シリーズディレクター:唐澤和也
原作:三条陸・稲田浩司
TVアニメ 日本 2020~放送中
☆☆☆☆
TVアニメ「ダイの大冒険」2クール目まで。
フレイザード編からバラン編の途中までと、やや半端な区切りですが、なんとこれ、91年版の旧アニメの丁度最終話までの内容。おそらくは未完に終わった旧アニメを2クール半年分でやりきる、というペース配分だったんじゃないかと思われます。
なかなかそんな人は居ないかとは思いますが、旧版のDVD-BOXとか持ってる人は次からそのまま続きが見られるよ、とも言えなくもない。前回の感想で、丁度旧アニメを半分のぺースで消化してるって書きましたが、結構意図してやってた感がありますね。
旧アニメの時は竜騎衆の商品展開の準備までしておきながら、TV局の枠の都合で打ち切りになってそのまま終了という形でした。確かフジの方でやってた勇者アベル伝説は枠移動してまで完結させてた気がするんですが、そこと比べると残念な感じでした。私はアニメより原作派ではありましたので、そこまで引きづってはいませんでしたが。
で、まずはフレイザード編。
昔はフレイザードって別に好きなキャラではなかったのですが、大人になってから見ると凄く面白いです。
理由としては、キャラに感情移入出来るとかそっち系じゃなくって、悪役は嫌われてこそ悪役。ヒーローをより輝かせる為の名バイプレイヤーである、的な視点で、こういう引き立てキャラが居てこそやっぱり面白い物になるもんだよな、なんて風に思えて、凄く良いキャラだったなぁと。
魔王軍6大団長でも、やっぱりキャラクターそれぞれに役目があって、フレイザードはフレイザードしか出来ない役を全うしてくれたなと思うし。この悪役っぷりが見ていて気持ち良かった。純粋な悪役ってこいつとザボエラくらいですしね、ザボエラは若いダイらに対する老獪さと狡猾さの役割ですので、ストレートで真っすぐな悪役はフレイザードしか居ません。そういう意味で面白かった。
個人的にはCVが「スイートプリキュア」でファルセットを演じた奈良さんっていうのもポイント高い。
そしてバラン編。
逆にこっちのバランは正直、旧アニメの故・石塚運昇さんのイメージが私の中で未だにあるからなのか、速水奨って今もちょっと違和感あるのだけれど(速水さんの声は好きよ。「エクスカイザー」とか)旧アニメでは描かれなかった今後の展開もあるので、いずれ馴染むとは思います。
でもって前回の1クール目での感想でも最後にちょっと触れましたが、この展開の早さ故に、一度退場したキャラの再登場がメチャメチャ早く感じる。
ジャンプで週刊で読んでた時は全く気にならなかったし、よく「ダイの大冒険」は劇中時間だと実は物凄く短い時間しか経っていない(確か3カ月でしたっけ)っていうのに後から驚かされたものですが、そんな知識も含めての感覚なのか、クロコダインとかヒュンケルが瀕死の重傷を負って退場したはずなのに、次か次の次の話くらいにはピンチに駆けつけるのは、やっぱ早いよ!と感じざるを得ません。いや良いんだけどね、活躍見たいし。
この分だとマァムの復帰も、この短期間でそんな達人みたくなっちゃうのかよ!とか思っちゃうかも。チウとクロコダインの関係性好きなので早く見たい所ではありますが。
そしてやはりポップの成長速度が凄まじい。ポップは今後も見せ場だらけですし、本当に楽しみ。
ついでに登場の死神キルバーン。旧アニメだとアバン先生と同じCVだったりしましたが、流石にそこは踏襲しませんでした。今後の展開で困っちゃうしね。
youtubeでやってる関連番組の「ダイ好きTV」でも毎週ダイ役の種崎さんとポップ役の豊永さんが毎週の感想を語ってくれるので、そこも含めてとても楽しい。語彙力の無い種崎さんを必死に豊永さんがカバーしてくれる感じが微笑ましくて好きです。
そんな感じで旧アニメでは描かれなかった部分に突入した3クール目も毎回楽しみです。
関連記事