僕はこんな事を考えている ~curezの日記~

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ヴェノム

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原題:VENOM
監督:ルーベン・フライシャー
原作:MARVEL COMICS
アメリカ映画 2018年
☆★

 

2作目「ヴェノム:レット・ゼア・ビー・カーネイジ」が間もなく公開になりますので、その前の復習。劇場公開時にも映画館で見てますが、う~ん、まあ特に印象は変わらず。2の方にも1ミリも期待してません。つーかこんなのの為にスパイダーマンの公開が遅れるかと思うと腹が立つくらい。

 

ヴェノムの原作コミック関係の記事を書く度に言ってる気はしますが、元々私はヴェノムがあんまり好きでは無くて、思い入れもほとんど無いのです。元から好きな人はこれどうなのかなぁ?流石に名作とかまでは行かなくても、それなりには楽しめたものなのかな?

 

まず最初に言い訳じみた事から言わせて下さい。
何でベノムに悪い印象を持ってるかと言うと、私がアメコミを読み始めた時期は90年代の小プロの邦訳版で、その時に雑誌形式でオムニバスで色々なマーベル(当時はマーヴル表記でしたが)作品が載ってる「マーヴルクロス」というのがあって、中盤くらいからスパイダーマンの連載も始まったのですが、それがベノム編からのスタートでした。

 

この時期にジム・リーのX-MENと人気を二分していたトッド・マクファーレン版のスパイダーマンです。(間もなく離脱して自分で「スポーン」を立ち上げる人)これがねぇ・・・私的にはちょっと微妙だったんです。そんなのもあって、私はヴェノムどころか、スパイダーマンも正直この頃はあんまり好きじゃ無かった。

 

でもね、スパイダーマンはやっぱり映画が面白かったわけですよ。スパイダーマンの1と2は最高ですよね。サム・ライミ版の奴。そこでスパイダーマンは好きになれました。同時期にやってたCGアニメ版も面白かったし。


で、そこで映画の「3」が来るわけです。サム・ライミも乗り気じゃ無かったけど、スタジオ側の意向でどうしてもベノムを入れてくれと。それであの結果ですから、ますますベノムが嫌いになってしまったと。

 

ただ、マーベルユニバースですから他のキャラも顔を出すし、原作関係もヴェノム絡みの作品でもちょこちょこは読んだりしてますが、今でもそんなに好きでは無いキャラです。

 

あくまでそういうフィルターがかかっちゃってる人の感想と割り切って読んで頂けると助かりますが、この映画、誰も得して無いんじゃないかなぁ?という印象が凄く強い。

 

ここを起点に始まるとされている、ソニースパイダーマンユニバースですけど、MCUからスパイダーマン戻ってきたとして、大丈夫なのかこれ?と心配しかありません。

 

ただのキャラクターの魅力うんぬんの話じゃないんですよ。作りがもうふた昔前くらいのアメコミ映画から変わって無くないですか?これ。VFXのビジュアルが売りで作ってるような、それこそ映画版スポーンとかから何も進化して無い感じが凄いというか、下手したらそこよりもっと前、80年代のB級SF(例えば「ヒドゥン」とかあの辺)をCGで綺麗にしましたよ、ぐらいの感覚で作ってるんじゃないかと思ってしまうくらい。

 

「ヴェノム2」からも「モービウス」からも予告だけ見る感じだとそこ何も変わって無い感じがします。勿論、実際に観てみなければそれはわかりませんが。

 

MCUってね、ただの派手なアクション映画とかじゃなくて、社会問題とか時代性、政治要素とかそういうのが入ってるとこが、これまでのヒーロー映画から一歩先に進んだと私は思ってるんです。

 

元々、私が日本のヒーロー物から、アメコミ面白いなって思うようになったのって、そういう要素がアメコミには入ってるんだなって思ったからでもあるんです。そこはマーベルという会社の昔からの特徴でもあるし、コミックの中に社会問題を組み込むって、スタン・リーの得意とした手法でもあった。


MCUは映画としてそこをオリジナルで組み込んだわけではなくて、そこもマーベルコミックスの良さだから、ちゃんと映画でも取り入れなきゃね、っていう感覚でやってると思うんです。私はMCUの面白さは映画と言う枠でコミックの面白さを再現する事に力を入れたからだと思ってます。

 

なんかソニー側はそこをまだ理解して無くて、ただのマーチャンダイジングとして、人気キャラの権利をウチは握ってるんだから、それを映画で作ればヒットするだろう程度の事しか考えて無いんじゃないかなぁ?っていう気がしてならない。

 

そういう風に考えるとね、これって実は誰も得して無い企画なんじゃないかなぁ?とか思ってしまうのです。スパイダーマンはこれに出せないけど、使えるヴェノムだけで映画作ってしまえ!みたいな勇み足というか、残念な考えと言うか・・・。

 

でも、同時に思うんですけど、MCUだって決して最初から成功例が見えていたわけじゃなかったと思うし(フェイズ1の作品ってまだそこまで他と差は無いですよね)、DCの方だって、微妙な作品は多いけれど、続けて行く内に中には光る作品も生まれるようになってきました。そこ考えると、ソニー版ユニバースも、後々に化ける可能性も無いとは言えないかなとは思う。

 

マーベルスタジオに作ってもらったスパイダーマンはやっぱり面白いわけですから、そこをヒントにね、一皮向けてもらえれば良いのですが。

 

なんか映画の内容というより企画に物申す!みたいになっちゃってますね。
初見の時は、シンビオートに独自の性格があって、そこはこんなんだっけ?って違和感があったのですが、その後いくつか原作を読んでる中で、たまにそういう要素も出てきてたりはしたので、その辺を参考にしてたのか?という感じでは見れました。

 

でもシンビオートって、その後設定がどんどん大きくなってきましたので、そこ絡みだけでも「エターナルズ」を超えるような規模の話も展開できちゃうんですよね。邪神ヌルとか。もしかしたらいつか映画でもそこまで行ける可能性はゼロでは無い。いや今のままだと無謀だからやめとけとしか言えませんが。アニメ映画の「スパイダーバース」は面白かったんですから、いくらでも面白く作れる可能性はあると信じてはあげたいです。つーか私は普通に面白い作品が見たいだけですし。

 

とまあそんな感じで「ヴェノム2」も観に行こうかとは思います。

いやこれ映画の感想か?っていう気がしますけど、ゴメンなさいそこは許して。

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