がよくね?と、シーハルク状態の方で普段から生活しているという、あっけらかんな性格。

 

いや凄いよね。悲劇のヒロインとかじゃなく、素直にそれを受け入れて、堂々としている辺りが、なかなか日本じゃこういうヒロイン像は無い感じがして、そこも新鮮で面白いです。

 

つーかアベンジャーズマンションに行きずりの男連れ込んだりしてる内に、キャップから君は職権乱用しすぎ。仲間である事に変わりは無いけど、風紀を乱すのでこっから出てってほしいとか言われてしまうのが何とも。ああ~シーハルクさん、こういうタイプなのか。

 

その性格のおかげか、これまでの弁護士事務所まで首になってしまった所で、別の所からも声がかかる。自身スーパーヒーローなら、それ専門の事件の弁護士をやってみないか?と新しい事務所に声をかけてもらい、そちらのお世話になる事に。

 

死亡した被害者自身が幽霊となって証言台に立つ。幽霊の証言なんて過去の裁判に例が無いぞ?そもそも被害者自身でもある。法廷で果たしてそれが認められるのか?という面白い展開に対して、マーベルユニバースは死んで蘇る例なんてごまんとあるぞ?というギャグだかマジだかわからない感じで法廷が進むとか、最高に面白かった。

 

他にも、スパイダーマンがビューグル編集長J・ジョナムソンを名誉棄損で訴えるとか、その後の展開とかオチも含めて、メチャメチャ面白い。

 

スト2話は、事務所の所長の孫娘がヴィランで、それの弁護が目的でシーハルクを雇ったという、ややシリアスな展開に。まだ時系列的には「シビル・ウォー」前なので、ニュー・ウォリアーズが普通に出てきたりする辺りがちょっと痛々しい。

 


この後も、2期3期と続いたようで、いわゆるメインストリームからはちょっと外れた特殊なシリーズみたいな位置付けで人気があった感じでしょうか?今の所告知はされてませんが、この後の続きも是非読みたいです。

 

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